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2026-09-30 12:50:00

インフルエンザ|ワクチン:何ができる?種類で何が違う?

「ワクチンを接種しても、 インフルエンザにかかることがあるの?」

「注射と鼻のワクチンは、 何が違う?」

「子どもには、 どちらを選んだらいい?」

インフルエンザワクチンには、 従来の注射するワクチンに加えて、 子どもでは鼻に噴霧するワクチンも 選択肢になっています。
それぞれの特徴を知って、 年齢や体の状態に合ったワクチンを考えてみましょう。

まず知っておきたいこと

インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。

ワクチンには、 インフルエンザの発病を抑える効果があり、 発病した場合の重症化を予防する効果も 期待されています。

「ワクチンを接種したのにかかったから、 接種した意味がなかった」 というわけではありません。

Q.ワクチンには、何ができる?

A.発病する可能性を減らし、重症化を予防する効果が期待されています。

インフルエンザワクチンを接種していても、 インフルエンザに感染したり、 発病したりすることはあります。

現在のワクチンは、 インフルエンザウイルスが体の中に入る 「感染」を完全に防ぐものではありません。

一方で、 インフルエンザの発病を抑え、 発病した場合の重症化や死亡を予防することについて、 一定の効果がある とされています。

Q.インフルエンザワクチンには、どんな種類がある?

現在、日本では主に 注射する不活化ワクチンと、 鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン があります。

項目 注射するワクチン 鼻に噴霧するワクチン
種類 不活化ワクチン 経鼻弱毒生ワクチン
接種方法 皮下注射 左右の鼻に噴霧
対象年齢 生後6か月以上 2歳以上19歳未満
13歳未満 原則2回 1シーズン1回
13歳以上 原則1回※ 19歳未満まで1回
特徴 幅広い年齢で使用されます 注射針を使わないため、 針を刺す痛みがありません

※注射する不活化ワクチンは、添付文書上、 13歳以上では1回または2回接種です。 医学的な理由などにより、 医師が2回接種を必要と判断する場合があります。

Q.注射と鼻のワクチン、どちらがよく効く?

どちらかが一律に「上」というわけではありません

日本小児科学会では、 不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチンの間で、 インフルエンザにかかることを予防する効果について、 明確な優位性は確認されていない としています。

対象となる2歳以上19歳未満では、 年齢や体の状態などを考えて ワクチンを選びます。

Q.それなら、どうやって選ぶ?

A.年齢や体の状態、接種方法の違いなどから考えます。

注射する不活化ワクチンは、 生後6か月から使用でき、 成人や高齢者にも使用されます。

鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンは、 2歳以上19歳未満が対象です。

注射針を使わないため、 針を刺す痛みがないことも特徴です。

ただし、 持病や体の状態などによっては、 注射する不活化ワクチンの方が 適している場合があります。

Q.鼻のワクチンより、注射が適していることもある?

あります。年齢や体の状態によって選択が変わります

鼻に噴霧するワクチンは、 すべての方に適しているわけではありません。

例えば、

  • 2歳未満、19歳以上の方
  • 妊娠中の方
  • 免疫機能に問題がある方

などでは、 注射する不活化ワクチンが選択されます。

また、日本小児科学会では、 喘息のある方では、 注射する不活化ワクチンを推奨 しています。

持病がある場合や、 どちらを選んだらよいか迷う場合は、 接種する医療機関へご相談ください。

Q.鼻のワクチンは「生ワクチン」って聞いたけど大丈夫?

A.病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使ったワクチンです。

鼻に噴霧するワクチンは、 病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使った 弱毒生ワクチンです。

接種後に、 鼻水・鼻づまり、咳、発熱などが みられることがあります。

一方、 注射する不活化ワクチンは、 インフルエンザウイルスから 免疫をつくるために必要な成分を取り出して作られています。

不活化ワクチンには ウイルスとしての働きはないため、 不活化ワクチンの接種によって インフルエンザを発症することはありません。

Q.何回接種する?

