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骨粗鬆症の運動療法
骨粗鬆症の運動療法
骨粗鬆症では、 薬や食事だけでなく、 体を動かすことも骨折予防につながります。
運動には、 骨に適度な刺激を与えるだけでなく、 筋力やバランス能力を保ち、 転びにくい体をつくる役割があります。
大切なのは、 激しい運動をすることではなく、 自分の状態に合った運動を無理なく続けることです。
なぜ運動が大切?
骨は、 体重がかかったり、 筋肉が骨を引っ張ったりする刺激を受けています。
ウォーキングや筋力トレーニングなどの運動は、 こうした刺激を骨に与えることにつながります。
骨を守ること+筋力を保つこと+転ばないこと
この3つを一緒に考えることが大切です。
運動の4つのポイント
ウォーキングは、 体重を支えながら行う運動なので、 骨への適度な刺激につながります。
買い物や散歩など、 日常生活の中で歩く時間を増やすことから始めてもかまいません。
筋力が低下すると、 立ち上がる、歩く、階段を上るなどの動作が難しくなり、 転倒しやすくなることがあります。
特に、 太ももやお尻など、 立つ・歩くために使う筋肉を保つことが大切です。
椅子からの立ち座りなど、 日常動作を利用した運動から始めることもできます。
骨折を防ぐためには、 骨を強くするだけでなく、 転ばないことも重要です。
安全を確保したうえで行うバランス運動は、 転倒予防につながります。
「運動の時間」を特別につくらなくても、 日常生活の中で体を動かす機会を増やすことができます。
- 近い場所なら歩いてみる
- 座っている時間を少し減らす
- 買い物や家事で体を動かす
- 無理のない範囲で外出する
どんな運動から始めればいい?
運動習慣がない方は、 最初からたくさん運動する必要はありません。
- いつもの散歩を少し続けてみる
- 買い物で少し歩く
- 椅子からゆっくり立つ・座る動作を行う
- テレビを見ながら体を動かす
「運動しなければ」と構えすぎず、 今より少し体を動かすところから始めてみましょう。
ウォーキング
ウォーキングは、 特別な道具がなくても始めやすい運動です。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、 ウォーキングなどの 体重がかかる運動が骨粗鬆症予防のための運動として紹介されています。
続けるコツ
- 毎回同じ時間でなくてもよい
- 買い物や散歩を利用する
- 疲れた日は短くする
- 体調が悪い日は休む
筋力トレーニング
筋力トレーニングは、 筋肉だけでなく、 筋肉を通じて骨にも刺激を与えます。
特別な器具がなくても、 自分の体重を利用した運動があります。
安定した椅子を使い、 ゆっくり立ち上がり、 ゆっくり座ります。
最初から回数を増やす必要はありません。
「少し楽にできる」と感じる程度から始め、 体調を見ながら続けます。
転倒を防ぐことも大切です
骨粗鬆症では、 転倒が骨折のきっかけになることがあります。
運動だけでなく、 生活環境も一緒に確認してみましょう。
- 床に物を置きっぱなしにしない
- 小さな段差や電気コードに注意する
- 夜間のトイレまでの通路を明るくする
- 滑りやすい履物を避ける
- 必要に応じて手すりを使う
また、 眠気やふらつき、 立ちくらみを起こす薬が 転倒に関係することもあります。
「薬が増えてからふらつく」 「最近転びそうになる」 という場合は、 薬剤師にもご相談ください。
骨折している方は注意
すでに骨粗鬆症と診断されている方すべてが、 同じ運動をしてよいわけではありません。
特に、
- 背骨を骨折したことがある
- 最近骨折した
- 強い腰痛・背部痛がある
- 歩くと強い痛みがある
- 転倒を繰り返している
といった場合は、 自己判断で強い運動を始めず、 医師や理学療法士などに相談してください。
「たくさん運動すればよい」わけではありません
骨粗鬆症の運動では、 強い負荷をかければかけるほどよい、 というわけではありません。
年齢、 骨折の有無、 筋力、 バランス能力、 関節の痛みなどによって、 適した運動は変わります。
安全に続けられる運動を、 長く続けることが大切です。
