ブログ
ダイアベティス(糖尿病)|セルフケア
糖尿病のセルフケア
糖尿病では、薬による治療だけでなく、日頃の生活習慣も大切です。
無理なく続けられる習慣を身につけることで、血糖値の改善や合併症の予防につながります。
① 毎日の食事を整える
糖尿病だからといって特別な食品が必要なわけではありません。
主食・主菜・副菜をバランスよく組み合わせ、食べ過ぎに注意しましょう。
早食いを避け、よく噛んで食べることも大切です。
② 甘い飲み物を控える
清涼飲料水やスポーツドリンク、加糖コーヒーなどは血糖値を上げやすくなります。
普段の飲み物は、水やお茶を基本にしましょう。
甘い飲み物を飲む習慣がある方は、まず回数を減らすことから始めてみましょう。
③ 体を動かす習慣をつける
運動は血糖値を下げるだけでなく、体力維持や体重管理にも役立ちます。
まずは散歩やウォーキングなど、無理なく続けられる運動から始めましょう。
食後に少し歩くだけでも効果が期待できます。
④ 体重を定期的に確認する
体重の変化は血糖コントロールの目安のひとつです。
週に数回でも良いので体重を測る習慣をつけましょう。
急な体重増加や減少がある場合は医療機関へ相談してください。
⑤ 足を毎日チェックする
糖尿病では足の感覚が鈍くなったり、傷が治りにくくなったりすることがあります。
毎日足の裏や指の間を確認し、傷や水ぶくれがないかチェックしましょう。
気になる変化があれば早めに受診してください。
⑥ 禁煙を心がける
喫煙は血管を傷つけ、糖尿病の合併症のリスクを高めます。
禁煙することで心筋梗塞や脳卒中の予防にもつながります。
⑦ 薬を正しく続ける
血糖値が良くなったからといって自己判断で薬を中止しないようにしましょう。
薬は血糖値を良好に保つために重要な役割を果たしています。
飲み忘れや副作用が気になる場合は医師や薬剤師へ相談してください。
⑧ 定期的に検査を受ける
糖尿病は症状がなくても進行することがあります。
HbA1cや血糖値だけでなく、目・腎臓・足などの定期検査も大切です。
自覚症状がなくても受診を継続しましょう。
糖尿病のセルフケアで大切なのは、「完璧を目指すこと」ではなく「続けること」です。
できることから少しずつ取り組み、無理なく続けていきましょう。
ダイアベティス(糖尿病)|Q&A
よくある質問
糖尿病について、患者さんからよくいただく質問をまとめました。
糖尿病について
糖尿病の基本や検査値について、患者さんからよくいただく質問をまとめました。
Q. 糖尿病は治りますか?
糖尿病は、完全に治るというより、血糖値を良い状態に管理していく病気です。
食事、運動、薬などを組み合わせることで、合併症を防ぎながら生活していくことができます。
血糖値が安定していても、自己判断で通院や薬を中止せず、主治医と相談しながら続けていきましょう。
Q. 糖尿病でも長生きできますか?
はい、糖尿病があっても、治療を続けながら元気に生活している方はたくさんいます。
大切なのは、血糖値だけでなく、血圧、脂質、体重、禁煙なども含めて管理し、合併症を防ぐことです。
