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まさか?!坐薬の落とし穴
まさか?!坐薬の落とし穴
坐薬(ざやく)は、 熱を下げたり、 吐き気を抑えたり、 けいれんを予防したりする時などに使われる大切な薬です。
しかし、 「使い方を少し間違えただけ」で、 十分な効果が得られなかったり、 思わぬトラブルにつながったりすることがあります。
今回は、 実際によくある「坐薬の誤用例」と、 正しい使い方のポイントを、 わかりやすく紹介します。
「知らなかった…」を防ぐことで、 薬の効果や安全性を守ることにつながります。
① 使用方法・使い方の間違い
口から飲んでしまう
坐薬は、 肛門から入れて使う薬です。
しかし、 「座って飲む薬」と勘違いし、 口から飲んでしまうケースがあります。
特に、 高齢の方や、 介助が必要な場面では注意が必要です。
坐薬は「飲み薬」ではありません。
必ず肛門から使用しましょう。
浅く入れてしまう
挿入が浅いと、 立ち上がった時に押し戻され、 外へ出てしまうことがあります。
しっかり奥まで入れることが大切です。
目安としては、 大人なら指の第一関節くらいまで入れるイメージです。
切り取って使ってしまう
坐薬は、包装から取り出して使ってください。
プラスチック包装だと白いので、薬そのものと思って、坐薬の形に切り取って使用した方もいらっしゃいます。
複数の坐薬を同時に使う時の注意
2種類以上の坐薬を使う場合、 順番や間隔が重要になることがあります。
自己判断で同時に使わず、 医師・薬剤師の指示に従いましょう。
② 薬や量の取り違え
別の坐薬を使ってしまう
坐薬は、 見た目が似ていることがあります。
冷蔵庫で保管しているうちに、 「解熱剤」と「便秘薬」を間違えて使用してしまった、 という事例もあります。
薬の名前を書いた袋(薬袋)に入れたまま保管すると、 取り違え予防につながります。
量を間違える
「100mg」と「200mg」など、 規格が違うことがあります。
また、 「半分だけ使ってください」 という指示を見落として、 1本そのまま使ってしまうこともあります。
使用前に、 必ず薬の名前と量を確認しましょう。
③ 保管や準備の落とし穴
高温で溶けてしまう
坐薬は、 体温で溶けるように作られています。
そのため、 暑い場所に置くと、 変形したり溶けたりして、 正しく使えなくなることがあります。
原則として、 直射日光を避け、 冷蔵庫や涼しい場所で保管しましょう。
無理に入れてしまう
乾いたまま無理に入れると、 粘膜を傷つけることがあります。
入れにくい時は、
- 先端を少し温める
- 水で軽く濡らす
- ワセリンを少量つける
などの方法が役立ちます。
冷たすぎる状態で使う
冷蔵庫から出した直後だと、 刺激で便意を感じ、 薬が出てしまうことがあります。
少し手で温めてから使うと、 入れやすくなることがあります。
④ 使用タイミングの注意
下痢の時は注意
下痢をしている時は、 薬が吸収される前に出てしまうことがあります。
効果が十分に得られない可能性があるため、 状態によっては別の方法が選ばれることもあります。
入れた後すぐに排便した場合
坐薬がそのまま出てきた場合、 再度使用が必要になることがあります。
ただし、 一部だけ吸収されている場合もあり、 自己判断が難しいことがあります。
「もう1本使って良いのかな?」 と迷った時は、 薬剤師へ相談してください。
坐薬を上手に使うポイント
- できれば排便後に使う
- しっかり奥まで入れる
- 使用後は20〜30分ほど安静にする
- 薬の名前・量を確認する
- 冷蔵庫や涼しい場所で保管する
- 困った時は自己判断せず相談する
まとめ
坐薬は、 正しく使うことで、 しっかり効果を発揮できる薬です。
一方で、 使い方や保管方法を間違えると、 十分な効果が得られなかったり、 思わぬトラブルにつながることがあります。
「これで合っているかな?」 と不安な時は、 お気軽に薬剤師へご相談ください。







