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塗り薬|基本的な注意点
塗り薬|気をつけることは?
塗り薬は、皮膚に直接使う薬です。 正しく使うことで効果が出やすくなり、副作用やトラブルを防ぐことにもつながります。
ここでは、塗り薬を使うときに気をつけたいポイントをまとめます。
① 指示された場所に塗りましょう
塗り薬は、薬によって使う場所が決まっています。 顔用、体用、手足用など、部位によって薬の強さや種類が異なることがあります。
自己判断で別の場所に塗らないようにしましょう。
② 塗る量を守りましょう
少なすぎると効果が出にくく、多すぎると副作用やべたつきの原因になることがあります。
「薄く塗る」「たっぷり塗る」など、薬によって適切な量は違います。 指示された量を守りましょう。
③ 塗る回数・タイミングを守りましょう
1日1回、1日2回など、塗る回数は薬によって異なります。
良くなったからといって急にやめたり、早く治したいからと回数を増やしたりしないようにしましょう。
④ 傷やただれがある場所は確認しましょう
薬によっては、傷口やただれた皮膚に使わない方がよいものがあります。
痛みが強い、じゅくじゅくしている、膿が出ている場合は、自己判断で使わず相談しましょう。
⑤ 目・口・粘膜に入らないようにしましょう
塗り薬が目や口に入ると、刺激になることがあります。 顔に塗る薬は、特に注意しましょう。
目のまわりに使う場合は、医師や薬剤師の指示を確認してください。
⑥ 塗った後は手を洗いましょう
手に薬が残っていると、目や口に入ったり、別の場所についてしまうことがあります。
手に塗る薬以外は、使用後に手を洗いましょう。
⑦ 自己判断で家族と共有しないでください
同じような湿疹に見えても、原因が違うことがあります。 以前もらった薬や家族の薬を使うと、症状が悪化することがあります。
塗り薬は、処方された本人が、指示された場所に使うのが基本です。
まとめ
- 指示された場所に塗りましょう
- 量・回数・タイミングを守りましょう
- 傷やただれがある場合は確認しましょう
- 目や口に入らないよう注意しましょう
- 自己判断で中止・共有しないようにしましょう
塗り薬は、正しく使うことで効果を発揮しやすくなります。 使い方に迷ったときは、薬剤師へご相談ください。
塗り薬|いつまで続ける?
塗り薬|良くなったからやめてもいい?
塗り薬を使っていると、 「赤みが引いた」 「かゆみがなくなった」 「見た目がきれいになった」 ので、 もう塗らなくても良いのでは? と思うことがあります。
しかし、見た目が良くなったからといって、 必ずしも治療が終わったとは限りません。
症状が消えても、原因が残っていることがあります
皮膚の病気では、 症状が改善しても、 皮膚の中では炎症や病気の原因が残っていることがあります。
その状態で治療をやめてしまうと、 再び症状が出てしまうことがあります。
見た目が良くなった=完全に治った とは限りません。
ニキビ治療では「予防する治療」があります
ニキビ治療では、 プロアクティブ治療(維持療法) という考え方があります。
これは、 ニキビができてから治療するだけでなく、 ニキビが落ち着いた後も、 新しいニキビができないように予防する治療です。
ニキビが見えなくなっても、 皮膚の中には 「ニキビのもと」 が残っていることがあります。
そのため、 症状が改善した後も、 再発を防ぐために治療を続けることがあります。
自己判断で薬をやめてしまうと、 せっかく改善したニキビが再び悪化してしまうこともあります。
水虫の薬も途中でやめないことが大切です
水虫も、 かゆみや皮むけが改善すると、 治ったように感じることがあります。
しかし、 皮膚の中にはまだ原因となる真菌(カビ)が残っていることがあります。
症状だけで判断して治療をやめると、 再発の原因になることがあります。
自己判断で中止しない方がよい病気
- ニキビ
- 水虫
- アトピー性皮膚炎
- 慢性的な湿疹
- 乾癬
これらの病気では、 症状が改善した後もしばらく治療を続けることがあります。
医師から指示された期間は、 自己判断で中止しないようにしましょう。
まとめ
- 症状が良くなっても治療終了とは限りません
- 皮膚の中では炎症や原因が残っていることがあります
- ニキビでは再発予防のために治療を続けることがあります
- 水虫も症状が消えた後に治療継続が必要なことがあります
- 自己判断で中止せず、医師・薬剤師に相談しましょう
塗り薬は、 「何を塗るか」だけでなく、 「いつまで塗るか」も治療の大切なポイントです。
病気によって適切な治療期間は異なります。 自己判断で中止せず、 気になる場合は医師や薬剤師へご相談ください。
→ 詳しくは 塗り薬|いつまで塗る? をご覧ください。
塗り薬|使用期限
塗り薬|余った薬は、いつまで使える?
「前にもらった塗り薬が残っているけど、使っても大丈夫?」 という質問をよくいただきます。
塗り薬は、飲み薬と違い、すぐに使えなくなるわけではありません。 しかし、古い薬を自己判断で使うことで、思わぬトラブルにつながることがあります。
大切なのは、「薬が使えるか」だけでなく、「今の症状に合っているか」です。
まず確認したいこと
実は、塗り薬で最も大切なのは、 「薬がまだ使えるか」ではなく、 「今の症状に合っているか」です。
例えば、次のようなことがあります。
- 以前の湿疹だと思っていたら、実は水虫だった
- 虫刺されだと思ったら、感染症だった
- 同じ場所の症状でも、原因が違っていた
以前処方された薬が、今回も適切とは限りません。
特に注意したい薬
ステロイド外用薬
症状によっては、使用を避けたほうがよい場合があります。 自己判断で続けず、相談しましょう。
抗菌薬の塗り薬
必要のない使用は、耐性菌の原因になることがあります。 以前の薬を自己判断で使い続けないようにしましょう。
抗真菌薬(水虫の薬)
症状が似ていても、別の皮膚病の場合があります。 診断を受けて使用することが大切です。
塗り薬の使用期限は?
