ブログ
Q&A|鼻水は、かむ?すすってもいい?
Q&A|鼻水は、かむ?すすってもいい?
鼻水が出ると、 つい「ズズッ」とすすってしまうことがあります。
「鼻水はすすってもいいの?」
「しっかり強くかんだ方がいい?」
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
基本は、鼻水を「片方ずつ、やさしくかむ」のがおすすめです。
ただし、強く一気にかむのも、強くすすり続けるのも避けましょう。
鼻水をすすると、耳に入る?
「鼻水をすすると、そのまま耳に入ってしまう」 と聞いたことがあるかもしれません。
実際には、 すすった鼻水がそのまま耳へ流れ込む、という単純な仕組みではありません。
ただし、鼻の奥と中耳は、 「耳管(じかん)」という細い通り道でつながっています。
鼻の奥
↓
耳管
↓
中耳
強く鼻をすすったときには、 鼻の奥や中耳の圧が変化することがあります。
特に、滲出性中耳炎など耳管の働きに問題がある子どもでは、 習慣的な強い鼻すすりが、中耳の陰圧に関係することが報告されています。
※健康な方が一度鼻をすすっただけで中耳炎になる、という意味ではありません。
では、鼻水はどうしたらいい?
鼻水が出たときは、 無理にすすり込まず、外へやさしく出すのが基本です。
- 片方の鼻を軽く押さえる
- 反対側の鼻から、やさしくかむ
- 左右を交代する
- 一度で出そうとせず、何回かに分ける
詳しい鼻のかみ方は、 こちらのページでも紹介しています。
強くかめば、よく出る?
鼻がつまっていると、 思いきり「フンッ!」とかみたくなることがあります。
しかし、 強く鼻をかむと、中耳の圧が急に高くなることがあります。
そのため、 「強くかむ」ことよりも、 片方ずつ、やさしく、少しずつを意識しましょう。
鼻水は「強く出し切る」必要はありません。
鼻や耳に負担をかけないことの方が大切です。
子どもの「鼻すすり」はどうする?
小さな子どもは、 まだ上手に鼻をかめないことがあります。
「すすらないで!」と注意するだけでは難しいため、
「片方ずつ、フーッとしてみよう」
「少しずつ出してみよう」
と声をかけながら、 少しずつ鼻をかむ練習をするとよいでしょう。
まだ鼻をかめない年齢では、 鼻吸い器などを使ったケアも選択肢になります。
こんな時は耳鼻咽喉科へ
鼻水だけでなく、次のような症状がある場合は、 耳鼻咽喉科への相談を考えましょう。
- 耳が痛い
- 耳がつまった感じが続く
- 聞こえにくそうにしている
- 耳だれがある
- 発熱が続く
- 鼻水や鼻づまりが長引いている
- 強い頭痛や顔の痛みがある
特に子どもは、 鼻かぜなどをきっかけに中耳炎を起こすことがあります。
まとめ
- 鼻水は、基本的にやさしくかむ
- 片方ずつ、少しずつかむ
- 強くすすり続けるのは避ける
- 思いきり強くかむのも避ける
鼻水が続くときは、 鼻の症状だけでなく耳の様子にも気をつけてみてください。
鼻水や鼻づまり、薬の使い方について気になることがあれば、 薬剤師にもお気軽にご相談ください。
参考文献
・Sakikawa Y, Kobayashi H, Nomura Y. Changes in middle ear pressure in daily life. Laryngoscope. 1995;105(12 Pt 1):1353-1357.
・Yaginuma Y, Kobayashi T, Takasaka T. The habit of sniffing in nasal diseases as a cause of secretory otitis media. Am J Otol. 1996;17(1):108-110.
・Falk B. Sniff-induced negative middle ear pressure: study of a consecutive series of children with otitis media with effusion. Am J Otolaryngol. 1982;3(3):155-162.