不安なことがあれば一人で抱え込まず、主治医や薬剤師へ相談しながら続けていきましょう。
Q. 糖尿病は遺伝しますか?
糖尿病になりやすい体質は、家族の体質として受け継がれることがあります。特に2型糖尿病では、遺伝的な要因が関係することがあります。
ただし、遺伝だけで糖尿病になるかどうかが決まるわけではありません。
食事、運動、体重、睡眠、ストレスなどの生活習慣も関係します。家族に糖尿病の方がいる場合は、定期的な健診や生活習慣の見直しを意識しましょう。
Q. HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは何ですか?
HbA1cは、過去1〜2か月程度の血糖値の平均的な状態を示す検査値です。
その日の食事や体調で変わりやすい血糖値に比べて、日頃の血糖管理の傾向を確認しやすい指標です。
目標値は年齢、治療内容、低血糖の起こりやすさ、合併症の有無などによって異なります。ご自身の目標は主治医に確認しておきましょう。
Q. 血糖値が高くても症状がないので心配ありませんか?
糖尿病は症状がないまま進行することがあります。
症状がなくても高血糖が続くと、目・腎臓・神経・心臓・血管などに影響することがあります。
症状がないから大丈夫、と自己判断せず、定期的な診察や検査を続けましょう。
治療について
薬や通院について不安になりやすい点をまとめました。
Q. 薬を飲み始めたら一生続けなければなりませんか?
必ずしもそうとは限りません。
体重や生活習慣の変化によって血糖値が安定し、薬の量を見直せる場合もあります。一方で、合併症を防ぐために継続が大切な場合もあります。
薬を減らしたい、やめたいと思った時は、自己判断で中止せず、必ず主治医に相談してください。
Q. 血糖値が良くなったので薬をやめても良いですか?
血糖値が良い状態なのは、とても良いことです。ただし、薬によって血糖値が安定している場合があります。
自己判断で薬をやめると、気づかないうちに血糖値が再び上がることがあります。
薬を減らしたい、またはやめたいと思った場合は、検査結果や生活習慣の状況も含めて、主治医と相談しましょう。
食事・運動について
食事や運動は、無理なく続けられる形を一緒に考えることが大切です。
Q. 甘いものは絶対に食べてはいけませんか?
甘いものを絶対に禁止しなければならない、というわけではありません。
大切なのは、量、頻度、食べるタイミング、食事全体のバランスです。
「どのくらいならよいか」は治療内容や血糖値によって異なります。主治医、管理栄養士、薬剤師へ相談しながら、無理なく続けられる方法を考えましょう。
Q. ジュースの代わりにカロリーゼロ飲料を飲んでも良いですか?
カロリーゼロ飲料は、砂糖入りのジュースに比べると血糖値への影響が少ない場合があり、甘い飲み物を減らすための選択肢になることがあります。
ただし、甘い味に慣れてしまい、甘い飲み物や食品が欲しくなりやすい方もいます。また、製品によっては「ゼロ」と書かれていても少量のカロリーや糖質を含む場合があります。
