インフルエンザワクチンQ&A
インフルエンザワクチンQ&A
インフルエンザワクチンについて、 「いつ受ければいい?」 「接種してもインフルエンザになる?」 「子どもは注射と鼻からのワクチン、どちらがいい?」 など、よくある疑問をまとめました。
年齢や持病、その日の体調などによって、 接種できるかどうかや適したワクチンが異なる場合があります。 気になることがあれば、接種する医療機関や薬剤師へご相談ください。
効果と必要性
回数
妊娠中の方
接種後の注意
ワクチンの効果について
ワクチンを受ければ、インフルエンザにならない?
完全に防げるわけではありません。
インフルエンザワクチンを受けていても、 インフルエンザにかかることはあります。
ワクチンには、 発病をある程度抑える効果があり、 特に重症化を予防することが大切な目的です。
「接種すれば絶対にかからない」のではなく、 発病や重症化の可能性を減らすための予防方法のひとつ と考えるとわかりやすいでしょう。
去年受けました。今年も受けた方がいい?
基本的に、毎シーズン接種を検討します。
インフルエンザウイルスは少しずつ変化しているため、 そのシーズンに流行すると予想されるウイルスに合わせて、 ワクチンに使う株が選ばれています。
また、ワクチンによって得られた免疫も 時間とともに低下していきます。
A型にもB型にも効果がある?
A型・B型の両方に対する効果が期待できます。
2026/27シーズンの国内のインフルエンザHAワクチンは、 A型2種類とB型1種類を含む3価ワクチンです。
ワクチンを打ったせいでインフルエンザになることはある?
注射のワクチンそのものが原因で、インフルエンザを発症することはありません。
通常の注射で使用するインフルエンザワクチンは、 不活化ワクチンです。
ワクチンに含まれるウイルスが体内で増殖して、 インフルエンザを発症することはありません。
ただし、接種後に発熱やだるさなどの 副反応がみられることはあります。
いつ受ける?
いつ頃受けるのがいい?
流行が本格化する前に接種しておくことが大切です。
日本では例年、 インフルエンザは12月~3月頃に流行し、 1月末~3月上旬に流行のピークを迎えることが多いため、 12月中旬までに接種を終えることが望ましい とされています。
ただし、実際の流行時期は年によって異なります。
10月に受けるのは早すぎる?
一概に「早すぎる」とはいえません。
流行する時期だけでなく、 年齢、接種回数、学校や仕事の予定なども考えて 接種時期を決めます。
特に注射のワクチンを2回接種する子どもでは、 2回目までのスケジュールも考えておく必要があります。
もう流行が始まっていたら、受けても遅い?
流行が始まっていても、接種する意味がなくなるわけではありません。
接種を希望する場合は、 「もう遅い」と自己判断せず、 医療機関へご相談ください。
子どものワクチン
何歳から接種できる?
注射は生後6か月から、鼻からのワクチンは2歳からです。
注射の不活化インフルエンザワクチンは、 生後6か月から接種できます。
鼻から接種する経鼻弱毒生インフルエンザワクチンは、 2歳以上19歳未満が対象です。
子どもは何回受ける?
注射と鼻からのワクチンでは、接種回数が異なります。
| 注射のワクチン | 鼻からのワクチン | |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 生後6か月から | 2歳以上19歳未満 |
| 接種回数 |
13歳未満:2回 13歳以上:1回または2回(原則1回) |
1シーズン1回 |
注射のワクチンでは、 13歳未満は2回接種します。
一方、国内の経鼻弱毒生インフルエンザワクチンは、 2歳以上19歳未満で1シーズン1回です。
注射と鼻から受けるワクチン
鼻から受けるインフルエンザワクチンもある?
あります。鼻の中に噴霧するタイプのワクチンです。
経鼻弱毒生インフルエンザワクチンといい、 国内では2歳以上19歳未満が対象です。
左右の鼻の中へ噴霧して接種し、 国内では1シーズンに1回接種します。
注射と鼻のワクチン、どちらがいい?
