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2026-06-09 09:30:00

塗り薬の量|FTU 【医療・介護従事者向けの解説】

FTUは「塗る量の目安」です

FTU(Finger Tip Unit)は、外用薬の使用量を患者さんにわかりやすく伝えるための目安です。

成人の人差し指の先から第一関節まで、チューブから薬を出した量を 1FTUと呼びます。[1]

1FTUはおよそ0.5gとされ、成人の手のひら約2枚分の面積に塗る量の目安になります。


ただし、実際の量はチューブによって異なります

FTUは、本来、一定の口径の軟膏チューブを前提にした考え方です。 一方で、実際の外用薬では、チューブの口径や材質、薬の硬さなどが異なります。

  • チューブの口径が異なる
  • 軟膏・クリーム・ゲルなど剤形が異なる
  • 金属チューブ・ラミネートチューブなど材質が異なる
  • 押し出す力によって量が変わる

そのため、1FTU=必ず0.5gというわけではありません。 FTUは、患者さんが「少なすぎず、適切な量を塗る」ための目安として説明します。

医療者向けの補足

日本で使用される外用薬チューブでは、口径が約3.5mm程度の製品もあり、 海外で示されるFTUの定義と完全には一致しない場合があります。

そのため、FTUは厳密な計量法ではなく、服薬指導・外用指導における 実用的な目安として扱うことが大切です。

特に外用ステロイドでは、「できるだけ薄く塗る」ことが強調されすぎると、 必要量より少なくなり、治療効果が十分に得られないことがあります。

「薄く」よりも、必要な量を、必要な部位に、均一に塗ることを伝えることが重要です。

説明例

FTUは正確に量を測る方法ではなく、塗る量の目安です。
チューブの種類によって出てくる量は変わりますが、少なすぎると効果が出にくいことがあります。
まずはこのくらいの量を目安に、患部全体にやさしく広げてください。

ポイント
FTUは「1FTU=約0.5g」と説明されることが多いですが、 実際の量はチューブ口径や剤形によって変わります。 あくまでも外用量をイメージするための目安として使います。


1. Long CC, Finlay AY. The finger-tip unit--a new practical measure. Clin Exp Dermatol. 1991 Nov;16(6):444-7. doi: 10.1111/j.1365-2230.1991.tb01232.x. PMID: 1806320. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1806320/