普段の水分補給は、水やお茶を基本にしましょう。カロリーゼロ飲料を使う場合も、量や頻度を決めて上手に取り入れることが大切です。
Q. 果物は食べても良いですか?
果物にはビタミンや食物繊維が含まれており、適量であれば食べることができます。
ただし、果物にも糖質が含まれるため、食べ過ぎには注意が必要です。ジュースや缶詰、ドライフルーツは量が多くなりやすいことがあります。
量や種類、食べるタイミングについては、主治医や管理栄養士に相談しましょう。
Q. ご飯は食べない方が良いですか?
ご飯を完全にやめる必要はありません。
大切なのは、食べる量、食べ方、食事全体の栄養バランスです。
主食・主菜・副菜を組み合わせながら、適量を心がけましょう。極端な糖質制限は体調や治療内容に影響することがあるため、自己判断で行わず相談してください。
Q. 運動はどのくらいすれば良いですか?
まずは無理なく続けられる運動から始めることが大切です。
ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にすると、血糖値の改善が期待できます。
低血糖が心配な時、体調が悪い時、足に傷や痛みがある時は、無理に運動しないでください。
心臓病、腎臓病、足腰の痛みなどがある方は、運動内容について主治医に相談しましょう。
Q. 糖尿病があっても旅行や外食はできますか?
もちろん可能です。
食べ過ぎに注意しながら、薬やインスリン、低血糖時に使うブドウ糖などを忘れずに持参しましょう。
旅行先では食事時間や活動量が変わることがあります。薬の使い方や低血糖時の対応について、旅行前に主治医や薬剤師へ相談しておくと安心です。
Q. お酒は飲んでもよいですか?
飲酒できるかどうかは、血糖値の状態、肝臓や腎臓の状態、使用している薬、合併症の有無によって異なります。
お酒は血糖値に影響することがあり、飲み方によっては低血糖や食べ過ぎにつながることもあります。
飲酒してよいか、どのくらいまでならよいかは、主治医に確認しておきましょう。
飲む場合も、空腹で飲まない、飲み過ぎない、薬やインスリンの使い方を自己判断で変えないことが大切です。
Q. 外食やコンビニ食では何に気をつければよいですか?
外食やコンビニ食も、選び方を工夫すれば利用できます。
主食だけに偏らず、たんぱく質を含むおかずや野菜を組み合わせると、食事全体のバランスを整えやすくなります。
丼もの、麺類、菓子パン、甘い飲み物は糖質が多くなりやすいため、量や頻度に注意しましょう。
迷う時は、普段よく買う食品やメニューを薬局で一緒に確認できます。
セルフケアについて
足の観察や体調の変化は、早めに気づくことが大切です。
Q. 足の傷はどのくらい注意した方がよいですか?
糖尿病では、足の感覚が鈍くなったり、傷が治りにくくなったりすることがあります。
小さな傷や靴ずれでも、悪化することがあるため、毎日足を見て確認する習慣が大切です。
傷、赤み、腫れ、痛み、膿、色の変化に気づいた時は、早めに医療機関へ相談してください。
爪切りが不安な時、靴ずれをくり返す時、足のしびれが気になる時も、医師や薬剤師へ相談しましょう。
Q. 目の検査はなぜ必要ですか?
糖尿病では、目の奥の細い血管に影響が出ることがあり、糖尿病網膜症と呼ばれます。
初期には見え方の変化に気づきにくいことがあるため、症状がなくても定期的な眼科受診が大切です。
見えにくい、かすむ、黒い点が見えるなどの変化がある場合は、早めに眼科へ相談しましょう。
Q. 腎臓の検査はなぜ必要ですか?
糖尿病では、腎臓の細い血管に負担がかかり、糖尿病腎症につながることがあります。
腎臓の変化は、初期には自覚症状が少ないことがあります。そのため、尿検査や血液検査で早めに確認することが大切です。
腎臓の状態によっては、薬の選び方や量、食事の注意点が変わることがあります。検査結果で気になることがあれば、医師や薬剤師へ相談しましょう。
薬について
薬の使い方や低血糖など、気になることは早めに相談しましょう。
Q. 市販薬やサプリメントを使ってもよいですか?
市販薬やサプリメントの中には、血糖値や腎臓、肝臓、血圧に影響するものや、糖尿病の薬と飲み合わせに注意が必要なものがあります。
風邪薬、痛み止め、漢方薬、健康食品、サプリメントを使う時は、購入前に「糖尿病の治療中です」と薬剤師や登録販売者へお伝えください。
お薬手帳を見せていただくと、現在の薬との飲み合わせを確認しやすくなります。
Q. 薬を飲み忘れた時はどうすればよいですか?
飲み忘れに気づくと不安になるかもしれませんが、まずは慌てずに確認しましょう。
対応は、薬の種類、服用回数、次の服用時間までの間隔によって異なります。
2回分をまとめて飲むことは避けてください。
飲み忘れが続く場合や、どう対応すればよいか迷う場合は、薬の名前が分かるものやお薬手帳を持って、医師や薬剤師へ相談しましょう。
Q. 体調が悪くて食事がとれない時、薬はどうしたらよいですか?
発熱、下痢、嘔吐、食欲不振などで食事がとれない時は、血糖値が乱れやすくなります。このような体調不良の日は「シックデイ」と呼ばれることがあります。
薬の種類によっては、食事がとれない時に注意が必要なものがあります。特にインスリン、SU薬、SGLT2阻害薬などを使用している方は、事前に対応を確認しておくと安心です。
