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2026-10-08 09:40:00

不眠症のセルフケア①|眠れない夜はどう過ごす?

眠れない夜はどう過ごす? |無理に眠ろうとしないための工夫

「布団に入っても、なかなか眠れない」
「夜中に目が覚めると、眠れなくなる」
「明日のことを考えると焦ってしまう」

そんな夜もあるかもしれません。

眠れないときほど、 「早く眠らなければ」と考えてしまいがちです。

でも、眠りは頑張ってつくるものではありません。

今回は、眠れない夜に試せる 具体的な方法を紹介します。

1.眠ろうと頑張りすぎない

「あと何時間しか眠れない」
「明日も仕事なのに」

そんな考えが浮かぶと、 不安や緊張が強まることがあります。

眠れないことを気にするほど、 かえって目がさえてしまう場合もあります。

こんな考え方も

「今すぐ眠らなければ」ではなく、 「まずは落ち着いて過ごそう」 と考えてみましょう。

眠れないことを、 自分の努力不足だと考える必要はありません。

2.時計を何度も確認しない

眠れないとき、 つい時計を見てしまうことはありませんか?

時刻を確認するたびに、 「もうこんな時間だ」と 焦ってしまうことがあります。

試しやすい工夫

  • 時計を見えにくい向きに置く
  • スマートフォンで何度も時刻を確認しない
  • 眠れるまでの時間を測ろうとしない

時間を気にせず、 落ち着いて過ごせる環境を整えましょう。

3.眠れないときは、いったん寝床を離れてもよい

眠れないまま長時間寝床で過ごしていると、 寝床と「眠れない時間」が 結びついてしまうことがあります。

不眠症の認知行動療法では、 寝床と眠りの結びつきを整える方法が使われます。

例えば、こんな方法

  1. 眠れず、焦りや緊張が強くなってきたら、いったん寝床を離れる
  2. 暗めの照明の下で、静かに過ごす
  3. 眠気が戻ってきたら寝床へ戻る

時計を見ながら、 「20分たったら必ず起きる」 などと厳密に決める必要はありません。

眠れないことに焦りを感じているかどうかも、 一つの目安になります。

寝床を離れたら、何をする?

  • 落ち着いた本を読む
  • 静かな音楽を聴く
  • ゆっくりと呼吸する
  • 自分が安心できる場所で過ごす

明るすぎる照明や、 気持ちが高ぶる活動は避けるとよいでしょう。

夜間の安全を優先しましょう

高齢の方、睡眠薬を服用している方、 ふらつきのある方などは、 夜間に移動することで転倒するおそれがあります。

無理に寝床を離れる必要はありません。 安全な方法を医師などと相談しましょう。

4.筋肉の緊張をゆるめてみる

眠れないとき、 知らないうちに肩や手足に 力が入っていることがあります。

そんなときに試せる方法の一つが、 漸進的筋弛緩法 (ぜんしんてききんしかんほう)です。

筋肉に軽く力を入れてから、 ゆっくり力を抜く方法です。

力が入っている状態と、 力が抜けた状態の違いを感じることで、 体の緊張をゆるめていきます。

基本は、この3つです

軽く力を入れる
↓
力を抜く
↓
緩んだ感覚を味わう

眠ることを目標にせず、 まずは体をリラックスさせることを意識しましょう。

実際にやってみましょう

椅子に座るか、楽な姿勢で横になります。

以下は、初めての方でも試しやすい 簡単な方法です。

STEP 1|手の力を抜く

両手を軽く握り、 約5秒間、少し力を入れます。

その後、手を開いて、 約10秒間、力を抜きましょう。

手が緩んだ感覚に意識を向けます。

STEP 2|肩の力を抜く

両肩を無理のない範囲で 少し持ち上げます。

約5秒間保ったら、 ストンと力を抜きます。

約10秒間、 肩の力が抜けた感覚を味わいましょう。

STEP 3|足の力を抜く

座ったまま、足の指を軽く曲げるなどして、 足に少し力を入れます。

約5秒間保ったら、 ゆっくり力を抜きます。

約10秒間、 足の緊張が緩む感覚を味わいます。

STEP 4|全身の力が抜けた感覚を味わう

最後に、手・肩・足の力が 抜けていることを感じながら、 自然な呼吸を続けます。

無理に深呼吸をしたり、 呼吸を止めたりする必要はありません。

無理のない範囲で行いましょう

  • 強く力を入れる必要はありません
  • 痛みが出る動きは避けてください
  • けがや関節・筋肉の病気がある部位は無理に動かさないでください
  • 力を入れる動作が難しければ、力が抜ける様子をイメージする方法もあります

途中で痛みや気分の悪さがあれば、 中止してください。

漸進的筋弛緩法のやり方。手・肩・足に約5秒間軽く力を入れ、約10秒間力を抜く。痛みのない範囲で行う。

本当に眠りに役立つの?

リラクゼーション療法には、 不眠症の症状を改善する可能性を示す研究があります。

漸進的筋弛緩法も、その方法の一つです。

ただし、研究結果にはばらつきがあり、 すべての方で睡眠が改善するとは限りません。

「この方法で必ず眠れる」と考えず、 自分に合うリラックス方法を見つける 選択肢の一つとして取り入れましょう。

5.眠れない夜に、避けたいこと

  • 眠れないからと睡眠薬を自己判断で追加する
  • 眠るためにお酒を飲む
  • 何度も時計を見て、残りの睡眠時間を計算する
  • 眠れないことを責める

睡眠薬は、処方された時間と量を守って 服用することが大切です。

夜中に目が覚めても、 自己判断で追加服用しないでください。

6.よくある質問(Q&A)

Q.眠れないときは、何分で寝床を離れればいい?

時間を厳密に測る必要はありません。

眠れず、焦りや緊張が強くなってきたら、 安全な範囲でいったん寝床を離れる方法があります。

時計を何度も見て、 時間を測ろうとする必要はありません。

Q.寝床で横になっているだけではダメ?

横になって休むこと自体が 悪いわけではありません。

ただし、眠れないことに焦りながら 長時間寝床で過ごすと、 不眠が長引く場合があります。

眠れないときの過ごし方は、 体調や安全性に合わせて選びましょう。

Q.筋弛緩法は毎日行った方がいい?

無理のない範囲で、 繰り返し練習してみる方法があります。

最初は、寝る前ではなく、 日中の落ち着いた時間に試してもかまいません。

慣れてきたら、夜のリラックス方法として 取り入れてみましょう。

毎日必ず行わなければならないものではありません。

Q.筋弛緩法をしても眠れません。

眠れなくても、 失敗ではありません。

筋弛緩法は、体の緊張を緩める方法です。 必ず眠れるようになる方法ではありません。

自分に合わないと感じた場合は、 別の方法を試してもかまいません。

7.不眠が続くときは相談しましょう

眠れない状態が続いて、 日中の生活にも影響している場合は、 医療機関に相談しましょう。

不眠症には、 認知行動療法(CBT-I)や薬物療法など、 専門的な治療方法があります。

また、痛み、夜間頻尿、 睡眠時無呼吸症候群など、 別の原因が眠りを妨げている場合もあります。

セルフケアだけで解決しようとせず、 必要に応じて相談してください。

まとめ|眠れない夜も、頑張りすぎない

  • 眠れないことを焦りすぎない
  • 時計を何度も確認しない
  • 安全な場合は、いったん寝床を離れてもよい
  • 漸進的筋弛緩法などで体の緊張を緩める
  • 不眠が続く場合は、医療機関へ相談する

眠りや睡眠薬について気になることがあれば、 こはく堂薬局の薬剤師にも お気軽にご相談ください。

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