ブログ

2026-05-14 07:00:00

第3回:腎臓と心臓の意外なつながり(CKD)

腎臓と心臓の意外なつながり(CKD)

こはく堂薬局|もっと詳しく!循環器のはなし Vol.3


「腎臓」と「心臓」——一見関係なさそうな2つの臓器ですが、実はとても深く関わり合っています。
腎臓が悪くなると心臓に負担がかかり、心臓が悪くなると腎臓の働きも低下する。
この悪循環を「心腎連関」と呼びます。

心腎連関
心腎連関

CKD(慢性腎臓病)とは?

CKDは、腎臓の働きが低下している、または尿検査などで腎臓の異常が見つかる状態が3か月以上続くものをいいます。
以前は成人の約8人に1人と言われてきましたが、最近はさらに多い可能性も示されています。
しかも初期にはほとんど自覚症状がありません
主な原因は、糖尿病・高血圧・慢性糸球体腎炎です。

CKD

心腎連関——お互いを苦しめる悪循環

心臓が悪くなると…

腎臓へ送られる血液が減り、腎機能が低下しやすくなります。

心不全と腎機能

腎臓が悪くなると…

水分や塩分がたまりやすくなり、心臓に負担がかかります。
さらに貧血やミネラルバランスの異常も重なり、心臓はさらに弱りやすくなります。
CKDでは、心血管疾患が大きなリスクになります。

CKDと心臓

健診で見るべき数値

eGFR 60未満で腎機能低下の可能性、尿たんぱく陽性は腎臓が傷んでいるサインです。
健診結果の「eGFR」と「尿たんぱく」、ちゃんと見ていますか?

eGFR

CKDを防ぐ・進行を遅らせるために

  • 血圧を管理する —— 高血圧は腎臓にも心臓にも負担
  • 血糖を管理する —— 糖尿病はCKDの大きな原因
  • 減塩する —— 食塩は1日6g未満が目標
  • 薬をきちんと使う —— 腎臓や心臓を守る薬が使われることがあります
  • 禁煙する —— 喫煙はCKDや動脈硬化を進めます

早期発見・早期対応が、進行予防のカギです。

CKD予防

まとめ:今日のポイント

  1. CKDはとても身近な病気
  2. 腎臓と心臓はお互いに影響し合う(心腎連関)
  3. CKDでは心血管疾患が大きなリスク
  4. eGFR尿たんぱくが早期発見のヒント
  5. 血圧管理・血糖管理・減塩で進行を遅らせることが大切
まとめ

もし今、血圧や血糖のお薬をきちんと飲み続けている方へ:
それは腎臓も守っていることになります
血圧・血糖のコントロールは、心臓と腎臓の両方を守る大切な取り組みです。

腎臓は「沈黙の臓器」。悪くなっても初期は気づきにくいものです。
健康診断を受けたら、「eGFR」と「尿たんぱく」をぜひチェックしてみてください。
気になる数値があれば、薬局でもお気軽にご相談ください。


次回は 🫀「コレステロール、なぜ怖い?(脂質異常症)」をお届けします。お楽しみに!


シリーズ「もっと詳しく!循環器のはなし」
発信:こはく堂薬局(薬剤師)
参照:日本循環器協会認定「循環器病エキスパートアドバイザー」 eラーニング
※ 診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください