2018-01-09 09:00:00

【警戒】インフルエンザにご注意ください

成人式を過ぎて、一気に寒気が厳しくなったように感じますが、いかがお過ごしでしょうか。

2017/2018年シーズンは、インフルエンザが早期から流行していますが(参考:2017年11月12日ブログ「【2017/2018・長崎県】インフルエンザ流行期入り」)、先週末から急激に増えているような実感がありますので、改めてご注意いただきたく、記事にしました。

 

インフルエンザの流行状況?

 

インフルエンザは、感染力が強いため、流行時期には適切な予防対策をとることが、非常に大切です。流行状況を知るためには、以下のような方法があります。

・学級閉鎖の状況

 (長崎県)長崎県ホームページ >記者発表

 (全国) 学校等欠席者・感染症情報システム

・週ごとの患者数集計

 (長崎県)長崎県ホームページ >長崎県感染症発生動向調査事業

 (諫早市)諫早医師会

 (全国) 厚生労働省 >インフルエンザに関する報道発表資料

      国立感染症研究所 感染症疫学センター

 

インフルエンザにかからないために

 

・流行前のワクチン接種

 

・外出後の手洗い

 流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。

 

・適度な保湿

 空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

のどの保湿のために、こまめに水分をとることもお勧めです。

 

・十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
 体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

 

・人混みや繁華街への外出を控える
 インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。

 

・飛沫感染防止のための咳エチケット

 インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。
 たとえ感染者であっても、全く症状のない(不顕性感染)例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症の例も少なくありません。普段から、咳エチケットを心がけましょう。

 

 

 

咳エチケットとは? 

せきやくしゃみをするときは、飛沫に病原体を含んでいるかもしれません。せき・くしゃみが出る時は、咳エチケットのご理解とご配慮をお願いいたします。

 

◆咳エチケット違反していませんか?

・せきやくしゃみを手でおさえる→×
 せきやくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着します。ドアノブなどを介して他の人に病気をうつす可能性があります。

・何もせずにせきやくしゃみをする→×
 せきやくしゃみをするとき、しぶき が 2m ほど 飛びます。しぶきには病原体が含まれている可能性があり、他の 人 に病気をうつす可能性があります 。

 

◆3つの咳エチケット
咳やくしゃみがでるかたは、電車や職場、学校など人が集まるところでは、咳エチケットにご配慮ください。以下の、3つのいずれかのうち、できるものをこころがけましょう。

1.マスクを着用する。 (口・鼻を覆う)
マスクをつけるときは取扱説明書をよく読み、正しくつけましょう。

鼻 からあごまでを覆い、隙間がないようにつけましょう。
2.ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う。
口 と鼻を覆ったティッシュは 、すぐ にゴミ箱に捨てましょう。
3.上着の内側や袖(そで)で覆う。

  ※ また 、 手 を 洗うこと でも病原体が広がらないようにすることができます 。

 

 

参考資料)

[1] 厚生労働省ホームページ >インフルエンザ(総合ページ)

インフルエンザ Q&A:一般の一般の皆様にご理解いただきたいインフルエンザの基本的な情報がQ&A形式にまとめられています。(平成29年12月28日時点)

咳エチケット

2017-11-21 09:00:00

【Q&A】ジェネリック医薬品

Q. ジェネリック医薬品(後発医薬品)ってなんですか?

 

A. ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許期間 (20~25年) 終了後、同じ有効成分を使って、同じ効き目・安全性となるように作られたお薬です。

先に販売されていた医薬品を、先発医薬品といい、それに対して、後から販売された医薬品を、ジェネリック医薬品(後発医薬品)といいます。

※ジェネリック医薬品については、薬局ホームページのこちらのページにまとめていますので、よろしければご参照ください。

 

ジェネリック医薬品には、メリット・デメリットがあるので、見極めたうえで使用する必要があります。

メリット:

・ジェネリック医薬品がある先発品やジェネリック医薬品は、新薬と比べて十分な使用経験が蓄積されている

・価格が安い

・剤型が工夫されているものがある  など

デメリット:

・添加物に対する副作用に注意する必要がある(これは、先発医薬品でも同様)

・添加物の違いにより、使用感が異なる場合がある  など

 

医薬品によっては、ジェネリック医薬品がない場合もあります。

かかりつけの医療機関に、十分にご相談されてください。

 


 

薬剤師のホンネ

ジェネリック医薬品と先発医薬品は、成分は同じですが、トータルでみると違う部分もあります。(ただし、オーソライズドジェネリックを除く)

そのため、薬剤師としては、ジェネリック医薬品が使用可能かを慎重に見定めたり、使用するジェネリック医薬品も質を見極めたうえで選定し、患者さんに提案をさせていただきます。

患者さん側から、ジェネリック医薬品を希望する/しないの意思表示を教えていただけると、非常にありがたいです。ただ、具合が悪いときに口頭で伝えるのは大変だと思いますので、お薬手帳に希望する/しないを書いておいていただくと意志がわかるため、助かります。

2017-11-09 12:00:00

【2017/2018・長崎県】インフルエンザ流行期入り

インフルエンザの流行期に入りました

 

平成29年第44週(10月30日~11月5)の定点あたりのインフルエンザの患者報告数(平均患者数)が「1.89」となりました。

 

この数字は「1」を超えたときに、インフルエンザが流行期に入ったと考えられています。

過去5年間の中で、最も早く流行期に入りました。

 

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(説明)「定点」とは:感染症の動向を把握するために、無作為に選ばれた医療機関が患者数を行政に報告しています。この指定された医療機関を定点といいます。インフルエンザの場合、長崎県内の70の医療機関が、患者数を報告しています。

・・・・・

 

期間 長崎県 全国
2017/2018シーズン 第44週 (10.30~11. 5)
2016/2017シーズン 第48週 (11.28~12. 4) 第46週 (11.14~11.20)
2015/2016シーズン 第 1週 ( 1. 4~ 1.10) 第 1週 ( 1. 4~ 1.10)
2014/2015シーズン 第45週 (11. 3~11. 9) 第48週 (11.24~11.30)
2013/2014シーズン 第51週 (12.16~12.22) 第51週 (12.16~12.22)
2012/2013シーズン 第50週 (12.10~12.16) 第50週 (12.10~12.16)

〔表〕過去5年間のインフルエンザの流行期入り

 

インフルエンザの対策は、かからない、うつさない、早期受診

①かからないために

1)外出後は手洗いをしましょう

インフルエンザの感染経路は、飛沫(ひまつ)感染、接触感染があります。手に付着したウイルスを除去するために、手洗いは有効です。また、一般的な感染予防のためにも、外出後は手洗い・うがいをおすすめします。

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〔飛沫感染〕

 感染した人が咳をする→ウイルスを含む「飛沫(咳・くしゃみ)」が飛散→健康な人が口や鼻から吸い込む→(感染)

〔接触感染〕

 感染した人が口を覆って咳やくしゃみをする(手にウイルスが付着)→手を洗わないままドアノブやスイッチに触る→健康な人が触る→その手を洗わずに、自分の鼻や口や目に触る→(感染)

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2)流行前のワクチン接種

重症化予防のためにインフルエンザワクチン接種は有効だといわれています。持病がある方は、かかりつけ医に相談したうえでできるだけ接種することをおすすめします。

ワクチンの効果があらわれるまでに2週間かかるといわれていますので、早めの接種がのぞましいです。

 

3)体力が低下しないように、十分な栄養と休養をとりましょう

体の抵抗力を高めるように、普段から十分な栄養補給と休養を心がけましょう。

 

4)室内を乾燥させないようにし、適度に換気をしましょう

乾燥しているとのど粘膜の防御機構が低下し、ウイルスが付着しやすくなります。冬場の風邪予防のためにも、加湿器を使用するなど、適度な湿度を保つことが大切です。

 

