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塗り薬|使用期限
塗り薬|余った薬は、いつまで使える?
「前にもらった塗り薬が残っているけど、使っても大丈夫?」 という質問をよくいただきます。
塗り薬は、飲み薬と違い、すぐに使えなくなるわけではありません。 しかし、古い薬を自己判断で使うことで、思わぬトラブルにつながることがあります。
大切なのは、「薬が使えるか」だけでなく、「今の症状に合っているか」です。
まず確認したいこと
実は、塗り薬で最も大切なのは、 「薬がまだ使えるか」ではなく、 「今の症状に合っているか」です。
例えば、次のようなことがあります。
- 以前の湿疹だと思っていたら、実は水虫だった
- 虫刺されだと思ったら、感染症だった
- 同じ場所の症状でも、原因が違っていた
以前処方された薬が、今回も適切とは限りません。
特に注意したい薬
ステロイド外用薬
症状によっては、使用を避けたほうがよい場合があります。 自己判断で続けず、相談しましょう。
抗菌薬の塗り薬
必要のない使用は、耐性菌の原因になることがあります。 以前の薬を自己判断で使い続けないようにしましょう。
抗真菌薬(水虫の薬)
症状が似ていても、別の皮膚病の場合があります。 診断を受けて使用することが大切です。
塗り薬の使用期限は?
未開封であれば、チューブや容器に記載された使用期限までが目安になります。
一方で、開封後の使用期限については、薬ごとに明確に決められていないこともあります。
一般的には、開封後半年程度をひとつの目安として考えます。
| 状態 | 使用の目安 |
|---|---|
| 未開封 | 表示された使用期限まで |
| 開封後 | 半年程度が目安 |
こんな塗り薬は使わないでください
- 色が変わっている
- においが変わっている
- 水分が分離している
- 固くなっている
- 高温の場所に保管していた
このような場合は、薬が変質している可能性があります。 使用せず、薬剤師にご相談ください。
まとめ
- 未開封なら、表示された使用期限が目安です
- 開封後は、半年程度をひとつの目安にします
- 色・におい・状態が変わった薬は使わないでください
- 一番大切なのは、今の症状に合っているかどうかです
塗り薬は比較的長持ちする薬ですが、 「使えるかどうか」だけでなく、 「今の症状に合っているか」がとても大切です。
以前処方された薬を使う前に、気になる場合は薬剤師や医師にご相談ください。
塗り薬|いつ塗る?
塗り薬|いつ塗る?
塗り薬は、決められた回数だけでなく、「いつ塗るか」も大切です。
入浴後や洗顔後など、皮膚が清潔なタイミングで塗ると使いやすい場合があります。
ただし、薬によっては「寝る前に塗る」「塗ったあと洗い流す」など、時間が指定されているものもあります。
基本は、説明された時間に
塗り薬は、医師や薬剤師から説明されたタイミングで使いましょう。
- 1日1回
- 1日2回
- 朝・夕
- 入浴後
- 寝る前
このように、薬によって使う時間が決められていることがあります。
入浴後は塗りやすいタイミング
入浴後は皮膚が清潔で、塗り薬や保湿剤を使いやすいタイミングです。
やさしく水分をふき取ってから塗りましょう。
(多少、水分が残っていても大丈夫なので保湿剤を塗ってください、と説明される場合もあります)
ゴシゴシこすらず、タオルで押さえるように水分をふき取るのがおすすめです。
塗る時間が大切な外用薬
外用薬の中には、塗る時間や、塗ったあとの対応が特に大切な薬があります。
寝る前に使う薬
にきびの薬など、夜に使うよう説明される薬があります。
刺激や日光の影響を考えて、使う時間が決められている場合があります。
塗ったあと洗い流す薬
薬によっては、塗ったあと一定時間おいてから洗い流すものがあります。
「何時間後に洗うか」を確認しましょう。
日光に注意する薬
薬によっては、塗った部分に日光が当たることで皮膚症状が出やすくなる場合があります。
外出前に使ってよいか確認しましょう。
同じ「塗り薬」でも、薬によって使う時間は異なります。 薬袋や説明書きに書かれた使い方を確認しましょう。
塗り忘れたときは?
塗り忘れたときの対応は、薬の種類や使う回数によって異なります。
気づいた時に塗ってよい場合もありますが、次の使用時間が近い場合は、1回分をとばすこともあります。
2回分をまとめて塗ることは避けましょう。
困った時は薬剤師へ
「朝と夜のどちらがよい?」「入浴後でいい?」「塗り忘れたらどうする?」など、迷うことがあれば薬剤師へご相談ください。
薬の種類や生活リズムに合わせて、使いやすいタイミングを一緒に確認できます。
塗り薬|どのくらい塗る?(量)
塗り薬|どのくらい塗る?(量)
塗り薬は、少なすぎても、多すぎてもよくありません。
少なすぎると効果が十分に出にくく、 多すぎるとベタつきや刺激の原因になることがあります。
まずは「適量の目安」を知っておきましょう。
ポイント
しっかり適量を塗ることが大切です
適量の簡単な目安
正確に量を測るのは大変です。
目安は、 塗ったあとに少しベタベタするくらい です。
ティッシュペーパーを軽く当てて、
肌にふわっと張り付くくらいが一つの目安とされています。
(下側にしても落ちない)
FTUという目安もあります
皮膚科では、塗る量の目安として FTU(フィンガーチップユニット) という考え方があります。
大人の人差し指の先から第一関節まで、 チューブから出した量が「1FTU」です。
1FTUで、おおよそ 大人の手のひら2枚分 の面積に塗ることができます。
部位によって必要な量は変わります
塗る場所が広いほど、必要な量は多くなります。
また、顔、腕、脚、背中など、 部位によって塗る範囲も異なります。
- 狭い範囲:少量を薄く広げる
- 広い範囲:必要な量を分けて塗る
- 乾燥が強い部分:少し多めに必要なこともある
- 顔や首:薬の種類によって量に注意する
塗りすぎにも注意しましょう
たくさん塗れば、早く治るというわけではありません。
必要以上に塗ると、ベタつきや衣服への付着、 皮膚への刺激につながることがあります。
まとめ
- 塗る量は、少なすぎても多すぎてもよくありません
- 目安は、塗ったあとに少しベタベタするくらいです
- ティッシュがふわっと張り付くくらいが一つの目安です
- FTUという量の目安もあります
- 薬の種類や塗る場所によって適量は変わります
塗る量に迷った場合は、薬剤師へご相談ください。
塗り薬|どこに塗る?
