ブログ

2026-05-11 09:00:00

第9回:薬?手術?循環器病の治療法をざっくり知ろう

薬?手術?循環器病の治療法をざっくり知ろう

こはく堂薬局|知っておきたい!循環器のはなし Vol.9


循環器病の治療って、どんなものがあるの? 毎日飲む薬? カテーテル? 手術?
「なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、 今回はざっくりわかりやすくご紹介します!


治療の2本柱

循環器病の治療は大きく2つに分けられます。

💊 薬物治療
→ お薬で症状を抑えたり、病気の進行を防ぐ

🔧 非薬物治療
→ カテーテル治療、手術、ペースメーカーなど

多くの場合、薬物治療が基本になります。

循環器治療のイメージ


主な薬の種類(ざっくり解説)

  • 💊 降圧薬:血圧を下げる → 高血圧の管理
  • 💊 抗凝固薬・抗血小板薬:血をサラサラにする
  • 💊 利尿薬:余分な水分を出す → 心不全改善
  • 💊 スタチン:コレステロール低下

⚠️ 自己判断でやめないことがとても大切!

循環器の薬


カテーテル治療って?

手首や足の付け根の血管から 細い管(カテーテル) を入れて治療する方法です。

代表的な治療

  • 🫀 ステント:血管を広げる
  • 🫀 アブレーション:不整脈の原因を焼く
  • 🧠 血栓回収:脳梗塞の血栓を除去

胸を開かずに治療できるのがメリットです。

カテーテル治療


手術やデバイス治療

  • 🫀 バイパス手術
  • 🫀 弁膜症手術
  • ペースメーカー
  • ICD

循環器デバイス


まとめ:今日のポイント

  1. 治療は「薬」と「非薬物」の2本柱
  2. 薬が基本になることが多い
  3. カテーテルは低侵襲
  4. 状態に応じて手術・デバイス治療を行う
  5. 薬を自己判断でやめない

まとめ


治療を続けているあなたへ

「この薬って何のために飲んでるの?」
そんな疑問があれば、薬局でお気軽にご相談ください。


次回はいよいよ最終回 🫀「医療費や社会支援制度」をお届けします。


シリーズ「知っておきたい!循環器のはなし」
発信:こはく堂薬局
※ 診断・治療は医療機関へ
2026-05-09 08:00:00

第8回:こんな症状、放っておいて大丈夫?受診のめやす

こんな症状、放っておいて大丈夫?受診のめやす

こはく堂薬局|知っておきたい!循環器のはなし Vol.8


最近、階段で息が切れるようになった。胸がキュッと痛くなることがある。足がむくんで靴がきつい――。

「年のせいかな…」で済ませていませんか?もしかしたら、循環器病のサインかもしれません。

今回は、注意すべき症状と受診のめやすをまとめました。


⚠️ 胸の症状

すぐに受診・119番を!

  • 胸が締めつけられるように痛い(数分以上続く)
  • 胸の痛みがあご・左腕・背中に広がる
  • 冷や汗をともなう強い胸痛

→ 心筋梗塞の可能性

早めに受診を

歩いたり階段を上ると胸が痛む(休むと治まる)

狭心症の可能性


⚠️ 息切れ・むくみの症状

早めに受診を

  • 以前は平気だった動作で息が切れる
  • 横になると苦しくて眠れない
  • 足のむくみがとれない
  • 数日で体重が急に増えた(2〜3kg)

→ 心不全のサインかもしれません

💡 毎日の体重測定が早期発見に役立ちます


⚠️ 動悸・脈の乱れ

早めに受診を

  • ドキドキが突然始まって、なかなか治まらない
  • 脈がバラバラに感じる
  • 動悸とともにめまい・ふらつきがある
  • 何もしていないのに息苦しい

心房細動などの不整脈かもしれません

💡 自分で脈をとる習慣が大切です


⚠️ 脳・手足の症状

すぐに119番を!

  • 顔の片側が下がる
  • 片方の腕に力が入らない
  • 言葉がうまく出ない・ろれつが回らない

脳卒中の可能性

早めに受診を

  • 歩くとふくらはぎが痛くなる(休むと治まる)

末梢動脈疾患の可能性


まとめ:今日のポイント

  1. 胸痛+冷や汗 → すぐに119番
  2. 息切れ・むくみ・体重増加 → 心不全のサイン
  3. 動悸・脈の乱れ → 不整脈のサイン
  4. 顔・腕・言葉の異変 → 脳卒中、すぐに119番
  5. 「年のせい」で片づけず、早めの受診が大切


迷ったら、まず相談を

「こんなことで病院に行っていいのかな…」

→ 大丈夫です。気になったら、まず相談を。

遠慮せず声をかけてくださいね。


次回は 🫀「薬?手術?循環器病の治療法をざっくり知ろう」をお届けします。お楽しみに!


