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子どもの薬|吸入薬
子どもの吸入薬の使い方
「ちゃんと吸えているかな?」
「マスクを嫌がってしまう」
「うがいができないけれど大丈夫?」
吸入薬は、薬や器具によって
使い方が異なります。
正しく、無理なく使うための
ポイントを紹介します。
吸入薬ってなに?
吸入薬は、薬を霧や粉などの形で吸い込み、 気管支や肺へ届ける薬です。
主に気管支喘息などの治療で使われます。
吸入薬は、正しい方法で使うことが とても大切です。
正しく吸えていないと、 十分な効果が得られないことがあります。
まずは医師・薬剤師から説明を受けた方法で 吸入しましょう。
どんな病気で使うの?
子どもでは、主に気管支喘息の治療に使われます。
そのほか、病気や症状に応じて 吸入薬が処方されることもあります。
吸入薬には役割の違いがあります
気道の炎症を抑え、 発作を起こしにくくするために 継続して使う薬があります。
代表的なものが吸入ステロイド薬です。
気管支を広げて、 息苦しさやゼーゼーを和らげるために 使う薬があります。
ただし、薬によって使うタイミングは異なります。
症状が落ち着いていても、 毎日続ける必要がある薬もあります。
薬の役割と使うタイミングを 確認しておきましょう。
吸入薬には種類があります
吸入薬には、主に次のような 吸入器や器具があります。
種類によって吸い方が違うことが 大切なポイントです。
① スプレータイプ(pMDI)
ボタンを押すと、薬が霧状に噴射されます。
小さなお子さんでは、 薬を出すタイミングと 息を吸うタイミングを 合わせるのが難しいことがあります。
そのため、 スペーサーという吸入補助器具 を使うことがあります。
② 粉を吸うタイプ(DPI)
粉末状の薬を、 自分の息で吸い込むタイプです。
ある程度の吸う力が必要なため、 小さなお子さんには 適さない場合があります。
③ ネブライザー
液体の薬を細かな霧に変えて、 吸入するための器具です。
マスクやマウスピースを使い、 普段の呼吸に近い形で吸入します。
乳幼児にも使われる方法です。
年齢だけでなく、 吸い込む力や呼吸の仕方、 器具を使う能力などを考えて選びます。
お子さんに適した吸入器や補助器具について、 医師・薬剤師に相談しましょう。
スペーサーってなに?
スペーサーは、 スプレータイプの吸入薬を 吸いやすくする補助器具です。
薬を噴射するタイミングと、 息を吸うタイミングを合わせるのが 難しいお子さんにも役立ちます。
小さなお子さんでは
マスク付きスペーサーを使い、 普段の呼吸を繰り返して 薬を吸い込む方法があります。
マスクを使うときは、 口と鼻を覆い、顔にすき間なく 密着させることが大切です。
- マスクを顔にしっかり密着させる
- お子さんの呼吸に合わせて吸入する
- 薬を噴射したら、速やかに吸入する
- 器具ごとの使用方法を守る
スペーサーの中に、 何回分もの薬をまとめて噴射しないようにしましょう。
原則として、1回噴射するごとに吸入します。
吸入の基本的な流れ
吸入薬の種類によって、 吸い方が異なります。
すべての吸入薬で、 息を止める必要があるわけではありません。
スプレー+スペーサーの場合
- 吸入器を製品の説明に従って準備する
- スペーサーに吸入器を取り付ける
- マスクやマウスピースを正しく当てる
- 薬を1回噴射する
- 器具に合った方法で吸入する
小さなお子さんでは、 普段の呼吸を繰り返して吸入できます。
吸入回数や呼吸の仕方は、 使用するスペーサーの説明に従いましょう。
粉を吸うタイプの場合
- 薬を吸える状態に準備する
- 吸入口に息を吹き込まないように息を吐く
- 吸入口をしっかりくわえる
- 指示された方法で深く吸い込む
- 可能であれば少し息を止める