こんなときは運動を中止して相談を
運動中や運動後に、 次のような症状がある場合は、 無理をせず中止してください。
- 突然の強い背中・腰の痛み
- 転倒したあとから続く痛み
- 歩けないほどの痛み
- 胸の痛み
- 強い息切れ
- めまい・ふらつき
症状が強い場合や、 骨折が心配な場合は、 医療機関を受診してください。
よくある質問
毎日できなくてもかまいません。
続けられないほど頑張るより、 自分の生活の中で無理なく続けることが大切です。
散歩は、 始めやすい運動のひとつです。
歩くことに加えて、 体の状態に応じて筋力やバランスを保つ運動も取り入れられると、 転倒予防につながります。
痛みの原因や程度によって異なります。
強い痛みがある場合は、 無理に運動を続けず、 医師や理学療法士などに相談してください。
骨折後にも、 状態に応じた運動やリハビリテーションが行われます。
ただし、 骨折した場所や治療の段階によって 行ってよい運動が異なります。
自己判断で負荷を増やさず、 医師や理学療法士の指示を確認してください。
まとめ
- 運動は、骨への刺激だけでなく転倒予防にも役立ちます
- ウォーキングや筋力トレーニングなどが基本です
- 筋力とバランス能力を保つことも大切です
- 最初から完璧な運動をする必要はありません
- 今より少し体を動かすところから始めましょう
- 骨折歴や強い痛みがある場合は、運動内容を医療者に相談しましょう
「どのくらい動いてよいか分からない」 「薬を飲んでからふらつく」 など気になることがあれば、 医師・薬剤師・理学療法士などへご相談ください。
関連ページ
参考情報
・厚生労働省 e-ヘルスネット「骨粗鬆症予防のための運動-骨に刺激が加わる運動を」
・厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
・骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン
骨粗鬆症の薬
骨粗鬆症
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、 骨の強さが低下して、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症になっても、 初めのうちは痛みなどの症状がないことも少なくありません。
そのため、 「特に困っていないから大丈夫」と思っているうちに、 転倒などをきっかけに骨折して初めて気づくことがあります。
骨粗鬆症の治療で大切なのは、 骨密度の数字だけではなく、これから起こる骨折を防ぐことです。
なぜ骨折を防ぐことが大切?
骨粗鬆症では、 背骨、太ももの付け根、手首などが骨折しやすくなります。
特に高齢になってからの骨折は、 骨そのものの問題だけでなく、 その後の生活にも影響することがあります。
- 歩くことが難しくなる
- 外出する機会が減る
- 筋力が低下する
- 日常生活で介助が必要になる
骨粗鬆症の治療は、
「今ある痛みをとるため」だけの治療ではありません。
これから先も自分らしく生活できるよう、
将来の骨折をできるだけ防ぐことが大切です。
自覚症状がないこともあります
骨粗鬆症そのものは、 痛みなどの症状がないまま進んでいることがあります。
また、背骨の骨折は、 必ずしも強い痛みを伴うとは限りません。
こんな変化はありませんか?
- 以前より身長が低くなった
- 背中や腰が曲がってきた
- 軽い転倒や、ちょっとした衝撃で骨折したことがある
このような変化がある場合は、 一度、骨の状態について医療機関へ相談してみましょう。
骨粗鬆症になりやすいのは?
骨粗鬆症は、 年齢だけで決まる病気ではありません。 さまざまな要因が関係します。
- 閉経後の女性
- 高齢の方
- 以前に骨折したことがある
- ご家族に大腿骨近位部骨折をした方がいる
- 長期間ステロイド薬を使用している
- 体重が少ない
- 喫煙習慣がある
- 飲酒量が多い
当てはまるからといって、 必ず骨粗鬆症というわけではありません。
気になる場合は、 骨密度検査などについて医療機関へ相談してみましょう。
骨粗鬆症はどのように調べる?
