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メニエール病|治療薬
メニエール病の治療薬について
メニエール病では、耳の奥にある「内耳」のリンパ液のバランスが崩れ、めまいや耳鳴り、聞こえにくさなどの症状が起こると考えられています。
治療では、薬によって症状を和らげたり、発作を起こりにくくしたりすることを目指します。
メニエール病ってどんな病気?
メニエール病は、次のような症状を繰り返す病気です。
- ぐるぐる回るようなめまい
- 耳鳴り
- 耳がつまった感じ
- 聞こえにくさ(難聴)
内耳の中にあるリンパ液が増えすぎることで起こる「内リンパ水腫」が関係していると考えられています。
治療薬にはどんなものがあるの?
メニエール病の薬は、大きく分けると次の2つです。
① 発作のつらさを和らげる薬
めまいや吐き気など、今つらい症状を軽くするために使います。
② 発作を起こりにくくする薬
内耳のむくみを改善し、発作の予防を目指します。
発作の時に使われる薬
発作時の症状を和らげる薬
めまい発作が起きた時には、症状を和らげるために次のような薬が使われることがあります。
- ジフェニドール
- 炭酸水素ナトリウム
- 症状に応じてベタヒスチン(メリスロン®)
これらは、めまい感やふらつきを軽くすることを目的として使用されます。
吐き気を抑える薬
めまいが強いと、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。症状に応じて、吐き気止めが一緒に使われることがあります。
発作予防でよく使われる薬
イソソルビド(イソバイド®)
内耳にたまった余分な水分を減らし、内耳のむくみを改善する目的で使用されます。
- めまい発作の予防
- 内耳のむくみの改善
飲みにくいと感じることがあります
イソソルビドは、独特の甘さや苦味があり、「飲みにくい」と感じる方もいます。冷やして飲むなどの工夫で飲みやすくなる場合があります。困った時は薬剤師へ相談してください。
ベタヒスチン(メリスロン®)
内耳の血流や平衡機能に関係すると考えられている薬です。めまい感の改善や、発作予防の補助を目的に使われることがあります。
- めまい発作の予防
- 内耳のむくみの改善
薬だけでなく生活習慣も大切です
メニエール病では、睡眠不足・過労・ストレスなどが発作に関係すると考えられています。
- 十分な睡眠をとる
- 無理をしすぎない
- ストレスをため込みすぎない
- 適度な運動を続ける
- 水分制限を受けていない方は、こまめに水分をとる
まとめ
メニエール病では、症状や目的に応じて、イソソルビド、ベタヒスチン、抗めまい薬、吐き気止め、ステロイドなどが使われます。
薬だけでなく、睡眠・ストレス管理・生活習慣の見直しも大切です。気になる症状や薬について不安がある場合は、主治医や薬剤師へ相談してください。
関連ページ
メニエール病の症状やセルフケアについてまとめています
メニエール病|生活の中で気をつけたいこと
メニエール病のセルフケア
メニエール病では、薬による治療だけでなく、生活習慣を整えることも大切です。
症状が出にくい状態を目指して、日常生活を見直してみましょう。
① 十分な睡眠をとる
睡眠不足や疲労は、メニエール病の症状が悪化するきっかけになることがあります。
毎日できるだけ同じ時間に寝起きし、十分な休息をとるよう心がけましょう。
② ストレスをため込まない
ストレスは症状に影響することがあると考えられています。
趣味や軽い運動など、自分なりのリラックス方法を見つけておくと良いですね。
③ 軽い運動を続ける
ウォーキングなどの有酸素運動は、体調管理やストレス解消にも役立ちます。
無理のない範囲で、継続することが大切です。
④ 塩分をとりすぎない
塩分のとりすぎは、体内の水分バランスに影響する可能性があります。
濃い味付けを控え、減塩を意識した食生活を心がけましょう。
⑤ こまめな水分補給
脱水は体調不良の原因になることがあります。
一度に大量に飲むのではなく、日中にこまめな水分補給を心がけましょう。
⑥ 気圧の変化に気を配る
気圧の変化で症状が出やすいと感じる方もいます。
天気予報や気圧情報を参考にしながら、無理のない予定を立てるのも一つの方法です。
⑦ 症状日記をつけてみる
めまい・耳鳴り・睡眠時間・天候などを記録すると、症状が出やすいタイミングが分かることがあります。
受診時にも役立つことがあります。
こんな時は受診を
- めまいが強い
- 症状が長く続く
- 聞こえにくさが悪化した
- 耳鳴りが急に強くなった
症状が落ち着いていても、自己判断で薬を中止せず、医師の指示に従って治療を続けましょう。
関連ページ
メニエール病の病気と薬についてまとめています
耳鳴りのセルフケア
耳鳴りのセルフケア
耳鳴りは、 疲労やストレスによって強く感じることがあります。
症状を和らげるためには、 生活習慣を整えることも大切です。
① 十分な睡眠をとる
睡眠不足は、 耳鳴りを強く感じる原因になることがあります。
規則正しい生活を心がけ、 十分な休息をとりましょう。
② ストレスをため込まない
ストレスや緊張は、 耳鳴りの感じ方に影響することがあります。
軽い運動や趣味の時間を取り入れ、 リラックスする時間を作りましょう。
③ 静かすぎる環境を避ける
静かな場所では、 耳鳴りが目立って感じられることがあります。
気になって眠れない場合は、 小さな音楽や環境音を流すことで楽になることがあります。
おすすめの環境音
- 川のせせらぎ
- 雨音
- 波の音
- 小さな音量の音楽
- 扇風機や空気清浄機の音
④ 大きな音を避ける
大きな音は耳への負担となり、 耳鳴りを悪化させることがあります。
ライブや騒音のある場所では、 イヤープラグ(耳栓)やイヤーマフの使用も検討しましょう。
⑤ イヤホンの音量に注意する
イヤホンやヘッドホンの音量を上げすぎると、 耳に負担がかかります。
目安として、 最大音量の60%以下での使用がすすめられています。
こんな時は受診しましょう
- 急に耳鳴りが始まった
- 片耳だけ耳鳴りがする
- 聞こえにくさを伴う
- めまいを伴う
- 日常生活に支障がある
特に、 急な耳鳴りや聞こえにくさを伴う場合は、 突発性難聴などの可能性もあるため、 早めに耳鼻咽喉科へ相談しましょう。
耳鳴りそのものに意識が向きすぎると、
かえって気になってしまうことがあります。
まずは耳鼻咽喉科で相談し、
心配な病気がないことを確認したうえで、
耳鳴りと上手に付き合っていくことが大切です。
関連ページ
耳鳴りの原因や予防について
大きな音から耳を守る
大きな音から耳を守りましょう
私たちの耳は、とても繊細な器官です。
大きな音を長時間聞き続けると、 耳の中にある「有毛細胞(ゆうもうさいぼう)」が傷つき、 聞こえにくさや耳鳴りの原因になることがあります。
一度傷ついた有毛細胞は、 元に戻らないことが知られています。
聞こえにくさや耳鳴りを防ぐためには、 日頃から耳を守ることが大切です。

騒音性難聴とは?
