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ダイアベティス(糖尿病)|Q&A
よくある質問
糖尿病について、患者さんからよくいただく質問をまとめました。
糖尿病について
糖尿病の基本や検査値について、患者さんからよくいただく質問をまとめました。
Q. 糖尿病は治りますか?
糖尿病は、完全に治るというより、血糖値を良い状態に管理していく病気です。
食事、運動、薬などを組み合わせることで、合併症を防ぎながら生活していくことができます。
血糖値が安定していても、自己判断で通院や薬を中止せず、主治医と相談しながら続けていきましょう。
Q. 糖尿病でも長生きできますか?
はい、糖尿病があっても、治療を続けながら元気に生活している方はたくさんいます。
大切なのは、血糖値だけでなく、血圧、脂質、体重、禁煙なども含めて管理し、合併症を防ぐことです。
不安なことがあれば一人で抱え込まず、主治医や薬剤師へ相談しながら続けていきましょう。
Q. 糖尿病は遺伝しますか?
糖尿病になりやすい体質は、家族の体質として受け継がれることがあります。特に2型糖尿病では、遺伝的な要因が関係することがあります。
ただし、遺伝だけで糖尿病になるかどうかが決まるわけではありません。
食事、運動、体重、睡眠、ストレスなどの生活習慣も関係します。家族に糖尿病の方がいる場合は、定期的な健診や生活習慣の見直しを意識しましょう。
Q. HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは何ですか?
HbA1cは、過去1〜2か月程度の血糖値の平均的な状態を示す検査値です。
その日の食事や体調で変わりやすい血糖値に比べて、日頃の血糖管理の傾向を確認しやすい指標です。
目標値は年齢、治療内容、低血糖の起こりやすさ、合併症の有無などによって異なります。ご自身の目標は主治医に確認しておきましょう。
Q. 血糖値が高くても症状がないので心配ありませんか?
糖尿病は症状がないまま進行することがあります。
症状がなくても高血糖が続くと、目・腎臓・神経・心臓・血管などに影響することがあります。
症状がないから大丈夫、と自己判断せず、定期的な診察や検査を続けましょう。
治療について
薬や通院について不安になりやすい点をまとめました。
Q. 薬を飲み始めたら一生続けなければなりませんか?
必ずしもそうとは限りません。
体重や生活習慣の変化によって血糖値が安定し、薬の量を見直せる場合もあります。一方で、合併症を防ぐために継続が大切な場合もあります。
薬を減らしたい、やめたいと思った時は、自己判断で中止せず、必ず主治医に相談してください。
Q. 血糖値が良くなったので薬をやめても良いですか?
血糖値が良い状態なのは、とても良いことです。ただし、薬によって血糖値が安定している場合があります。
自己判断で薬をやめると、気づかないうちに血糖値が再び上がることがあります。
薬を減らしたい、またはやめたいと思った場合は、検査結果や生活習慣の状況も含めて、主治医と相談しましょう。
食事・運動について
食事や運動は、無理なく続けられる形を一緒に考えることが大切です。
Q. 甘いものは絶対に食べてはいけませんか?
甘いものを絶対に禁止しなければならない、というわけではありません。
大切なのは、量、頻度、食べるタイミング、食事全体のバランスです。
「どのくらいならよいか」は治療内容や血糖値によって異なります。主治医、管理栄養士、薬剤師へ相談しながら、無理なく続けられる方法を考えましょう。
Q. ジュースの代わりにカロリーゼロ飲料を飲んでも良いですか?
カロリーゼロ飲料は、砂糖入りのジュースに比べると血糖値への影響が少ない場合があり、甘い飲み物を減らすための選択肢になることがあります。
ただし、甘い味に慣れてしまい、甘い飲み物や食品が欲しくなりやすい方もいます。また、製品によっては「ゼロ」と書かれていても少量のカロリーや糖質を含む場合があります。
