2017/10/01 09:00

処方せん調剤/電子お薬手帳

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電子お薬手帳

 これまでは、紙のお薬手帳が主流でしたが、近年では、電子版のお薬手帳ができました。

 電子お薬手帳は、お手持ちのスマートフォンなどに、お薬の情報を保管し、髪のお薬手帳と同様に活用するために作られたものです。電子版ですので、情報を端末内、もしくは、クラウドに保管することで、万が一の災害など、様々なシーンでの利用も期待されています。

 お薬手帳アプリは、いろんな会社から作られていますので、アプリの利用規約を確認していただいた上で、選んでください。

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◯ 電子お薬手帳の基本的な使い方(詳細はアプリによって異なります)

(1)アプリをダウンロード:Google Play や Apple Store から検索してください。

(2)基本情報を設定:年齢や性別、アレルギー・副作用歴を入力してください。

(3)医薬品情報を入力:入力方法には、自動入力、QR コード読み取り、手入力などの方法があります。

自動入力:アプリと契約している薬局が利用可能な方法で、処方薬の情報を、クラウドを介して、薬局のパソコンから、患者さんの携帯端末に送るものです。

QR コード読み取り:薬局が、処方薬の名前・用法・注意点を記録した QR コードを発行しますので、カメラで読み取って入力してください。薬剤情報提供書などに QR コードを印刷している薬局もあります。(処方せんに印刷されているコードとは異なります)

手入力:対応していない薬局や病院からの医薬品については、テキスト入力や写真を撮って記録することができます。

 

◯ 電子お薬手帳のメリット

(1)家族全員の情報が管理できる:利用者管理機能により、複数の ID を管理することができるので、1台のスマートフォンの中に、家族全員の情報を管理することができます。

(2)緊急時に情報を携帯できる:災害時や救急時などのお薬手帳を携帯していない時でも、スマートフォンを携帯しておくと、服薬中の医薬品の情報を正確に知ることができるため、万が一の時も安心です。

(3)付加サービスの利用:アプリによっては、薬局とメッセージのやり取りをしたり、服薬時間を忘れないようにアラート設定が可能なものもあります。

 

◯ 電子お薬手帳の注意点

(1)どこの薬局・医療機関でも利用できるか:多くの薬局では、医薬品の情報管理にパソコンを使用しているため、QR コードの発行が可能です。さらに、JAHIS 電子版お薬手帳データフォーマット対応、もしくは、e 薬 Link (*)対応のアプリは、汎用性は比較的高いです。

しかし、病院などは、対応していないことも多いため、入院時などは、紙のお薬手帳を持参する、もしくは、紙に出力しておくなどの工夫をすることが必要です。

(2)データの二次利用:二次利用というのは、例えば、「高血圧の薬を飲んでいる人に、あるサプリメントの広告を送る」などというように、処方情報を利用するもので、必要な方には、便利といえますが、注意が必要です。(二次利用する場合は、アプリの規約に明記されています)

(3)データの保存期間:初期設定だと、クラウド内のデータ保存期間が1年のことがあるので注意が必要です。

(4)緊急時:ご本人が救急事態の場合、携帯端末にロックがかかっているため、必要な情報を参照できないことが起こり得ます。そのため、常用薬がある方は特に、以下のいずれかの方法を併用することをお勧めします。

・紙のお薬手帳と併用する

・かかりつけの医療機関の名前を書いた紙を財布に入れておく

・家族の中で、複数人で情報を共有しておく

(5)機種変更:端末内のみにデータを保管して置いた場合、機種変更の時には注意が必要です。アプリごとに、あらかじめデータの移行方法をご確認しておいてください。なお、クラウドに保管して置いた場合、データの引き継ぎは比較的容易に行うことが可能です。 

 

(*)e 薬 Link(公社)日本薬剤師会が提供する、異なる電子お薬手帳アプリの内容を相互に閲覧することを可能にする仕組みです。

 

 ◯ 電子お薬手帳

日薬 e お薬手帳: (公社)日本薬剤師会が提供する電子お薬手帳アプリ。e 薬 Link に対応しており、データの二次利用はありません。

 

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〇こはく堂薬局からのお知らせ

これまで、当薬局では、日本薬剤師会が提供するアプリである、日薬 e お薬手帳をおすすめしていましたが、このアプリはリニューアルされました。今後は、日本薬剤師会、STNet、ドコモが提携するアプリに引き継がれました。

つきましては、いままで、日薬 e お薬手帳を使用していただいていた方は、新アプリへの引継ぎをお願いします。

新アプリへの引継ぎ:アプリに表示されるやり方に従って操作すると、今までの情報を引き継ぐことができます。

d アカウント:サーバーにデータを保管するときに使用します。d アカウントがない方もご利用いただけますが、d アカウントがあるとバックアップが残せるので安心です。