水分補給のポイント
非常に暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
熱中症による救急搬送人員数は、昨年の同時期の2倍!(注)と報告されており、
屋外で仕事をされる方はもちろん、運動をされるかた、また、室内でも十分にお気をつけください。
熱中症を予防するには、無理をしない、のが原則ですが、
ポイントの一つが、こまめな水分補給です。
迅速な水分補給のために、経口補水液をうまく活用するのがおすすめです。
最近は、店頭でいろんな経口補水液の商品を目にすることも多くなったと思います。
この時期、用心のため、家に備蓄しておくことをお勧めします。
経口補水液のこと、よろしければ、以下をご参照ください。
薬局店頭にもこちらの説明用の紙をおいています。
(注釈)
データ参照元)総務省消防庁ホームページ >熱中症情報
花粉症対策はお早めに
(その話すら聞きたくない!という方もいらっしゃいますよね、すいません。)
花粉症の対策の一歩は、花粉情報に基づき、早めの対処をすることが大切です。
今シーズンの花粉飛散は以下のように予測されています。
2018年の花粉飛散予測
日本気象協会 >スギ花粉症の方へ、どうしても伝えたい~今年の花粉飛散予測と対策まとめ~(2018年1月16日)
九州:昨年よりはやや少ない
ウェザーニュース >ウェザーニューズ花粉飛散傾向【2017.10.3発表】
長崎では7月の日照時間が平年よりやや多く、雄花の生長に適した天候だったため、
平年よりやや多く、昨年よりやや少ないと予測されています。
詳細は、是非、情報元のホームページをご確認ください。
花粉症の対策のためには、以下の二つがポイントです。
・薬物療法を早めに始めること
・花粉症の時期には、花粉を取り込まないこと
花粉の飛散動向を知ることは、対策をとるためにも、とても大切です。
長崎県医師会では「長崎県医師会・花粉情報メーリングリスト」が開設されています。
・誰でも登録可能、無料です(ただし、通信に係る費用は別)
月曜日から金曜日まで(休日は積算値)、前日の朝から当日の朝までに観測された花粉量を知ることができます。ご興味があるかたは、登録してみることをお勧めします。
注意事項は、長崎県医師会のホームページであらかじめご確認ください。
画像引用元)長崎県医師会
また、PM2.5 の飛散量が多いときに調子が悪いとおっしゃられる方もいらっしゃいます。PM2.5 に付着した物質の影響などが示唆されています。こちらも、観測量を知ることで、飛散量が多い時には、外出を控える・マスクなどの防護法をとるなどの対策に活かすことができます。
長崎県における大気汚染物質の観測値が公開されていますので、ご参照ください。
長崎県環境部地域環境課 >長崎県大気環境速報システム
参考情報)
[1] 日本気象協会
[2] ウェザーニュース
【警戒】インフルエンザにご注意ください
成人式を過ぎて、一気に寒気が厳しくなったように感じますが、いかがお過ごしでしょうか。
2017/2018年シーズンは、インフルエンザが早期から流行していますが(参考:2017年11月12日ブログ「【2017/2018・長崎県】インフルエンザ流行期入り」)、先週末から急激に増えているような実感がありますので、改めてご注意いただきたく、記事にしました。
インフルエンザの流行状況?
インフルエンザは、感染力が強いため、流行時期には適切な予防対策をとることが、非常に大切です。流行状況を知るためには、以下のような方法があります。
・学級閉鎖の状況
(全国) 学校等欠席者・感染症情報システム
・週ごとの患者数集計
(長崎県)長崎県ホームページ >長崎県感染症発生動向調査事業
(諫早市)諫早医師会
(全国) 厚生労働省 >インフルエンザに関する報道発表資料
インフルエンザにかからないために
・流行前のワクチン接種
・外出後の手洗い
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
・適度な保湿
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
のどの保湿のために、こまめに水分をとることもお勧めです。
・十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
・人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。
・飛沫感染防止のための咳エチケット
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。
たとえ感染者であっても、全く症状のない(不顕性感染)例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症の例も少なくありません。普段から、咳エチケットを心がけましょう。
咳エチケットとは?
せきやくしゃみをするときは、飛沫に病原体を含んでいるかもしれません。せき・くしゃみが出る時は、咳エチケットのご理解とご配慮をお願いいたします。
◆咳エチケット違反していませんか?
