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2026-05-11 16:00:00

指定乱用防止医薬品ってなに?

 

指定乱用防止医薬品について

 

風邪薬や咳止め、鼻炎薬の中には、 使い方によっては依存や健康被害につながるおそれがある成分を含むものがあります。

そのため、厚生労働省は一部の医薬品を 「指定乱用防止医薬品」 として定めています。

薬局では、安全に使っていただくために、 購入時に確認を行っています。


なぜ確認が必要なの?

これらの薬は、本来はつらい症状を改善するための大切なお薬です。

しかし、

  • 決められた量を超えて使用する
  • 長期間続けて使用する
  • 複数購入を繰り返す

などにより、健康被害につながることがあります。

そのため、

  • 年齢確認
  • 使用目的の確認
  • 購入個数の制限

などをお願いする場合があります。


対象になりやすいお薬

例えば、以下のようなお薬の一部が対象になります。

  • かぜ薬
  • 咳止め
  • 鼻炎薬
  • 解熱鎮痛薬 など

※ すべての商品が対象ではありません。


薬局からのお願い

お薬は、 「たくさん使えば効く」 というものではありません。

用法・用量を守って、 必要な期間だけ使うことが大切です。

気になる症状が続く場合は、 市販薬だけで我慢せず、 医療機関への受診もご検討ください。

ご不明な点は、 お気軽に薬剤師へご相談ください。


よくある質問(Q&A)

 

Q. なぜ1人1箱までなの?

安全に使用していただくためです。
法律や販売ルールに基づき、 販売数量を制限している場合があります。

Q. 毎回質問されるのはなぜ?

継続的な大量使用などを防ぎ、 安全にお薬を使用していただくためです。

Q. 子どもだけで買えますか?

年齢によっては販売できない場合があります。
必要に応じて、 保護者の方への確認をお願いしています。

 

指定乱用防止医薬品

2026-05-11 09:00:00

第9回:薬?手術?循環器病の治療法をざっくり知ろう

薬?手術?循環器病の治療法をざっくり知ろう

こはく堂薬局|知っておきたい!循環器のはなし Vol.9


循環器病の治療って、どんなものがあるの? 毎日飲む薬? カテーテル? 手術?
「なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、 今回はざっくりわかりやすくご紹介します!


治療の2本柱

循環器病の治療は大きく2つに分けられます。

💊 薬物治療
→ お薬で症状を抑えたり、病気の進行を防ぐ

🔧 非薬物治療
→ カテーテル治療、手術、ペースメーカーなど

多くの場合、薬物治療が基本になります。

循環器治療のイメージ


主な薬の種類(ざっくり解説)

  • 💊 降圧薬:血圧を下げる → 高血圧の管理
  • 💊 抗凝固薬・抗血小板薬:血をサラサラにする
  • 💊 利尿薬:余分な水分を出す → 心不全改善
  • 💊 スタチン:コレステロール低下

⚠️ 自己判断でやめないことがとても大切!

循環器の薬


カテーテル治療って?

手首や足の付け根の血管から 細い管(カテーテル) を入れて治療する方法です。

代表的な治療

  • 🫀 ステント:血管を広げる
  • 🫀 アブレーション:不整脈の原因を焼く
  • 🧠 血栓回収:脳梗塞の血栓を除去

胸を開かずに治療できるのがメリットです。

カテーテル治療


手術やデバイス治療

  • 🫀 バイパス手術
  • 🫀 弁膜症手術
  • ペースメーカー
  • ICD

循環器デバイス


まとめ:今日のポイント

  1. 治療は「薬」と「非薬物」の2本柱
  2. 薬が基本になることが多い
  3. カテーテルは低侵襲
  4. 状態に応じて手術・デバイス治療を行う
  5. 薬を自己判断でやめない

まとめ


治療を続けているあなたへ

「この薬って何のために飲んでるの?」
そんな疑問があれば、薬局でお気軽にご相談ください。


次回はいよいよ最終回 🫀「医療費や社会支援制度」をお届けします。


シリーズ「知っておきたい!循環器のはなし」
発信:こはく堂薬局
※ 診断・治療は医療機関へ
2026-05-09 08:00:00

第8回:こんな症状、放っておいて大丈夫?受診のめやす

こんな症状、放っておいて大丈夫?受診のめやす

こはく堂薬局|知っておきたい!循環器のはなし Vol.8


最近、階段で息が切れるようになった。胸がキュッと痛くなることがある。足がむくんで靴がきつい――。

「年のせいかな…」で済ませていませんか?もしかしたら、循環器病のサインかもしれません。

今回は、注意すべき症状と受診のめやすをまとめました。


⚠️ 胸の症状

すぐに受診・119番を!