骨粗鬆症は、骨密度の数字だけで判断するわけではありません。
これまでに軽い転倒などで骨折したことがないか、 背骨に骨折がないか、 骨密度がどのくらいかなどを確認して、 総合的に判断します。
骨密度を調べる
骨の状態を調べるために、 DXA(デキサ)法などによる骨密度測定が行われます。
腰の骨や太ももの付け根などを測定します。
骨折がないか確認する
背骨の骨折は、 強い痛みが出ないこともあります。
「身長が縮んできた」 「背中が曲がってきた」 といった変化がきっかけで見つかることもあります。
骨折を防ぐためにできること
骨粗鬆症の治療は、 薬だけで完結するものではありません。
「薬」「運動」「食事」 を、その人の状態に合わせて組み合わせながら、 骨折を防いでいきます。
全部を一度に完璧にしなくても大丈夫です。
治療を続けながら、
できそうなことから少しずつ取り入れていきましょう。
薬を使っている方へ
骨粗鬆症の薬は、 症状がない状態でも、 将来の骨折を防ぐために使われることがあります。
そのため、 「痛くないから」 「骨密度がよくなったから」 と自己判断で薬を中止しないことが大切です。
薬によっては、 中止や注射の延期に注意が必要なものもあります。
薬の飲み方や注射の予定、 歯科治療との関係などで気になることがあれば、 医師・薬剤師へご相談ください。
よくある質問
いいえ。 骨粗鬆症そのものでは、 自覚症状がないことも少なくありません。
骨折して初めて気づくこともあります。
骨密度はとても大切な検査ですが、 骨粗鬆症の診断は骨密度だけで決めるものではありません。
これまでの骨折や背骨の状態なども含めて、 医師が総合的に判断します。
カルシウムは骨の健康に必要な栄養素ですが、 カルシウムだけをとればよいわけではありません。
食事全体を整えることに加えて、 骨折の危険が高い場合は、 薬による治療が必要になることがあります。
体を動かすことは、 骨の健康だけでなく、 筋力やバランス能力を保ち、 転倒を防ぐことにもつながります。
ただし、 すでに骨折している方や、 強い腰痛がある方では、 運動内容に注意が必要です。
すべての薬を、 一生同じように続けるわけではありません。
薬の種類や骨密度、 これまでの骨折、 治療経過などを確認しながら、 治療を続けるか、変更するかなどを判断します。
自己判断で中止せず、 気になる場合は医師・薬剤師へ相談してください。
まとめ
- 骨粗鬆症は、骨の強さが低下して骨折しやすくなる病気です
- 自覚症状がないまま進むこともあります
- 骨密度だけでなく、骨折の有無なども含めて診断します
- 治療の大きな目的は、これから起こる骨折を防ぐことです
- 薬・運動・食事を、その人の状態に合わせて組み合わせます
骨粗鬆症の薬や、 日常生活で気になることがあれば、 薬剤師へお気軽にご相談ください。
参考情報
・骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン
・厚生労働省 e-ヘルスネット
高コレステロール血症の食事|がんばりすぎない“置き換え”のコツ
がんばりすぎない食事のコツ
「お肉は食べないほうがいい?」
「卵はだめ?」
「揚げ物やお菓子は全部やめる?」
そんなふうに迷うこともあると思います。
でも、食事を全部変える必要はありません。
まずは「これならできそう」を1つだけ選んでみましょう。
今日から、どれならできそう?
「食べない」より、「少し替える」「少し足す」から始めてみましょう。
お肉をやめなくても大丈夫。
バラ肉を、もも肉やヒレ肉に替える方法があります。
毎日魚にする必要はありません。
ときどき替えるところから始めましょう。
減らすだけでなく、足す方法もあります。
いつもの食事に大豆製品を1品。
野菜・海藻・きのこ・豆類・大麦など。
できそうなものを1つ選びましょう。
まずは、一番ラクそうなものを1つだけ。
なぜ、食事を見直すの?
LDLコレステロールが高い状態が続くと、 血管の壁にコレステロールがたまり、 動脈硬化が進む原因になります。
動脈硬化が進むと、
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 脳梗塞
などのリスクが高くなります。
食事を見直すことは、 LDLコレステロールを管理し、 将来の血管を守る方法の一つです。
「脂を全部減らす」のではなく、種類を考える
脂質は、体に必要な栄養素です。
LDLコレステロールが高い方では、 肉の脂身、バター、生クリームなどに多く含まれる 飽和脂肪酸を とりすぎないことが大切です。
一方で、
- 魚
- 大豆製品
- 植物油
などを上手に取り入れましょう。
「脂を食べない」ではなく、 「脂の選び方を少し変える」 と考えると続けやすくなります。
お肉が好きなときは?
お肉をやめる必要はありません。
ほかにも、
- 脂身を少し残す
- 鶏肉の皮を少し減らす
- 肉料理の一部を魚や豆腐に替える
などがあります。
毎回でなくても大丈夫です。
選べるときだけ変えてみましょう。
魚をあまり食べないときは?
いきなり「毎日魚」にする必要はありません。
例えば、 週のどこかで肉料理を魚料理に替えてみる ところから始めてみましょう。
調理が大変なら、
- 冷凍魚
- 魚の水煮缶
- お刺身
などを利用する方法もあります。
高血圧もある方は、 缶詰や加工品の 食塩相当量 も確認しましょう。
「減らす」だけでなく「足す」方法もあります
高コレステロール血症の食事というと、 「食べてはいけないもの」を考えがちです。
でも、 何を食べるかも大切です。
納豆・豆腐・豆類
いつもの食事に1品追加
汁物や副菜にも使えます
ご飯に混ぜる方法もあります
「我慢する」以外にも、 できることがあります。
卵は食べてはいけない?