未開封であれば、チューブや容器に記載された使用期限までが目安になります。
一方で、開封後の使用期限については、薬ごとに明確に決められていないこともあります。
一般的には、開封後半年程度をひとつの目安として考えます。
| 状態 | 使用の目安 |
|---|---|
| 未開封 | 表示された使用期限まで |
| 開封後 | 半年程度が目安 |
こんな塗り薬は使わないでください
- 色が変わっている
- においが変わっている
- 水分が分離している
- 固くなっている
- 高温の場所に保管していた
このような場合は、薬が変質している可能性があります。 使用せず、薬剤師にご相談ください。
まとめ
- 未開封なら、表示された使用期限が目安です
- 開封後は、半年程度をひとつの目安にします
- 色・におい・状態が変わった薬は使わないでください
- 一番大切なのは、今の症状に合っているかどうかです
塗り薬は比較的長持ちする薬ですが、 「使えるかどうか」だけでなく、 「今の症状に合っているか」がとても大切です。
以前処方された薬を使う前に、気になる場合は薬剤師や医師にご相談ください。
塗り薬|いつ塗る?
塗り薬|いつ塗る?
塗り薬は、決められた回数だけでなく、「いつ塗るか」も大切です。
入浴後や洗顔後など、皮膚が清潔なタイミングで塗ると使いやすい場合があります。
ただし、薬によっては「寝る前に塗る」「塗ったあと洗い流す」など、時間が指定されているものもあります。
基本は、説明された時間に
塗り薬は、医師や薬剤師から説明されたタイミングで使いましょう。
- 1日1回
- 1日2回
- 朝・夕
- 入浴後
- 寝る前
このように、薬によって使う時間が決められていることがあります。
入浴後は塗りやすいタイミング
入浴後は皮膚が清潔で、塗り薬や保湿剤を使いやすいタイミングです。
やさしく水分をふき取ってから塗りましょう。
(多少、水分が残っていても大丈夫なので保湿剤を塗ってください、と説明される場合もあります)
ゴシゴシこすらず、タオルで押さえるように水分をふき取るのがおすすめです。
塗る時間が大切な外用薬
外用薬の中には、塗る時間や、塗ったあとの対応が特に大切な薬があります。
寝る前に使う薬
にきびの薬など、夜に使うよう説明される薬があります。
刺激や日光の影響を考えて、使う時間が決められている場合があります。
塗ったあと洗い流す薬
薬によっては、塗ったあと一定時間おいてから洗い流すものがあります。
「何時間後に洗うか」を確認しましょう。
日光に注意する薬
薬によっては、塗った部分に日光が当たることで皮膚症状が出やすくなる場合があります。
外出前に使ってよいか確認しましょう。
同じ「塗り薬」でも、薬によって使う時間は異なります。 薬袋や説明書きに書かれた使い方を確認しましょう。
塗り忘れたときは?
塗り忘れたときの対応は、薬の種類や使う回数によって異なります。
気づいた時に塗ってよい場合もありますが、次の使用時間が近い場合は、1回分をとばすこともあります。
2回分をまとめて塗ることは避けましょう。
困った時は薬剤師へ
「朝と夜のどちらがよい?」「入浴後でいい?」「塗り忘れたらどうする?」など、迷うことがあれば薬剤師へご相談ください。
薬の種類や生活リズムに合わせて、使いやすいタイミングを一緒に確認できます。
塗り薬|どのくらい塗る?(量)
塗り薬|どのくらい塗る?(量)
塗り薬は、少なすぎても、多すぎてもよくありません。
少なすぎると効果が十分に出にくく、 多すぎるとベタつきや刺激の原因になることがあります。
まずは「適量の目安」を知っておきましょう。
ポイント
しっかり適量を塗ることが大切です
適量の簡単な目安
正確に量を測るのは大変です。
目安は、 塗ったあとに少しベタベタするくらい です。
ティッシュペーパーを軽く当てて、
肌にふわっと張り付くくらいが一つの目安とされています。
(下側にしても落ちない)
FTUという目安もあります
皮膚科では、塗る量の目安として FTU(フィンガーチップユニット) という考え方があります。
大人の人差し指の先から第一関節まで、 チューブから出した量が「1FTU」です。
1FTUで、おおよそ 大人の手のひら2枚分 の面積に塗ることができます。
部位によって必要な量は変わります
塗る場所が広いほど、必要な量は多くなります。
また、顔、腕、脚、背中など、 部位によって塗る範囲も異なります。
- 狭い範囲:少量を薄く広げる
- 広い範囲:必要な量を分けて塗る
- 乾燥が強い部分:少し多めに必要なこともある
- 顔や首:薬の種類によって量に注意する
塗りすぎにも注意しましょう
たくさん塗れば、早く治るというわけではありません。
必要以上に塗ると、ベタつきや衣服への付着、 皮膚への刺激につながることがあります。
まとめ
- 塗る量は、少なすぎても多すぎてもよくありません
- 目安は、塗ったあとに少しベタベタするくらいです
- ティッシュがふわっと張り付くくらいが一つの目安です
- FTUという量の目安もあります
- 薬の種類や塗る場所によって適量は変わります
塗る量に迷った場合は、薬剤師へご相談ください。
