接種回数は、 ワクチンの種類と年齢によって異なります。

注射する不活化ワクチン
13歳未満:原則2回
13歳以上:原則1回

鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン
2歳以上19歳未満:1シーズン1回

13歳以上の不活化ワクチンは、 医学的な理由などにより、 医師の判断で2回接種となる場合があります。

Q.去年接種したけれど、今年も必要?

A.そのシーズンの流行に備えて、毎年接種を検討します。

インフルエンザワクチンは、 そのシーズンに流行すると予測される ウイルスをもとに製造されます。

そのため、 前年に接種していても、 その年のインフルエンザワクチンの 接種を検討します。

Q.「4価」から「3価」になったと聞いたけれど大丈夫?

A.現在の流行状況などを踏まえた変更です。

2025/26シーズンから、 国内で使用されるインフルエンザワクチンは 3価ワクチンになっています。

現在の不活化ワクチンには、

  • A/H1N1
  • A/H3N2
  • B/ビクトリア系統

の3種類が含まれています。

「4種類から3種類に減ったから、 単純に効果が弱くなった」 という意味ではありません。

Q.いつ接種したらいい?

A.流行が本格化する前に、接種を済ませておくことが基本です。

日本では例年、 冬を中心にインフルエンザが流行します。

厚生労働省では、 例年の流行時期を踏まえて、 12月中旬までに接種を終えることが望ましい としています。

ただし、 流行する時期は年によって変わります。
その年の流行状況や、 医療機関の接種スケジュールも確認しましょう。

Q.副反応には、どんなものがある?

ワクチンの種類によって、 みられやすい症状が異なります。

注射する不活化ワクチン
接種した場所の赤み、腫れ、痛みや、 発熱などがみられることがあります。

鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン
鼻水、鼻づまり、咳、発熱などが みられることがあります。

副反応や接種できない場合などについては、 インフルエンザワクチンQ&Aでも 詳しくまとめています。

インフルエンザワクチンQ&Aを見る →

まとめ

インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。

インフルエンザの発病を抑え、 重症化を予防する効果が期待されています。

現在、日本では、 注射する不活化ワクチンに加えて、 2歳以上19歳未満では、 鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンも 選択肢になっています。

対象となる小児では、 どちらか一方に明確な優位性が 確認されているわけではありません。

「どちらが強い?」ではなく、 「自分や子どもには、どちらが適している?」 という視点で考えることが大切です。
喘息や持病がある場合など、 選び方に迷うときは、 医師・薬剤師へご相談ください。

参考情報

情報確認:2026年9月

2026-09-30 12:40:00

インフルエンザ|家族がかかったら?家庭内でうつさないためにできること

家族がインフルエンザになると、

「部屋を分けた方がいい?」
「食器やタオルは別にする?」
「家中を消毒した方がいい?」

と心配になることがあります。

家庭内で感染を完全に防ぐことは難しいですが、 家中を徹底的に消毒したり、 生活用品をすべて別にしたりすることが 感染対策の中心ではありません。
できる対策から取り入れていきましょう。

まずは、この4つを意識しましょう

咳エチケット・手洗い・換気・ 近い距離での接触をできる範囲で減らすこと が基本です。

① 咳エチケット

咳やくしゃみがあるときは、 マスクを着用したり、 ティッシュ・ハンカチや袖で 口と鼻を覆ったりしましょう。

② 手洗い

本人だけでなく家族も、 こまめに手を洗いましょう。
流水と石けんによる手洗いが基本です。

③ 換気

室内の換気を意識しましょう。
24時間換気設備や換気扇を 利用する方法もあります。

④ 近い距離での接触を減らす

可能な範囲で、 顔を近づけて長時間過ごすことなどを 減らしましょう。

Q.家の中でもマスクをした方がいい?

A.状況に応じて、マスクを活用しましょう。

咳やくしゃみがある本人が 家族と一緒に過ごすときは、 無理なく着用できる場合には、 マスクを活用することも 感染を広げにくくする方法の一つです。

看病する家族がマスクを着用することも、 追加の対策になります。

特に、高齢者や基礎疾患のある方など、 重症化リスクの高い家族がいる場合は、 マスクを含めた感染対策を意識しましょう。

Q.部屋は分けた方がいい?