「コレステロールが高いから卵は禁止」 というわけではありません。
LDLコレステロールを考えるときは、 卵などに含まれるコレステロールだけでなく、
- 肉の脂身
- バター
- 生クリーム
- 洋菓子など
に多く含まれる飽和脂肪酸も含め、 食事全体を見ることが大切です。
一方で、 LDLコレステロールが高い方では、 食事からとるコレステロール量にも 注意が必要な場合があります。
卵をどの程度食べてよいか気になる場合は、 医師・管理栄養士・薬剤師へ相談してください。
お菓子が好きなときは?
ケーキ、クッキー、パイなどには、 バターや生クリームなどの脂質が 多く含まれているものがあります。
全部やめるのではなく、
- 毎日 → ときどき
- 大きいサイズ → 小さいサイズ
- 何となく食べる → 食べたい日に楽しむ
という方法もあります。
好きなものを楽しみながら、 量や回数を少し調整してみましょう。
牛乳やチーズはどうする?
乳製品にも脂質が含まれています。
よく利用する方は、
- 低脂肪乳を選んでみる
- 脂肪の少ないヨーグルトを選ぶ
- チーズの量を少し減らす
なども方法の一つです。
乳製品を全部やめる必要はありません。
ご飯やパンはどうする?
白米やパンを禁止する必要はありません。
食物繊維を増やしたいときには、
- ご飯に大麦を混ぜる
- 雑穀を取り入れる
- 全粒粉の商品を選ぶ
などがあります。
いつもの主食を少し変えるだけでも構いません。
「コレステロール0」なら安心?
食品にコレステロールが含まれていなくても、 飽和脂肪酸が多く含まれていることがあります。
そのため、 「コレステロール0」という表示だけで 判断するのではなく、
どんな食品を、どのくらい食べているか、 食事全体を見ることが大切です。
「食事のせい」と考えすぎなくても大丈夫です
LDLコレステロールが高くなる理由は、 食生活だけではありません。
- 体質や遺伝
- 年齢
- 閉経
- 甲状腺や腎臓などの病気
- 一部の薬
などが関係することもあります。
特にLDLコレステロールがかなり高い方や、 家族にもコレステロールが高い方、 若い年齢で心筋梗塞を起こした方がいる場合には、 家族性高コレステロール血症(FH) が隠れていることもあります。
「自分の食生活が悪かったから」と決めつけず、 医療機関で確認することも大切です。
薬を飲んでいるなら、食事は気にしなくていい?
薬を飲んでLDLコレステロールが下がっていても、 食事や運動などの生活習慣は、 動脈硬化を予防するための大切な土台です。
一方で、 食事を頑張れば、必ず薬をやめられるわけでもありません。
必要な薬は自己判断で中止せず、 医師・薬剤師へ相談してください。
今日、1つだけ選ぶなら?
「できそう」なものを1つ選べたら、 それで十分なスタートです。
こんなことも、ちゃんと食事の見直しです
- 鶏肉の皮を少し残した
- 今日は魚を選んだ
- 納豆を1品足した
- 野菜をいつもより少し増やした
- ご飯に大麦を混ぜてみた
- お菓子を小さいサイズにした
100点を目指さなくても大丈夫です。
外食の日、旅行の日、忙しい日など、 いつも通りにできない日もあります。
そんな日は、 次の食事からまた1つ。
薬局でも、一緒に考えられます
- お肉はどのくらい食べてもいい?
- 卵は控えたほうがいい?
- 牛乳やチーズはどうしたらいい?
- 魚が苦手なときは?
- 外食が多いときはどうする?