大きな音によって耳がダメージを受け、 聞こえにくくなることを「騒音性難聴」といいます。
初期には自覚しにくいこともありますが、 進行すると会話が聞き取りにくくなったり、 耳鳴りが続いたりすることがあります。
こんな場面では注意しましょう
- ライブ・コンサート
- 音楽フェス
- ライブハウス
- バンド練習
- 工事現場
- 草刈り機の使用
- チェーンソーの使用
- モータースポーツ観戦
- 大音量でのイヤホン・ヘッドホン
イヤホン・ヘッドホンの音量に注意
スマートフォンや音楽プレーヤーを使用する際は、 音量の上げすぎに注意しましょう。
目安として、 「最大音量の60%以下」 「60分ごとに休憩」 がすすめられています。
耳栓(イヤープラグ)を活用しましょう
大きな音が予想される場所では、 耳栓(イヤープラグ)を活用する方法があります。
ライブ用イヤープラグは、 音楽の聞こえ方を保ちながら、 音量だけを下げるよう工夫されています。
また、 工事現場や機械作業では、 防音用イヤーマフや耳栓が使用されています。
耳が危険を知らせるサイン
大きな音を聞いた後に、 次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 耳鳴りが続く
- 耳が詰まった感じがする
- 聞こえにくい
- 音が割れて聞こえる
- 会話が聞き取りにくい
こんな時は受診しましょう
- 耳鳴りが数日以上続く
- 聞こえにくさが改善しない
- 片耳だけ聞こえにくい
- 急に聞こえなくなった
- めまいを伴う
特に、 急な聞こえにくさは突発性難聴の可能性もあります。 早めに耳鼻咽喉科へ相談しましょう。
まとめ
- 大きな音は耳にダメージを与えることがあります
- 騒音性難聴や耳鳴りの原因になることがあります
- イヤホンの音量は上げすぎないようにしましょう
- ライブや作業時は耳栓の活用も有効です
- 聞こえにくさや耳鳴りが続く場合は受診しましょう
関連ページ
騒音性難聴や対策についてまとめています。
イヤープラグはどこで売っている?
「ライブ用耳栓」「ライブ用 イヤープラグ」などというキーワードで検索すると、いろんな製品があります
耳管とは?
耳管(じかん)とは?
耳管(じかん)は、 中耳(鼓膜の奥)と鼻の奥をつないでいる管です。
普段は閉じていますが、 あくびや飲み込みをした時などに開き、 耳の中の圧力を調整しています。
耳管は 「耳と鼻をつなぐトンネル」 のような役割をしています。
耳管の主な役割
① 耳の圧力を調整する
飛行機やエレベーターで耳が詰まったように感じることがあります。
これは耳の中と外の気圧に差ができるためです。
耳管はその圧力差を調整する役割があります。
② 中耳の換気を行う
耳管が開くことで、 中耳に新しい空気が入ります。
耳管がうまく働かないと、 耳が詰まった感じや聞こえにくさが起こることがあります。
③ 分泌物を排出する
中耳で作られた分泌物は、 耳管を通って鼻の奥へ排出されます。
この働きが悪くなると、 中耳に液体がたまりやすくなります。
子どもが中耳炎になりやすい理由
子どもの耳管は、 大人より短く、 水平に近い形をしています。
そのため、 鼻の奥の細菌やウイルスが耳へ届きやすく、 中耳炎になりやすいと考えられています。
子どもは 「耳管が短い」 ↓ 「炎症が耳へ広がりやすい」 ↓ 「中耳炎になりやすい」 という特徴があります。
耳管の働きが悪くなると?
- 急性中耳炎
- 滲出性中耳炎
- 耳のつまり感
- 聞こえにくさ
- 飛行機で耳が痛くなる
鼻炎や副鼻腔炎によって、 耳管の周囲が腫れることもあります。
耳管を守るために
- 鼻水をすすり続けない
- 鼻炎を放置しない
- 副鼻腔炎を治療する
- 正しい鼻のかみ方をする
- 風邪を長引かせない
まとめ
- 耳管は耳と鼻をつなぐ管です
- 耳の圧力調整や換気を行っています
- 子どもは耳管が短いため中耳炎になりやすい特徴があります
- 耳管の働きが悪くなると中耳炎や耳のつまり感が起こります
- 鼻の治療も耳の健康には大切です
関連ページ
中耳炎の種類や薬についてまとめています