- ゆっくり息を吐く
一般に、粉を吸うタイプでは 十分な勢いで吸うことが大切です。 ただし製品によって操作方法が異なります。
ネブライザーの場合
薬液を指定された方法で準備し、 マスクやマウスピースから吸入します。
乳幼児では、 普段の呼吸で吸入する方法が使われます。
薬によって使用できる器具が 指定されている場合があります。
薬局で実際に吸入する様子を 確認してもらうこともできます。
一度教わった方法でも、 使っているうちに自己流になってしまうことがあります。
定期的に吸入方法を確認しましょう。
吸入後のうがいを忘れずに
吸入ステロイド薬では、 吸入後のうがいがすすめられています。
口やのどに残った薬を洗い流し、 声がれや口腔カンジダ症などの 副作用を減らすためです。
うがいができるお子さん
吸入後に水で口をすすぎ、 水を吐き出しましょう。
できる場合は、 のどのうがいも行います。
まだうがいができないお子さん
小さなお子さんでは、 吸入後に水を飲んだり、 食事をとったりする方法もあります。
うがいが難しい場合の対応として、 小児ぜん息の資料でも紹介されています。
年齢や飲み込む力に合った方法を選びましょう。
マスクを使った場合は?
吸入ステロイド薬を マスクで吸入した場合は、 口や鼻の周りに薬が付着することがあります。
吸入後は、 顔の周囲を濡れたガーゼなどで やさしく拭き取りましょう。
うがいなどの吸入後のケアは、 薬の種類によって異なります。
すべての吸入薬に同じ対応が 必要というわけではありません。
嫌がるときはどうする?
吸入を嫌がるお子さんもいます。
特に小さなお子さんでは、 マスクを顔に当てることや、 器具の音を怖がることもあります。
まずは、慣れることから
- 薬を使わずにマスクを当てる練習をする
- ぬいぐるみを使って吸入のまねをする
- 好きな絵本や動画を見ながら試す
- できたことを具体的にほめる
- 無理に続けず、困ったら相談する
「マスクを当てられたね!」
「座って待てたね!」
「ゆっくり息ができたね!」
小さな一歩をほめることで、 少しずつ慣れていくこともあります。
毎日同じ時間に使う薬では、 生活の中で吸入するタイミングを 決めておくのもよい方法です。
ただし、薬の使用時間や回数は 医師・薬剤師からの指示を優先してください。
こんなときは相談してください
- うまく吸えているか不安
- 毎回むせてしまう
- マスクを嫌がって続けられない
- 咳やゼーゼーが改善しない
- 吸入器の使い方がわからない
- 吸入後に声がれや口の中の白い斑点がある
薬の種類や吸入器具を変更することで、 使いやすくなる場合もあります。
困ったときは、 かかりつけの医療機関や薬局へ相談しましょう。
呼吸が苦しそうなときは
息苦しさが強い場合や、 発作時の薬を使っても改善しない場合は、 医療機関へ速やかに相談・受診してください。
呼吸が非常に苦しい、 顔色や唇の色が悪い、 反応が悪い場合などは、 119番へ連絡してください。
ご確認ください
吸入薬は、薬や器具の種類によって 使用方法が異なります。
医師・薬剤師から受けた説明を 優先してください。
自己判断で薬を中止したり、 吸入回数を変更したりせず、 わからないことは薬剤師に相談しましょう。
まとめ
- 吸入薬は、気管支や肺へ薬を届ける薬です
- 吸入器の種類によって吸い方が異なります
- 小さなお子さんでは補助器具を使う方法もあります
- 吸入ステロイド薬のあとは、うがいなどのケアをしましょう
- 嫌がるときは、少しずつ慣れる工夫もできます
- 困ったときは薬剤師へ相談しましょう
参考資料
独立行政法人 環境再生保全機構
小児ぜん息|薬の吸入方法
独立行政法人 環境再生保全機構
pMDI+スペーサーで上手に吸入するために
東京都アレルギー情報navi.
小児ぜん息|よくある質問





