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スペーサーとは?|吸入薬をもっと上手に使うための補助器具
吸入薬は、薬を直接肺に届けることができる治療法です。 しかし、 「吸入器を押す」 「息を吸う」 という動作を同時に行う必要があり、意外と難しいことがあります。
スペーサーは、その吸入を助けるための補助器具です。 吸入薬をより上手に使うために、多くの医療機関で使用が勧められています。
スペーサーとは?
スペーサーは、吸入器と口の間に取り付けて使用する筒状の補助器具です。
吸入器から噴霧された薬を一度スペーサーの中にためることで、 慌てずにゆっくり吸入できるようになります。
特にスプレータイプの吸入薬(エアゾール製剤)では、 吸入を成功させるために重要な役割を果たします。
スペーサーは「お薬を一時的にためておく部屋」のような役割をしています。
スペーサーはエアゾールタイプ(スプレータイプ)の吸入薬で使用します。
粉薬タイプ(ドライパウダー吸入器)では使用できません。
どんな人におすすめ?
次のような方は、スペーサーを使用することで吸入しやすくなる場合があります。
・小さなお子さん
・高齢の方
・吸入器を押すタイミングと吸うタイミングを合わせるのが苦手な方
・吸入指導で吸い方を指摘されたことがある方
・吸入薬を使い始めたばかりの方
スペーサーを使うと、吸入器を押した直後に慌てて吸う必要がなくなります。
スペーサーを使うメリット
お薬が肺に届きやすくなる
スペーサーの中で大きな粒子が減り、 肺まで届きやすい小さな粒子を吸入しやすくなります。
口やのどに薬が残りにくい
吸入ステロイド薬では、 声がかれる、 のどが荒れる、 口腔カンジダになる などの副作用があります。
スペーサーを使うことで、 口やのどへの薬の付着を減らせるとされています。
吸入が簡単になる
「押す」と「吸う」を同時に行う必要が少なくなり、 正しい吸入につながります。
スペーサーの使い方
① 吸入器をよく振る
② 吸入器をスペーサーに取り付ける
③ 軽く息を吐く
④ スペーサーをくわえる
⑤ 吸入器を1回押す
⑥ ゆっくり深く吸う
⑦ 3〜5秒ほど息を止める
⑧ ゆっくり息を吐く
⑨ 吸入後はうがいをする(吸入ステロイド薬の場合)
吸入器を何度も続けて押さず、 1回ずつ吸入することが大切です。
スペーサーのお手入れ
スペーサーは定期的に洗浄しましょう。
<洗い方>
① 中性洗剤で洗う
② よくすすぐ
③ 自然乾燥する
タオルで強くこすると静電気が発生し、 薬がスペーサーの壁に付着しやすくなることがあります。
洗った後は自然乾燥がおすすめです。
よくある質問
Q. スペーサーを使うと薬の効果は弱くなりますか?
いいえ。
むしろ正しく吸入できるようになることで、 お薬が肺に届きやすくなる場合があります。
Q. 全ての吸入薬で使えますか?
いいえ。
主にスプレータイプの吸入薬(エアゾール製剤)で使用します。
粉薬タイプの吸入器では使用できません。
Q. 子どもでも使えますか?
はい。
マスク付きのスペーサーもあり、 小さなお子さんでも使用できます。
まとめ
スペーサーは、 吸入薬をより正しく肺へ届けるための補助器具です。
特に、 吸入器を押すタイミングと吸うタイミングを合わせることが難しい方では、 治療効果の向上や副作用の軽減につながることがあります。
吸入方法に不安がある場合は、 医師・薬剤師に相談してみましょう。
Q&A|糖尿病の薬を飲み忘れたら、どうしたら良いですか?
糖尿病の薬を飲み忘れたらどうしたら良いですか?
糖尿病の薬を飲み忘れたときの対応は、薬の種類や飲むタイミングによって異なります。
自己判断で2回分をまとめて飲むと、低血糖などの原因になることがあります。
大切なお知らせ
このページで紹介している内容は一般的な目安です。
薬の種類や治療内容によって対応が異なる場合があります。
実際の対応については、処方した医師や薬剤師の説明を優先してください。
食直前に飲む薬
食直前に飲む薬は、食事による血糖値の上昇を抑えるために使われます。
代表的なものに、グリニド薬やα-グルコシダーゼ阻害薬があります。
食事中や食後に気づいた場合:
その回は飲まず、次回から通常通り服用することが一般的です
まだ食べている最中に、飲み忘れたことに気づいた場合は、すぐに飲んで下さいと説明される事もあります。
食べ終わってしばらくしてから飲み忘れたことに気づいた場合:
その回は飲まず、1回分飛ばして、次回から通常通り服用しましょう。
ダイアベティス(糖尿病)|血糖値
血糖値について
血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖の量を示す値です。健診や診察でよく確認される大切な検査項目です。
血糖値とは?
