2018-04-14 11:29:00

「月始め」の謎

こんにちは。

 

今日は、保険証のことについて、ご説明します。

 

 

 

皆さんが医療機関にかかるとき、

要した医療費は、医療保険・公費負担医療などと、みなさんの自己負担で、ご負担をいただいています。

医療保険などの請求先の確認のため、医療機関では、保険証などのご提示をお願いしています。

 

医療機関では、患者さんがお見えになった時は、

毎回、保険証などの提示をお願いして、確認をしなければなりません。

 

ですが、医療機関によっては、

・初めての方

・保険が変更したとき

・月始め

  に、保険証を見せてください

とお願いしているところもあると思います。

 

「月始め」という理由は、

医療機関では、かかった費用を、医療保険などに月ごとに請求をしているためです。

 

月の途中でも、保険が変更になった場合は、その都度、提示をお願いしています。

 

新年度に入り、就職や転勤などの影響で、4月には、「まだ保険証ができていない」とおっしゃられるかたも多いです。

医療機関では、医療費を安くすることはできませんが、(国で定められた費用のため、まけられません。。。)

いったん自費で10割をお預かりし、保険証ができたら、保険で取り扱い、保険負担分を返金する、ということはできます。

 

調子の悪い方は、我慢せずに、医療機関にご相談ください。

 

ーーー

(ちなみに)

なぜ月始め?というのは、私自身、勤め始めてから、やっと理解できたことです。

それまでは、なんとなく、月始め、として思っていなかったので。

なので、お伝えしておこうと思い、簡単ですが、書いてみました。

 

2018-04-02 11:03:00

医療費改定のお知らせ

医療費の制度が、平成30年4月1日付けで改定されました。

 

 

 

 

新年度をむかえ、環境が大きく変わった方もいらっしゃると思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

保険調剤で算定する費用は、国が定めた制度に基づいて計算しています。

この制度は、2年ごとに改定されます。平成30年4月1日付けで改定されました。

そのため、窓口でお支払いになる金額が、3月までとは変更になることがあります。

なにとぞ、ご理解いただけますようお願いします。

 

春先の三寒四温の気候のためか、心と体のバランスを崩すことが多い季節です。

何かご心配なことがありましたら、お気軽に、医療機関にご相談ください。

 

参考)薬局でお支払いになる医療費についての説明はこちらのページをご参照ください

    こはく堂薬局ホームページ >領収書・医療費

 

2018-02-15 00:00:00

お薬相談室始めました。

こんにちは。こはく堂薬局、イケダです。
寒気も少し和らぎそうな気配ですが、いかがおすごしでしょうか。


お薬相談についてお知らせしますお薬相談室

 

 

薬局店頭で仕事をさせていただいている中で、私自身が急いでしまって、患者さんのお話をゆっくりとお伺いできていないのではないか、という懸念をずっと抱いています。
少しでも、その解消になれば、と思い、お薬相談室を開始します。

 

日時:木曜日 14:00~17:00
(木曜日が祝日の場合は、お休みです)
随時受付

 

相談室として開局していますので、薬のことや健康のことなど、気になることがありましたら、なんでもご相談ください。わからないことはきちんと調べたうえで、お答えさせていただきたいと思います。
また、お薬手帳アプリの使い方、とかでも結構です。アンチドーピング相談でも結構です。

 

・・・ただ、開けているだけ、というのも、寂しいので、よろしければ、お話しませんか?
お気軽に、のぞいてみてください♪

お薬相談室

2018-01-22 09:00:00

花粉症対策はお早めに


花粉情報2018ポスター花粉症の方には、大変つらい時期だと思います。

(その話すら聞きたくない!という方もいらっしゃいますよね、すいません。)

 

花粉症の対策の一歩は、花粉情報に基づき、早めの対処をすることが大切です

 

 

今シーズンの花粉飛散は以下のように予測されています。

2018年の花粉飛散予測

日本気象協会 >スギ花粉症の方へ、どうしても伝えたい~今年の花粉飛散予測と対策まとめ~(2018年1月16日)

九州:昨年よりはやや少ない

 

