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2026-09-30 12:50:00

インフルエンザ|ワクチン:何ができる?種類で何が違う?

「ワクチンを接種しても、 インフルエンザにかかることがあるの?」

「注射と鼻のワクチンは、 何が違う?」

「子どもには、 どちらを選んだらいい?」

インフルエンザワクチンには、 従来の注射するワクチンに加えて、 子どもでは鼻に噴霧するワクチンも 選択肢になっています。
それぞれの特徴を知って、 年齢や体の状態に合ったワクチンを考えてみましょう。

まず知っておきたいこと

インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。

ワクチンには、 インフルエンザの発病を抑える効果があり、 発病した場合の重症化を予防する効果も 期待されています。

「ワクチンを接種したのにかかったから、 接種した意味がなかった」 というわけではありません。

Q.ワクチンには、何ができる?

A.発病する可能性を減らし、重症化を予防する効果が期待されています。

インフルエンザワクチンを接種していても、 インフルエンザに感染したり、 発病したりすることはあります。

現在のワクチンは、 インフルエンザウイルスが体の中に入る 「感染」を完全に防ぐものではありません。

一方で、 インフルエンザの発病を抑え、 発病した場合の重症化や死亡を予防することについて、 一定の効果がある とされています。

Q.インフルエンザワクチンには、どんな種類がある?

現在、日本では主に 注射する不活化ワクチンと、 鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン があります。

項目 注射するワクチン 鼻に噴霧するワクチン
種類 不活化ワクチン 経鼻弱毒生ワクチン
接種方法 皮下注射 左右の鼻に噴霧
対象年齢 生後6か月以上 2歳以上19歳未満
13歳未満 原則2回 1シーズン1回
13歳以上 原則1回※ 19歳未満まで1回
特徴 幅広い年齢で使用されます 注射針を使わないため、 針を刺す痛みがありません

※注射する不活化ワクチンは、添付文書上、 13歳以上では1回または2回接種です。 医学的な理由などにより、 医師が2回接種を必要と判断する場合があります。

Q.注射と鼻のワクチン、どちらがよく効く?

どちらかが一律に「上」というわけではありません

日本小児科学会では、 不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチンの間で、 インフルエンザにかかることを予防する効果について、 明確な優位性は確認されていない としています。

対象となる2歳以上19歳未満では、 年齢や体の状態などを考えて ワクチンを選びます。

Q.それなら、どうやって選ぶ?

A.年齢や体の状態、接種方法の違いなどから考えます。

注射する不活化ワクチンは、 生後6か月から使用でき、 成人や高齢者にも使用されます。

鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンは、 2歳以上19歳未満が対象です。

注射針を使わないため、 針を刺す痛みがないことも特徴です。

ただし、 持病や体の状態などによっては、 注射する不活化ワクチンの方が 適している場合があります。

Q.鼻のワクチンより、注射が適していることもある?

あります。年齢や体の状態によって選択が変わります

鼻に噴霧するワクチンは、 すべての方に適しているわけではありません。

例えば、

  • 2歳未満、19歳以上の方
  • 妊娠中の方
  • 免疫機能に問題がある方

などでは、 注射する不活化ワクチンが選択されます。

また、日本小児科学会では、 喘息のある方では、 注射する不活化ワクチンを推奨 しています。

持病がある場合や、 どちらを選んだらよいか迷う場合は、 接種する医療機関へご相談ください。

Q.鼻のワクチンは「生ワクチン」って聞いたけど大丈夫?

A.病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使ったワクチンです。

鼻に噴霧するワクチンは、 病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使った 弱毒生ワクチンです。

接種後に、 鼻水・鼻づまり、咳、発熱などが みられることがあります。

一方、 注射する不活化ワクチンは、 インフルエンザウイルスから 免疫をつくるために必要な成分を取り出して作られています。

不活化ワクチンには ウイルスとしての働きはないため、 不活化ワクチンの接種によって インフルエンザを発症することはありません。

Q.何回接種する?

接種回数は、 ワクチンの種類と年齢によって異なります。

注射する不活化ワクチン
13歳未満:原則2回
13歳以上:原則1回

鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン
2歳以上19歳未満:1シーズン1回

13歳以上の不活化ワクチンは、 医学的な理由などにより、 医師の判断で2回接種となる場合があります。

Q.去年接種したけれど、今年も必要?

A.そのシーズンの流行に備えて、毎年接種を検討します。

インフルエンザワクチンは、 そのシーズンに流行すると予測される ウイルスをもとに製造されます。

そのため、 前年に接種していても、 その年のインフルエンザワクチンの 接種を検討します。

Q.「4価」から「3価」になったと聞いたけれど大丈夫?

A.現在の流行状況などを踏まえた変更です。

2025/26シーズンから、 国内で使用されるインフルエンザワクチンは 3価ワクチンになっています。

現在の不活化ワクチンには、

  • A/H1N1
  • A/H3N2
  • B/ビクトリア系統

の3種類が含まれています。

「4種類から3種類に減ったから、 単純に効果が弱くなった」 という意味ではありません。

Q.いつ接種したらいい?

A.流行が本格化する前に、接種を済ませておくことが基本です。

日本では例年、 冬を中心にインフルエンザが流行します。

厚生労働省では、 例年の流行時期を踏まえて、 12月中旬までに接種を終えることが望ましい としています。

ただし、 流行する時期は年によって変わります。
その年の流行状況や、 医療機関の接種スケジュールも確認しましょう。

Q.副反応には、どんなものがある?

ワクチンの種類によって、 みられやすい症状が異なります。

注射する不活化ワクチン
接種した場所の赤み、腫れ、痛みや、 発熱などがみられることがあります。

鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン
鼻水、鼻づまり、咳、発熱などが みられることがあります。

副反応や接種できない場合などについては、 インフルエンザワクチンQ&Aでも 詳しくまとめています。

インフルエンザワクチンQ&Aを見る →

まとめ

インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。

インフルエンザの発病を抑え、 重症化を予防する効果が期待されています。

現在、日本では、 注射する不活化ワクチンに加えて、 2歳以上19歳未満では、 鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンも 選択肢になっています。

対象となる小児では、 どちらか一方に明確な優位性が 確認されているわけではありません。

「どちらが強い?」ではなく、 「自分や子どもには、どちらが適している?」 という視点で考えることが大切です。
喘息や持病がある場合など、 選び方に迷うときは、 医師・薬剤師へご相談ください。

参考情報

情報確認:2026年9月