A.可能であれば、療養する場所を分けることも一つの方法です。

療養する場所を分けたり、 家族と近い距離で過ごす時間を減らしたりすると、 接触する機会を減らすことができます。

ただし、 小さなお子さんの看病など、 家庭によっては難しいこともあります。

部屋を完全に分けられなくても大丈夫です。
手洗い・咳エチケット・換気など、 できる対策を続けましょう。

Q.食器は別にした方がいい?

A.専用の食器を用意することを、感染対策の中心にする必要はありません。

使用した食器は、 通常どおり洗って清潔にして使用しましょう。

食器を分けることだけに気を取られず、 咳エチケット・手洗い・換気などの 基本的な対策を優先しましょう。

Q.タオルは共用していい?

手や顔を拭いたタオルを 続けて家族で共用することは、 できれば避けるとよいでしょう。

家族ごとにタオルを分けたり、 ペーパータオルを利用したりする方法もあります。

タオルだけに気を取られなくて大丈夫です

タオルを分けることだけに気を取られず、 こまめな手洗いを基本にしましょう。

Q.家中を消毒した方がいい?

A.家中を何度も消毒することを、感染対策の中心にする必要はありません。

まずは、

  • 手洗い
  • 咳エチケット
  • 換気
  • 近い距離での接触をできる範囲で減らす

といった基本的な対策を優先しましょう。

よく触れる場所が汚れている場合などは、 通常の清掃を行いましょう。

Q.換気はどうしたらいい?

寒い季節でも、 室内の換気を意識しましょう。

24時間換気設備がある場合は稼働させ、 換気扇を利用する方法もあります。

窓を開ける場合も、 室温や体調に配慮しながら、 無理のない範囲で行いましょう。

Q.看病する人は一人にした方がいい?

A.できる範囲で、接触する家族を減らす方法があります。

家族みんなが頻繁に近い距離で接するより、 可能であれば、 看病する人をある程度決めることで 接触する人数を減らしやすくなります。

ただし、 小さなお子さんがいる家庭などでは 難しいこともあります。
「一人で看病しなければ」と無理をする必要はありません。

Q.家族も予防のために薬を飲んだ方がいい?

A.家族全員が予防薬を使用するわけではありません。

抗インフルエンザ薬には、 治療だけでなく、 予防を目的とした使い方もあります。

ただし、 家族がインフルエンザになったからといって、 家族全員が予防のために 抗インフルエンザ薬を使用するわけではありません。

重症化リスクの高い方が同居しているなど、 予防投与について気になる場合は、 医師へご相談ください。

インフルエンザの薬について詳しく見る →

Q.高齢者や持病のある家族がいるときは?

重症化リスクの高い家族への感染を、できるだけ避けましょう

高齢者や基礎疾患のある方などは、 インフルエンザにかかった場合に 重症化することがあります。

同居する家族がインフルエンザになった場合は、

  • できる範囲で近い距離での接触を減らす
  • 手洗いを丁寧に行う
  • 咳エチケットやマスクを活用する
  • 換気する

予防投与が必要か心配な場合や、 重症化リスクの高い家族に発熱などの症状が現れた場合は、 医療機関へご相談ください。

Q.家庭内での感染対策は、いつまで続ける?

熱が下がったら、すぐに感染させなくなるわけではありません。

インフルエンザでは、 一般に発症する前日から 発症後3~7日間は、 鼻やのどからウイルスを排出するとされています。

また、 解熱したあとも ウイルスを排出することがあります。

「熱が下がったから、その瞬間から感染対策は不要」 というわけではありません。
咳やくしゃみなどの症状が続いている間は、 咳エチケットなどを続けましょう。

まとめ

家庭内の感染対策を、 すべて完璧に行う必要はありません。

家中を徹底的に消毒したり、 生活用品をすべて分けたりすることよりも、 まずは、

  • 咳エチケット
  • 手洗い
  • 換気
  • 近い距離での接触をできる範囲で減らす

ことを意識しましょう。

小さなお子さんの看病などで、 部屋を分けることが難しい家庭もあります。
無理のない範囲で、できる対策を組み合わせましょう。

特に、 高齢者や基礎疾患のある方など 重症化リスクの高い家族がいる場合は、 感染対策や予防投与について 医師・薬剤師へご相談ください。

参考情報

情報確認:2026年9月

2026-09-30 12:30:00

インフルエンザの検査|いつ受ける?陰性でもインフルエンザのことはある?