自己判断で薬を中止・再開せず、食事がとれない、脱水が心配、嘔吐や下痢が続く、意識がぼんやりする場合は、早めに医療機関へ相談してください。
水分を少しずつとり、可能であれば血糖値を確認しましょう。困った時に連絡する医療機関や薬局を決めておくことも大切です。
Q. 低血糖とは何ですか?
低血糖とは、血糖値が下がりすぎた状態です。
冷や汗、手のふるえ、動悸、強い空腹感、ふらつき、ぼんやりする感じなどが現れることがあります。
低血糖が疑われる時は、ブドウ糖や糖分を含む飲み物などをとり、症状が改善しない場合や意識がぼんやりする場合は、早めに医療機関へ相談してください。
低血糖を起こした時の対応は、薬の種類や治療内容によって異なるため、あらかじめ主治医や薬剤師に確認しておきましょう。
Q. 低血糖になった時はどうすればよいですか?
低血糖が疑われる時は、まず安全な場所で休みましょう。運転中や作業中の場合は、すぐに中断してください。
ブドウ糖を持っている方は、指示された量をとりましょう。ブドウ糖がない場合は、糖分を含む飲み物などで対応することがあります。
意識がぼんやりする、症状が改善しない、低血糖をくり返す場合は、早めに医療機関へ相談してください。
低血糖の対応は薬の種類によって異なります。日頃からブドウ糖の携帯や、家族・周囲の方への共有もしておくと安心です。
Q. 災害時に薬やインスリンはどう備えればよいですか?
災害時には、薬やインスリン、注射針、血糖測定に必要なもの、お薬手帳をすぐ持ち出せるようにしておくと安心です。
可能であれば、数日分の薬を切らさないように管理し、非常用持ち出し袋にも必要なものを確認しておきましょう。
インスリンを使用している方は、保管方法や停電時の対応、避難先での管理について、あらかじめ医師や薬剤師へ確認しておくことをおすすめします。
避難時には食事時間や活動量が変わり、血糖値が乱れやすくなります。体調の変化がある時は、早めに医療スタッフへ相談しましょう。
インスリンについて
インスリンに対する不安を少しでも減らせるよう、よくある質問をまとめました。
Q. インスリン注射を始めると重症ということですか?
必ずしもそうではありません。
血糖値を適切に管理するために、早い段階からインスリン治療を選択することもあります。また、体調や手術、感染症、妊娠などの状況で一時的に使う場合もあります。
インスリンは「最後の治療」ではなく、血糖値を整え、体を守るための治療選択肢のひとつです。
Q. インスリンを打っていても長生きできますか?
はい。インスリンを使っているから寿命が短くなる、というわけではありません。
インスリンは、血糖値を適切に管理し、糖尿病の合併症を防ぐための大切な治療です。
インスリンを使いながら、仕事、旅行、趣味を楽しみ、元気に生活している方もたくさんいます。
不安なことや使い方で困ることがあれば、医師や薬剤師に相談しながら続けていきましょう。
ダイアベティス(糖尿病)|治療薬
糖尿病の治療薬
糖尿病の治療薬にはさまざまな種類があります。
糖尿病は患者さんごとに状態が異なるため、 年齢や体重、血糖値、合併症の有無などを考慮して薬が選ばれます。
近年は血糖値を下げるだけでなく、 心臓や腎臓を守る効果が期待される薬も使用されています。
糖尿病治療薬の主な種類
糖尿病の薬は大きく分けると、
・インスリンを効きやすくする薬
・インスリンの分泌を助ける薬
・尿へ糖を出しやすくする薬
・食後の血糖値上昇を抑える薬
・インスリンそのものを補う薬
などがあります。
メトホルミン
世界中で広く使われている糖尿病治療薬です。
肝臓で糖が作られるのを抑え、 体がインスリンを利用しやすくする働きがあります。
低血糖を起こしにくく、 体重が増えにくいことが特徴です。
主な副作用として、 吐き気や下痢などの胃腸症状があります。
DPP-4阻害薬
食事をしたときに分泌されるホルモンの働きを利用して、 血糖値に応じたインスリン分泌を助ける薬です。
低血糖が少なく、 高齢の方にも広く使用されています。
SGLT2阻害薬
余分な糖を尿へ排泄し、 血糖値を下げる薬です。
心不全や慢性腎臓病の治療にも使用されることがあります。
尿量が増えるため、 脱水に注意が必要です。
発熱や下痢などで食事や水分が十分に取れない場合は、 医師や薬剤師へ相談してください。
GLP-1受容体作動薬
食欲を抑え、 インスリン分泌を助ける薬です。
体重減少効果が期待されることから、 肥満を伴う糖尿病で使用されることがあります。
吐き気や胃の不快感がみられることがあります。
SU薬・速効型インスリン分泌促進薬
膵臓からのインスリン分泌を増やす薬です。
効果が高い一方で、 低血糖に注意が必要です。
食事を抜く場合は、 自己判断せず医師や薬剤師に相談しましょう。
インスリン製剤
不足しているインスリンを補う注射薬です。
1型糖尿病では必須の治療です。
2型糖尿病でも、 血糖コントロールが難しい場合に使用されます。
糖尿病の薬を使用するときの注意点
糖尿病の薬は、 血糖値を適切な範囲に保つために使用します。
自己判断で中止すると、 血糖値が悪化することがあります。
また、 食事量が大きく変わった場合や、 発熱・下痢・嘔吐などの体調不良がある場合は、 薬の調整が必要になることがあります。
困ったことや気になることがあれば、 医師や薬剤師に相談してください。
まとめ
糖尿病治療薬にはさまざまな種類があり、 患者さん一人ひとりに合わせて選ばれています。
薬によって血糖値を下げる仕組みや注意点は異なります。
自己判断で中止せず、 医師や薬剤師と相談しながら治療を続けましょう。
高血圧|Q&A
よくある質問(Q&A)
