2023/04/21 09:00
薬を飲み忘れた!どうしよう 〜食後に飲む薬〜
以前に、基本的なルールとして、薬を飲み忘れた時の考え方をお伝えしました。
もう少し具体的に見てみましょう。
①「食後」に飲む薬を飲み忘れていたことに気づいた!
「食後」に飲む薬は、食後30分以内に飲むことが推奨されています。
これは、胃腸に負担をかけないため、食後に飲むと服薬をわずれづらいというメリットがあります。
(1) 食後しばらくして、飲み忘れに気づいた場合
前の食事からの時間と、次の食事までの時間を比べて、
前の食事からの時間が近い場合は、
思い出した時に、1回分の量の薬を服用してください。
「食後」指示の薬の場合、食後時間が経過してから服用しても、薬の効果や副作用には影響がないことがほとんどです。
気づいた時点で、服用していただいたら、問題ないことが多いです。
ただし、胃に負担がかからないように、コップ一杯の多めの水で飲んでいただくことをおすすめします。
(※ただし、きっちりと服用していただきたい薬もあります)
(2) 次の食事の時間が迫っていた場合
前の食事からの時間と、次の食事までの時間を比べて、
次の食事の時間が近い場合は、
1回飛ばして、次の食事の後に、1回分の量の薬を服用してください。
ただし、この時、忘れたからといって、一度に2回分の薬を飲んではいけません。
できれば、飛ばした場合も、どのようにしたら、相談していただけると、薬の特徴に合わせてアドバイスさせていただけると思います。
たとえば、抗菌薬は、処方された日数の間はきちんと飲んでいただきたい薬です。
昼に忘れていた場合、夕食後に服薬後、4時間くらい空けて就寝前にもう一度飲んでください、など調整ができると思います。
(3) 食後の薬と食直後の薬
薬の中には、「食直後」に飲む薬があります。
糖尿病治療薬の一つでは、血糖値が上がるタイミングと薬の効果を合わせるためにそのような指示が出されます。
その他の薬では、食直後の胃酸が沢山出ている時に飲んだ方が、薬がよく効くから、という理由で、食直後に服用することが推奨されています。
そのような薬は、本来、食直後に飲む薬を、食事の30分後に飲むと、薬の効果が落ちる可能性があります。
ただし、飲まないよりは良い、という意味で、食後時間が経っていても、思い出した時に飲んでくださいと説明される場合もあります。
薬によっては、副作用が出ないように、食直後に飲み忘れたら、次に飛ばしてください、と説明される場合もあります。
そのため、食直後に飲む薬を忘れていた場合は、個別に尋ねていただけると、きちんとご説明します。
(すいません、ここで書くには、長くなるので、難しいです)
では、「食後」に飲む薬を、食直後に飲むのはどうでしょうか?
これは、大丈夫です。
食後に飲む目安として、30分以内とされていますが、ほとんどの薬は、直後に飲んでも、
薬の効果や副作用には変化はありません。
食後30分待つと、薬を飲み忘れる、という方も、多くいらっしゃいます。
その場合は、食事の直後に服薬していただいて結構です。
食直後だと、薬も忘れずに飲める方も多いです。
習慣で、食事の後、タイマーで30分測ってから、薬を飲んでいる、という方、
もちろん、その習慣を変える必要はありません。
そこまで、していただいてありがとうございます。
ただし、このような方では、「食事を食べなかったから、薬を飲んではいけない」と思っていらっしゃる方もいます。そちらの方が、気になります。食事を食べなかった場合の服薬については、また、別の時にご説明します。
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