「熱が出たばかりだけど、検査できる?」
「12時間たってから受診した方がいい?」
「検査が陰性なら、インフルエンザではない?」

インフルエンザの検査について、 このような疑問を持つことがあります。

インフルエンザの検査は、 「陽性・陰性」だけですべてを判断できるものではありません。
検査を受けた時期や症状、周囲の流行状況なども含めて 判断することが大切です。

まず知っておきたいこと
  • 発症して間もない時期などでは、 インフルエンザでも検査が陰性になることがあります
  • 「発熱から12時間たたないと検査できない」 という決まりはありません
  • 検査が陰性でも、 インフルエンザを完全には否定できません
  • 検査結果だけでなく、 症状や経過、周囲の流行状況なども含めて判断します

Q.インフルエンザは、どんな検査をする?

医療機関では、 鼻などから検体を採取して、 インフルエンザウイルスを調べる検査が行われます。

迅速抗原検査

インフルエンザウイルスの抗原を調べる検査です。

比較的短時間で結果が分かるため、 広く使用されています。
一方で、発症して間もない時期などには、 インフルエンザに感染していても 陰性になることがあります。

核酸検出検査

インフルエンザウイルスの遺伝子を検出する検査です。

迅速抗原検査より高感度な検査法もあります。
どの検査を行えるかは、 医療機関によって異なります。

Q.発熱したら、すぐ検査した方がいい?

A.発症してすぐの検査では、陰性になることがあります。

迅速抗原検査では、 発症して間もない時期など、 インフルエンザに感染していても 陰性になることがあります。

日本小児科学会では、 鼻咽頭ぬぐい液を用いた迅速抗原検査について、 発症翌日が最も検出率に優れているものの、 それでも偽陰性は少なくない としています。

Q.「発熱から12時間待ってから検査」は本当?

「12時間たたないと検査できない」という決まりはありません

発症早期では、 迅速抗原検査が陰性になることがあります。

しかし、 「12時間たてば必ず正確になる」
「12時間たつまでは検査できない」
という単純なものではありません。

発症からの時間だけでなく、 症状や患者さんの状態などを考えて、 検査の必要性が判断されます。

Q.検査のために、受診を待った方がいい?

A.「検査にちょうどよい時間まで待つ」ことを優先する必要はありません。

インフルエンザの診療は、 検査だけを目的に行うものではありません。

特に、

  • 呼吸が苦しそう
  • 意識がはっきりしない
  • 水分が十分にとれない
  • 症状が強い
  • 重症化するリスクが高い

といった場合には、 「まだ検査には早いかもしれない」と考えて 受診を遅らせないことが大切です。

受診するか迷う場合は、 医療機関へご相談ください。

Q.検査が陰性なら、インフルエンザではない?

陰性でも、インフルエンザを完全には否定できません

迅速抗原検査では、 インフルエンザに感染していても 陰性になる「偽陰性」があります。

検査を受けた時期や検体の採取状況などによって、 結果が影響を受けることがあります。

そのため、 症状、発症からの時間、周囲の流行状況、 診察所見、検査結果などを合わせて判断します。

Q.陰性だったら、翌日にもう一度検査した方がいい?

A.すべての方が再検査を受ける必要があるわけではありません。

発症早期の検査で陰性だった場合など、 症状や経過によっては 再検査が検討されることがあります。

一方で、 「陰性だったら翌日に必ず再検査する」 という決まりはありません。

再検査が必要かどうかは、 症状やその後の経過などをみながら判断されます。

Q.検査をしないと、インフルエンザと診断できない?