お薬について
血圧の薬を安心して続けるために、飲み忘れや副作用、市販薬との飲み合わせなど、薬局でよくあるご相談をまとめました。
Q. 血圧の薬を飲み忘れた時はどうしたらよいですか?
飲み忘れに気づくと不安になるかもしれませんが、まずは慌てずに確認しましょう。
対応は、薬の種類や1日の服用回数、次の服用時間までの間隔によって異なります。
次の服用時間まで十分に時間がある場合は、気づいた時に1回分を服用することがあります。
次の服用時間が近い場合は、飲み忘れ分は服用せず、次回分からいつも通りに戻すことがあります。
ただし、薬によって対応が異なるため、あらかじめ医師や薬剤師に確認しておくと安心です。
2回分をまとめて飲むことは避けてください。
飲み忘れが続く場合や、血圧がいつもと大きく違う場合は、薬局や医療機関へ相談しましょう。
Q. 薬は朝と夜、どちらに飲むのがよいですか?
血圧の薬を飲むタイミングは、薬の種類や体の状態、生活リズムによって異なります。
そのため、まずは処方された用法どおりに服用することが大切です。
朝に飲む薬、夜に飲む薬、1日2回飲む薬などがあり、自己判断で時間を変えると、効果や副作用に影響することがあります。
「朝は飲み忘れやすい」「夜勤がある」「トイレが近くて困る」「立ちくらみが気になる」など、生活の中で困ることがあれば、医師や薬剤師へご相談ください。
生活リズムに合わせて、飲み方を工夫できる場合があります。
Q. 血圧の薬で副作用はありますか?
血圧の薬に限らず、薬には副作用が起こる可能性があります。
ただし、すべての方に副作用が出るわけではなく、薬の種類によって起こりやすい症状も異なります。
例えば、足のむくみ、立ちくらみ、ふらつき、咳、頻尿などがみられることがあります。
「いつもと違う」と感じる症状がある時は、早めに医師や薬剤師へご相談ください。
気になる症状があっても、自己判断で中止すると血圧が上がることがあります。
薬の変更や量の調整で対応できる場合もありますので、一緒に確認していきましょう。
Q. ジェネリック医薬品に変えても大丈夫ですか?
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を含むお薬です。
血圧の薬でも、ジェネリック医薬品に変更できるものがあります。
効果や安全性について一定の基準を満たして承認されていますが、錠剤の形、色、大きさ、添加物、飲みやすさなどが変わることがあります。
見た目が変わって不安な時や、飲みにくさ、体調の変化を感じた時は、薬剤師へご相談ください。
変更できるかどうかは、処方内容や医師の指示によって異なります。
ご希望がある場合は、薬局で一緒に確認できます。
Q. 市販の風邪薬や鼻炎薬を飲んでも大丈夫ですか?
高血圧の治療中でも使用できる市販薬はありますが、薬の種類によっては注意が必要です。
一部の風邪薬や鼻炎薬には、鼻づまりを改善する成分など、血圧や動悸に影響することがある成分が含まれている場合があります。
市販薬を購入する時は、「高血圧の治療中です」と薬剤師や登録販売者へお伝えください。
お薬手帳を提示していただくと、現在の薬との飲み合わせも確認しやすくなります。
「使ってよいか迷う」「以前に動悸や血圧上昇が気になった」などの場合も、遠慮なくご相談ください。
Q. お薬手帳はなぜ必要なのですか?
お薬手帳は、現在使っている薬を確認するための大切な記録です。
高血圧の薬は、他の病院で処方された薬、市販薬、サプリメントとの飲み合わせを確認する時に役立ちます。
また、同じような薬が重なっていないか、以前に副作用が出た薬がないかを確認する手がかりにもなります。
急な受診や災害時など、普段と違う医療機関を利用する時にも役立つことがあります。
