2022-01-11 17:00:00

インフルエンザの発生状況 2021年52週(12/27-R4.1/2)

前回に引き続き、今年のインフルエンザの発生状況をお伝えします。

 

 

 

2021年(令和3年)

52週(R3.12/27〜R4.1/2)

 

 

2021年52週の全国の季節性インフルエンザの患者報告数を、以上の通り、お伝えします。

 

※53週の報告数は、1月11日に発表予定とのことです。

 

 

参考資料)

1) 厚生労働省インフルエンザ発生状況

2022-01-07 17:00:00

インフルエンザの発生状況 2021年51週(12/20-12/26)

前回に引き続き、今年のインフルエンザの発生状況をお伝えします。

 

 

2021年(令和3年)

51週(R3.12/20〜12/26)

 

 

2021年51週の全国の季節性インフルエンザの患者報告数を、以上の通り、お伝えします。

 

※52週の報告数は、1月11日に発表予定とのことです。

 

 

参考資料)

1) 厚生労働省インフルエンザ発生状況

2022-01-04 13:00:00

インフルエンザの発生状況/世界の状況

長崎県における今シーズンのインフルエンザの発生状況をお伝えしています。

 

次にデータが発表されるのは、1月7日(金)です。

次まで間が空きますので、今回は、世界的な状況をお知らせしようと思います。

 

これまでにお伝えしたように、今年も、昨年同様、日本ではインフルエンザの患者報告数は、例年に比べて低く抑えられています。

 

インフルエンザは無くなったのでしょうか。

世界的な流行を見ると、そうではありません。

 

新型コロナウイルス感染症の流行前と比べると、ピーク時の50分の1〜100分の1程度ではありますが、北半球ではインフルエンザの流行が見られるとのことでした。[1]

記事は11月30日時点(47週)ですが、グラフ [2] を見ると、その後も流行が続いています。

その後、50週、51週には少し減少している傾向はありますが、クリスマス後の53週目以降が気がかりです。

 

※グラフは北半球におけるインフルエンザ感染症の流行状況。FluNet [2] からグラフを引用。

Flu 2021/2022 FluNet

 

このように、全世界的にはインフルエンザも流行している中、日本で流行が抑えられているのは、ひとえに、皆様ひとりひとりが、感染予防の行動を徹底しているおかげだと思います。

 

周りの誰かのために。

これからも、手指消毒、マスク着用、3密の回避、心がけましょう。

 

 

参考資料)

1) 国立感染症研究所2021年の世界のインフルエンザ流行状況について、2021年11月30日.

2) FluNet:https://www.who.int/tools/flunet

3) 厚生労働省インフルエンザ発生状況

2021-12-24 17:00:00

新型コロナ/検査法

新型コロナウイルスは、ヒトののど・鼻などの粘膜に付着し、そこから細胞内に侵入し、複製・増殖し、細胞外に出て他の正常な細胞に広がり、私たちの体の中で広がって行きます。

 

新型コロナウイルス感染症を診断するための検査には、PCR 検査、抗原検査などがあります。

いずれも、体内でどれくらいのウイルスが広がったかを調べるための検査です。

 

 

検査の違いをまとめた図を見つけたので、これも交えて、ご紹介しようと思います。

世界でも有名な医学雑誌の一つである「The Lancet」のホームページに掲載されていた図を、私なりに翻訳しています。

 

 

新型コロナウイルス感染症の検査について

 

①遺伝子増幅検査

 

新型コロナウイルスの遺伝子配列を調べる方法で、PCR 法などがあります。

 

PCR 法とは、特定のウイルス遺伝子を特異的に増殖させて調べる方法です。

「陽性」の場合、新型コロナウイルスが検体中に存在することを示します。

 

特徴は、特定の遺伝子を増やして調べるので、ごく少量の遺伝子を見つけることができます(感度が高い)。

また、ウイルスに特徴的な特定の遺伝子を増やすため、他のウイルスと間違うことはありません(特異性が高い)。

 

大変優れた方法なのですが、測定に時間がかかることが欠点です(結果がわかるまで、24-48時間)。

そこで、短時間で測れるように IDNOW 法や LAMP 法など、いろんな測定方法が開発されています。

 

 

 

②抗原検査

 

新型コロナウイルスに特徴的なタンパク質を調べる方法です。タンパク質を認識する抗体を使って調べます。

定量検査(量を測る)と、定性検査(あるかないかを調べる)があります。

 

「陽性」の場合、新型コロナウイルスが検体中に存在することを示します。

 

ウイルスのタンパク質を特異的に認識する抗体を使うので特異性は比較的高いのですが、

検体をとる時に血液が混じったりした場合など、タンパク質と抗体の反応を邪魔する物質があると、正しい結果が出ない可能性があるため、①の遺伝子増幅検査と比べると、感度や特異性はやや劣ります。

 

しかし、①では、高価な機器や特別な技術をもった人が必要、測定に時間がかかる、という特徴があります。

それと比べて、②の抗原検査は、迅速かつ簡便にできるため、いち早く、たくさんの人を対象に調べるには、大変優れた検査方法です。

 

さらに、定量検査と定性検査を比べると、

◯定量検査の方が、感度が高い(機器を使うので、定性検査よりも少量のウイルス量を検出できる)

その一方、

◯定性検査の方が、簡便(キットになっているため、検体をとったその場で結果がわかります)

という特徴があります。

 

 

③抗体検査

 

体内で病原体と戦っているのが、抗体です。

ワクチンをうった後や、感染した後、体内では、病原体に抵抗するために、抗体が作られます。

 

現在感染していることを調べるのではなく、過去に感染した痕跡やワクチンの効果を調べる点で、

①や②の検査法とは、大きく異なります。

 

COVID-19 diagnosis

 

それぞれの検査法で、特徴が大きく異なります。

そのため、検査する目的や状況、費用を考慮して、検査方法が選択されます。

 

 

参考)

1. 厚生労働省ホームページ >新型コロナウイルスに関する Q&A(一般の方向け)

2. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針 第3.1版

2021-12-24 16:00:00

インフルエンザの発生状況 2021年50週(12/13-12/19)

以前の記事で、インフルエンザの発生状況をお伝えしました。

引き続き、今年の発生状況をお伝えします。

 

 

2021年(令和3年)

50週(R3.12/13〜12/19)

 

 

2021年50週の患者報告数をお伝えします。

まだ、息を潜めている状況ですが、このじわじわ感に不安も覚えます。

 

 

一方、ニュースを見ると、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株の話で持ちきりです。

市中感染が発生?となると、心配していらっしゃる方も多いと思います。

オミクロン株で心配なのが、感染力が強い、ことですよね。

重症化リスクについては、まだまだ、情報を集めているところだと思います。

もちろん、疾患を有する人など、重症化に注意しなければならない人もいますので、

重症化しないならば、軽視して良い、ということでは、決してありません!

 

 

ただし、日本国内で、今のところはまだ、爆発的な感染をしていないのは、

ひとえに、皆様が感染対策を普段から心がけているおかげだと、個人的には考えています。

 

 

年末年始、今まで会えなかった人に会いたいと思う方も多いでしょう。

感染対策をしっかりと!(マスク・手指消毒)

無理をせず少しでも体調が悪い時には、躊躇なく予定をキャンセルすることも必要です

人手の少ない場所や時間を選んだり、

どうしてもの場合も、検査をして、陰性を確認してから出かけるなど、

一人一人が気をつけましょう。