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2026-06-04 09:55:00

Q&A|貼付剤は切っていいの?


Q&A 貼付剤は切って使っても良いの?

「湿布が大きいので半分に切りたい」
「貼る場所が小さいので一部だけ使いたい」
このような相談を受けることがあります。

しかし、貼付剤は種類によって構造が異なり、切って使えるものと切ってはいけないものがあります。

ここでは、貼付剤の仕組みや注意点についてわかりやすく説明します。


① 貼付剤とは?

貼付剤とは、皮膚に貼って薬を体に届ける薬のことです。

代表的なものとして、

・肩や腰などの痛みに使う湿布薬
・気管支を広げる薬
・認知症の薬
・狭心症の薬
・禁煙補助薬
・ホルモン剤

などがあります。

貼付剤は飲み薬と違い、皮膚から少しずつ薬を吸収させることが特徴です。

貼付①


② 貼付剤には2つのタイプがあります


いわゆる湿布薬(痛み止め)

肩こりや腰痛、関節痛などに使用される貼付剤です。

貼った場所を中心に薬が作用します。

ロキソプロフェンやジクロフェナクなどの痛み止めが代表的です。


全身に作用する貼付剤

皮膚から吸収された薬が血液を通じて全身へ運ばれます。

喘息やCOPDの薬、認知症の薬、狭心症の薬などが代表的です。

見た目は湿布と似ていますが、薬の働き方は大きく異なります。

貼付②


③ 貼付剤の仕組み


貼付剤は、布のような支持体に薬剤を含む層を重ねて作られています。

構造によって大きく2つのタイプがあります。


マトリックス型

薬が粘着層全体に均一に分散しているタイプです。

理論上は切っても薬の濃さは大きく変わりません。

しかし、
・粘着力が低下する
・品質が保証されない
・添付文書で推奨されていない

などの理由から、自己判断で切ることはおすすめできません。


リザーバー型

薬をためておく層(リザーバー)と、薬の放出を調節する膜を組み合わせた構造です。

薬が一定の速度で放出されるよう設計されています。

切ることで薬の放出量が変化する可能性があるため、切って使用してはいけません。

見た目だけではマトリックス型かリザーバー型か判断できないことがあります。
切ってよいか迷った場合は、必ず薬剤師に確認してください。

切断の可否は、製剤の種類に応じて判断しています。

貼付③



④ 切ってはいけない薬の場合


では、切ってはいけない製剤の場合は、どのように調節するのでしょうか。

薬によっては、粘着面の一部をテープなどで覆い、薬が皮膚に触れる面積を調整して使用する場合があります。

ただし、この方法はすべての貼付剤で行えるわけではありません。

医師や薬剤師から説明を受けた場合のみ行いましょう。

貼付④

個別に図のような対処が説明される場合があります。あなたの状況(気になる症状や貼りづらさなど)を伝えて、どうしたら良いか、相談しましょう。


⑤ 貼付剤が大きいと感じる場合

同じ薬でも大きさの異なる規格が用意されている場合があります。

例えば、
・小さいサイズ
・中くらいのサイズ
・大きいサイズ

から選べることがあります。

「貼りにくい」
「はがれやすい」
「大きすぎる」

と感じる場合は、医師や薬剤師へ相談してください。

貼付⑤


まとめ

・貼付剤には痛み止めの湿布薬と全身に作用する薬があります
・貼付剤にはマトリックス型とリザーバー型があります
・リザーバー型は切って使用してはいけません
・マトリックス型でも自己判断で切ることはおすすめできません
・サイズが合わない場合は別の規格を選べることがあります
・困ったときは薬剤師へ相談してください