- LDLコレステロールがなかなか下がらない
健診結果や血液検査の結果、 普段よく食べているものが分かると、 一緒に考えやすくなります。
「もっと我慢する」ではなく、
今の生活の中で続けられそうな方法を
一緒に探してみましょう。
まとめ
高コレステロール血症の食事は、 「食べてはいけないものを増やす」ことが目的ではありません。
まずは、
- 脂身の少ない肉を選ぶ
- 肉料理の1回を魚に替える
- 豆腐や納豆を足す
- 野菜・海藻・きのこなどを足す
いつもの食事を少しだけ変えるところから 始めてみましょう。
日本動脈硬化学会 「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」
日本動脈硬化学会 「脂質異常症診療に関するQ&A」
※このページは一般的な健康情報です。
治療中の方や、
糖尿病、心臓・腎臓などの病気で
食事指導を受けている方は、
主治医や管理栄養士からの指示を優先してください。
気になることがある場合は、
医師・管理栄養士・薬剤師へ相談してください。
OTC類似薬について
OTC類似薬について
2027年3月から、一部のお薬について負担方法が変わります
2027年3月1日から、「OTC類似薬」と呼ばれる一部の医療用医薬品について、 新しい負担の仕組みが始まります。
OTC類似薬とは、薬局やドラッグストアで購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)と、 成分や効能などの面で代替性が特に高い医療用医薬品のことです。
対象となる医薬品を保険診療で使用する場合、 原則として、これまでの窓口負担に加えて、 対象となる薬剤費の4分の1相当を別途負担する仕組み となります。
ただし、患者さんの状態や治療内容などによっては、 別途負担の対象とならない場合があります。
OTC類似薬の制度について、ポイントを図でまとめています。
自分の薬が対象か調べられます
厚生労働省が公表している対象医薬品の情報をもとに、
薬の名前から検索できるツールを用意しました。
(注意)AIの力を借りて取り急ぎ作成したものですので、ご容赦ください。随時、更新情報など確認してお伝えします。
「OTCで買った方がよい」という意味ではありません
OTC類似薬の対象になっているからといって、 すべての方が市販薬へ変更できるわけではありません。
- 医療用医薬品と市販薬で使用できる量や効能が異なる場合がある
- 他の薬との飲み合わせに注意が必要な場合がある
- 病気や症状によって継続した診察が必要な場合がある
- 年齢、妊娠・授乳、腎臓や肝臓の状態などによって使用できない場合がある
気になる方は薬剤師へご相談ください
「今飲んでいる薬は対象?」
「市販薬に変更できる?」
「負担額はどのくらい変わる?」
など、分からないことがあれば薬剤師へご相談ください。
処方内容やこれまでの治療経過、併用薬なども確認しながら、 一緒に考えます。
ご利用にあたって
この検索ツールは、厚生労働省が公表している情報をもとに、 OTC類似薬の対象医薬品を確認しやすくするために作成したものです。
検索結果は、医師・薬剤師による診断や治療上の判断に代わるものではありません。
制度や対象医薬品は今後変更される場合があります。 実際の負担額や対象となるかどうかについては、 最新の公的情報や医療機関・薬局でご確認ください。
検索結果のみをもとに、処方薬を自己判断で中止・変更したり、 市販薬へ切り替えたりしないでください。
参考:厚生労働省
OTC類似薬の保険給付の在り方の見直しについて
インフルエンザ|ワクチン:何ができる?種類で何が違う?
「ワクチンを接種しても、 インフルエンザにかかることがあるの?」
「注射と鼻のワクチンは、 何が違う?」
「子どもには、 どちらを選んだらいい?」
インフルエンザワクチンには、
従来の注射するワクチンに加えて、
子どもでは鼻に噴霧するワクチンも
選択肢になっています。
それぞれの特徴を知って、
年齢や体の状態に合ったワクチンを考えてみましょう。
インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。
ワクチンには、 インフルエンザの発病を抑える効果があり、 発病した場合の重症化を予防する効果も 期待されています。
「ワクチンを接種したのにかかったから、 接種した意味がなかった」 というわけではありません。
Q.ワクチンには、何ができる?
インフルエンザワクチンを接種していても、 インフルエンザに感染したり、 発病したりすることはあります。
現在のワクチンは、 インフルエンザウイルスが体の中に入る 「感染」を完全に防ぐものではありません。
一方で、 インフルエンザの発病を抑え、 発病した場合の重症化や死亡を予防することについて、 一定の効果がある とされています。
Q.インフルエンザワクチンには、どんな種類がある?
現在、日本では主に 注射する不活化ワクチンと、 鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン があります。
| 項目 | 注射するワクチン | 鼻に噴霧するワクチン |
|---|---|---|
| 種類 | 不活化ワクチン | 経鼻弱毒生ワクチン |
| 接種方法 | 皮下注射 | 左右の鼻に噴霧 |
| 対象年齢 | 生後6か月以上 | 2歳以上19歳未満 |
| 13歳未満 | 原則2回 | 1シーズン1回 |
| 13歳以上 | 原則1回※ | 19歳未満まで1回 |
| 特徴 | 幅広い年齢で使用されます | 注射針を使わないため、 針を刺す痛みがありません |
※注射する不活化ワクチンは、添付文書上、 13歳以上では1回または2回接種です。 医学的な理由などにより、 医師が2回接種を必要と判断する場合があります。
Q.注射と鼻のワクチン、どちらがよく効く?
