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2026-10-07 09:30:00

高コレステロール血症の食事|がんばりすぎない“置き換え”のコツ

高コレステロール血症のセルフケア

がんばりすぎない食事のコツ

「お肉は食べないほうがいい?」
「卵はだめ?」
「揚げ物やお菓子は全部やめる?」

そんなふうに迷うこともあると思います。

でも、食事を全部変える必要はありません。

まずは「これならできそう」を1つだけ選んでみましょう。

今日から、どれならできそう?

「食べない」より、「少し替える」「少し足す」から始めてみましょう。

🥩
脂身の少ない肉を選ぶ

お肉をやめなくても大丈夫。
バラ肉を、もも肉やヒレ肉に替える方法があります。

🐟
肉料理の1回を魚にする

毎日魚にする必要はありません。
ときどき替えるところから始めましょう。

🫘
豆腐・納豆を1品足す

減らすだけでなく、足す方法もあります。
いつもの食事に大豆製品を1品。

🥬
食物繊維を少し足す

野菜・海藻・きのこ・豆類・大麦など。
できそうなものを1つ選びましょう。

全部やらなくて大丈夫です。
まずは、一番ラクそうなものを1つだけ。
なぜ、食事を見直すの?

LDLコレステロールが高い状態が続くと、 血管の壁にコレステロールがたまり、 動脈硬化が進む原因になります。

動脈硬化が進むと、

  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 脳梗塞

などのリスクが高くなります。

食事を見直すことは、 LDLコレステロールを管理し、 将来の血管を守る方法の一つです。

「脂を全部減らす」のではなく、種類を考える

脂質は、体に必要な栄養素です。

大切なのは、脂の「量」だけでなく「種類」です。

LDLコレステロールが高い方では、 肉の脂身、バター、生クリームなどに多く含まれる 飽和脂肪酸を とりすぎないことが大切です。

一方で、

  • 魚
  • 大豆製品
  • 植物油

などを上手に取り入れましょう。

「脂を食べない」ではなく、 「脂の選び方を少し変える」 と考えると続けやすくなります。

お肉が好きなときは?

お肉をやめる必要はありません。

バラ肉
→
もも肉・ヒレ肉

ほかにも、

  • 脂身を少し残す
  • 鶏肉の皮を少し減らす
  • 肉料理の一部を魚や豆腐に替える

などがあります。

毎回でなくても大丈夫です。
選べるときだけ変えてみましょう。

魚をあまり食べないときは?

いきなり「毎日魚」にする必要はありません。

例えば、 週のどこかで肉料理を魚料理に替えてみる ところから始めてみましょう。

調理が大変なら、

  • 冷凍魚
  • 魚の水煮缶
  • お刺身

などを利用する方法もあります。

高血圧もある方は、 缶詰や加工品の 食塩相当量 も確認しましょう。

「減らす」だけでなく「足す」方法もあります

高コレステロール血症の食事というと、 「食べてはいけないもの」を考えがちです。

でも、 何を食べるかも大切です。

🫘 大豆製品
納豆・豆腐・豆類
🥬 野菜
いつもの食事に1品追加
🍄 きのこ・海藻
汁物や副菜にも使えます
🌾 大麦など
ご飯に混ぜる方法もあります

「我慢する」以外にも、 できることがあります。

卵は食べてはいけない?

「コレステロールが高いから卵は禁止」 というわけではありません。

LDLコレステロールを考えるときは、 卵などに含まれるコレステロールだけでなく、

  • 肉の脂身
  • バター
  • 生クリーム
  • 洋菓子など

に多く含まれる飽和脂肪酸も含め、 食事全体を見ることが大切です。

一方で、 LDLコレステロールが高い方では、 食事からとるコレステロール量にも 注意が必要な場合があります。

卵をどの程度食べてよいか気になる場合は、 医師・管理栄養士・薬剤師へ相談してください。

お菓子が好きなときは?

ケーキ、クッキー、パイなどには、 バターや生クリームなどの脂質が 多く含まれているものがあります。

全部やめるのではなく、

  • 毎日 → ときどき
  • 大きいサイズ → 小さいサイズ
  • 何となく食べる → 食べたい日に楽しむ

という方法もあります。

好きなものを楽しみながら、 量や回数を少し調整してみましょう。

牛乳やチーズはどうする?

