ブログ

2026-10-20 01:34:00

第7回|インフルエンザワクチンの仕組みをもう少し詳しく

インフルエンザワクチンの仕組みを
もう少し詳しく

「4価から3価に変わったのはなぜ?」
「高齢になると効果が弱くなるって本当?」

インフルエンザワクチンについて、 少し詳しく知りたい方に向けて、 2つの疑問をわかりやすく解説します。

このページでわかること
🦠
4価から3価に
変わった理由
👵
高齢者の免疫と
ワクチンの効果

ワクチンの仕組みについてよくある質問

Q

インフルエンザワクチンが、 4価から3価に変わったのはなぜですか?

世界のインフルエンザの流行状況が 変わったためです。

日本の注射用インフルエンザワクチンは、 2025/26シーズンから4価から3価に変更 されました。

「価」とは、ワクチンに含まれる インフルエンザウイルスの種類の数を示しています。

以前の4価ワクチンには、 A型2種類とB型2種類が含まれていました。

現在の3価ワクチンには、 A型2種類とB型1種類が含まれています。

以前の4価ワクチン
4種類のウイルスに対応
A型(H1N1)
A型(H3N2)
B型(ビクトリア系統)
B型(山形系統)
現在の3価ワクチン
2025/26シーズンから
A型(H1N1)
A型(H3N2)
B型(ビクトリア系統)

※日本の注射用インフルエンザHAワクチンの 構成を簡略化したものです。 実際のワクチン株は毎シーズン選定されます。

変更の理由は、 B型の山形系統というウイルスが、 2020年3月以降、自然界での流行を 確認されていないため です。

世界保健機関(WHO)は、 世界各地の流行状況をもとに、 ワクチンに含めるウイルスを検討しています。

その結果、 山形系統を含める必要性は低いと判断され、 3価ワクチンへの移行が推奨されました。

「4価から3価になった=ワクチンの効果が弱くなった」 という意味ではありません。

流行が確認されなくなった種類を除き、 現在の流行状況に合わせて ワクチンの構成を見直したものです。

B型インフルエンザは、もう流行しないの?

いいえ。B型インフルエンザが なくなったわけではありません。

B型には大きく分けて、 ビクトリア系統と山形系統があります。

現在も流行することがある ビクトリア系統は、3価ワクチンに含まれています。

「B型がワクチンからなくなった」 ということではありません。

Q

高齢になるとワクチンの効果が弱くなるのに、 接種する意味はありますか?

はい。高齢者にとっても、 ワクチン接種は大切です。

私たちの体には、 ウイルスなどから体を守る 「免疫」という働きがあります。

しかし、年齢を重ねるにつれて、 この免疫の働きにも変化が起こります。

そのため、 高齢者では若い人と比べて、 ワクチン接種後の免疫反応が 弱くなることがあります。

ただし、 「免疫反応が弱い」ことと、 「ワクチンを受けても意味がない」ことは 同じではありません。

高齢者を対象とした研究でも、 インフルエンザワクチンによって、 外来受診や入院のリスクを 減らす効果が確認されています。

高齢者では、インフルエンザによる 重い合併症を防ぐことが特に重要です。

インフルエンザにかかると、 肺炎などを起こしたり、 もともとの心臓や肺の病気が 悪化したりすることがあります。

そのため、 ワクチンによって入院などのリスクを 減らすことには大きな意味があります。

高齢者も毎年接種した方がいいの?

インフルエンザウイルスは、 シーズンごとに少しずつ変化します。

また、ワクチンで得られた免疫も 時間とともに弱くなることがあります。

そのため、高齢者でも 毎シーズンのワクチン接種が推奨されています。

日本では、65歳以上の方などは、 予防接種法に基づく定期接種の対象です。 費用や接種できる期間などは、 お住まいの自治体の案内をご確認ください。

なお、高齢者では、 ワクチン接種だけでなく、 手洗いや換気などの日頃の感染対策も大切です。

また、発熱や咳などが現れた場合は、 ワクチンを接種していても インフルエンザの可能性があります。

特に、高齢の方や持病のある方は、 症状が現れたら早めに医療機関へ相談しましょう。

まとめ

インフルエンザワクチンは、 世界の流行状況や研究結果を踏まえて、 毎シーズン見直されています。

4価から3価への変更も、 流行しているウイルスに合わせて ワクチンの構成を変更したものです。

また、高齢になると免疫の働きが変化しますが、 ワクチンによってインフルエンザの発病や 入院などのリスクを減らすことが期待できます。

ワクチンについて気になることがある場合は、 医師・薬剤師へご相談ください。

参考情報

※このページは一般的な情報をまとめたものです。 ワクチンの種類や接種の適否については、 年齢、持病、体調などによって 判断が異なる場合があります。

情報確認:2026年10月