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2026-10-09 16:00:00

狭心症・心筋梗塞|毎日のセルフケア

狭心症・心筋梗塞|毎日のセルフケア

治療と一緒に、心臓を守る暮らしを整える

狭心症・心筋梗塞では、症状が治まったあとも、再発を防ぐ取り組みが大切です。

薬や通院に加えて、禁煙、食事、血圧・血糖・脂質の管理などを続けていきます。

すべてを一度に変える必要はありません。医療者と相談しながら、取り組みやすい工夫を選びましょう。

① 禁煙は、大切な取り組みです

喫煙は、心臓や血管の病気の危険性を高めます。冠動脈が一時的に強く縮む「冠攣縮性狭心症」にも関係します。

心臓を守るために、禁煙に取り組みましょう。周囲のたばこの煙を避けることも大切です。

一人で頑張らず、支援を使いましょう

  • 医師や薬剤師に、禁煙したいことを伝える
  • 家族にも協力をお願いする
  • たばこや灰皿を、身近な場所に置かない
  • 吸いたくなる場面を整理し、代わりの行動を考える

以前うまくいかなかった方も、方法や支援を変えて再び取り組めます。

② 食事は、少しずつ整える

特定の食品だけで、狭心症や心筋梗塞を防げるわけではありません。普段の食事全体を見直していきましょう。

減塩は「減らしやすいところ」から

  • 麺類の汁を、全部飲まずに残す
  • しょうゆやソースは、かけるより少量つける
  • 漬物や汁物は、量や回数を少し減らす
  • 惣菜を選ぶときは、食塩相当量を見比べる

すべてを薄味にするよりも、いつもよく食べるものから工夫してみましょう。

減塩の工夫を詳しく見る →

脂の種類と、食事の組み合わせを意識する

  • 脂身の多い肉ばかりにならないよう、魚や大豆製品も取り入れる
  • バターや生クリームを多く使った食品は、量や頻度を見直す
  • 野菜や海藻、きのこなどを、食事に組み合わせる
  • 主食・主菜・副菜を、できる範囲でそろえる

食事を極端に減らして、必要な栄養まで不足しないようにしましょう。腎臓病などで食事の指示がある方は、その内容を優先してください。

③ 血圧・血糖・脂質の管理を続ける

高血圧、糖尿病、脂質異常症の管理は、再発予防の大切な部分です。

症状がなくても、検査や診察を受け、薬を指示どおりに使いましょう。

診察で確認しておきたいこと

  • 自分の血圧やLDLコレステロールの目標
  • 自宅で測定・記録する項目
  • どんな数値や症状のときに連絡するか

心筋梗塞などの再発予防では、一般の健診基準より厳しい管理目標を設定する場合があります。

検査値が改善しても、自己判断で薬を減らしたり中止したりしないでください。

④ 体重は「減らせばよい」とは限りません

肥満がある方では、食事や運動を調整し、無理のない体重管理に取り組みます。

一方で、やせている方、食欲が落ちている方、意図せず体重が減っている方は、減量を目指す必要はありません。

特に高齢の方は、食事を減らしすぎると筋肉や体力も落ちる場合があります。体重だけでなく、食べられているか、筋力が保たれているかも確認しましょう。

⑤ 体を動かす範囲を確認する

病状が安定している方では、心臓の状態に合った運動が、体力の回復や再発予防に役立ちます。

ただし、運動の種類・強さ・時間は、人によって異なります。主治医や心臓リハビリのスタッフに確認してください。

⑥ 薬を続けやすい仕組みをつくる

胸の症状がなくなっても、再発を防ぐ薬は必要な場合があります。

  • 薬を飲む時間を、毎日の決まった行動と結びつける
  • 残りの薬を確認し、なくなる前に受診する
  • 飲み忘れが続く場合は、薬剤師に相談する
  • 発作時の薬は、持ち歩き方と使用期限を確認する

一包化や服薬カレンダーなど、管理を助ける方法もあります。

副作用が心配なときも、ご自身で中止せず、医師や薬剤師に相談してください。

いつもと違う症状を、我慢しない

胸の症状が増えた、以前より少ない動作で苦しくなる、安静にしていても症状が出る場合は、次の予約日まで待たずに医療機関へ連絡してください。

強い症状がある場合は119番

  • 強い胸痛や胸の圧迫感がある
  • 胸の症状に、冷や汗や息苦しさを伴う
  • 胸の症状が続く、繰り返して悪化する
  • 失神した、意識がおかしい

薬の効果を待って、119番への連絡を遅らせないでください。自分で車を運転して受診しないでください。

今日からできる工夫を、一つ選びましょう

  • 禁煙について、医師や薬剤師に相談する
  • 麺類の汁を残す
  • 血圧の記録を、次の診察に持っていく
  • 薬がなくなる前に、受診の予定を確認する

ご家族と協力しながら、続けやすい方法を考えていきましょう。薬や生活のことで迷う場合は、薬剤師へご相談ください。