2020/03/09 15:00

おくすり Q&A/お薬手帳が一杯になったら?

薬の知識 >おくすり Q&A

 

Q. お薬手帳のページが一杯になり、貼るところがありません。どうしたら良いですか?

 

A. 薬局に相談してください。新しい手帳を発行し、必要事項を引き継ぎます。

ただし、前の手帳に記載されている薬を服用している間は、の手帳と新しい手帳の2冊を、病院・診療所、歯科診療所、薬局で提示してください。

 

 

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 お薬手帳とは、薬局などで発行する手帳で、処方された医薬品の名前・用法・注意事項などの情報と、過去のアレルギー歴や副作用の経験の有無と合わせて、経時的に記録するための手帳です。

 医師・歯科医師や薬剤師に提示することで、薬の飲み合わせ(相互作用)や、重複投薬を防ぐことができます。また、副作用やアレルギーの情報を把握できるため、より安全な治療の手助けになります。

 

 

 お薬手帳が一杯になったら、前の手帳を薬局などに見せて、「一杯なので新しい手帳を出してください」とお伝えください。

 薬局では、以下の事を行います。

 ①新しい手帳を発行する

 ②新しい手帳に、必要事項を引き継ぐ

 

①新しい手帳発行について

 新しい手帳を発行するために、別途料金はかかりません。

 

②新しい手帳に引き継ぐ事項について

 お薬手帳に記載された副作用やアレルギーの情報など、とても大切な情報です。お薬手帳を新しくする際には、確実に情報を引き継ぐことが必要です。

 

 前の手帳の情報が必要になる場合には、以下のような場合があります。このような内容は、次の手帳に情報を引き継ぐことが大切です。

・前の手帳に記載されている薬を服用/使用中の場合

 ・・・前の手帳に書いてある薬を飲んでいる間は、必ず2冊をご持参ください

 ・・・常用薬などがある方は、服用/使用中の薬がわかるようにしましょう

 

・副作用歴がある方で、過去の使用状況を確認したい場合

 ・・・例えば、鎮痛薬の一部に副作用歴がある場合、鎮痛薬の中で、どの薬は使用経験があるか、などを過去にさかのぼって調べたい場合があります

 

・一連の治療の流れを確認したい場合

 ・・・例えば、のどの痛みや咳などが続いていて、医療機関に複数回かかった場合や異なる医療機関にかかった場合、治療の流れを確認したうえで、医師が治療計画をたてる場合があります

 

 ほかにも、例えば、花粉症がある方は、去年はいつぐらいに症状が出ているか、また、いつまで症状がでたかと確認できるので、今年の対策に有効です。また、去年の薬名を確認し、去年の薬は効いていたかを、医師に伝えることも、花粉症対策には重要です。

 

 お薬手帳の保管に、特に定まった決まりがあるわけではありませんが、すぐに処分してしまうと困ることがあります。せめて、一冊前のお薬手帳は保管してください。ただし、副作用やアレルギーはある方は、古い手帳も保管することをおすすめします。

 また、前の手帳に記載された薬の服用/使用が終了している場合でも、一連の流れの中にある場合(かぜ様症状がなかなか治らずに、治療を続けている、など)、前の手帳も、新しい手帳と一緒に提示されることをおすすめします。

 

 薬局では、お一人お一人にあわせて、どのようにしたら良いか考えます。ぜひ、私どもにお声かけください。

 

 お薬手帳については、以下のページにも説明を掲載していますので、よろしければご覧ください。

・お薬手帳についての説明

 トップページ >薬局・薬剤師とは? >処方せん調剤 >お薬手帳

・お薬手帳に記載して、活用してほしい項目の説明

 トップページ >薬局・薬剤師とは? >処方せん調剤 >お薬手帳 >お薬手帳活用術

・以前に使っていたお薬手帳 こんな活用方法はいかがでしょうか 「古いお薬手帳の活用」