ウェザーニュース >ウェザーニューズ花粉飛散傾向【2017.10.3発表】

長崎では7月の日照時間が平年よりやや多く、雄花の生長に適した天候だったため、

平年よりやや多く昨年よりやや少ないと予測されています。

 

詳細は、是非、情報元のホームページをご確認ください。

花粉症の対策のためには、以下の二つがポイントです。

・薬物療法を早めに始めること

・花粉症の時期には、花粉を取り込まないこと

 

花粉の飛散動向を知ることは、対策をとるためにも、とても大切です。

 

長崎県医師会では「長崎県医師会・花粉情報メーリングリスト」が開設されています。

・誰でも登録可能、無料です(ただし、通信に係る費用は別)

月曜日から金曜日まで(休日は積算値)、前日の朝から当日の朝までに観測された花粉量を知ることができます。ご興味があるかたは、登録してみることをお勧めします。

注意事項は、長崎県医師会のホームページであらかじめご確認ください。

花粉情報2018ポスター

画像引用元)長崎県医師会

 

 

また、PM2.5 の飛散量が多いときに調子が悪いとおっしゃられる方もいらっしゃいます。PM2.5 に付着した物質の影響などが示唆されています。こちらも、観測量を知ることで、飛散量が多い時には、外出を控える・マスクなどの防護法をとるなどの対策に活かすことができます。

長崎県における大気汚染物質の観測値が公開されていますので、ご参照ください。

長崎県環境部地域環境課 >長崎県大気環境速報システム

 

参考情報)

[1] 日本気象協会

[2] ウェザーニュース

[3] 長崎県医師会 >県民の皆様へ 花粉情報

2018-01-17 09:00:00

【Q&A】薬が残ったら・・・?

Q. 続けて飲んでいる薬がある。飲んでいるうちに、薬が余ってしまう。

 どうしたらよいか?

 

A. まずは、薬が残らないようにする対策を一緒に考えましょう。

 そのうえで、余った薬の分の調節を、医師と相談して行いましょう。

 どうぞ、お気軽にご相談ください。

 


 

 薬を飲んでいるうちに、余ってしまう・・・というのは、どうしても起こってしまいますよね。

 薬剤師的には、「病気が良くなるように飲んでくださいね」という気持ちではあるのですが、どうしても余ることも、理解しているつもりです。

 

 薬が余っていると伝えたら怒られるんじゃないか・・・などと、気にしていらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。

 

 薬剤師のホンネとしては、自分の説明不足を反省はしますが、患者さんを責めることはありません。

 また、残っているからと、じゃあ次に出してもらう薬を減らしてもらいましょう、とすぐに判断するのではなく、その原因の解決策を一緒に考えましょう、というのが基本的な薬剤師の考え方です。

 

 薬が余る原因には、いくつかの要因が考えられます。それぞれに応じた対応方法が必要です。

・薬の飲み忘れ

・薬が飲みづらくて飲めなかった

・副作用が心配で飲みたくなかった

・病気が治ったと思って、中止していた

・症状に応じて調節するように指示されており、調子が良かったので余った

 


 

〇薬の飲み忘れ

 よくあるのが、1日3回食後に飲む薬が、昼の分をどうしても忘れてしまう、というものです。保育園等に通っているため昼に服薬できないという方もいらっしゃいます。

<対策>

・飲む時間を工夫する

 食後に飲む薬は、1日の中でできるだけ等間隔に飲むための目安として、食後に服薬指示がされることが多いです。薬の吸収に食事の影響がない薬に関しては、食後に係わらず、等間隔に飲むこともできます。生活リズムに合わせて、飲むタイミングを提案することも可能です。 ただし、糖尿病の治療薬のように食事と薬の関係が深い薬など、タイミングを変えることができない薬もありますので、注意が必要です。

〔相談してください〕

 医療機関であなたの生活の様子を伝えてください:朝食を食べていない、食事時間・帰宅・就寝時間など

 

・薬を整理する

 服用中の薬の種類が多く、服薬回数も多いため、どうしても用法通りに服薬することが困難だという方もいらっしゃると思います。この場合、薬の内容を見直すことが必要になるかもしれません。配合剤(複数の成分を含む薬)を使用するなど薬の種類が少なくなるように見直す、服用回数が少なるなるようにまとめるなどの方法があります。これには、医師と相談して、あなたに合った方法を考えましょう。

