2021/02/01 14:30
2021年/花粉症対策は、「早めに、しっかりと」をおすすめします。
スギ花粉症の方は、春先は憂鬱な方も多いのではないでしょうか。
今年は、コロナ禍での花粉症対策ということで、特に気を付けていただきたいことをお伝えします。
花粉症の代表的な症状には、
透明の水っぽい鼻水、鼻づまり、連発するくしゃみ、目のかゆみ、があります。
コロナ禍で注意が必要なポイントは、
「かゆいから目や鼻をこする」こと、「くしゃみ」が頻発することです。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
飛沫感染とは、感染者が咳やくしゃみをしたときや、大声を出したときに、口から飛ぶしぶき(飛沫)にウイルスが含まれており、それを他の人が口や鼻から吸い込むことで起こる感染経路のことです。
しぶきは 1~2 m 程度飛ぶと考えられているため、「ソーシャルディスタンス」をとってマスクを着用するのは、これを防ぐためです。
また、接触感染とは、感染者やウイルスが付着したものを介して、感染していない人の手にウイルスが付着し、その手で口や鼻、目などを触ることによって起こる感染経路のことです。人は、無意識のうちに口や鼻や目を触っているため、マスクを着用することは無意識のうちに触ることを防ぐ効果もあります。
このように、ウイルスがついた手で、目や鼻をこすると、ウイルスが粘膜に付着し、体内に侵入して感染成立してしまう危険性があります。
そのため、花粉症の方が、かゆいため目や鼻をこすってしまうと、新型コロナウイルス感染症の感染の危険性が高まりますし、
くしゃみをすることで、無症状のうちに実は感染してしまい、ウイルスが含まれた飛沫を飛び散らしてしまっている可能性があります。
今年は特に、花粉症のくしゃみや鼻水などの症状が出ないように、できるだけ抑えることが、とても重要です。
具体的なポイントとしては、今年は、「早めに、しっかりと」対策をすることです。
①早めに
花粉症の治療方法には、治療をするタイミングでいくつかの方法があります。
その中の一つ、「初期療法」があります。
花粉症の初期療法というのは、「花粉症シーズン時の症状を抑える、または、軽くするため、花粉が飛び始める前、あるいは、症状が軽いうちから薬の使用を始める」治療方法のことです。
早くから対策をとることが効果的だといわれています。
②しっかりと
目や鼻を擦らないようにして、新型コロナ感染症を防ぐための他にも、
今年は換気をしっかりとするため、室内に花粉が持ち込まれる可能性が高いため、
今年は、例年よりも、しっかりとした花粉症対策がおすすめです。
例年、治療せずに、ガマンしている人 → 花粉症の治療をする(市販薬購入でも)
マスクだけで対応していた人 →花粉症の治療をする(市販薬購入でも)
花粉症の症状がある人 →医療機関にかかって治療をする
ステップアップした対応が重要です。
◯治療薬選定のポイント
花粉症の治療薬には、さまざまな種類のものがあります。
それらを症状に応じて、又は、副作用を考慮して選択されます。
ご自身にあった治療薬を出していただくために大切なポイントは下記のようなことがあります。
・症状:いつから、どのような症状があるのか
・昨年のんでいた薬は効いていたか
・副作用
特に、副作用について。抗アレルギー薬の代表的な副作用には、「眠気」があります。
ただし、これは個人差が大きいです。複数回飲んでいるうちに、慣れて眠気が起こらないことも多いです。
そのため、いままでに薬を飲んで眠くなった経験があるのか、眠気があると困る仕事についていないか(高所・機械作用を伴う仕事。夜勤の有無など)、皆さんのご事情を、受診するときには必ず伝えてください。
◯日常生活での工夫
・マスクは多めに携帯しましょう
くしゃみをするごとにマスクを交換することも推奨されています。それでは追いつかない方も多いと思いますが、その場合は、インナーマスク(マスクの内側に充てる不織布シート)を交換することで対応することも可能だと思います。
替えのマスクやインナーマスクは余裕を持って携帯しましょう。
・マイティッシュを用意しましょう
また、共用の箱ティッシュを使用すると、ウイルスが付着している可能性もあります。
マイティッシュを用意しましょう。
・くしゃみにも、エチケットを
咳をするときの「咳エチケット」はよくご存じかと思います。
くしゃみをするときにも、飛沫の恐れがありますので、咳と同様に、鼻や口を覆ってするように配慮をお願いします。
・くしゃみのあと、鼻をかんだあとに、手指衛生を
突然のくしゃみに、手で口を押さえたあとは、手にウイルスなどが付着している可能性があります。
くしゃみをした後や、鼻をかんだ後には、手指衛生を行うましょう。
消毒用アルコールなどで消毒することをおすすめします。もちろん、周囲に洗面台があれば、流水・石けんでの手洗いでも構いません。突然に備えて、消毒用アルコールを携帯することをおすすめします。
少しでも、苦痛が少なく、この時期を乗り越えられますよう。
参考資料)
引用イラスト(飛沫感染、接触感染):学校保健フリーイラスト集
大久保公裕教授:「コロナ禍の花粉症 対策徹底を」、NHK news web、2021年1月29日.
大久保公裕教授:Mr. サンデー、2021年1月31日放送.