薬を安全に使用するために
薬は“効果”と“リスク”をあわせ持つものです
病気やけがを治すために使う「薬」。
私たちの健康を支える大切な存在ですが、どんな薬にも副作用のリスクがあります。
ただし、必要以上に怖がる必要はありません。
大切なのは、
👉 正しく知り、正しく使うこと
です。
副作用とは
副作用とは、 薬の望ましくない作用のことです。
例えば、
- 発疹やかゆみ
- 胃痛や吐き気
- 肝機能障害
- アナフィラキシー(重いアレルギー反応)
などがあります。
※アナフィラキシーとは、皮膚症状(じんましんなど)から始まり、重症になると息苦しさやショック状態を起こすこともある反応です。
薬を使えば必ず起こるわけではありませんが、 次のような方は特に注意が必要です。
- アレルギー体質の方
- 過去に副作用を経験したことがある方
- 持病がある方
- 肝臓・腎臓の病気がある方
- 他にも薬を使用している方
- 妊娠中・授乳中の方
- 高齢の方
また、 職業別の注意点があります。
例えば、車の運転や高所作業をする方は、運転や作業への影響に注意が必要です。
- 眠気
- めまい
- 低血糖
- 視覚障害
などが事故につながる可能性があります。
他にも、交代制勤務の方(薬を飲む時間に工夫が必要)など、個別に対応しますので、教えてください。
薬を使用して異常を感じたら
副作用は
👉 早く気づいて対処することが大切です。
異常を感じたら、
👉 自己判断せず、すぐに医師・薬剤師へ相談
⚠ 薬によっては、急にやめると危険なものもあります
相談時に伝えるポイント
- 薬の名前
- 使用量・期間
- 出ている症状
👉 お薬手帳に記録しておくと安心です
こんな症状は要注意
- 発疹・かゆみ
- 皮膚や口の中の赤み
- 発熱
- 強いだるさ
- 胃痛 など
副作用はなぜ起こる?
副作用は大きく3つに分けられます。
① 薬の作用が強く出すぎるタイプ
【機序】「効きすぎ」や「作用の延長」
例)
血圧の薬 → めまい
血糖の薬 → 低血糖
✔ 比較的予測しやすい
✔ 軽度の症状はだんだん慣れてくることも多い
【対策】あらかじめ考えられる症状をお伝えします
② 長期使用による体への負担
【機序】臓器へのダメージ
特に注意
- 肝臓
- 腎臓
✔ 長期間・高用量で起こりやすい
✔ 血液検査で発見されることが多い
【対策】定期的に検査をして確認することが重要
③ アレルギー・体質によるタイプ
【機序】アレルギー・体質 👉誰に起こるか予測が難しい
<特徴>
早期に出ることが多い
まれに遅れて出ることもある
✔ 出たらすぐ中止・連絡が原則
【対策】原因薬剤は、再度使用しない
👉 過去の副作用歴は必ず伝えること
副作用が心配なときは
薬の説明書には多くの副作用が書かれており、
不安になることもあると思います。
そんな時は
👉 「自分の場合、何に注意すればよいか」
を遠慮なく聞いてください。
まとめ
💡 薬は「効果」と「リスク」をあわせ持つもの
💡 正しく使えば、安全に効果を得られる
💡 異常があれば早めに相談
👉 一人で悩まず、医療者と一緒に使うことが大切です
💬 最後に
副作用という言葉は不安を感じやすいものですが、
正しく知ることで、必要以上に怖がる必要はありません。
治療を安心して続けられるよう、
私たち医療従事者がサポートします。
医薬品ごとに発生する恐れのある副作用については、「患者向け医薬品ガイド」「ワクチンを接種する人へのガイド」「くすりのしおり」で確認できます。
また、「重篤副作用疾患別対応マニュアル」では、重篤な副作用の概要や初期症状を知ることができます。
これらの資材は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページで見ることができます。
医薬部外品や化粧品を使用した際にも、異常を感じたらすぐに医師や薬剤師にご相談ください。
〇副作用を防ぐための要点まとめ〇
自分のことを、医療従事者に伝える
:治療中の疾患・治療薬、副作用・アレルギー歴、仕事の特長など
なにか異常を感じたら、すぐに医療従事者に伝える
◯ 薬の相談窓口:医薬品のことなどで困った時の相談窓口 (詳細はこちら)
参考資料)
[1] 厚生労働省、日本薬剤師会:「知っておきたい 薬の知識」、平成29年10月.
[2] 厚生労働省、日本薬剤師会:「知っておきたい 薬の知識」、平成30年10月.
「副作用」と聞くと、「怖い」と思いますよね
私たちは、「薬とは副作用がでるもの」と考えて、できるだけ予防・早期発見できるように努めています
皆様のご不安が少しでも楽になりますよう、私どもにお声かけください