塗り薬はどこに塗るの?
塗り薬は、症状がある場所に塗るのが基本です。
しかし、 薬によっては「塗る場所」が決められていることがあります。
同じ皮膚でも、 部位によって薬の吸収されやすさが異なるためです。
皮膚の場所によって吸収が違います
皮膚の厚さは全身で同じではありません。
例えば、 顔や陰部は皮膚が薄く、 薬が吸収されやすい部位です。
一方で、 手のひらや足の裏は皮膚が厚く、 薬が吸収されにくい部位です。
薬の吸収の目安
- 顔:吸収されやすい
- 首:吸収されやすい
- 陰部:吸収されやすい
- 腕や脚:中程度
- 手のひら・足の裏:吸収されにくい
つまり、 同じ薬でも塗る場所によって効き方が変わることがあります。
ステロイド外用薬は強さを使い分けます
ステロイド外用薬には、 強さの違いがあります。
そのため、 処方される薬ごとに、塗る場所を指定されることがあります。
一般的な使い分けの例
- 顔 → 弱めのステロイド
- 腕や脚 → 中程度〜強めのステロイド
- 手のひら・足の裏 → 強めのステロイド
顔に使う薬を手のひらに塗ると、 十分な効果が得られないことがあります。
反対に、 体用の強いステロイドを顔に使うと、 副作用のリスクが高くなることがあります。
免疫抑制剤にも使用部位があります
アトピー性皮膚炎などで使われる 免疫抑制剤の塗り薬も、 使用する部位を考慮して処方されます。
代表的な薬として、 タクロリムス軟膏(プロトピック®)があります。
びらんがある部位には使用しない、など、皮膚の状態によっても、その薬剤が適する部位/使用しない方が良い部位があり、使用部位が説明されます。
顔や首など、 ステロイドの長期使用を避けたい部位で使われることがあります。
塗り始めにヒリヒリ感や熱感が出ることがあります。
使用方法は医師・薬剤師の説明に従いましょう。
他の部位に使ってもいい?
自己判断で別の部位に使うことはおすすめできません。
同じ湿疹のように見えても、 部位によって適した薬が異なることがあります。
- 顔用を体に使う → 効きにくいことがある
- 体用を顔に使う → 副作用のリスクが高まることがある
- 家族の薬を使う → 原因が異なることがある
まとめ
- 塗り薬は症状のある場所に塗ります
- 部位によって薬の吸収は異なります
- ステロイドは部位ごとに強さを使い分けます
- 免疫抑制剤にも使用部位があります
- 自己判断で別の部位へ使わないようにしましょう
塗る場所や薬の種類について迷った場合は、 お気軽に薬剤師へご相談ください。
塗る部位の指定には意味があります
軟膏は「体のしわの方向」に塗りましょう
軟膏は「体のしわの方向」に塗りましょう
軟膏や保湿剤は、皮膚の細かなラインに沿って、やさしく広げるように塗ります。
強くすり込む必要はありません。 皮膚になじませるように、手のひらでやさしく塗りましょう。
体のしわの向きに塗ると、軟膏の伸びが良いので、手早く塗れます。
皮溝とは?
皮膚には、目に見えにくい細かな溝があります。 この皮膚のラインを「皮溝(ひこう)」といいます。
軟膏を皮溝に沿って塗ると、なめらかに広がりやすく、ムラになりにくくなります。
ポイント:
皮溝に沿って塗るとは、かんたんに言うと 「体のしわの方向に塗る」 というイメージです。
上腕では「腕を一周する方向」に塗ります
腕に塗る場合は、肩から手首に向かって縦に塗るのではなく、 腕をぐるっと一周するような向きに広げます。
この向きに塗ると、皮膚のしわの方向に沿いやすく、軟膏がなじみやすくなります。
上腕の塗り方の目安
○ 腕を一周する方向に塗る
× 肩から手首へ向かって縦方向に強く塗り込む

体の部位ごとの塗る向き
部位によって、しわの向きは少しずつ異なります。 おおまかな目安は次の通りです。
- 首:横方向
- 胸・おなか:横方向
- 腕:腕を一周する方向
- 太もも:脚を一周する方向
- すね・ふくらはぎ:脚を一周する方向
手のひらでやさしく
軟膏を塗るときは、指先でゴシゴシこするのではなく、 手のひらを使って広げると塗りやすくなります。
皮膚が赤い、かゆい、ただれているときは、こする刺激で悪化することがあります。 やさしく、薄く、均一に広げることを意識しましょう。
まとめ
- 軟膏は皮膚のライン「皮溝」に沿って塗ります
- わかりやすく言うと「体のしわの方向」です
- 腕や脚は、一周する方向に広げるイメージです
- 強くすり込まず、手のひらでやさしく塗ります
薬の種類や塗る場所によって、塗る量や塗り方が異なる場合があります。 迷う場合は、薬剤師へご相談ください。
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