普段の水分補給は、水やお茶を基本にしましょう。カロリーゼロ飲料を使う場合も、量や頻度を決めて上手に取り入れることが大切です。
Q. 果物は食べても良いですか?
果物にはビタミンや食物繊維が含まれており、適量であれば食べることができます。
ただし、果物にも糖質が含まれるため、食べ過ぎには注意が必要です。ジュースや缶詰、ドライフルーツは量が多くなりやすいことがあります。
量や種類、食べるタイミングについては、主治医や管理栄養士に相談しましょう。
Q. ご飯は食べない方が良いですか?
ご飯を完全にやめる必要はありません。
大切なのは、食べる量、食べ方、食事全体の栄養バランスです。
主食・主菜・副菜を組み合わせながら、適量を心がけましょう。極端な糖質制限は体調や治療内容に影響することがあるため、自己判断で行わず相談してください。
Q. 運動はどのくらいすれば良いですか?
まずは無理なく続けられる運動から始めることが大切です。
ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にすると、血糖値の改善が期待できます。
低血糖が心配な時、体調が悪い時、足に傷や痛みがある時は、無理に運動しないでください。
心臓病、腎臓病、足腰の痛みなどがある方は、運動内容について主治医に相談しましょう。
Q. 糖尿病があっても旅行や外食はできますか?
もちろん可能です。
食べ過ぎに注意しながら、薬やインスリン、低血糖時に使うブドウ糖などを忘れずに持参しましょう。
旅行先では食事時間や活動量が変わることがあります。薬の使い方や低血糖時の対応について、旅行前に主治医や薬剤師へ相談しておくと安心です。
Q. お酒は飲んでもよいですか?
飲酒できるかどうかは、血糖値の状態、肝臓や腎臓の状態、使用している薬、合併症の有無によって異なります。
お酒は血糖値に影響することがあり、飲み方によっては低血糖や食べ過ぎにつながることもあります。
飲酒してよいか、どのくらいまでならよいかは、主治医に確認しておきましょう。
飲む場合も、空腹で飲まない、飲み過ぎない、薬やインスリンの使い方を自己判断で変えないことが大切です。
Q. 外食やコンビニ食では何に気をつければよいですか?
外食やコンビニ食も、選び方を工夫すれば利用できます。
主食だけに偏らず、たんぱく質を含むおかずや野菜を組み合わせると、食事全体のバランスを整えやすくなります。
丼もの、麺類、菓子パン、甘い飲み物は糖質が多くなりやすいため、量や頻度に注意しましょう。
迷う時は、普段よく買う食品やメニューを薬局で一緒に確認できます。
セルフケアについて
足の観察や体調の変化は、早めに気づくことが大切です。
Q. 足の傷はどのくらい注意した方がよいですか?
糖尿病では、足の感覚が鈍くなったり、傷が治りにくくなったりすることがあります。
小さな傷や靴ずれでも、悪化することがあるため、毎日足を見て確認する習慣が大切です。
傷、赤み、腫れ、痛み、膿、色の変化に気づいた時は、早めに医療機関へ相談してください。
爪切りが不安な時、靴ずれをくり返す時、足のしびれが気になる時も、医師や薬剤師へ相談しましょう。
Q. 目の検査はなぜ必要ですか?
糖尿病では、目の奥の細い血管に影響が出ることがあり、糖尿病網膜症と呼ばれます。
初期には見え方の変化に気づきにくいことがあるため、症状がなくても定期的な眼科受診が大切です。
見えにくい、かすむ、黒い点が見えるなどの変化がある場合は、早めに眼科へ相談しましょう。
Q. 腎臓の検査はなぜ必要ですか?
糖尿病では、腎臓の細い血管に負担がかかり、糖尿病腎症につながることがあります。
腎臓の変化は、初期には自覚症状が少ないことがあります。そのため、尿検査や血液検査で早めに確認することが大切です。
腎臓の状態によっては、薬の選び方や量、食事の注意点が変わることがあります。検査結果で気になることがあれば、医師や薬剤師へ相談しましょう。
薬について
薬の使い方や低血糖など、気になることは早めに相談しましょう。
Q. 市販薬やサプリメントを使ってもよいですか?
