ブログ

2026-09-20 14:00:00

Q. いも類は野菜として食べてよいですか?

Q. いも類は野菜として食べてよいですか?


じゃがいも、さつまいも、里いもなどは食べてかまいません。


ただし、いも類は一般的な葉物野菜などと比べて 炭水化物を多く含む食品です。

そのため、 「野菜だからたくさん食べても大丈夫」と考えるより、 ご飯・パン・麺などの主食との組み合わせを意識すると分かりやすくなります。


主食と一緒に食べるときは量を意識

たとえば、 ご飯に加えて、じゃがいもをたっぷり使った料理や、 さつまいもを多く食べると、 1食あたりの炭水化物量が多くなることがあります。

いも料理を食べる日は、 主食の量とのバランスを見ながら調整するとよいでしょう。

いも類には食物繊維も含まれます

いも類には、 炭水化物だけでなく食物繊維なども含まれています。

「糖質があるから避ける」のではなく、 食事全体の中で適量を取り入れることが大切です。

調理方法にも注目しましょう

フライドポテトやポテトチップスなどは、 いもそのものに加えて油や塩分も多くなりやすくなります。 蒸す・ゆでる・煮るなど、 油を多く使わない調理法も選択肢です。

まとめ

  • いも類は食べてかまいません
  • ただし、炭水化物を多く含む食品です
  • ご飯・パン・麺などの主食との組み合わせを意識しましょう
  • 「野菜だから自由に」ではなく、食事全体の中で適量を取り入れましょう
  • 揚げ物などでは、脂質や塩分にも注意しましょう

食事量の目安は、 体格・活動量・治療内容によって異なります。 迷う場合は、医師・管理栄養士・薬剤師へご相談ください。

ChatGPT Image 2026年9月20日 15_37_23.png

2026-09-20 12:35:00

Q. 玄米や雑穀ご飯の方がよいですか?

Q. 玄米や雑穀ご飯の方がよいですか?

玄米や雑穀ご飯が、すべての方に白米よりよいとは限りません。

玄米や全粒穀物などは、 白米より食物繊維を多く含み、 食後の血糖値が上がりにくい「低GI食品」とされるものがあります。

一方で、 低GI食品を積極的に取り入れることで、 糖尿病管理が大きく改善するとまでは、はっきりしていません。

日本糖尿病学会の患者向け資料でも、 低GI食品は選択肢のひとつですが、 その効果については十分な研究結果がないと説明されています。

 

「玄米に変えれば安心」ではありません

玄米や雑穀ご飯にも炭水化物は含まれています。 食べる量が多ければ、血糖値は上がります。

大切なのは、 主食の種類だけでなく、食べる量と食事全体のバランス です。

 

腎機能が低下している方は注意

腎臓の働きが低下している方では、 カリウムやリンなどの摂取量を考えて、 白米を勧めることがあります。

そのため、 「糖尿病だから玄米にする」と一律に考えるのではなく、 腎機能や血液検査の結果も含めて選ぶことが大切です。

医師や管理栄養士から食事の指示がある場合
玄米・雑穀ご飯より白米が適していることもあります。 その場合は、個別に受けている食事指導を優先してください。

 

まとめ

  • 玄米や雑穀ご飯は、選択肢のひとつです
  • 低GI食品の効果は、研究結果が一貫しているわけではありません
  • 玄米に変えるだけで血糖管理がうまくいくわけではありません
  • 食べる量と、食事全体のバランスも大切です
  • 腎機能によっては白米が適することもあります

迷う場合は、 医師・管理栄養士・薬剤師へご相談ください。

 

ChatGPT Image 2026年9月21日 07_34_21.png

2026-09-20 12:30:00

Q. 糖質はゼロにした方が良いですか?

Q. 糖質はどこまで減らしてよいですか?

「血糖値が高いから、ご飯は食べない方がよい」 「糖質はできるだけ減らした方がよい」 と思っていませんか?

糖質のとりすぎには注意が必要ですが、 糖質を極端に減らす必要があるとは限りません。

大切なのは、糖質をゼロにすることではなく、 自分に合った量に整えることです。

糖質は減らせば減らすほどよい?