乳製品にも脂質が含まれています。

よく利用する方は、

  • 低脂肪乳を選んでみる
  • 脂肪の少ないヨーグルトを選ぶ
  • チーズの量を少し減らす

なども方法の一つです。

乳製品を全部やめる必要はありません。

ご飯やパンはどうする?

白米やパンを禁止する必要はありません。

食物繊維を増やしたいときには、

  • ご飯に大麦を混ぜる
  • 雑穀を取り入れる
  • 全粒粉の商品を選ぶ

などがあります。

いつもの主食を少し変えるだけでも構いません。

「コレステロール0」なら安心?

食品にコレステロールが含まれていなくても、 飽和脂肪酸が多く含まれていることがあります。

そのため、 「コレステロール0」という表示だけで 判断するのではなく、

どんな食品を、どのくらい食べているか、 食事全体を見ることが大切です。

「食事のせい」と考えすぎなくても大丈夫です

LDLコレステロールが高くなる理由は、 食生活だけではありません。

  • 体質や遺伝
  • 年齢
  • 閉経
  • 甲状腺や腎臓などの病気
  • 一部の薬

などが関係することもあります。

特にLDLコレステロールがかなり高い方や、 家族にもコレステロールが高い方、 若い年齢で心筋梗塞を起こした方がいる場合には、 家族性高コレステロール血症(FH) が隠れていることもあります。

「自分の食生活が悪かったから」と決めつけず、 医療機関で確認することも大切です。

薬を飲んでいるなら、食事は気にしなくていい?

薬を飲んでLDLコレステロールが下がっていても、 食事や運動などの生活習慣は、 動脈硬化を予防するための大切な土台です。

一方で、 食事を頑張れば、必ず薬をやめられるわけでもありません。

必要な薬は自己判断で中止せず、 医師・薬剤師へ相談してください。

今日、1つだけ選ぶなら?

「できそう」なものを1つ選べたら、 それで十分なスタートです。

□ バラ肉ではなく、もも肉を選ぶ
□ 肉料理の1回を魚にする
□ 納豆や豆腐を1品足す
□ 野菜・海藻・きのこを1品足す
□ ご飯に大麦を混ぜてみる
□ 洋菓子の量や回数を少し減らす

こんなことも、ちゃんと食事の見直しです

  • 鶏肉の皮を少し残した
  • 今日は魚を選んだ
  • 納豆を1品足した
  • 野菜をいつもより少し増やした
  • ご飯に大麦を混ぜてみた
  • お菓子を小さいサイズにした

100点を目指さなくても大丈夫です。

外食の日、旅行の日、忙しい日など、 いつも通りにできない日もあります。

そんな日は、 次の食事からまた1つ。

薬局でも、一緒に考えられます

  • お肉はどのくらい食べてもいい?
  • 卵は控えたほうがいい?
  • 牛乳やチーズはどうしたらいい?
  • 魚が苦手なときは?
  • 外食が多いときはどうする?
  • LDLコレステロールがなかなか下がらない

健診結果や血液検査の結果、 普段よく食べているものが分かると、 一緒に考えやすくなります。

「もっと我慢する」ではなく、
今の生活の中で続けられそうな方法を 一緒に探してみましょう。

まとめ

高コレステロール血症の食事は、 「食べてはいけないものを増やす」ことが目的ではありません。

まずは、

  • 脂身の少ない肉を選ぶ
  • 肉料理の1回を魚に替える
  • 豆腐や納豆を足す
  • 野菜・海藻・きのこなどを足す

いつもの食事を少しだけ変えるところから 始めてみましょう。

参考
日本動脈硬化学会 「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」
日本動脈硬化学会 「脂質異常症診療に関するQ&A」

※このページは一般的な健康情報です。
治療中の方や、 糖尿病、心臓・腎臓などの病気で 食事指導を受けている方は、 主治医や管理栄養士からの指示を優先してください。

気になることがある場合は、 医師・管理栄養士・薬剤師へ相談してください。