今年のインフルエンザはどうなる?
こんにちは。
インフルエンザ、今年は予防接種どうしようか?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そういえば、今年のインフルエンザの発生状況はどうなっているんでしょう。
これまでの状況を、みてみましょう。
これは、厚生労働省から公表されている季節性インフルエンザの患者数のグラフです。
「定点報告」とあるのは、全国の医療機関のうち、約5000の医療機関が「定点」として登録されており、定点医療機関から報告された患者数のことです。
つまり、日本国内の季節性インフルエンザ患者の総数というわけではなく、
基準となる医療機関で診断を受けた季節性インフルエンザ患者数ということです。
これは、1月から週ごとに患者数が集計されています。
2019年は、特に早い時期から流行しました。
ただ、2016年から2019年までと比較して、
2020年、2021年では、患者報告数が非常に少ないため、
このグラフを見ても、よくわかりません。
そこで、縦軸を拡大してみましょう。
2020年は、インフルエンザの感染者が非常に少なかったことが記憶にある方も多いと思います。
実際に、グラフを見ると、縦軸は1000倍も違う通り、
2020年及び2021年これまでは、2016年〜2019年と比べて、
季節性インフルエンザの患者報告数は、非常に少なかったです。
今年、46週(11月15日〜11月21日)時点では、全国の定点あたり19人でした。
しかし、少ないなりに、各地で発生してはいる、という点は、覚えておいてほしいところです。
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2020年に、季節性インフルエンザがほとんど流行しなかったことの原因として、
二つのウイルス感染症が同時には流行しないといわれる、「ウイルス干渉」だ、ということを、報道でお聞きの方もいらっしゃると思います。
ウイルス干渉のため、インフルエンザウイルス感染症も大規模な流行をしなかった、と。
この記事を書いている私は感染症の専門家ではありませんので、ウイルス干渉が、実際にどのくらいなのか、具体的にはわかりません。
しかし、昨年の人流抑制や、感染症対策の徹底(手指消毒・マスク)による皆さんの努力のおかげで、感染を減少させたという影響は少なからずあるだろう、考えています。だから、これからも、対策は続けよう!とも思っています。
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今年は、インフルエンザ流行を懸念する意見もあります。
その理由として、季節性インフルエンザが、昨年流行していないため、十分な免疫を持っていないことが、その理由の一つとして挙げられています。
実際に、他のウイルス感染症では、流行の季節的なパターンが、例年とは違うことが心配点としても考えられています。
そこで、子供さんで、新型コロナワクチンが接種できない方々は、特にインフルエンザの予防接種を検討していただきたいです。
かかりつけの小児科に、十分に相談なさってください。
(もちろん、理由があってワクチンが打てない方もいらっしゃいますので、お互いを尊重し、予防策を講じましょう)
一人一人が、感染対策に気をつけて、食い止めましょう!
参考資料)
1) 厚生労働省:インフルエンザ発生状況
こはく堂薬局 HP(https://kohakudo589.com)の「お知らせ」から、改変して再掲