ご飯・パン・麺類などに含まれる糖質は、 体を動かしたり、脳が働いたりするための 大切なエネルギー源の一つです。

糖質を減らすことで、 食後の血糖値の上昇を抑えたり、 血糖管理が改善したりする場合があります。

ただし、糖質を少なくすればするほど、 健康によいというわけではありません。

糖質の適切な量は、 年齢・体格・活動量・体重・治療内容などによって 異なります。

糖質を極端に減らすとどうなる?

主食を大幅に減らした結果、 食事全体の量まで減ってしまうと、 次のような問題につながることがあります。

  • エネルギー不足
    必要なエネルギーが不足すると、 体重が減りすぎたり、 疲れやすくなったりすることがあります。
  • 筋肉量の低下
    エネルギーやたんぱく質が不足すると、 筋肉が減る原因になることがあります。 特に高齢の方は注意が必要です。
  • 食事の偏り
    主食や果物などを極端に避けることで、 食物繊維やビタミンなどが不足したり、 脂質の多い食事に偏ったりすることがあります。

糖質を減らすこと自体が、 必ず筋肉量の低下につながるわけではありません。 食事全体のエネルギー量や、 たんぱく質の量、運動習慣なども大切です。

特に注意が必要な人は?

① 高齢の方・体重が減っている方

高齢になると、食べる量や筋肉量が 減りやすくなります。

血糖値を気にするあまり、 食事を減らしすぎないことが大切です。

最近体重が減っている方や、 食事量が少なくなっている方は、 医療者に相談しましょう。

② 糖尿病の薬を使用している方

インスリンや一部の糖尿病治療薬を 使用している方では、 食事量を急に減らすと 低血糖が起こる場合があります。

また、SGLT2阻害薬を使用している方では、 極端な糖質制限や長時間の絶食などによって、 ケトアシドーシスという 危険な状態が起こることがあります。

ケトアシドーシスとは、 血液中に「ケトン体」という物質が増え、 血液が酸性に傾く状態です。

強いだるさ、吐き気、嘔吐、腹痛、 息苦しさなどが現れることがあり、 血糖値がそれほど高くなくても 起こる場合があります。

糖尿病の薬を使用している方へ
自己判断で極端な糖質制限を始めたり、 薬の量を変更したりしないでください。
SGLT2阻害薬の使用中に、 上記のような症状が現れた場合は、 速やかに医療機関を受診してください。

何から見直せばよい?

糖質をすべて減らそうとするよりも、 まずは日頃の食生活を振り返ってみましょう。

① 甘い飲み物を見直す

ジュースや砂糖入りのコーヒーなどは、 気づかないうちに糖質を多くとる 原因になることがあります。

普段の水分補給は、 水やお茶を基本にしましょう。

② 主食は自分に合った量に

ご飯やパンをすべて抜くのではなく、 いつもの量が自分に合っているか、 振り返ってみましょう。

必要な量は人によって異なります。 無理に減らしすぎないことも大切です。

③ 糖質の量だけでなく、質にも注目

野菜・豆類・果物・全粒穀物などには、 食物繊維が含まれています。

糖質の量だけを気にするのではなく、 主食・主菜・副菜を組み合わせ、 食事全体のバランスを整えましょう。

④ 体重の変化にも目を向ける

血糖値だけでなく、 体重が減りすぎていないか、 食事量が足りているかも大切な目安です。

特に意図せず体重が減っている場合は、 医療者に相談しましょう。

まとめ

  • 糖質は、減らせば減らすほどよいわけではありません。
  • 極端な制限による栄養不足や、 体重・筋肉量の低下に注意しましょう。
  • 糖尿病の薬によっては、 低血糖やケトアシドーシスの危険があります。
  • 糖質の量だけでなく、 食事全体のバランスを大切にしましょう。

血糖値を整えることと、 体力や筋肉を守ること。 どちらも大切です。

糖質をどのくらい食べればよいか迷う場合は、 医師・管理栄養士・薬剤師にご相談ください。

関連ページ

糖尿病×食事のセルフケアQ&A

参考資料

  1. 日本糖尿病学会.糖尿病診療ガイドライン2024. 第3章 食事療法. PDF
  2. 日本糖尿病学会. 糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation. 公式ページ
2026-09-19 12:00:00

Q&A|鼻水は、かむ?すすってもいい?


Q&A|鼻水は、かむ?すすってもいい?