受診や薬局利用の際には、できるだけ毎回お持ちください。
Q. 健康食品やサプリメントで血圧は下がりますか?
健康食品やサプリメントに関心を持つ方は少なくありません。
ただし、健康食品やサプリメントだけで高血圧を治療することはできません。
一部の商品には血圧への作用が期待される成分もありますが、薬の代わりになるものではなく、効果や安全性には個人差があります。
また、カリウムを多く含む製品や甘草を含む製品などは、薬との飲み合わせや体調への影響に注意が必要な場合があります。
使用している、または使用を考えている健康食品やサプリメントがあれば、医師や薬剤師へご相談ください。
治療について
薬を続ける期間や血圧の変化など、治療中に不安になりやすい点についてまとめました。
Q. 血圧の薬は一生飲み続けなければいけませんか?
必ずしも全員が一生飲み続けるとは限りません。
ただし、薬が必要かどうかは、血圧の状態だけでなく、年齢、合併症、生活習慣、これまでの経過によって異なります。
減塩、体重管理、運動習慣、節酒などで血圧が改善し、薬の量を見直せる場合もあります。
一方で、血圧の薬は、脳卒中、心筋梗塞、心不全などを予防するために継続が大切な場合もあります。
自己判断で中止すると、気づかないうちに血圧が上がることがあります。
薬を減らしたい、やめたいと思った時は、まず主治医に相談しましょう。
Q. 血圧が正常になったので薬をやめてもよいですか?
血圧が安定しているのは、とても良いことです。
ただし、薬を飲んでいることで血圧が正常範囲に保たれている場合があります。
自己判断で中止すると、気づかないうちに血圧が再び上がり、脳卒中、心筋梗塞、心不全などのリスクが高まることがあります。
薬を減らしたい、またはやめたいと思った場合は、生活習慣の改善状況や家庭血圧の記録も含めて、主治医と相談しましょう。
受診時には、家庭で測った血圧の記録を持参すると相談しやすくなります。
Q. 血圧が下がりすぎた時はどうしたらよいですか?
血圧が低めに出ると心配になることがありますが、血圧の数字だけでなく、症状があるかどうかが大切です。
めまい、立ちくらみ、ふらつき、強いだるさ、転倒しそうになる感じが続く場合は、薬の調整が必要なことがあります。
特に高齢の方では、血圧の下がりすぎが転倒につながることがあります。
自己判断で薬を中止せず、家庭血圧の記録や症状が出た時間帯をメモして、医師や薬剤師に相談してください。
症状が強い場合や、意識が遠のくような感じがある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
生活習慣について
食事、運動、飲酒、喫煙、睡眠など、毎日の生活の中で取り組みやすい工夫をまとめました。
Q. 運動はした方がよいですか?
高血圧の改善や予防には、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
ウォーキングなどの有酸素運動は、血圧管理に役立つことがあります。
まずは、今より少し歩く時間を増やす、階段を使う、こまめに体を動かすなど、続けやすいことから始めましょう。
運動は、強さよりも無理なく続けられることが大切です。
ただし、胸の痛み、息切れ、めまいがある時や、血圧がいつもよりかなり高い時は、無理に運動しないでください。
心臓病や腎臓病、足腰の痛みなどがある方は、始める前に医師へ相談しましょう。
Q. 体重を減らすと血圧は下がりますか?
体重が増えると血圧が上がりやすくなることがあります。
そのため、体重が気になる方では、無理のない範囲で体重を整えることが血圧管理に役立つ場合があります。
ただし、急な減量や極端な食事制限は体調を崩す原因になることがあります。
