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2026-10-09 15:30:00

心房細動|毎日のセルフケア

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心房細動のセルフケア

治療と一緒に、毎日の暮らしを整える

心房細動では、薬や必要な処置に加えて、血圧や持病の管理、生活習慣の見直しも大切です。

すべてを一度に変える必要はありません。今の生活で取り組みやすいことを、一つ選ぶところから始めましょう。

セルフケアで調子がよくなっても、薬や通院を自己判断でやめないでください。

① お酒を減らす

飲酒、特に多量の飲酒は、心房細動の発症や再発に関係します。抗凝固薬を飲んでいる場合は、出血の危険性にも関わります。

日常的に飲酒している心房細動の患者さんを対象とした研究では、禁酒を目指して飲酒量を大きく減らした方で、心房細動の再発が少なくなりました。

お酒を減らしやすくする工夫

  • 最初の一杯を、アルコールの入っていない飲み物にする
  • 買う本数や、家に置くお酒の量を減らす
  • 飲まない日を増やす
  • 飲んだ量をメモして、普段の量を確認する

「この量までなら必ず安全」とは言い切れません。飲酒習慣がある方は、減酒や禁酒について主治医に相談してください。

② 無理のない運動を続ける

心房細動があるからといって、すべての運動を避ける必要はありません。状態に合った運動は、体力や生活の質を保つ助けになります。

ただし、脈が速い状態が十分に治療されていない場合や、心不全が悪化している場合などは、先に治療が必要です。運動を始める前に、主治医に種類や強さを確認しましょう。

許可された範囲で、短い時間から

続けやすい始め方

  • 散歩を、まず5〜10分程度から始める
  • 長く歩くのが難しければ、短い時間に分ける
  • 座りっぱなしの時間に、立って少し動く機会をつくる
  • 体調のよい日も、急に時間や強さを増やさない

5〜10分は、始めやすくするための例です。ご自身の体力や医師の指示に合わせて調整してください。

運動の強さは、息を切らして頑張りすぎず、会話を続けられる程度を目安にします。心房細動や薬の影響で脈拍が変わるため、心拍数だけで判断しないようにしましょう。

胸痛、強い動悸、息苦しさ、めまいが出たら、運動を中止してください。無理に続けず、症状が続く場合は医療機関へ相談してください。

③ 血圧を測り、食事を整える

高血圧などの持病を管理することも、心房細動の治療の一部です。

血圧は、医療者と相談した方法で測り、記録を診察時に見せましょう。心房細動では測定値がばらつくこともあるため、1回の数値だけで薬を増減しないでください。

食事は、小さな工夫から

  • 麺類の汁は、全部飲まずに残す
  • しょうゆやソースは、かけるより少量つける
  • 主食・主菜・副菜を、できる範囲で組み合わせる

特定の食品だけで心房細動を治せるわけではありません。食事制限がある方は、持病に合わせた方法を相談してください。

減塩の工夫を詳しく見る →

④ 体重の目標は、人それぞれ

肥満がある方では、無理のない減量が心房細動の管理に役立つ場合があります。

一方で、やせている方、食欲が落ちている方、意図せず体重が減っている方は、減量を目指す必要はありません。

食事を極端に減らすのではなく、体格や筋力、持病に合わせて目標を相談しましょう。

⑤ いびきや、睡眠中の呼吸停止を相談する

心房細動には、「睡眠時無呼吸症候群」が関係することがあります。

  • 大きないびきがある
  • 寝ている間に呼吸が止まると指摘された
  • 日中に強い眠気がある

このような場合は、診察で伝えてください。ご本人が気づかないこともあるため、ご家族からの指摘も大切な情報です。

すでに治療を受けている方は、治療を続け、機器が使いにくいなどの困りごとがあれば相談してください。

⑥ 禁煙に取り組む

喫煙は、心房細動や心臓・血管の病気に関係するため、禁煙が勧められます。

「一人ではやめにくい」と感じる場合は、医師や薬剤師に相談してください。禁煙を支える治療や方法を、一緒に考えることができます。

コーヒーは、必ずやめる必要がありますか?

通常のコーヒー摂取が、心房細動の危険性を高めるとは限りません。心房細動がある方全員に、コーヒーを禁止する必要はありません。

ただし、飲んだあとに動悸が出る方は、量を減らす、カフェインの少ない飲み物に替えるなどして相談してください。

心房細動を予防する目的で、コーヒーを飲み始めたり、量を増やしたりする必要もありません。

脈や症状の変化を、受診時に伝える

動悸などが出たときは、次のことをメモしておくと、診察で伝えやすくなります。

  • いつ始まったか
  • どのくらい続いたか
  • 息切れ、胸痛、めまいを伴ったか
  • その前に運動や飲酒をしていたか

スマートウォッチなどの記録があれば、受診時に見せてください。ただし、通知だけで診断が確定するわけではなく、通知がないことだけで心房細動を否定することもできません。

記録するために、受診や救急車の要請を遅らせないでください。強い症状があるときは、記録よりも対応を優先してください。

セルフケアで様子を見ないほうがよい症状

次の症状がある場合は、119番へ

  • 突然、片方の手足に力が入らない、顔がゆがむ
  • 突然、ろれつが回らない、言葉が出ない
  • 強い胸痛や、強い息苦しさがある
  • 失神した、意識がおかしい

脳卒中を疑う症状は、短時間で治まっても様子を見ずに119番へ連絡してください。

今日から、一つ選んでみませんか?

  • お酒の代わりになる飲み物を用意する
  • 許可された範囲で、短い散歩をする
  • 血圧を記録して、次の診察に持っていく
  • いびきや呼吸停止の指摘を、医師に伝える

できない日があっても、無理のない形に調整して続けていきましょう。運動や食事、薬について気になることがあれば、医師や薬剤師に相談してください。