鼻水が出ると、 つい「ズズッ」とすすってしまうことがあります。

「鼻水はすすってもいいの?」
「しっかり強くかんだ方がいい?」

そんな疑問を持つ方も多いと思います。

基本は、鼻水を「片方ずつ、やさしくかむ」のがおすすめです。
ただし、強く一気にかむのも、強くすすり続けるのも避けましょう。

鼻水をすすると、耳に入る?

「鼻水をすすると、そのまま耳に入ってしまう」 と聞いたことがあるかもしれません。

実際には、 すすった鼻水がそのまま耳へ流れ込む、という単純な仕組みではありません。

ただし、鼻の奥と中耳は、 「耳管(じかん)」という細い通り道でつながっています。

鼻の奥
↓
耳管
↓
中耳

強く鼻をすすったときには、 鼻の奥や中耳の圧が変化することがあります。

特に、滲出性中耳炎など耳管の働きに問題がある子どもでは、 習慣的な強い鼻すすりが、中耳の陰圧に関係することが報告されています。

※健康な方が一度鼻をすすっただけで中耳炎になる、という意味ではありません。


では、鼻水はどうしたらいい?

鼻水が出たときは、 無理にすすり込まず、外へやさしく出すのが基本です。

  • 片方の鼻を軽く押さえる
  • 反対側の鼻から、やさしくかむ
  • 左右を交代する
  • 一度で出そうとせず、何回かに分ける

詳しい鼻のかみ方は、 こちらのページでも紹介しています。

▶ 鼻をかむ時のポイント


強くかめば、よく出る?

鼻がつまっていると、 思いきり「フンッ!」とかみたくなることがあります。

しかし、 強く鼻をかむと、中耳の圧が急に高くなることがあります。

そのため、 「強くかむ」ことよりも、 片方ずつ、やさしく、少しずつを意識しましょう。

鼻水は「強く出し切る」必要はありません。
鼻や耳に負担をかけないことの方が大切です。

子どもの「鼻すすり」はどうする?

小さな子どもは、 まだ上手に鼻をかめないことがあります。

「すすらないで!」と注意するだけでは難しいため、

「片方ずつ、フーッとしてみよう」
「少しずつ出してみよう」

と声をかけながら、 少しずつ鼻をかむ練習をするとよいでしょう。

まだ鼻をかめない年齢では、 鼻吸い器などを使ったケアも選択肢になります。


こんな時は耳鼻咽喉科へ

鼻水だけでなく、次のような症状がある場合は、 耳鼻咽喉科への相談を考えましょう。

  • 耳が痛い
  • 耳がつまった感じが続く
  • 聞こえにくそうにしている
  • 耳だれがある
  • 発熱が続く
  • 鼻水や鼻づまりが長引いている
  • 強い頭痛や顔の痛みがある

特に子どもは、 鼻かぜなどをきっかけに中耳炎を起こすことがあります。


まとめ

  • 鼻水は、基本的にやさしくかむ
  • 片方ずつ、少しずつかむ
  • 強くすすり続けるのは避ける
  • 思いきり強くかむのも避ける

鼻水が続くときは、 鼻の症状だけでなく耳の様子にも気をつけてみてください。

鼻水や鼻づまり、薬の使い方について気になることがあれば、 薬剤師にもお気軽にご相談ください。

参考文献

・Sakikawa Y, Kobayashi H, Nomura Y. Changes in middle ear pressure in daily life. Laryngoscope. 1995;105(12 Pt 1):1353-1357.
・Yaginuma Y, Kobayashi T, Takasaka T. The habit of sniffing in nasal diseases as a cause of secretory otitis media. Am J Otol. 1996;17(1):108-110.
・Falk B. Sniff-induced negative middle ear pressure: study of a consecutive series of children with otitis media with effusion. Am J Otolaryngol. 1982;3(3):155-162.

2026-08-17 09:00:00

薬局でのコミュニケーションボード

耳が聞こえない・聞こえにくい方向けに、薬局でのコミュニケーションの助けになればと、コミュニケーションボードを作成しました。

薬局でよくある会話の内容をあらかじめ入れているので、指差しで確認することができます。

https://pharmacy-communication-web.vercel.app/

コミュニケーションボード.jpg

 

安全のために必要な確認事項などの確認に活用できます。

改良案など、お寄せいただけますと嬉しいです。