シリーズ「知っておきたい!循環器のはなし」
発信:こはく堂薬局(薬剤師)
参照:日本循環器協会認定「循環器病アドバイザー」 eラーニング
※ 診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください
2026-05-05 17:00:00

第7回:循環器病は「予防できる病気」!今日からできること

循環器病は「予防できる病気」!今日からできること

こはく堂薬局|知っておきたい!循環器のはなし Vol.7


ここまで6回にわたって、循環器病について学んできました。心筋梗塞、心不全、心房細動、脳卒中…どれも命に関わる病気ですが、実は「予防できる病気」でもあります。
今回は、今日からできる予防のポイントをご紹介します!

画像

予防の大前提:動脈硬化の危険因子を減らす

循環器病の多くは「動脈硬化」が原因です。動脈硬化を進める危険因子を減らすこと = 予防。
主な危険因子は…

🩸 高血圧
🍬 糖尿病
🧈 脂質異常症(コレステロール・中性脂肪)
🚬 喫煙
⚖️ 重慶肥満
🍺 過度な飲酒

ひとつでも当てはまったら、対策を始めましょう!

画像

① 食事で予防する

✅ 減塩:1日6g未満が目標 → みそ汁を1日1杯に、漬物を控える
✅ 野菜・果物を多めに → カリウムが塩分の排出を助ける
✅ 魚を週2回以上 → EPAやDHAが血管を守る
✅ 脂っこいもの・甘いものは控えめに

❌ 極端なダイエットはNG!バランスが大切

画像

② 運動で予防する

 

✅ ウォーキングがおすすめ! → 1日30分、週5日が目安
✅ 少しの工夫でOK → エレベーターより階段、ひと駅分歩く、テレビを見ながらストレッチ
✅ 有酸素運動が血圧・血糖・コレステロールを改善

⚠️ 持病がある方は、始める前にかかりつけ医に相談を

画像

まとめ:今日のポイント

  1. 循環器病は「予防できる病気」

  2. カギは動脈硬化の危険因子を減らすこと

  3. 減塩・野菜・魚を意識した食事

  4. 1日30分のウォーキングで血管を元気に

  5. 禁煙は最大の予防(リスクが半減!)

  6. 持病のお薬をきちんと続けることも大切

画像

「完璧にやる」より「ひとつでも始める」ことが大切です。
お薬の飲み方や生活習慣のことなど、気になることは薬局でも相談できます。


次回は 🫀「こんな症状、放っておいて大丈夫?受診のめやす」をお届けします。お楽しみに!


シリーズ「知っておきたい!循環器のはなし」
発信:こはく堂薬局(薬剤師)
参照:日本循環器協会認定「循環器病アドバイザー」 eラーニング
※ 診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください

2026-05-01 17:00:00

第5回:脈が乱れるってどういうこと?心房細動のキホン

脈が乱れるってどういうこと?心房細動のキホン

こはく堂薬局|知っておきたい!循環器のはなし Vol.5


急に胸がドキドキする。脈をとると、リズムがバラバラ。なんだか息苦しい、フワッとする——。
もしかしたら、それは「不整脈」のサインかもしれません。
今回は、不整脈の中でも特に注意したい「心房細動」についてお話しします。

心房細動のイメージ

不整脈ってなに?

不整脈 = 心臓のリズムが乱れることです。
正常な心臓は、1分間に約60〜100回規則正しいリズムで拍動しています。 不整脈には大きく3つのタイプがあります。

  • 頻脈:速すぎる(ドキドキ)
  • 徐脈:遅すぎる(フラフラ)
  • 🔀 期外収縮:リズムが飛ぶ(脈がとぶ)
不整脈の種類

特に注意したい「心房細動」

心房細動とは、心臓の心房(上の部屋)が細かく震えて、 規則正しく収縮できなくなった状態です。

  • 脈が不規則でバラバラになる
  • 自覚症状がない人も多い(無症状型
  • 高齢になるほど増える(80歳以上では約10人に1人

心房細動で一番怖いのは「脳梗塞」

心房が震えると、血液がよどみ、 心臓の中に血のかたまり(血栓)ができやすくなります。
この血栓が血流に乗って脳の血管をつまらせると、 脳梗塞(心原性脳塞栓症)を引き起こします。
心房細動がある人は、ない人に比べて脳梗塞のリスクが約5倍になります。