A.検査結果だけで診断するわけではありません。

インフルエンザの診断では、

  • 発熱や咳などの症状
  • 症状が始まった時期
  • 周囲での流行状況
  • 家族・学校・職場などでの感染状況
  • 診察所見
  • 検査結果

などを合わせて判断します。

迅速抗原検査では偽陰性もあるため、 状況によっては検査結果だけに頼らず、 臨床的に診断されることがあります。

Q.検査が陰性でも、インフルエンザと診断されることはある?

A.あります。検査結果だけで診断するわけではありません。

迅速抗原検査では、 インフルエンザに感染していても 陰性になることがあります。

そのため、 症状、発症からの時間、周囲の流行状況、 診察所見などを合わせて、 インフルエンザと診断されることがあります。

抗インフルエンザ薬を使用するかどうかも、 検査結果だけではなく、 年齢、症状、持病、発症からの時間などを含めて 医師が判断します。

インフルエンザの薬について詳しく見る →

Q.検査が陰性なら、人にうつさない?

陰性だから「感染していない」とは言い切れません

迅速抗原検査では、 インフルエンザに感染していても 陰性になることがあります。

そのため、 検査が陰性だったという結果だけで 「インフルエンザではない」 「人にうつす心配はない」 とは判断できません。

発熱や咳などの症状がある間は、 体調に合わせて自宅で休み、 咳やくしゃみがある場合は、 マスクを含む咳エチケットなど 周囲への感染にも配慮しましょう。

Q.学校へ戻る前に、もう一度検査して陰性を確認する?

A.学校へ復帰するための陰性確認は必要ありません。

インフルエンザでは、 出席停止期間を経過した児童生徒等が 学校へ復帰するために、 改めて検査を受けて 「陰性」を確認する必要はありません。

出席停止期間は、 検査が陰性になったかどうかではなく、 発症してからの日数と、 解熱してからの日数 をもとに判断します。

学校独自の登校届などがある場合がありますので、 必要な手続きについては 通っている学校へ確認してください。

Q.保育園・幼稚園へ戻るときは?

幼児では、 インフルエンザの出席停止期間について、 「発症した後5日を経過し、 かつ、解熱した後3日を経過するまで」 が目安となります。

園によって、 登園届などの手続きが設けられている場合があります。

必要な書類や連絡方法については、 通っている園へ確認してください。

学校・園はいつから行ける?診断書は必要? →

まとめ

インフルエンザの検査は、 「陽性・陰性」だけですべてを判断するものではありません。

発症して間もない時期などでは、 インフルエンザでも迅速抗原検査が 陰性になることがあります。

一方で、 「発熱から12時間たたないと検査できない」 という決まりもありません。

検査結果だけでなく、 症状、発症からの時間、 周囲の流行状況などを合わせて判断します。

また、 陰性だからといって 「インフルエンザではない」 「人にうつさない」 とは言い切れません。

「検査が陰性だったけれど症状が続いている」
「再検査した方がいい?」
など気になることがある場合は、 医療機関へご相談ください。

参考情報

情報確認:2026年9月

2026-09-30 12:20:00

インフルエンザの薬|飲んだ方がいい?どんな薬がある?

「インフルエンザになったら、 必ず薬を飲まないといけない?」

「発症から48時間を過ぎたら、 もう薬は使えない?」

インフルエンザの治療というと、 抗インフルエンザ薬を思い浮かべるかもしれません。
しかし、治療には ウイルスの増殖を抑える治療と、 つらい症状をやわらげる治療があります。

まず知っておきたいこと

「発症から48時間以内」という目安は、 主に抗インフルエンザ薬についてのものです。

解熱鎮痛薬など、 つらい症状をやわらげるための 対症療法とは分けて考えます。

インフルエンザの治療には、大きく2つあります

① ウイルスの増殖を抑える

抗インフルエンザ薬

インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬です。
発症してからの時間や症状、 年齢、重症化リスクなどを考えて使用します。

② つらい症状をやわらげる

対症療法

発熱や頭痛、関節痛などに対して、 症状に応じて解熱鎮痛薬などを使用することがあります。
休養や水分補給も大切です。

抗インフルエンザ薬は、必ず使う?