 他にも、わかりやすいように薬袋(「やくたい」と読みます。薬を入れている袋のことです。)を工夫する、1回に飲む薬を一袋にまとめる(「一包化」と言います。)などの方法もあります。

〔相談してください〕

 残っている状況や、飲めないという現状、現在服用中の薬が分かるようにして、相談してください(お薬手帳を活用していただくとわかりやすいです。薬の現物を持参してもよいです。)

 

〇薬が飲みづらくて飲めなかった

 粉薬が苦手、錠剤が苦手など、服薬において、抱えていらっしゃる心配事は、様々です。飲めないとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。

 薬のかたち(「剤型」といいます)は、薬の効果を発揮するように工夫して作られています。特別なコーティングを施している錠剤などもあるため、錠剤が飲めないからと、割って飲んでしまうと、本来の効果が発揮されなくなるものもあります。薬によっては、粉薬、錠剤、溶けやすい錠剤(口腔内崩壊錠、OD 錠、などといいます)など、剤型を選べるものもありますので、相談してください。

〔相談してください〕

 遠慮なく伝えてください。あらかじめ、お薬手帳などに記入していただくと、伝える助けになります。

 

〇副作用が心配で飲みたくなかった

 これは、皆さんが感じていらっしゃる心配事だと思います。程度の大小はありますが、副作用がない薬はありません。医療従事者は、副作用がでないように、でても早く発見するように気を付けながら、薬の効果を得られるように、務めています。

 副作用によっては、軽度であればそのまま様子を見てくださいと伝えるものや、症状がでればすぐに医療機関に連絡してくださいと伝えるものなど、想定される副作用によって対応方法が異なります。あらかじめ、どのようなことが起こりうるのか確認しておくと安心です。副作用を過剰に怖がる必要はありませんが、正しく知った上で、正しく怖がることは大切です。

 個人に応じて、正しい対策が必要です。胃が弱い、便秘しやすい、下痢しやすい、眠くなりやすい、生活が不規則(夜勤など)、危険な作業に従事している(機械作業や運転)、現在治療中の病気やこれまでにかかったことのある病気(特に、肝臓、腎臓、心臓の病気)を伝えておくことは、副作用の予防のためにも大切です。

〔相談してください〕

 薬を飲み始めて、気になる症状などがあれば、なんでも伝えてください。薬の説明書きには書いていない症状でも、もちろん伝えてください。どのような症状が、いつごろからあるのか、あらかじめ紙にまとめておくと、緊張せずにうまく伝えられるかもしれません。

 

〇病気が治ったと思って、中止していた

 病気が治ったら、服薬を終了したいということも、多くの皆さんが願っていることだと思います。例えば、「生活習慣病」は生活習慣がきっかけでかかる病気のように思えますが、逆にみると、生活習慣を改善すると、改善することができる病気とも言えます。治療の目標を、正しく理解しておくことは、とても大切です。

〔相談してください〕

 治療期間の目安を尋ねる:薬はどうなったら終了できますか、そのために服薬以外にできることはありますか(生活で注意することはありますか)

 

〇症状に応じて調節するように指示されており、調子が良かったので余った

 薬によっては、調節するように指示されることもあると思います。この場合、薬の残り具合は、病気の様子を知る手立てでもありますので、是非、余っていることを伝えてください。医師の相談のうえ、調節しましょう。

 


 

薬剤師のホンネ:

 薬が残っていることを伝えたとき、薬剤師から医師に相談する場合、受診時に自身で医師に相談するように支持される場合など、薬剤師によってとる対応は様々ですので、それが気になる方もいらっしゃるかもしれません。

 薬剤師としては、患者さんと医師がなんでも話し合える関係が望ましいと考えているので、「それは先生に伝えてください」ということもあります。

 中には、医師に遠慮されて、自分では言えないという方もいらっしゃいます。この場合は、薬剤師が、患者さんと医師の間を取り持つお手伝いをします。「先生にお願いするのは気が引けるんだけどどうしたらいい?」と教えてください。