  • 胸が締めつけられるように痛い(数分以上続く)
  • 胸の痛みがあご・左腕・背中に広がる
  • 冷や汗をともなう強い胸痛

→ 心筋梗塞の可能性

早めに受診を

歩いたり階段を上ると胸が痛む(休むと治まる)

狭心症の可能性


⚠️ 息切れ・むくみの症状

早めに受診を

  • 以前は平気だった動作で息が切れる
  • 横になると苦しくて眠れない
  • 足のむくみがとれない
  • 数日で体重が急に増えた(2〜3kg)

→ 心不全のサインかもしれません

💡 毎日の体重測定が早期発見に役立ちます


⚠️ 動悸・脈の乱れ

早めに受診を

  • ドキドキが突然始まって、なかなか治まらない
  • 脈がバラバラに感じる
  • 動悸とともにめまい・ふらつきがある
  • 何もしていないのに息苦しい

心房細動などの不整脈かもしれません

💡 自分で脈をとる習慣が大切です


⚠️ 脳・手足の症状

すぐに119番を!

  • 顔の片側が下がる
  • 片方の腕に力が入らない
  • 言葉がうまく出ない・ろれつが回らない

脳卒中の可能性

早めに受診を

  • 歩くとふくらはぎが痛くなる(休むと治まる)

末梢動脈疾患の可能性


まとめ:今日のポイント

  1. 胸痛+冷や汗 → すぐに119番
  2. 息切れ・むくみ・体重増加 → 心不全のサイン
  3. 動悸・脈の乱れ → 不整脈のサイン
  4. 顔・腕・言葉の異変 → 脳卒中、すぐに119番
  5. 「年のせい」で片づけず、早めの受診が大切


迷ったら、まず相談を

「こんなことで病院に行っていいのかな…」

→ 大丈夫です。気になったら、まず相談を。

遠慮せず声をかけてくださいね。


次回は 🫀「薬?手術?循環器病の治療法をざっくり知ろう」をお届けします。お楽しみに!


シリーズ「知っておきたい!循環器のはなし」
発信:こはく堂薬局(薬剤師)
参照:日本循環器協会認定「循環器病アドバイザー」 eラーニング
※ 診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください
2026-05-08 13:30:00

【医療者向け】経腸栄養剤の処方時の注意(2026年6月以降)

はじめに

令和8年6月以降、経腸栄養剤の処方においては 「医学的必要性の明確化」がより重視されます。 特に、処方箋コメントの内容によって査定・返戻のリスクが大きく変わるため、注意が必要です。

 


 

結論

処方理由が不明確な場合、査定されるリスクがあります

 


 

経腸栄養剤の基本的な考え方

経腸栄養剤は、 「食事の代替として必要な場合」に限り保険適用 となります。

つまり、

  • 単なる栄養補助
  • 食事が可能な状態での追加

これらは適用外と判断される可能性があります。

 

第1 基本的な考え方

保険給付の適正化の観点から、栄養保持を目的とした医薬品の保険給付の要件を見直す。

出典:「個別改訂項目について」、中医協、R8.2.3. https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001655176.pdf#page=827

 