2歳以上19歳未満では、どちらも選択肢になります。
日本小児科学会では、 注射の不活化インフルエンザワクチンと 鼻から接種する経鼻弱毒生インフルエンザワクチンについて、 インフルエンザにかかることを予防する効果に 明確な優劣は確認されていないとしています。
そのため、2歳以上19歳未満では、 基本的にどちらのワクチンも選択肢になります。
ただし、体の状態によっては注射のワクチンがすすめられます。
日本小児科学会では、たとえば次のような場合には、 注射の不活化ワクチンを推奨しています。
- 喘息がある
- 免疫不全がある
- 妊娠している
- 授乳中である
- 周囲に免疫不全の方がいる
- ゼラチンアレルギーがある
このほかにも確認が必要な場合があります。 持病やアレルギーがある場合は、 接種前に医師へお伝えください。
喘息があっても、鼻からのワクチンを受けられる?
喘息がある方では、注射の不活化ワクチンが推奨されています。
日本小児科学会では、 喘息患者には注射の不活化インフルエンザワクチンを推奨 しています。
特に、重い喘息がある方や喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)がある方では、 経鼻弱毒生ワクチンの接種に注意が必要です。
喘息で治療中の場合は、 接種前に医師へご相談ください。
こんなとき、接種できる?
風邪気味でも受けられる?
軽い鼻水や咳だけで、必ず接種できないわけではありません。
一方、明らかな発熱がある場合や、 重い急性の病気にかかっていることが明らかな場合などは、 接種できないことがあります。
接種当日の体調を医師へ伝え、 接種できるか判断してもらいましょう。
卵アレルギーがあっても受けられる?
卵アレルギーがあるだけで、必ず接種できないわけではありません。
ただし、アレルギーの程度や使用するワクチンによって 確認が必要になることがあります。
これまでに卵やワクチンで強いアレルギー症状を起こしたことがある場合は、 接種前に医師へ伝えてください。
持病があっても受けられる?
持病があるからといって、一律に接種できないわけではありません。
むしろ、インフルエンザにかかることで 持病が悪化したり重症化したりする可能性があるため、 ワクチン接種が重要になる方もいます。
ただし、免疫機能が低下している方などでは、 経鼻弱毒生ワクチンが適さない場合があります。
治療中の病気について、接種前に医師へ伝えてください。
いつもの薬は飲んでいて大丈夫?
普段薬を飲んでいるという理由だけで、接種できなくなるわけではありません。
ただし、免疫を抑える薬など、 治療内容によって確認が必要な場合があります。
ワクチンを受けるために、 自己判断で普段の薬を中止しないでください。
気になる薬がある場合は、 医師・薬剤師へご相談ください。
妊娠・授乳中
妊娠中でも受けられる?
注射の不活化ワクチンは、妊娠中でも接種できます。
一方、鼻から接種する経鼻弱毒生インフルエンザワクチンは、 妊娠していることが明らかな方には接種しません。
妊娠中であることを接種前に医師へ伝えてください。
授乳中でも受けられる?
授乳中の方には、注射の不活化ワクチンが推奨されています。
授乳中でも、 注射の不活化インフルエンザワクチンを接種できます。
日本小児科学会では、 経鼻弱毒生ワクチンはワクチンウイルスが 飛沫や接触によって周囲へ伝わる可能性を考慮し、 授乳中の方には注射の不活化ワクチンを推奨しています。
副反応について
注射のワクチンには、どんな副反応がある?
注射したところの赤み・腫れ・痛みなどがみられることがあります。
発熱、頭痛、寒気、だるさなどの 全身症状がみられることもあります。
多くは一時的ですが、 症状が強い場合や長引く場合は 医療機関へご相談ください。
鼻からのワクチンには、どんな副反応がある?
