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2026-10-09 16:00:00

検脈(けんみゃく)|自分で脈をチェックする

検脈(けんみゃく)|自分で脈をチェックする

脈の数とリズムから、いつもとの違いに気づく

検脈とは、手首などに指を当てて、脈の数やリズムを確認することです。

脈の乱れは、動悸などの症状がなくても起こる場合があります。

「いつもと違う」に気づき、必要な受診につなげるためのセルフチェックです。

何を確認するのですか?

主に、次の2つを確認します。

  • 脈の数:1分間に何回、脈を感じるか
  • 脈のリズム:脈と脈の間隔が、おおむね一定か

「速い・遅い」だけでなく、「間隔がばらばら」「ときどき脈が抜けるように感じる」といった変化にも注目します。

手首で脈を測る方法

① 座って、少し休む

運動や階段の直後は避け、座って数分休んでから測りましょう。

手や腕の力を抜き、秒がわかる時計やタイマーを用意します。

② 手首の親指側に、指を当てる

片方の手のひらを上に向けます。

反対の手の人差し指と中指を、手首のしわ付近の親指側に軽く当てます。薬指も添えてかまいません。

少し位置を動かすと、「トク、トク」と脈を感じる場所が見つかります。

強く押しすぎると、脈を感じにくくなります。指先を軽く当てて確認してください。

親指は、親指自身の脈と混同しやすいため、測る指として使わないようにしましょう。

③ 脈の間隔を感じる

数を数える前に、脈の間隔がおおむね一定かを確認します。

  • 規則的に続いているか
  • 間隔が長くなったり短くなったりしていないか
  • ときどき脈が抜けるように感じないか

④ 脈の数を数える

このページでは、1分間数える方法をおすすめします。数えた回数が、そのまま「1分間の脈拍数」です。

脈が規則的な場合は、30秒間数えて2倍する方法もあります。ただし、脈が不規則な場合は、短時間の数を何倍かせず、1分間数えてください。

数えにくいほどばらばらな場合は、無理に正確な数を出さず、「不規則で数えにくかった」と記録してください。

脈の数は、どのくらいが目安ですか?

成人が安静にしているときの脈拍数は、一般に1分間に60〜100回程度が目安です。

ただし、運動習慣、体調、発熱、緊張、服用している薬などによって変わります。脈を抑える薬を使っている方などでは、60回未満になることもあります。

目安から外れたら必ず病気、範囲内なら必ず安全、というわけではありません。

脈のリズム、普段との違い、症状の有無も合わせて確認してください。治療中の方は、ご自身の目安を主治医に確認しましょう。

脈が乱れたら、心房細動ですか?

脈の乱れだけでは、心房細動とは判断できません。

心房細動のほかにも、期外収縮などで脈が乱れることがあります。診断には、医療機関での心電図検査などが必要です。

また、心房細動が出たり止まったりする場合は、測ったときに脈が規則的でも、病気を否定できません。

いつ測るとよいですか?

朝の身支度のあとなど、落ち着いて測れる時間を決めると、普段の脈を知りやすくなります。

動悸や「いつもと違う」と感じる症状が出たときも、無理のない範囲で確認すると、診察の参考になります。

一日に何度も繰り返して確認する必要はありません。治療中の方は、測る頻度について医療者の指示に従ってください。

こんなときは医療機関へ相談してください

  • 初めて脈の乱れに気づいた
  • 脈の間隔がばらばらになることを繰り返す
  • 休んでいても、普段より明らかに速い・遅い状態が続く
  • 動悸、めまい、息切れなどを伴う

症状がなくても、新しい脈の乱れに気づいた場合は、かかりつけ医などに早めに相談してください。

診察で伝えるための記録例

日時:○月○日、朝8時
状況:座って休んでいた
脈:1分間に○回/間隔がばらばら
症状:動悸あり、めまいなし
経過:○分ほど続いた

強い症状があるときは、検脈より救急対応を

次の症状がある場合は119番へ

  • 強い胸痛や胸の圧迫感がある
  • 強い息苦しさや、胸の症状に伴う冷や汗がある
  • 失神した、意識がおかしい
  • 突然、片方の手足に力が入らない
  • 突然、顔がゆがむ、ろれつが回らない、言葉が出ない

脈が正常に感じられても、救急対応が必要な場合があります。測り終えるのを待たず、119番へ連絡してください。

検脈で、心筋梗塞や脳卒中などを否定することはできません。

うまく測れないときは

脈の場所がわからない、数えにくい場合は、医師・看護師・薬剤師などに、指の当て方を確認してもらいましょう。

血圧計やスマートウォッチの脈拍表示も参考になりますが、表示だけで不整脈を診断できるわけではありません。

脈の数を見て、自己判断で薬を追加したり、中止したりしないでください。