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。
私たちの体は、食事からとった糖質をブドウ糖に変え、エネルギーとして利用しています。
血糖値は高すぎても低すぎても体に負担がかかるため、一定の範囲に保たれています。
なぜ血糖値が上がるの?
ご飯・パン・麺類・果物・お菓子などに含まれる糖質は、体の中でブドウ糖になります。
そのため、食後は誰でも血糖値が上がります。
通常は、インスリンというホルモンの働きによって、ブドウ糖が細胞に取り込まれ、血糖値は下がっていきます。
血糖値とHbA1cの違い
血糖値は、その時点での血糖の状態を表します。
一方、HbA1cは過去1〜2か月程度の平均的な血糖状態を示す指標です。
血糖値が「その日の点数」だとすると、HbA1cは「最近の成績表」のようなものです。
血糖値の目安
空腹時血糖が高い場合や、HbA1cが高い場合は、糖尿病が疑われることがあります。
ただし、診断は血糖値だけでなく、HbA1cや症状、再検査の結果などをもとに医師が総合的に判断します。
健診で「血糖値が高い」「HbA1cが高い」と言われた場合は、放置せず医療機関で相談しましょう。
血糖値が高いとどうなる?
血糖値が高くても、初めのうちは自覚症状がないことがあります。
しかし、高血糖が続くと血管や神経に負担がかかり、目・腎臓・神経・心臓・脳などに影響することがあります。
症状がない時期から、血糖値を確認し、生活習慣を整えることが大切です。
血糖値を改善するためにできること
血糖値を整えるためには、食事・運動・睡眠・体重管理など、日頃の生活習慣が大切です。
甘い飲み物を控える、食べ過ぎを避ける、野菜を取り入れる、食後に軽く歩くなど、できることから始めてみましょう。
すでに治療中の方は、自己判断で薬を中止せず、医師や薬剤師に相談しながら治療を続けましょう。
よくある質問
食後は誰でも血糖値が上がります。 ただし、上がりすぎたり、高い状態が長く続いたりする場合は注意が必要です。 血糖値が高いからといって、すぐに糖尿病と決まるわけではありません。 HbA1cや再検査の結果などを含めて判断されます。放置せず、医療機関で相談しましょう。 甘いものを減らすことは大切ですが、それだけで十分とは限りません。 食事全体の量やバランス、運動習慣、体重管理なども関係します。 血糖値は食後に上がっても大丈夫ですか?
健診で血糖値が高いと言われました。すぐ糖尿病ですか?
甘いものをやめれば血糖値は下がりますか?
血糖値は、体のエネルギーの状態を知る大切なサインです。
高い状態を放置せず、食事・運動・定期検査を通して、無理なく整えていきましょう。
ダイアベティス(糖尿病)|セルフケア
糖尿病のセルフケア
糖尿病では、薬による治療だけでなく、日頃の生活習慣も大切です。
無理なく続けられる習慣を身につけることで、血糖値の改善や合併症の予防につながります。
① 毎日の食事を整える
糖尿病だからといって特別な食品が必要なわけではありません。
主食・主菜・副菜をバランスよく組み合わせ、食べ過ぎに注意しましょう。
早食いを避け、よく噛んで食べることも大切です。
② 甘い飲み物を控える
清涼飲料水やスポーツドリンク、加糖コーヒーなどは血糖値を上げやすくなります。
普段の飲み物は、水やお茶を基本にしましょう。
甘い飲み物を飲む習慣がある方は、まず回数を減らすことから始めてみましょう。
③ 体を動かす習慣をつける
運動は血糖値を下げるだけでなく、体力維持や体重管理にも役立ちます。
まずは散歩やウォーキングなど、無理なく続けられる運動から始めましょう。
食後に少し歩くだけでも効果が期待できます。
④ 体重を定期的に確認する
体重の変化は血糖コントロールの目安のひとつです。
週に数回でも良いので体重を測る習慣をつけましょう。
急な体重増加や減少がある場合は医療機関へ相談してください。
⑤ 足を毎日チェックする
糖尿病では足の感覚が鈍くなったり、傷が治りにくくなったりすることがあります。
毎日足の裏や指の間を確認し、傷や水ぶくれがないかチェックしましょう。
気になる変化があれば早めに受診してください。
⑥ 禁煙を心がける
喫煙は血管を傷つけ、糖尿病の合併症のリスクを高めます。
禁煙することで心筋梗塞や脳卒中の予防にもつながります。
⑦ 薬を正しく続ける
血糖値が良くなったからといって自己判断で薬を中止しないようにしましょう。
薬は血糖値を良好に保つために重要な役割を果たしています。
飲み忘れや副作用が気になる場合は医師や薬剤師へ相談してください。
⑧ 定期的に検査を受ける
糖尿病は症状がなくても進行することがあります。
HbA1cや血糖値だけでなく、目・腎臓・足などの定期検査も大切です。
自覚症状がなくても受診を継続しましょう。
糖尿病のセルフケアで大切なのは、「完璧を目指すこと」ではなく「続けること」です。
できることから少しずつ取り組み、無理なく続けていきましょう。
ダイアベティス(糖尿病)|Q&A
よくある質問
糖尿病について、患者さんからよくいただく質問をまとめました。
糖尿病について
糖尿病は治りますか?
