2020/02/26 01:00
処方せん調剤/お薬手帳活用術
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お薬手帳は、健康に関する記録手帳として、どんどん活用してほしいと思っています。
飲んでいる薬の記録だけでなく、症状や予防接種の記録など。
そこで、お薬手帳を活用していただくための方法をご紹介できればと思います。
(1)基本情報の管理
お薬手帳の大切な機能の一つに、「基本情報の管理」があります。これは、治療や服薬の時に注意すべき点などをまとめておくものです。基本的には、画像のような項目があります(お薬手帳の表紙見返しのページにこのような欄が設けられています)。これらは、普段からご記入いただいておくと、必要な時に確認ができるので、非常に重要です。
1. 住所、連絡先、緊急連絡先
・・・お薬服用後の体調変化を伺ったり、医薬品情報の更新時などの緊急時にご連絡することがありますので、お伺いさせていただきます。
2. 副作用・アレルギー歴、体質
・・・これまでの副作用・アレルギーの記録を記入してください。副作用の再発防止に役立ちます。また、眠くなりやすい、便秘がち等の体質も記録していただくことは大切です。
3. 医療機関一覧
・・・現在かかっている病院・診療所・歯科診療所・薬局の名前を記入しておくと連携に役立ちます。
4. かかりつけ薬剤師
・・・かかりつけ薬剤師は、あなたの治療歴を把握しているため、医療機関との連携に努めます。
5. 担当ケアマネ
・・・担当のケアマネージャーの名前を記入しておくと、医療と介護の連携に有用です。
6. 後発医薬品の使用に関する意向
・・・後発医薬品が使用可能な場合には、患者様のご意向を確認した上で薬剤師がお声かけします。後発医薬品を希望する/希望しない旨を、ご遠慮なくお伝えください。
7. ドーピングコントロールの要否
・・・スポーツをしている方で、ドーピングに抵触しないように注意が必要な方は、その旨を必ず伝えてください。競技レベル・競技名・大会名・大会日程を伺った上で、対応します。国体出場する選手も注意が必要です。
参考)下記の pdf ファイルは、A4 サイズに、示した画像を上下に2枚掲載しています。
よろしければ、お薬手帳を持っていない方、お薬手帳がいっぱいになり次の手帳に情報を持ち越すためなどに使用してください。
初回質問/お薬手帳.pdf (0.07MB)
(2)治療経過の記録
○治療薬の記録
・・・病院・診療所、歯科診療所、薬局に行くときには、毎回、お薬手帳をお持ちください。
これまでの治療の経過を参考にして、治療薬を決定するために使われたり、薬の飲み合わせや重複も確認することができます。
そのほかにも、、、
1. 相談事項
・・・患者さんご自身やご家族が相談したいことを記入してください。
2. 服薬状況
・・・薬の服薬や使用にあたり、お困りごとがありましたら、記入してください。
(例)錠剤が大きくて飲めない。貼り薬がすぐ剥がれて困る。塗り薬がベタベタして困る 等
3. 残薬の状況
・・・飲み忘れなどがありましたら記入してください。残薬に応じた調節だけでなく、薬剤師としては、飲み忘れがなくなるための工夫も提案したいと考えています。
4. 体調変化
・・・服薬中に気になった症状を書き留めておくと便利です。受診時に伝えたいことを前もって記入して整理しておくことも大変有用です。体温を記録することも良いです。
薬剤師としては、お悩みの症状が副作用によるものでないかも考慮しながら拝見します。
5. 併用薬
・・・現在かかっている病院のことや、使用中の市販薬・健康食品のことも1冊にまとめてください。他科受診の有無を確認し、併用薬などと相互作用や重複がないかを確認することができます。
ご不明な点は薬剤師がお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。