②うつさない

1)インフルエンザを広げないために、「咳エチケット」をこころがけましょう

・咳やくしゃみがでるときは、できるだけマスクを着用しましょう。

 ※特に、感染者自身がマスクを着用することは、感染の拡散を防ぐ効果が高いといわれています。

・咳やくしゃみをするときは、他の人の方を向かずに、顔を背けましょう。

・咳やくしゃみをするときは、口や鼻をハンカチやティッシュでおさえましょう。

  なければ、手で押さえ、その後、すぐに手を洗いましょう。

  もしくは、肘の内側や衣服の袖で押さえましょう。

 

③早期受診

インフルエンザにかかったなと思ったら早めに医療機関を受診しましょう。

 無理をして学校や職場などに行かないようにしましょう。

インフルエンザの症状の目安として、目安として、比較的急速に38℃以上の発熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合はインフルエンザに感染している可能性があります。こういった症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

 

感染予防には、ひとりひとりの心がけが非常に大切です。健康づくりのため、ご留意なさってください。

 

参考資料)長崎県 >記者発表 >2017年11月10日インフルエンザの流行期入り

 

2017-09-12 09:00:00

医療費控除の申請に、領収書の添付が不要になります

平成29年確定申告分から、添付書類が変わりました。

 

これまでは、「領収書」の添付または提示が必要でしたが、

平成29年から、「医療費控除の明細書」の添付が必要になります。

 

医療費控除の明細書には、

・支払った医療費の明細(医療を受けた人ごと、医療機関ごとに合計して記載)

・控除額

以上の項目を記載しなければなりません。

 

支払った医療費の明細が、「医療費通知」を添付すると、支払った医療費の明細の記入は省略可能です。

※「医療費通知」とは、健康保険組合などから送られてくる「医療費のお知らせ」のことです(加入している組合ごとに呼び方が異なる可能性があります)。

 

と、このように、申請にかかる手間がかなり楽になるのではないでしょうか。

 

もちろん、経過措置がとられているため、平成31年までは、これまでと同様の手続きも可能です。

 

 

ただし、ご注意ください。領収書は捨てないでください

税務署から求められた場合は、領収書を提示する必要があるため、5年間は保管をお願いします。

わかりやすいように、年度ごとに袋に分けて入れて、保管されることをお勧めします。

 

 

領収書をなくしたときは?

医療機関では、領収書の再発行はできませんが、領収証明書でしたら、発行可能です。

これは、「〇月〇日にお支払いしたことを証明します」という意味合いのものですが、請求に必要な、医療機関名や点数の詳細なども含んでいるため、各種控除などの請求に使えます。

ただし、医療機関によっては、発行に係る費用を請求される可能性がありますので、かかっている医療機関にお問い合わせください。

 

 詳細は、国税庁のホームページにありますので、ご確認ください。

画像引用元)国税庁ホームページ:「平成29年分確定申告の医療費の明細書添付義務化のお知らせ(平成29年9月)」

 

・・・まとめ・・・

平成31年まで

  「領収書の添付」または「医療費控除の明細の添付(医療費通知の添付でも可)」

平成32年以降

  「医療費控除の明細の添付(医療費通知の添付でも可)」のみ

・・・・・・・・・

 

(平成30年1月22日 まとめを追記)

 

2017-06-12 12:00:00

赤ちゃんと親御さんの笑顔のために

厚生労働省の YouTube チャンネルで公開されている動画「赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~」をご紹介します。

 

「乳幼児揺さぶられ症候群」をご存知ですか?

 

赤ちゃんが、明らかに危険なほどに強く揺さぶられることで脳に損傷をきたし、命を落とすことや障害が残ることです。

これを予防するために重要なことは、「知ること」です。

・赤ちゃんは泣きます

・時期を超えるとおさまります(生後1-2か月が泣きのピークと言われています)

 

対処法を知っておくと、それだけでも、だいぶん、心の持ちようが楽になると思いますので、この資料をご紹介します。

 

参考)

[1] 厚生労働省:「赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~」(URL)

[2] 厚生労働省 HP:「広報啓発DVD(赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~)」(URL)

[3] 日本小児科学会 >乳幼児揺さぶられ症候群防止パンフレットについて