糖尿病は完全に治る病気ではありません。
しかし、食事・運動・薬物療法によって血糖値を良好に管理することで、健康な人と変わらない生活を送ることも可能です。
糖尿病でも長生きできますか?
もちろん可能です。
糖尿病があっても、血糖値や血圧、コレステロールを適切に管理することで、健康な人と変わらない生活を送っている方もたくさんいます。
大切なのは、治療を続けながら合併症を予防することです。
糖尿病は遺伝しますか?
糖尿病になりやすい体質は遺伝することがあります。どちらかというと、2型糖尿病の方が、遺伝的要因と関連すると言われています。
ただし、遺伝だけで決まるわけではありません。
食事や運動、体重管理などの生活習慣も大きく関係しています。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは何ですか?
HbA1cは、過去1〜2か月程度の血糖値の平均的な状態を示す指標です。
診察時の血糖値だけではわからない日頃の血糖コントロールを確認するために利用されます。
血糖値が高くても症状がないので心配ありませんか?
糖尿病は症状がないまま進行することがあります。
症状がなくても高血糖が続くと、目・腎臓・神経・心臓・血管などに影響することがあります。
症状の有無にかかわらず、定期的に病院にかかって、診察や検査を続けましょう。
治療について
薬を飲み始めたら一生続けなければなりませんか?
必ずしもそうとは限りません。
体重減少や生活習慣の改善によって血糖値が安定し、薬を減らしたり中止できたりする場合もあります。
ただし、自己判断で中止せず、必ず医師と相談してください。
血糖値が良くなったので薬をやめても良いですか?
血糖値が良い状態なのは、薬が効いているからかもしれません。
自己判断で薬をやめると再び血糖値が上昇することがあります。
薬の変更や中止は医師と相談しながら行いましょう。
食事・運動について
甘いものは絶対に食べてはいけませんか?
絶対に禁止というわけではありません。
大切なのは量や頻度、食事全体のバランスです。
医師や管理栄養士の指導を受けながら、無理なく続けられる方法を考えましょう。
ジュースの代わりにカロリーゼロ飲料を飲んでも良いですか?
カロリーゼロ飲料は、砂糖入りのジュースに比べると血糖値への影響が少ないとされることから、糖尿病のある方が甘い飲み物を選ぶ際の選択肢のひとつになると考えられます。
実際には、人工甘味料の甘味は強烈であるため、逆に甘みに慣れて、甘味が欲しくなってしまうため、逆効果だという意見もあります。
基本は、水・お茶にしましょう。
カロリーゼロ飲料も、上手に使うと、砂糖入り飲料を徐々に減らす助けにはなります。ただし、製品によっては、ゼロと書いていてもカロリーが含まれる場合もありますので、成分表をよく見ましょう。
果物は食べても良いですか?
果物にはビタミンや食物繊維が含まれており、適量であれば食べることができます。
ただし、食べ過ぎには注意が必要です。
量や種類については医師や管理栄養士に相談しましょう。
ご飯は食べない方が良いですか?
ご飯を完全にやめる必要はありません。
大切なのは、食べる量や栄養バランスです。
主食・主菜・副菜を組み合わせながら、適量を心がけましょう。
運動はどのくらいすれば良いですか?
まずは無理なく続けられる運動から始めることが大切です。
ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にすると、血糖値の改善が期待できます。
持病がある方は、運動内容について主治医に相談しましょう。
糖尿病があっても旅行や外食はできますか?
もちろん可能です。
食べ過ぎに注意し、薬やインスリンを忘れずに持参しましょう。
旅行前に主治医や薬剤師へ相談しておくと安心です。
薬について
低血糖とは何ですか?
血糖値が下がりすぎた状態です。
手のふるえ、冷や汗、動悸、強い空腹感などが現れることがあります。
症状がある場合は、ブドウ糖や糖分を含む飲み物を摂取し、早めに医療機関へ相談してください。
インスリンについて
インスリン注射を始めると重症ということですか?
必ずしもそうではありません。
血糖値を適切に管理するために、早い段階からインスリン治療を選択することもあります。
インスリンは糖尿病治療の選択肢のひとつです。
インスリンを打っていても長生きできますか?
もちろんです。
インスリンを使っているから寿命が短くなるわけではありません。
むしろインスリンは血糖値を適切に管理し、糖尿病の合併症を防ぐための大切な治療です。
現在ではインスリンを使用しながら仕事や旅行、趣味を楽しみ、元気に生活している方がたくさんいます。
インスリンは寿命を縮める治療ではなく、健康を守るための治療です。
雑誌「さかえ」には、インスリン治療継続50年などの表彰などの様子が掲載されています。