・せきやくしゃみを手でおさえる→×
せきやくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着します。ドアノブなどを介して他の人に病気をうつす可能性があります。
・何もせずにせきやくしゃみをする→×
せきやくしゃみをするとき、しぶき が 2m ほど 飛びます。しぶきには病原体が含まれている可能性があり、他の 人 に病気をうつす可能性があります 。
◆3つの咳エチケット
咳やくしゃみがでるかたは、電車や職場、学校など人が集まるところでは、咳エチケットにご配慮ください。以下の、3つのいずれかのうち、できるものをこころがけましょう。
1.マスクを着用する。 (口・鼻を覆う)
マスクをつけるときは取扱説明書をよく読み、正しくつけましょう。
鼻 からあごまでを覆い、隙間がないようにつけましょう。
2.ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う。
口 と鼻を覆ったティッシュは 、すぐ にゴミ箱に捨てましょう。
3.上着の内側や袖(そで)で覆う。
※ また 、 手 を 洗うこと でも病原体が広がらないようにすることができます 。
参考資料)
[1] 厚生労働省ホームページ >インフルエンザ(総合ページ)
・インフルエンザ Q&A:一般の一般の皆様にご理解いただきたいインフルエンザの基本的な情報がQ&A形式にまとめられています。(平成29年12月28日時点)
【2017/2018・長崎県】インフルエンザ流行期入り
平成29年第44週(10月30日~11月5)の定点あたりのインフルエンザの患者報告数(平均患者数)が「1.89」となりました。
この数字は「1」を超えたときに、インフルエンザが流行期に入ったと考えられています。
過去5年間の中で、最も早く流行期に入りました。
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(説明)「定点」とは:感染症の動向を把握するために、無作為に選ばれた医療機関が患者数を行政に報告しています。この指定された医療機関を定点といいます。インフルエンザの場合、長崎県内の70の医療機関が、患者数を報告しています。
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期間 | 長崎県 | 全国 |
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2017/2018シーズン | 第44週 (10.30~11. 5) | |
2016/2017シーズン | 第48週 (11.28~12. 4) | 第46週 (11.14~11.20) |
2015/2016シーズン | 第 1週 ( 1. 4~ 1.10) | 第 1週 ( 1. 4~ 1.10) |
2014/2015シーズン | 第45週 (11. 3~11. 9) | 第48週 (11.24~11.30) |
2013/2014シーズン | 第51週 (12.16~12.22) | 第51週 (12.16~12.22) |
2012/2013シーズン | 第50週 (12.10~12.16) | 第50週 (12.10~12.16) |
〔表〕過去5年間のインフルエンザの流行期入り
インフルエンザの対策は、かからない、うつさない、早期受診
①かからないために
1)外出後は手洗いをしましょう
インフルエンザの感染経路は、飛沫(ひまつ)感染、接触感染があります。手に付着したウイルスを除去するために、手洗いは有効です。また、一般的な感染予防のためにも、外出後は手洗い・うがいをおすすめします。
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〔飛沫感染〕
感染した人が咳をする→ウイルスを含む「飛沫(咳・くしゃみ)」が飛散→健康な人が口や鼻から吸い込む→(感染)
〔接触感染〕
感染した人が口を覆って咳やくしゃみをする(手にウイルスが付着)→手を洗わないままドアノブやスイッチに触る→健康な人が触る→その手を洗わずに、自分の鼻や口や目に触る→(感染)
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2)流行前のワクチン接種
重症化予防のためにインフルエンザワクチン接種は有効だといわれています。持病がある方は、かかりつけ医に相談したうえでできるだけ接種することをおすすめします。
ワクチンの効果があらわれるまでに2週間かかるといわれていますので、早めの接種がのぞましいです。
3)体力が低下しないように、十分な栄養と休養をとりましょう
体の抵抗力を高めるように、普段から十分な栄養補給と休養を心がけましょう。
4)室内を乾燥させないようにし、適度に換気をしましょう
乾燥しているとのど粘膜の防御機構が低下し、ウイルスが付着しやすくなります。冬場の風邪予防のためにも、加湿器を使用するなど、適度な湿度を保つことが大切です。
②うつさない
1)インフルエンザを広げないために、「咳エチケット」をこころがけましょう
・咳やくしゃみがでるときは、できるだけマスクを着用しましょう。
※特に、感染者自身がマスクを着用することは、感染の拡散を防ぐ効果が高いといわれています。
・咳やくしゃみをするときは、他の人の方を向かずに、顔を背けましょう。
・咳やくしゃみをするときは、口や鼻をハンカチやティッシュでおさえましょう。
なければ、手で押さえ、その後、すぐに手を洗いましょう。
もしくは、肘の内側や衣服の袖で押さえましょう。
③早期受診
インフルエンザにかかったなと思ったら早めに医療機関を受診しましょう。
無理をして学校や職場などに行かないようにしましょう。
インフルエンザの症状の目安として、目安として、比較的急速に38℃以上の発熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合はインフルエンザに感染している可能性があります。こういった症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
感染予防には、ひとりひとりの心がけが非常に大切です。健康づくりのため、ご留意なさってください。
参考資料)長崎県 >記者発表 >2017年11月10日インフルエンザの流行期入り