鼻水・鼻づまり、咳、のどの痛みなどがみられることがあります。
国内の臨床試験では、 鼻水・鼻づまりが比較的多くみられています。 そのほか、咳、のどの痛み、発熱などがみられることがあります。
注射と鼻からのワクチンでは、 みられやすい副反応にも違いがあります。
接種後に熱が出たら、解熱剤を飲んでもいい?
発熱や痛みがつらい場合には、解熱鎮痛薬を使用できることがあります。
ただし、年齢、持病、妊娠の有無、 ほかに使用している薬などによって、 適した薬が異なります。
特に子どもの場合や、 どの薬を使えばよいかわからない場合は、 医師・薬剤師へご相談ください。
どんな症状が出たら受診した方がいい?
呼吸が苦しい、意識がおかしいなどの強い症状がある場合は、速やかな対応が必要です。
- 呼吸が苦しい
- 顔やのどが腫れる
- 全身に強いじんましんが出る
- 意識の状態がおかしい
- ぐったりしている
- 高い熱が続く
- 症状が強い、または悪化している
このような症状がみられた場合は、 医療機関へご相談ください。
接種した日の過ごし方
接種した日はお風呂に入っていい?
入浴して大丈夫です。
注射した場合は、接種したところを強くこすらないようにしましょう。
発熱や強いだるさなど、 体調が悪い場合は無理をせず休んでください。
運動してもいい?
通常の日常生活は問題ありませんが、接種当日の激しい運動は避けましょう。
お酒を飲んでもいい?
接種当日は、過度の飲酒を避けましょう。
接種後は体調の変化にも注意して、 無理をせず過ごしてください。
ほかのワクチン・高齢者について
新型コロナワクチンと一緒に受けられる?
医師が必要と認めた場合には、同時に接種できます。
実際の接種スケジュールについては、 接種する医療機関へご確認ください。
高齢者も受けられる?
高齢者では、重症化を予防することが特に大切です。
高齢者では、 インフルエンザをきっかけに肺炎などを起こし、 重症化することがあります。
日本では、 65歳以上の方と、 60~64歳で一定の心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、 またはHIVによる免疫機能障害がある方は、 予防接種法に基づく定期接種の対象となります。
費用や接種できる期間などは、 お住まいの自治体によって異なります。 自治体からの案内をご確認ください。
ワクチンを受けた後も感染対策を
インフルエンザワクチンを受けても、 感染を完全に防げるわけではありません。
- 手洗い・手指衛生
- 咳エチケット
- 必要に応じたマスク
- 換気
- 十分な休養
- 体調が悪いときは無理をしない
- 子どもは注射と鼻からのワクチン、どちらがよいか迷っている
- 喘息やほかの持病がある
- 飲んでいる薬との関係が心配
- 接種後に熱が出て、薬を飲んでよいかわからない
- 妊娠中・授乳中で接種について迷っている
- アレルギーがあり、接種できるか心配
ワクチンやお薬について気になることがありましたら、 医師・薬剤師へご相談ください。
インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にインフルエンザにならないというものではありません。
一方で、 発病をある程度抑え、重症化を予防することが 大切な目的です。
子どもでは、注射のワクチンに加えて、 2歳以上19歳未満を対象とした 鼻から接種するワクチンも選択肢になっています。
ただし、喘息、妊娠、免疫機能の状態などによっては、 注射のワクチンがすすめられる場合があります。
どのワクチンが適しているかわからない場合は、 医師・薬剤師へご相談ください。
このページの内容を、見やすいパンフレットにまとめました。
ご自宅での確認や、ご家族との情報共有などにご利用ください。
A4横・両面|PDF 0.73MB|2026年9月作成
参考情報
- 厚生労働省「インフルエンザワクチン(季節性)」
- 厚生労働省「急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
- 厚生労働省「2026/27シーズン向けインフルエンザHAワクチンの製造株について」
- 日本小児科学会「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方」
- 日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療用医薬品情報
※このページは一般的な情報をまとめたものです。 実際に接種できるかどうかや適したワクチンは、 年齢、体調、病気、治療内容などによって異なる場合があります。
情報確認:2026年9月





