2021/12/02 09:00
【薬局活用】これ飲んでもいいですか?
こんにちは。
「こんなことも、ぜひ薬局で尋ねてください」のシリーズをお届けします。
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市販薬やサプリメントを始めようとしていることも、ぜひ、お気軽にご相談ください
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医薬品には、区分があります。
医師・歯科医師の処方せんや指示に基づいて使用される、医療用医薬品と、
薬剤師などのアドバイスのもとで購入される、一般用医薬品・要指導医薬品があります。
医療用医薬品は、作用や使用方法の点で、専門家の管理が必要な医薬品であり、ほとんどが医療保険の対象となります。
病院・診療所・歯科診療所を受診して、医師・歯科医師による診断を受け、あなたの症状などに応じた医薬品が処方されます。
薬剤師は、その医薬品があなたの状態に合っているかを確認した上で(ダブルチェックの意味合いです)、使い方を説明し、使用中の体調の変化などをお伺いします。
医療用医薬品は、あなたの状態に合わせて、種類や量を決められています。
余った薬を自分の判断で使用したり、似たような症状だからと言って、他の人に譲ったりしてはいけません。
一般用医薬品・要指導医薬品は、みなさまが薬局・薬店・ドラッグストアなどで、薬剤師などのアドバイスを受けて購入し、自分の判断で使用するものです。
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」をセルフメディケーションといいます(WHO定義)。
一般用医薬品・要指導医薬品は、成分の種類や含有量などの点から、指示されている用量通りに使う範囲で使っている分には比較的安全であり、誰でも使いやすいように工夫されています。
「痛み」「鼻水」「くしゃみ」「胃痛」など、症状から薬を選んで使いやすいようになっているものが多いです。
使用量や使い方の説明書が添付されているので、必ず確認しましょう。
ただし、市販薬を使う時に、注意して欲しいことの一つが、
必要以上に「薬で我慢しない」ことです。
病院に行くべき時には、行ってください。
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というのも、私自身の失敗談をご紹介します。(本当にお恥ずかしいのですが)
ゴールデンウイーク中に、とある活動のために遠方に行きました。
飛行機を降りた時点で、猛烈な具合悪さと右足すねの痛みに襲われました。
でも、ゴールデンウイーク中ですし、出先です。
薬局で痛み止めを買いました。
猛烈な痛みでしたが、痛み止めを飲んで30分我慢すると、怖いくらいにばっちり効きました。
その状態は、ゴールデンウイーク期間中続いていました。
そして、帰宅後、病院に行きました。
・・・即、入院しました。
(蜂窩織炎で、CRP10ありました…)
本当に、よく効く反面、薬は正しく使わないと怖い、と感じました。
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市販薬やサプリメントを購入する時には、
①ご自身の症状を伝え
②薬の使い方の説明を受けてください
これまでの副作用の記録なども見せていただきたいので、購入時には、必ず、お薬手帳をご持参されることをお願いします。
かかりつけの薬剤師に、事前に、こういうのを使おうと思う、と相談されても良いです。
市販薬の販売をしていない薬局でも、相談はいくらでもしてください。
市販薬を購入するとき、
「この薬を飲んで◯日たっても、症状が改善しないときには、病院に行ってください」
「申し訳ありませんが、薬は販売できません。病院に行ってください」
と、説明してくれるところで購入されることを、おすすめします。
ただ売るのではなく、状況に応じた対応を説明できる薬剤師でありたいと思っています。
こちらの記事も、よろしければご参照ください。