すべての方に必ず必要なわけではありません

インフルエンザは、 多くの場合、 自然経過の中で回復していきます。

抗インフルエンザ薬を使用するかどうかは、 発症してからの時間だけでなく、 症状、年齢、基礎疾患、 重症化するリスクなど を考えて判断されます。

そのため、 「インフルエンザと診断されたら、 全員が必ず抗インフルエンザ薬を使う」 というわけではありません。

「発症から48時間」は何の目安?

48時間は、抗インフルエンザ薬を始める時期の目安です

抗インフルエンザ薬は、 発症から48時間以内に開始すると、 より効果が期待できます。

適切な時期に開始すると、 発熱期間を通常1~2日短縮し、 鼻やのどからのウイルス排出量を 減らすことが期待されます。

「48時間以内」= 抗インフルエンザ薬についての目安

一方、 解熱鎮痛薬などの対症療法に 「発症から48時間以内」という期限があるわけではありません。

「48時間を過ぎたから、 もう何も治療できない」 という意味ではありません。

48時間を過ぎたら、抗インフルエンザ薬は使わない?

時間だけで一律に決まるわけではありません

一般的には、 抗インフルエンザ薬は 発症から48時間以内に開始した方が 十分な効果を期待しやすくなります。

ただし、 48時間を過ぎたら、 すべての方で抗インフルエンザ薬が 使われなくなるという意味ではありません。

重症の場合や、 重症化するリスクが高い場合などには、 発症からの時間や病状を踏まえて 医師が治療を判断します。

症状が悪化している場合は、 「48時間を過ぎたから」と受診を控えず、 医療機関へご相談ください。

熱や痛みがつらいときは?

インフルエンザの治療は、 抗インフルエンザ薬だけではありません。

症状に応じた治療も行います

発熱、頭痛、関節痛などがつらい場合には、 症状に応じて 解熱鎮痛薬などを使用することがあります。

また、 十分に休むことや、 水分をとることも大切です。

こうした対症療法は、 「発症から48時間以内でなければ意味がない」 というものではありません。

解熱鎮痛薬は何を使ってもいい?

特に子どもでは、 自己判断で手元の解熱鎮痛薬を使用しないようにしましょう。

年齢や体の状態によって、 使用を避ける薬があります。

以前処方された薬や、 家族に処方された薬を使わず、 使用する薬について迷う場合は 医師・薬剤師へご相談ください。

抗インフルエンザ薬には、どんな薬がある?

現在、 インフルエンザの治療には、 飲み薬、吸入薬、点滴などがあります。

  • オセルタミビル(飲み薬)
  • ザナミビル(吸入薬)
  • ラニナミビル(吸入薬)
  • ペラミビル(点滴)
  • バロキサビル(飲み薬)

薬によって、 使用方法や使用できる年齢、 治療期間などが異なります。

例えば、 吸入薬は正しく吸入する必要があるため、 年齢や吸入できる状態かどうかなども 薬を選ぶ際のポイントになります。

どの薬が適しているかは、 患者さんの状態などを踏まえて 医師が判断します。

まとめ

インフルエンザの治療は、 抗インフルエンザ薬だけではありません。

ウイルスの増殖を抑える 抗インフルエンザ薬と、 発熱や痛みなどをやわらげる 対症療法は分けて考えます。

「発症から48時間以内」は、 主に抗インフルエンザ薬を開始する時期についての目安です。

48時間を過ぎたからといって、 「もう何もできない」と考える必要はありません。
症状がつらい場合や悪化している場合、 薬について迷う場合は、 医師・薬剤師へご相談ください。

参考情報

情報確認:2026年9月

2026-09-30 12:10:00

インフルエンザ|学校に戻るとき、診断書や治癒証明書は必要?