心房細動と脳梗塞

心房細動は、見つけて・治して・予防する

🔍 見つける

  • 定期的な健康診断
  • 自分で脈をとる習慣(手首で15秒 × 4)
  • 最近はスマートウォッチでも検知できるものも

💊 治す・予防する

  • 抗凝固薬(血をサラサラにする薬)で脳梗塞を予防
  • 薬やカテーテル治療でリズムを整える
  • 生活習慣の改善(禁酒・減量・血圧管理)
心房細動の治療

まとめ:今日のポイント

  1. 不整脈 = 心臓のリズムが乱れること
  2. 特に注意したいのは心房細動
  3. 心房細動があると脳梗塞リスクが約5倍
  4. 自覚症状がないことも多い → 脈のチェックが大切
  5. 抗凝固薬で脳梗塞を予防できる

治療を続けているあなたへ

抗凝固薬を続けて飲んでいる方は、予防のためにとても大切なことです。
継続していただきありがとうございます。今後も、継続をお願いします。

自覚症状が少ないと継続するのは、とても難しいことですが、 自己判断でやめないよう、お願いします。

脈をとる習慣、始めてみませんか?
手首に指をあてて15秒数えるだけです。

気になることは、薬局でもご相談ください。

脈を測る

次回は 🧠「脳卒中は時間との勝負!知っておきたいサインと対応」をお届けします。お楽しみに!


シリーズ「知っておきたい!循環器のはなし」
発信:こはく堂薬局(薬剤師)
参照:日本循環器協会認定「循環器病アドバイザー」 eラーニング
※ 診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください
2026-04-13 09:00:00

第4回:「心不全」ってどんな病気?

25.png

「心不全」ってどんな病気?

早めに知って、予防しよう

 

26.png

「心不全」って聞くと、
どんなイメージですか?

 

  • 心臓が止まること?
  • 突然倒れること?

 

実は、心不全は 心臓が止まる病気ではありません。

心臓の ポンプ機能が弱くなった状態 のことです。

 

27.png

心不全 = 心臓が頑張っても、体が必要とする血液を十分に送れない状態

わかりやすく言うと…

🫀 心臓というポンプの「力」が落ちて、

全身に 酸素や栄養が行き届かなくなる こと。

心不全は「病名」というより、

さまざまな心臓の病気が進んだ先にある 「状態」 です。

 

28.png

心不全のサイン、見逃していませんか?

  • 😮‍💨 息切れ:階段や坂道で息が上がりやすい
  • 🦶 むくみ:足首やすねがむくむ
  • 😴 疲れやすさ:少し動いただけでぐったり
  • 🛌 横になると苦しい:夜中に息苦しくて目が覚める
  • ⚖️ 急な体重増加:数日で2〜3kg増えた

こんな症状があったら、早めに受診を!

 

29.png

心不全は「4つのステージ」で進行します

ステージA:リスクあり(高血圧・糖尿病など)

→ まだ心臓に異常なし

ステージB:心臓に変化あり

→ 症状はまだないが、検査で異常が見つかる

ステージC:心不全の症状が出ている

→ 息切れ・むくみなどが出現

ステージD:重症心不全

→ 治療しても改善が難しい

💡 ステージAやBの段階で予防・治療することが大切!

 

30.png

いま、日本で心不全が急増しています

高齢化にともない、心不全の患者数は年々増加。

これを 「心不全パンデミック」 と呼んでいます。

  • 現在、日本の心不全患者は 約120万人
  • 高齢になるほどリスクが上がる
  • 一度なると 入退院を繰り返しやすい

他人事ではなく、誰にでも起こりうる病気 です。

 

31.png

今日のポイント

  1. 心不全 = 心臓の ポンプ機能が低下した状態
  2. 息切れ・むくみ・疲れやすさが 代表的なサイン
  3. 4つのステージ で進行(早期発見が重要!)
  4. 高齢化で急増中 = 「心不全パンデミック」
  5. 生活習慣病の管理が 予防の第一歩

 

32.png

高血圧や糖尿病のお薬、きちんと続けていますか?

それが心不全の予防につながります。

気になることは、薬局でも相談できます。

 

次回は 🫀「脈が乱れるってどういうこと?心房細動のキホン」

お楽しみに!


参照:日本循環器協会認定「循環器病アドバイザー」eラーニング

※ 診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください

 

---

 

【心不全ってどんな病気?🫀】

 

「心不全」=心臓が止まること、ではありません。

 

心臓のポンプ機能が弱くなって、

体に十分な血液を送れなくなった状態のこと。

 

息切れ、むくみ、疲れやすさ…

こんなサイン、見逃していませんか?

 

いま日本では心不全が急増中。

「心不全パンデミック」とも呼ばれています。

 

予防のカギは、生活習慣病の管理です💪

 

#心不全 #循環器病 #心不全パンデミック #薬剤師 #健康情報

#薬局 #こはく堂薬局 #循環器病アドバイザー #健康寿命

#高血圧 #糖尿病 #生活習慣病

 

https://j-circ-assoc.or.jp/

1 2 3 4