ブログ

2026-06-12 10:15:00

気管支喘息|セルフケア

喘息のセルフケア

気管支喘息は、薬による治療とあわせて、日常生活の中で発作のきっかけを減らすことが大切です。

セルフケアは、喘息を「自分だけで治す」ためのものではありません。 治療を続けながら、症状が出にくい状態を保つための工夫です。

喘息のセルフケアで大切なのは、発作のきっかけを知り、できる範囲で避けることです。


発作のきっかけを知りましょう

喘息の症状は、さまざまな刺激をきっかけに悪化することがあります。 どのきっかけで症状が出やすいかは、人によって異なります。

  • ダニ・ハウスダスト
  • 花粉
  • 風邪などの感染症
  • タバコの煙
  • 寒暖差・冷たい空気
  • 気圧や天気の変化
  • 運動
  • ストレスや疲労
  • ペットの毛やフケ

症状が出た時の状況を記録しておくと、自分の発作のきっかけに気づきやすくなります。

ChatGPT Image 2026年6月12日 10_21_36.png


ダニ・ハウスダスト対策

ダニやハウスダストは、喘息症状を悪化させる原因になることがあります。 特に寝具やカーペット、ぬいぐるみなどは、ダニやほこりがたまりやすい場所です。

  • 寝具をこまめに洗う
  • 布団を干す、または布団乾燥機を使う
  • 掃除機をゆっくりかける
  • ほこりがたまりやすい物を減らす
  • カーペットより、掃除しやすい床材を選ぶ
  • ぬいぐるみは洗えるものを選ぶ

すべてを完璧に行う必要はありません。 まずは寝室や寝具など、長い時間過ごす場所から整えていきましょう。

ChatGPT Image 2026年6月12日 10_23_42.png


タバコの煙を避けましょう

タバコの煙は、気道を刺激し、喘息を悪化させる大きな要因のひとつです。 本人が吸う場合だけでなく、周囲の人の煙を吸い込む受動喫煙にも注意が必要です。

  • できるだけ禁煙を目指す
  • 家の中や車の中では吸わない
  • タバコの煙がある場所を避ける
  • 家族にも協力してもらう

禁煙は簡単ではありません。必要に応じて、禁煙外来や薬局で相談することもできます。

ChatGPT Image 2026年6月12日 10_24_47.png

風邪・感染症を予防しましょう

風邪やインフルエンザなどの感染症は、喘息発作のきっかけになることがあります。 普段から感染症を予防することも、喘息管理の一部です。

  • 手洗いをこまめに行う
  • 人混みではマスクを活用する
  • 十分な睡眠をとる
  • 体調が悪い時は無理をしない
  • 必要な予防接種について医師に相談する

「風邪をひくと毎回咳が長引く」「風邪のあとに息苦しくなる」という方は、診察時に医師へ伝えておきましょう。


寒暖差・気圧変化への備え

冷たい空気や急な寒暖差、天気や気圧の変化で症状が出やすくなる方もいます。 季節の変わり目や台風、寒い朝などは注意が必要です。

  • 寒い日はマスクやマフラーで口元を温める
  • 急に冷たい空気を吸い込まないようにする
  • 季節の変わり目は体調の変化に注意する
  • 天気や気圧の変化と症状の関係を記録する
  • 症状が出やすい時期は薬の使い方を確認しておく

症状が出やすい季節や天候がわかっている場合は、早めに医師や薬剤師に相談しておくと安心です。


睡眠・疲労・ストレスを整える

睡眠不足や疲労、ストレスは、喘息症状を悪化させることがあります。 毎日の生活リズムを整えることも、セルフケアの大切なポイントです。

  • できるだけ同じ時間に寝起きする
  • 疲れをためこまない
  • 無理な予定を詰め込みすぎない
  • リラックスできる時間をつくる
  • 夜間の咳で眠れない時は早めに相談する

夜に咳で目が覚める、眠れない日が続く場合は、喘息のコントロールが十分でない可能性があります。 我慢せず、医療機関へ相談しましょう。

ChatGPT Image 2026年6月12日 10_33_08.png

 

運動との付き合い方

運動で咳や息苦しさが出る方もいますが、喘息があるからといって、すべての運動を避ける必要はありません。

喘息が適切にコントロールされていれば、無理のない範囲で運動を続けることは大切です。 ただし、運動中や運動後に症状が出やすい方は、医師に相談しましょう。

  • 準備運動をしっかり行う
  • 冷たい空気の中で急に運動しない
  • 体調が悪い日は無理をしない
  • 症状が出た時の対応を確認しておく
  • 発作治療薬の使い方を医師に確認しておく
ChatGPT Image 2026年6月12日 11_05_38.png

喘息日記をつけてみましょう

喘息日記は、自分の症状や薬の使用状況を記録するためのものです。 診察時に医師へ伝えやすくなり、治療の調整にも役立ちます。

  • 咳や息苦しさが出た時間
  • 夜眠れたかどうか
  • 発作治療薬を使った回数
  • 症状が出た時のきっかけ
  • 天気や気温の変化
  • 吸入薬を忘れず使えたか

毎日すべてを詳しく書く必要はありません。 まずは「症状が出た日だけメモする」ことから始めても大丈夫です。


ピークフローやACTの活用

喘息は、自覚症状だけでは状態がわかりにくいことがあります。 そのため、ピークフローやACTを使って、状態を客観的に確認する方法があります。

ピークフロー

ピークフローは、息を吐き出す力を測る方法です。 数値の変化を見ることで、気道の状態の変化に気づきやすくなります。


ACT(喘息コントロールテスト)

ACTは、いくつかの質問に答えることで、喘息のコントロール状態を確認するチェック方法です。 診察時や薬局での相談にも役立ちます。

ピークフローやACTは、医師の指示や説明を受けながら活用しましょう。 数値や点数だけで自己判断せず、気になる変化は相談してください。


薬を続けることもセルフケアです

喘息のセルフケアというと、掃除や生活習慣を思い浮かべるかもしれません。 しかし、処方された薬を正しく続けることも、とても大切なセルフケアです。

症状がない時でも、気道の炎症が続いていることがあります。 自己判断で薬を中止すると、発作が起こりやすくなることがあります。

「調子がよいから薬を減らしたい」「吸入を忘れやすい」などのお悩みがある場合は、自己判断で中止せず、医師や薬剤師へ相談しましょう。


薬剤師より

喘息のセルフケアは、毎日の小さな工夫の積み重ねです。 すべてを完璧にしようとすると負担になることもあります。

まずは、発作が出やすいきっかけを知ること、吸入薬を正しく続けることから始めましょう。

吸入薬の使い方、薬の続け方、副作用への不安などがある場合は、薬剤師へお気軽にご相談ください。


まとめ

  • 喘息のセルフケアでは、発作のきっかけを知ることが大切です。
  • ダニ・ハウスダスト、タバコ、風邪、寒暖差などに注意しましょう。
  • 睡眠不足や疲労、ストレスも症状悪化のきっかけになることがあります。
  • 喘息日記やACTを活用すると、自分の状態を把握しやすくなります。
  • 症状がない時も、薬を正しく続けることが大切です。

喘息は、治療とセルフケアを続けることで、症状をコントロールしやすくなります。
気になる症状やお薬の不安がある場合は、どうぞお気軽に薬剤師へご相談ください。