2021/05/21 18:00
新型コロナワクチン接種後のこと
長崎県でも高齢者のワクチン接種がすすめられています。
新型コロナワクチンは、感染拡大を防止するために、重要な方法ですが、副反応が気になる方も多いと思います。
そこで、新型コロナワクチン接種後に起こりうる副反応について、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が一般向けに作成した文書をご紹介します。
参考資料)https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/expect/after.html
まずはじめに
ワクチン接種は、あなたや周りの人を新型コロナワクチンから守ってくれます。
新型コロナワクチンには、重症化を防いだり、発熱やせきなどの症状がでること(発症)を防ぐ効果があります(コロナワクチンナビ)。
ワクチンを接種後、体の中では、免疫反応が働いて、抵抗力がつきます。
その反応のため、接種部位の痛み、発熱、頭痛などの副反応が起こる可能性があります。
治療を要したり、障害が残るほどの副反応は極めて稀ですが、起こる可能性はゼロではありません。
そのため、接種後、会場で15分以上、経過観察が行われ、万が一、重篤な副反応が起こった場合には、適切に対処されます。
中には、副反応がでない方もいます。日本の先行接種後調査では、若者の方が、比較的副反応が出やすいことが明らかになりました。
副反応がないからと言って、抵抗力ができていないわけではありませんので、ご安心ください。
ワクチン接種後に、通常起こりうる副反応には、次のようなものがあります。
□ ワクチンを接種した腕に起こるもの
腕が痛い、接種部位が赤くなる、接種した部位が腫れる、といった反応がでることが知られています。
□ 接種部位以外の体の部位に起こるもの
体がだるい、頭痛、筋肉痛、悪寒、発熱、吐き気
◯副反応がおきた場合
ワクチン接種後に起こった痛みや不快な症状について、医師に相談しましょう。
痛みや熱に対しては解熱鎮痛薬、軽度のアレルギー症状に対しては抗ヒスタミン薬などが使用できる場合があります。
受診が困難な場合は、市販薬を購入して良いか尋ねても良いでしょう。
治療薬として、上記のような薬を使用している方は、事前に、ワクチン接種予定を伝え、服薬をどうしたら良いか確認しておきましょう。
□ ワクチン接種した腕の痛みなどに対しては、次のような対処方法があります
・清潔な冷たい濡れタオルで拭きましょう
・適度に腕を使い、体操しましょう
□ 発熱による不快感に対しては、次のような対処方法があります。
・水分をとりましょう
・少し薄着になりましょう
◯2回目の接種後
ワクチン接種後の反応は、1回目の接種後よりも、2回目の接種後の方が、強く反応がでます。(これが、十分な抵抗力をつけるために、1回接種ではなく2回接種が必要な理由でもあります)
この反応は、体の中でウイルスに対する抵抗力をつけているという、正常な反応といえます。
通常、数日で消失しますのでご安心ください。
ただし、このように、特に2回目の接種後のほうが強い反応が出る可能性がありますので、
ワクチン接種後は、予定を入れず、ゆっくりと過ごせるように、日程調整を工夫することをおすすめします。
ーーー
(訳者注)
1回目の接種後は24時間、2回目の接種後は48時間は、ゆっくりと過ごせるように調整しておいた方が安心です。
お仕事がある人は、体調不良時には休めるよう、他の人の力を借りることができるように、事前に調整しておくことをおすすめします。
当日は激しい運動を控え、ゆっくりとすごされるとよいでしょう。
ーーー
◯こんなときは医師に相談しましょう
多くの場合、ワクチン接種後に体の中で起こる反応は、体が抵抗力をつけているという、正常な反応です。数日でなくなることがほとんどですので、対処をとりながら、様子を見てください。
ただし、こんなときは、医師や医療従事者に相談されてください。
・接種した腕の発赤やだるさが、接種24時間後以降に悪化した場合
・副反応が心配な場合や、中々なくならない場合にもご相談ください。
・・・・・
コロナ禍の健康管理 https://kohakudo589.com/info/3855378
↑こちらのページには、このホームページでこれまでに掲載した記事をまとめています。