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第1回|ワクチンの効果はいつから? どのくらい続く?
インフルエンザワクチンの効果は
いつから? どのくらい続く?
「ワクチンを受けた直後にインフルエンザになる?」
「効果は何か月くらい続く?」
「予防効果が40%とは、どういう意味?」
インフルエンザワクチンの効果について、 気になる5つの疑問をわかりやすく解説します。
インフルエンザ感染
出るまでの期間
期間
家族への影響
ワクチンの効果についてよくある質問
ワクチンを受けた直後でも、 インフルエンザになることはありますか?
はい。接種した直後でも、 インフルエンザにかかることはあります。
インフルエンザワクチンを受けても、 すぐに十分な予防効果が得られるわけではありません。
ワクチンを受けると、 体の免疫がインフルエンザウイルスに備える 準備を始めますが、 免疫ができるまでには時間がかかります。
一般に、予防効果が期待できるようになるまでには、 接種後約2週間かかるとされています。
そのため、接種後間もない時期に感染したり、 接種前にすでに感染していたりすることがあります。
ワクチンを受けた後でも、 発熱や咳などの症状が出た場合は、 インフルエンザなどの感染症の可能性があります。
「ワクチンを受けたから大丈夫」 と決めつけず、 症状に応じて医療機関へご相談ください。
インフルエンザワクチンの予防効果は、 いつから期待できますか?
一般に、接種から約2週間が目安です。
ワクチンを受けると、 インフルエンザウイルスに対する抗体など、 体を守る免疫の働きが準備されていきます。
この免疫が十分に働くまでには、 ある程度の時間が必要です。
ただし、 2週間を過ぎれば必ずインフルエンザを 防げるようになる、という意味ではありません。
免疫のつき方には個人差があり、 年齢や健康状態などによっても異なります。
流行が本格化する前に、 余裕をもって接種しておくことが大切です。
ただし、すでに流行が始まっていても、 接種の意味がなくなるわけではありません。
また、2回接種が必要な場合には、 2回目までの予定も考えておきましょう。
ワクチンの効果は、 どのくらい続きますか?
時間とともに効果が弱まることがあります。
ワクチンを受けて得られた免疫は、 ずっと同じ強さで続くわけではありません。
一般に、接種後数か月にわたって 予防効果が期待されますが、 時間が経つにつれて 効果が弱まることがあります。
効果が続く期間は、 年齢や体の状態、 流行するインフルエンザウイルスの種類などによっても 異なります。
インフルエンザワクチンについて、 「効果は約5か月」と説明されることがあります。
しかし、 5か月が経過した日に、 突然効果がなくなるわけではありません。
予防効果は時間とともに変化するため、 全員に共通する明確な有効期限があるわけではありません。
また、インフルエンザウイルス自体も 少しずつ変化しています。
そのため、毎シーズンのワクチン接種が 推奨されています。
インフルエンザワクチンの効果は、 何%くらいありますか?
ワクチンの効果は、 毎年同じではありません。
流行するウイルスの種類や、 ワクチンに含まれる株との一致度、 接種する方の年齢や健康状態などによって変わります。
また、ワクチンの効果を考えるときには、 「発病を防ぐ効果」 「外来受診を減らす効果」 「入院を減らす効果」 などを区別する必要があります。
米国CDCの研究では、 18歳未満の子ども・若者について、 次のような結果が報告されています。
外来受診のリスク低下
入院のリスク低下
※2025/26シーズンの米国における暫定推定値です。
2026/27シーズンの日本でのワクチン効果を
示したものではありません。
※外来受診の推定値は複数の研究ネットワークによるものです。
「効果40%」は、 接種した人の40%しか守られない、 という意味ではありません。
例えば、仮にワクチンを受けていない人の 100人中10人がインフルエンザで受診する状況で、 ワクチンがその受診リスクを40%下げるとすると、 接種した人では100人中約6人が受診する計算になります。
つまり、 接種した集団と接種していない集団で、 病気や受診などが起こるリスクを比較した数字 です。
※100人中10人・6人という数字は説明用の仮定であり、 実際の発病率や研究結果そのものを示していません。
このようにワクチンの効果を評価する研究では、 「何をどのくらい減らしたか」が重要です。
また、ワクチンを接種しても インフルエンザにかかることはありますが、 入院などの重い結果を減らす効果も期待されています。
ワクチンを受けると、 家族など周囲の人への感染も減らせますか?
周囲へ感染を広げる機会を 減らせる可能性があります。
インフルエンザワクチンには、 インフルエンザの発病を減らす効果があります。
自分がインフルエンザにかかるリスクを減らせれば、 家族など周囲の人に感染を広げる機会も 減らせる可能性があります。
ただし、 ワクチンを受けた人が ほかの人にウイルスをうつさなくなる、 というわけではありません。
実際に周囲の人への感染をどの程度減らせるかは、 流行状況や研究条件によって異なり、 効果を一律の数字で示すことはできません。
ワクチン接種と、 日頃の感染対策を組み合わせることが大切です。
- こまめに手を洗う
- 室内を換気する
- 咳エチケットを心がける
- 体調が悪いときは無理をせず休む
- 発熱や咳などがあるときは、周囲との接触をできるだけ控える
特に、小さな赤ちゃんや高齢者、 持病のある方が家族にいる場合は、 周囲の人も感染予防を心がけることが大切です。
インフルエンザワクチンは、 一般に接種から約2週間で 予防効果が期待できるようになります。
効果は時間とともに変化し、 流行するウイルスや年齢などによっても異なります。
ワクチンは、感染や発病を完全に防ぐものではありませんが、 発病や入院などのリスクを減らすための 大切な予防方法のひとつです。
接種後も、手洗いや換気などの 感染対策を続けましょう。
参考情報
- 日本ワクチン学会 「2026-27期の季節性インフルエンザワクチンの接種に関する見解」
- 厚生労働省 「令和8年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
- CDC 「Interim Estimates of 2025–26 Seasonal Influenza Vaccine Effectiveness」 (MMWR、2026年3月12日)
- CDC 「Key Facts About Seasonal Flu Vaccine」
- CDC 「Pink Book, Chapter 12: Influenza」
※このページは一般的な情報をまとめたものです。 ワクチンの効果は流行状況、 年齢、健康状態などによって異なります。
情報確認:2026年10月