第5部 投薬 通則 6 入院中の患者以外の患者に対して、栄養保持を目的とした医薬品を投薬した場合は、区分番号F000に掲げる調剤料、区分番号F100に掲げる処方料、区分番号F200に掲げる薬剤、区分番号F400に掲げる処方箋料及び区分番号F500に掲げる調剤技術基本料算定しない。ただし、当該患者が、手術後の患者である場合又は経管により栄養補給を行っている患者である場合はその旨を、必要な栄養を食事により摂取することが困難な患者である場合その他これに準ずる場合であって、医師が当該栄養保持を目的とした医薬品の投与が必要であると判断した患者に投薬する場合はその理由を処方箋及び診療報酬明細書に記載することで算定可能とする。

 

出典:別表第一 医科診療報酬点数表 https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001686842.pdf#page=221

 


 

よくある査定理由

以下のような記載は、査定につながりやすい傾向があります。

  • 栄養補給のため
  • 低栄養のため
  • 食事量が少ないため

👉 いずれも 理由が抽象的で医学的必要性が不明確です。

 


 

査定を防ぐためのポイント

重要なのは、「状態+目的」を明確に記載すること

 

入院以外の患者に対して、栄養保持を目的とした経口栄養剤の保険給付が認められるのは、

  1. 手術後の患者に栄養保持を目的とした医薬品を投与した場合  →手術年月日 他 を記載
  2. 経管により栄養補給を行っている患者に栄養保持を目的とした医薬品を投与した場合  →経管造設・カテーテル交換がわかる年月日 他 を記載
  3. 処方医が当該栄養保持を目的とした医薬品の投与が必要であると判断した場合   →そのように判断するにいたった詳細 を記載

 

✔ 記載例

  • 嚥下障害により経口摂取困難のため
  • 食事摂取不良に対する栄養管理目的
  • 消化吸収障害に対する栄養補給
  • 経口摂取不能のため経腸栄養管理が必要

 

👉 患者の状態と目的が一致していることが重要です。

 


 

対象医薬品 (令和8年6月以降の運用)

今回の取扱いに関連する経腸栄養剤は以下の通りです。

 

イノラス配合経腸用液

エネーボ配合経腸用液

エンシュア・H

エンシュア・リキッド

ツインラインNF配合経腸用液

ラコールNF配合経腸用液

 

 

出典:「疑義解釈資料の送付について(その4)」 (事務連絡/令和8年4月21日)https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001694332.pdf

 

👉 重要な点として、 製剤が異なっても判断基準は同じです。

 


 

最重要ポイント

「なぜ必要か」を明確に記載すること

これがない場合、 査定・返戻の原因となります。

 


 

まとめ

  • 経腸栄養剤は例外的な位置づけ
  • 保険適用には明確な理由が必要
  • 判断の鍵は処方箋コメント

 

 

経腸栄養剤 202605.png

 

 

追記)

適正使用の指針を確認しましょう

4学会合同で、適正使用のための指針が作成され、公開されています。

経腸栄養剤が必要な疾患や、注意点がまとめられていますので、ご確認ください。

https://www.jspen.or.jp/news/information/医薬品経腸栄養剤適正使用指針の公表について

本ページには、「処方箋の記載」について示しています。


勉強不足のため不明瞭なこと
・「低栄養」を根拠としてあげる場合、GLIM 診断が必要と考えられるが、医科のレセプトに GLIM 診断の記録がなければ、切られるのか?

 

---

確認しておきたい内容)

・処方箋/備考欄

別紙2 診療録等の記載上の注意事項

8 「備考」欄について

(12) 栄養保持を目的とした医薬品を投与する場合は、手術後の患者に栄養保持を目的とした医薬品を投与した場合はその旨又は経管により栄養補給を行っている患者に栄養保持を目的とした医薬品を投与した場合はその旨、処方医が当該栄養保持を目的とした医薬品の投与が必要であると判断した場合はその理由を記載すること。

 

・(医科)レセプト記載

「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について(令和8年3月27日保医発0327第2号)[13.3MB]別ウィンドウで開く(0619訂正後)

経口栄養剤.jpg

 ・(調剤)レセプト記載

「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について(令和8年3月27日保医発0327第2号)[13.3MB]別ウィンドウで開く(0619訂正後)

経口栄養剤/調剤.jpg

2026-05-08 12:00:00

【学校薬剤師】アドレナリン点鼻液やジアゼパム点鼻液は教職員は使えないのですか?