日本小児科学会では、 不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチンの間で、 インフルエンザにかかることを予防する効果について、 明確な優位性は確認されていない としています。
対象となる2歳以上19歳未満では、 年齢や体の状態などを考えて ワクチンを選びます。
Q.それなら、どうやって選ぶ?
注射する不活化ワクチンは、 生後6か月から使用でき、 成人や高齢者にも使用されます。
鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンは、 2歳以上19歳未満が対象です。
注射針を使わないため、 針を刺す痛みがないことも特徴です。
ただし、 持病や体の状態などによっては、 注射する不活化ワクチンの方が 適している場合があります。
Q.鼻のワクチンより、注射が適していることもある?
鼻に噴霧するワクチンは、 すべての方に適しているわけではありません。
例えば、
- 2歳未満、19歳以上の方
- 妊娠中の方
- 免疫機能に問題がある方
などでは、 注射する不活化ワクチンが選択されます。
また、日本小児科学会では、 喘息のある方では、 注射する不活化ワクチンを推奨 しています。
持病がある場合や、 どちらを選んだらよいか迷う場合は、 接種する医療機関へご相談ください。
Q.鼻のワクチンは「生ワクチン」って聞いたけど大丈夫?
鼻に噴霧するワクチンは、 病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使った 弱毒生ワクチンです。
接種後に、 鼻水・鼻づまり、咳、発熱などが みられることがあります。
一方、 注射する不活化ワクチンは、 インフルエンザウイルスから 免疫をつくるために必要な成分を取り出して作られています。
不活化ワクチンには ウイルスとしての働きはないため、 不活化ワクチンの接種によって インフルエンザを発症することはありません。
Q.何回接種する?
接種回数は、 ワクチンの種類と年齢によって異なります。
注射する不活化ワクチン
13歳未満:原則2回
13歳以上:原則1回
鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン
2歳以上19歳未満:1シーズン1回
13歳以上の不活化ワクチンは、 医学的な理由などにより、 医師の判断で2回接種となる場合があります。
Q.去年接種したけれど、今年も必要?
インフルエンザワクチンは、 そのシーズンに流行すると予測される ウイルスをもとに製造されます。
そのため、 前年に接種していても、 その年のインフルエンザワクチンの 接種を検討します。
Q.「4価」から「3価」になったと聞いたけれど大丈夫?
2025/26シーズンから、 国内で使用されるインフルエンザワクチンは 3価ワクチンになっています。
現在の不活化ワクチンには、
- A/H1N1
- A/H3N2
- B/ビクトリア系統
の3種類が含まれています。
「4種類から3種類に減ったから、 単純に効果が弱くなった」 という意味ではありません。
Q.いつ接種したらいい?
日本では例年、 冬を中心にインフルエンザが流行します。
厚生労働省では、 例年の流行時期を踏まえて、 12月中旬までに接種を終えることが望ましい としています。
ただし、
流行する時期は年によって変わります。
その年の流行状況や、
医療機関の接種スケジュールも確認しましょう。
Q.副反応には、どんなものがある?
ワクチンの種類によって、 みられやすい症状が異なります。
注射する不活化ワクチン
接種した場所の赤み、腫れ、痛みや、
発熱などがみられることがあります。
鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチン
鼻水、鼻づまり、咳、発熱などが
みられることがあります。
副反応や接種できない場合などについては、 インフルエンザワクチンQ&Aでも 詳しくまとめています。
インフルエンザワクチンは、 接種すれば絶対にかからなくなるものではありません。
インフルエンザの発病を抑え、 重症化を予防する効果が期待されています。
現在、日本では、 注射する不活化ワクチンに加えて、 2歳以上19歳未満では、 鼻に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンも 選択肢になっています。
対象となる小児では、 どちらか一方に明確な優位性が 確認されているわけではありません。
「どちらが強い?」ではなく、
「自分や子どもには、どちらが適している?」
という視点で考えることが大切です。
喘息や持病がある場合など、
選び方に迷うときは、
医師・薬剤師へご相談ください。
参考情報
- 厚生労働省「インフルエンザワクチン(季節性)」
- 厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
- 日本小児科学会「2025/26シーズンのインフルエンザ治療・予防指針」
- 日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」
情報確認:2026年9月





