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インフルエンザ|ワクチン:何ができる?種類で何が違う?
「ワクチンを接種しても、 インフルエンザにかかることがあるの?」
「注射と鼻のワクチンは、 何が違う?」
「子どもには、 どちらを選んだらいい?」
インフルエンザワクチンには、
従来の注射するワクチンに加えて、
子どもでは鼻に噴霧するワクチンも
選択肢になっています。
それぞれの特徴を知って、
年齢や体の状態に合ったワクチンを考えてみましょう。
インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。
ワクチンには、 インフルエンザの発病を抑える効果があり、 発病した場合の重症化を予防する効果も 期待されています。
「ワクチンを接種したのにかかったから、 接種した意味がなかった」 というわけではありません。
Q.ワクチンには、何ができる?
インフルエンザワクチンを接種していても、 インフルエンザに感染したり、 発病したりすることはあります。
現在のワクチンは、 インフルエンザウイルスが体の中に入る 「感染」を完全に防ぐものではありません。
一方で、 インフルエンザの発病を抑え、 発病した場合の重症化や死亡を予防することについて、 一定の効果がある とされています。
Q.インフルエンザワクチンには、どんな種類がある?
現在、日本では主に 注射する不活化ワクチンと、 鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン があります。
| 項目 | 注射するワクチン | 鼻に噴霧するワクチン |
|---|---|---|
| 種類 | 不活化ワクチン | 経鼻弱毒生ワクチン |
| 接種方法 | 皮下注射 | 左右の鼻に噴霧 |
| 対象年齢 | 生後6か月以上 | 2歳以上19歳未満 |
| 13歳未満 | 原則2回 | 1シーズン1回 |
| 13歳以上 | 原則1回※ | 19歳未満まで1回 |
| 特徴 | 幅広い年齢で使用されます | 注射針を使わないため、 針を刺す痛みがありません |
※注射する不活化ワクチンは、添付文書上、 13歳以上では1回または2回接種です。 医学的な理由などにより、 医師が2回接種を必要と判断する場合があります。
Q.注射と鼻のワクチン、どちらがよく効く?
日本小児科学会では、 不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチンの間で、 インフルエンザにかかることを予防する効果について、 明確な優位性は確認されていない としています。
対象となる2歳以上19歳未満では、 年齢や体の状態などを考えて ワクチンを選びます。
Q.それなら、どうやって選ぶ?
注射する不活化ワクチンは、 生後6か月から使用でき、 成人や高齢者にも使用されます。
鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンは、 2歳以上19歳未満が対象です。
注射針を使わないため、 針を刺す痛みがないことも特徴です。
ただし、 持病や体の状態などによっては、 注射する不活化ワクチンの方が 適している場合があります。
Q.鼻のワクチンより、注射が適していることもある?
鼻に噴霧するワクチンは、 すべての方に適しているわけではありません。
例えば、
- 2歳未満、19歳以上の方
- 妊娠中の方
- 免疫機能に問題がある方
などでは、 注射する不活化ワクチンが選択されます。
また、日本小児科学会では、 喘息のある方では、 注射する不活化ワクチンを推奨 しています。
持病がある場合や、 どちらを選んだらよいか迷う場合は、 接種する医療機関へご相談ください。
Q.鼻のワクチンは「生ワクチン」って聞いたけど大丈夫?
鼻に噴霧するワクチンは、 病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使った 弱毒生ワクチンです。
接種後に、 鼻水・鼻づまり、咳、発熱などが みられることがあります。
一方、 注射する不活化ワクチンは、 インフルエンザウイルスから 免疫をつくるために必要な成分を取り出して作られています。
不活化ワクチンには ウイルスとしての働きはないため、 不活化ワクチンの接種によって インフルエンザを発症することはありません。
Q.何回接種する?
接種回数は、 ワクチンの種類と年齢によって異なります。
注射する不活化ワクチン
13歳未満:原則2回
13歳以上:原則1回
鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン
2歳以上19歳未満:1シーズン1回
13歳以上の不活化ワクチンは、 医学的な理由などにより、 医師の判断で2回接種となる場合があります。
Q.去年接種したけれど、今年も必要?
インフルエンザワクチンは、 そのシーズンに流行すると予測される ウイルスをもとに製造されます。
そのため、 前年に接種していても、 その年のインフルエンザワクチンの 接種を検討します。
Q.「4価」から「3価」になったと聞いたけれど大丈夫?
2025/26シーズンから、 国内で使用されるインフルエンザワクチンは 3価ワクチンになっています。
現在の不活化ワクチンには、
- A/H1N1
- A/H3N2
- B/ビクトリア系統
の3種類が含まれています。
「4種類から3種類に減ったから、 単純に効果が弱くなった」 という意味ではありません。
Q.いつ接種したらいい?
日本では例年、 冬を中心にインフルエンザが流行します。
厚生労働省では、 例年の流行時期を踏まえて、 12月中旬までに接種を終えることが望ましい としています。
ただし、
流行する時期は年によって変わります。
その年の流行状況や、
医療機関の接種スケジュールも確認しましょう。
Q.副反応には、どんなものがある?
ワクチンの種類によって、 みられやすい症状が異なります。
注射する不活化ワクチン
接種した場所の赤み、腫れ、痛みや、
発熱などがみられることがあります。
鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン
鼻水、鼻づまり、咳、発熱などが
みられることがあります。
副反応や接種できない場合などについては、 インフルエンザワクチンQ&Aでも 詳しくまとめています。
インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。
インフルエンザの発病を抑え、 重症化を予防する効果が期待されています。
現在、日本では、 注射する不活化ワクチンに加えて、 2歳以上19歳未満では、 鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンも 選択肢になっています。
対象となる小児では、 どちらか一方に明確な優位性が 確認されているわけではありません。
「どちらが強い?」ではなく、
「自分や子どもには、どちらが適している?」
という視点で考えることが大切です。
喘息や持病がある場合など、
選び方に迷うときは、
医師・薬剤師へご相談ください。
参考情報
- 厚生労働省「インフルエンザワクチン(季節性)」
- 厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
- 日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」
- 日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」
情報確認:2026年9月