市販薬やサプリメントの中には、血糖値や腎臓、肝臓、血圧に影響するものや、糖尿病の薬と飲み合わせに注意が必要なものがあります。
風邪薬、痛み止め、漢方薬、健康食品、サプリメントを使う時は、購入前に「糖尿病の治療中です」と薬剤師や登録販売者へお伝えください。
お薬手帳を見せていただくと、現在の薬との飲み合わせを確認しやすくなります。
Q. 薬を飲み忘れた時はどうすればよいですか?
飲み忘れに気づくと不安になるかもしれませんが、まずは慌てずに確認しましょう。
対応は、薬の種類、服用回数、次の服用時間までの間隔によって異なります。
2回分をまとめて飲むことは避けてください。
飲み忘れが続く場合や、どう対応すればよいか迷う場合は、薬の名前が分かるものやお薬手帳を持って、医師や薬剤師へ相談しましょう。
Q. 体調が悪くて食事がとれない時、薬はどうしたらよいですか?
発熱、下痢、嘔吐、食欲不振などで食事がとれない時は、血糖値が乱れやすくなります。このような体調不良の日は「シックデイ」と呼ばれることがあります。
薬の種類によっては、食事がとれない時に注意が必要なものがあります。特にインスリン、SU薬、SGLT2阻害薬などを使用している方は、事前に対応を確認しておくと安心です。
自己判断で薬を中止・再開せず、食事がとれない、脱水が心配、嘔吐や下痢が続く、意識がぼんやりする場合は、早めに医療機関へ相談してください。
水分を少しずつとり、可能であれば血糖値を確認しましょう。困った時に連絡する医療機関や薬局を決めておくことも大切です。
Q. 低血糖とは何ですか?
低血糖とは、血糖値が下がりすぎた状態です。
冷や汗、手のふるえ、動悸、強い空腹感、ふらつき、ぼんやりする感じなどが現れることがあります。
低血糖が疑われる時は、ブドウ糖や糖分を含む飲み物などをとり、症状が改善しない場合や意識がぼんやりする場合は、早めに医療機関へ相談してください。
低血糖を起こした時の対応は、薬の種類や治療内容によって異なるため、あらかじめ主治医や薬剤師に確認しておきましょう。
Q. 低血糖になった時はどうすればよいですか?
低血糖が疑われる時は、まず安全な場所で休みましょう。運転中や作業中の場合は、すぐに中断してください。
ブドウ糖を持っている方は、指示された量をとりましょう。ブドウ糖がない場合は、糖分を含む飲み物などで対応することがあります。
意識がぼんやりする、症状が改善しない、低血糖をくり返す場合は、早めに医療機関へ相談してください。
低血糖の対応は薬の種類によって異なります。日頃からブドウ糖の携帯や、家族・周囲の方への共有もしておくと安心です。
Q. 災害時に薬やインスリンはどう備えればよいですか?
災害時には、薬やインスリン、注射針、血糖測定に必要なもの、お薬手帳をすぐ持ち出せるようにしておくと安心です。
可能であれば、数日分の薬を切らさないように管理し、非常用持ち出し袋にも必要なものを確認しておきましょう。
インスリンを使用している方は、保管方法や停電時の対応、避難先での管理について、あらかじめ医師や薬剤師へ確認しておくことをおすすめします。
避難時には食事時間や活動量が変わり、血糖値が乱れやすくなります。体調の変化がある時は、早めに医療スタッフへ相談しましょう。
インスリンについて
インスリンに対する不安を少しでも減らせるよう、よくある質問をまとめました。
Q. インスリン注射を始めると重症ということですか?
必ずしもそうではありません。
血糖値を適切に管理するために、早い段階からインスリン治療を選択することもあります。また、体調や手術、感染症、妊娠などの状況で一時的に使う場合もあります。
インスリンは「最後の治療」ではなく、血糖値を整え、体を守るための治療選択肢のひとつです。
Q. インスリンを打っていても長生きできますか?
はい。インスリンを使っているから寿命が短くなる、というわけではありません。
インスリンは、血糖値を適切に管理し、糖尿病の合併症を防ぐための大切な治療です。
インスリンを使いながら、仕事、旅行、趣味を楽しみ、元気に生活している方もたくさんいます。
不安なことや使い方で困ることがあれば、医師や薬剤師に相談しながら続けていきましょう。