子どもがインフルエンザにかかると、 「熱が下がったら学校へ行っていい?」
「何日休めばいい?」
「診断書や治った証明は必要?」 と迷うことがあります。

学校や園へ戻るには、 「発症してからの日数」と「解熱してからの日数」の 両方を確認することが大切です。

まず知っておきたいこと

インフルエンザの出席停止期間は、原則として、

発症した後5日を経過し、
かつ、解熱した後2日を経過するまで

です。
幼児の場合は、解熱した後3日を経過するまで となります。

Q.熱が下がったら、学校へ行っていい?

A.熱が下がっただけでは、すぐに登校できません。

インフルエンザでは、 熱が下がったあともウイルスを排出することがあります。

そのため、 「発症後5日」と「解熱後2日」の 両方を満たす必要があります。

Q.「発症後5日」は、どう数える?

ポイントは、 発症した日を「0日目」として考えることです。

発症した日の翌日が「1日目」になります。

たとえば、水曜日に発症した場合
水曜日 発症した日(0日目)
木曜日 1日目
金曜日 2日目
土曜日 3日目
日曜日 4日目
月曜日 5日目
火曜日 発症後5日を経過

したがって、 水曜日に発症した場合、 「発症後5日」という条件だけをみると、 最も早くても火曜日からとなります。

Q.「解熱後2日」は、どう数える?

こちらも、 熱が下がった日を0日目として、 翌日から数えます。

たとえば、金曜日に解熱した場合
金曜日 解熱した日(0日目)
土曜日 解熱後1日目
日曜日 解熱後2日目
月曜日 解熱後2日を経過

幼児の場合は、 解熱後3日を経過するまで必要です。

Q.結局、いつから行ける?

A.2つの条件を両方満たしたあとです。

確認するのは、

  • 発症した後5日を経過している
  • 解熱した後2日を経過している

の2つです。

幼児の場合は、 2つ目が「解熱した後3日」になります。

熱が早く下がっても、すぐには戻れません

解熱後の日数を満たしていても、 発症後5日を経過していなければ、 まだ出席停止期間です。

Q.学校へ戻るとき、診断書や治癒証明書は必要?

原則として、治癒証明書や陰性証明書は不要です。

厚生労働省は、 インフルエンザから回復して学校へ復帰する場合、 治癒証明書や陰性証明書を提出する必要はない としています。

登校するためだけに、 医療機関でもう一度検査を受けて 「陰性」を確認する必要もありません。

Q.もう一度インフルエンザの検査を受ける必要は?

A.学校へ戻るための再検査は必要ありません。

出席停止期間を経過して学校へ復帰するために、 改めてインフルエンザ検査を受け、 陰性を確認する必要はありません。

Q.学校から「登校届」を渡されたけれど?

医師による治癒証明書や陰性証明書とは別に、 学校や園によっては、 保護者が記入する「登校届」「罹患報告書」など を設けていることがあります。

このような書類は、 医師が「治ったことを証明する書類」とは異なります。

必要な書類や連絡方法は、 学校・園によって異なる場合があります。
実際の手続きについては、 通っている学校・園へ確認してください。

Q.大人は、いつから仕事に戻れる?

学校の「発症後5日かつ解熱後2日」という基準は、 学校保健安全法に基づく出席停止期間です。

一般の職場に、この学校の基準が そのまま一律に適用されるわけではありません。

体調の回復状況や周囲への感染への配慮に加えて、 勤務先の就業規則やルールを確認しましょう。

Q.仕事に戻るとき、治癒証明書は必要?

職場への治癒証明書・陰性証明書も不要とされています。

厚生労働省は、 インフルエンザなどの急性呼吸器感染症から復帰する際、 職場が従業員へ治癒証明書や陰性証明書の提出を求めることは 望ましくなく、提出は不要としています。

ただし、実際の復職手続きについては、 勤務先のルールも確認してください。

まとめ

学校・園は「熱が下がったらすぐ」ではありません。

原則として、 発症後5日を経過し、 かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで 出席停止となります。

発症した日・解熱した日は「0日目」として、 翌日から数えます。

学校へ戻るための 再検査、治癒証明書、陰性証明書は不要です。

ただし、学校や園独自の登校届などがある場合は、 それぞれの案内を確認してください。

参考情報

情報確認:2026年9月

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