(医療従事者・関係者向け)

 

 

 

Q. アドレナリン点鼻液やジアゼパム点鼻液は教職員は使えないのですか?

 

A. 条件を満たした上で、使用できるようになりました。

 

ーーー 

 

学校薬剤師として、お答えします。

 

🏫 学校における医薬品の使用

― 安全に対応するための基本と実践 ―


1. 学校での医薬品の使用について

学校は、子どもたちが生活する場であり、医療を行う場(治療の場)ではありません。

そのため、

  • 医療用医薬品の使用は原則できない
  • 一般用医薬品も提供する場ではない

とされています。

つまり学校での対応は、「治療」ではなく「安全確保・応急対応」が基本です。

 


 

2. 使用できる場合(例外)

一方で、命に関わる緊急時には、例外的に医薬品の使用が認められています。

これは、一定条件下で医行為に当たらないと公表されているためです。

参考)厚生労働省医政局長通知:医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(通知)」、医政発第0726005号、平成17年7月26日.

 

✔ 使用できる条件(重要)

以下のすべてを満たす必要があります

  • 医師の指示がある
  • 保護者からの依頼がある
  • 手順が事前に共有・確認されている

👉 この3条件がそろって初めて実施可能です

 


3. 現在、救急時に学校で使用できる医薬品

命に関わる緊急時に限り、以下のような医薬品については、必要条件を満たした場合に、教職員が使用することが認められています。


⚡ けいれん・てんかん発作

  • 抗てんかん薬(坐剤)・・けいれん発作・けいれん重積状態
  • ミダゾラム口腔用液・・てんかん重積状態
  • ジアゼパム点鼻液・・てんかん発作

🚨 アナフィラキシー

  • アドレナリン自己注射製剤
  • アドレナリン点鼻液

🍬 重症低血糖

  • グルカゴン点鼻粉末

いずれも目的は、「症状の進行を止め、命を守ること」です

 

対象の疾患や年齢など、詳細は、必ず個別にご確認ください。

あくまでも、医師の診察を受けていて、必要な薬剤の処方を受けている人のうち、必要条件を満たす場合です。

 


 

4. 追加された医薬品

アドレナリン点鼻液・ジアゼパム点鼻液について

厚生労働省の解釈が示され、新たに「使用可能な医薬品」に追加されました。

 


✔ 正しい判断基準

👉 必ず“通知”を確認する


これらの新薬が販売されると、薬効の特徴から、学校で使えるのでは?と考えてしまいがちですが、必ず通知を確認しましょう。

 


5. 救急時に学校で医薬品を使用するときのポイント

🚨 さらに重要なポイント

これらの対応は「治療行為」ではありません

救急車が到着するまでの“つなぎの対応”です

 

そのため、

⚠️ 必ず行うこと

  • 医薬品を使用した場合には、必ず救急要請を行う(または同時に行う)ことが重要

👉 イメージ

  • ❌ 薬を使ったから様子を見る
  • ⭕ 薬を使う+すぐ救急要請

 


 

使用した後の医薬品の容器などは、救急搬送の際に、救急隊員に渡しましょう。

 

 


 

6. 学校としての準備

安全に対応するためには、事前準備が不可欠です。


✔ 必要な取り組み

  • 校内マニュアルの整備
  • 使用手順の明確化
  • 教職員への研修
  • 定期的なシミュレーション

🎯 大切な視点

「知っている」ではなく「動ける」ことが重要

 


まとめ

  • 学校は「治療の場」ではない
  • 医薬品の使用は例外的対応
  • 判断は「通知」に基づく
  • 対応は「救命のための最小限」

 

アドレナリン点鼻液やジアゼパム点鼻液は比較的新しい薬ですので、まだ、対応事例も少ないかもしれません。

ですが、皮下注射などと比べて侵襲性が低い投与手法ですので(投与に伴う痛みなどの負担が軽度)、今後、対応する事例は増えていくと予想されます。しっかりと確認しておきましょう。

 

 

学校における医薬品の使用 202605.png

 

学校における救急時の医薬品一覧 202605.png

 

 

 

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