まずは、間食や甘い飲み物を見直す、夜遅い食事を控える、歩く時間を少し増やすなど、続けやすい工夫から始めましょう。
体重だけでなく、血圧、体調、検査値などを見ながら進めることが大切です。
糖尿病、腎臓病、心臓病などがある方は、自己判断で食事量を大きく減らさず、医師や管理栄養士へ相談してください。
Q. 血圧の薬を飲んでいるので、塩分は気にしなくてもよいですか?
「薬を飲んでいるから大丈夫」と思いたくなるかもしれません。
でも、血圧の薬を飲んでいても、塩分をとり過ぎないことはとても大切です
塩分を多くとると、体の中に水分がたまりやすくなり、血液の量が増えて血圧が上がりやすくなります。
薬で血圧を下げていても、塩分が多い食事が続くと、薬の効果が十分に発揮されにくくなることがあります。
また、減塩を続けることで血圧が安定し、将来的に薬を減らせる方もいます。
薬と減塩は、どちらか一方ではなく、両方を続けることが大切です。
「急に薄味は難しい」という方は、しょうゆやソースを少し減らす、麺類の汁を残すなど、できることから始めてみましょう。
Q. どのくらい塩分を控えればよいですか?
高血圧の予防や改善には、塩分を控えることが大切です。
ただし、急に厳しく制限しようとすると続きにくいこともあります。
まずは、汁物の汁を残す、漬物や加工食品を控えめにする、めん類のスープを飲み干さない、しょうゆやソースをかけすぎないなど、できることから始めましょう。
外食や惣菜、インスタント食品は塩分が多くなりやすいため、頻度や量を調整することも大切です。
味が物足りない時は、だし、香辛料、香味野菜、酸味などを活用すると、塩分を減らしやすくなります。
腎臓病などで食事指導を受けている方は、自己判断で極端な制限をせず、主治医や管理栄養士の指示に従いましょう。
Q. 減塩調味料は使った方がよいですか?
減塩調味料は、塩分摂取を減らすための工夫の一つです。
しょうゆ、みそ、だしなどには減塩タイプの商品があり、上手に使うことで日々の塩分を減らしやすくなります。
ただし、減塩タイプでも多く使いすぎると、結果的に塩分摂取量が増えてしまうことがあります。
「かける」より「つける」、香辛料や香味野菜、酸味を活用するなど、食事全体で塩分を減らす工夫も大切です。
また、減塩調味料の中にはカリウムを含むものがあります。腎臓病がある方や、カリウム制限を受けている方は、使用前に医師や薬剤師へ確認しましょう。
Q. コーヒーは飲んでも大丈夫ですか?
コーヒーは、適量であれば多くの場合問題ありません。
コーヒーに含まれるカフェインには、一時的に血圧を上げる作用があります。
ただし、普段から飲んでいる方では影響が小さいこともあります。
飲み過ぎる場合、エナジードリンクやカフェインを多く含む飲み物をよく飲む場合、動悸や不眠が気になる場合は注意が必要です。
気になる方は、飲んだ時と飲まない時の家庭血圧を比べてみるのも一つの方法です。
血圧が大きく変動する、動悸が続くなどの場合は、医師や薬剤師へ相談しましょう。
Q. お酒は飲んでもよいですか?
飲酒は、量が多くなると血圧を上げる原因になることがあります。
高血圧の治療中は、飲む量を控えめにし、ご自身の体調や血圧の変化を見ながら調整することが大切です。
目安として、ビール500mL(5%)には純アルコールが約20g含まれます。
日本酒1合、焼酎0.5合程度も、おおよそ同じくらいの純アルコール量に相当します。
飲酒量が多い方は、急に無理をするより、少しずつ減らすことから始めましょう。
休肝日を設ける、飲む量を記録する、ノンアルコール飲料を活用するなども方法の一つです。
お酒を飲むと血圧が上がる、動悸がする、薬との飲み合わせが心配といった場合は、医師や薬剤師へ相談してください。
Q. たばこは血圧に関係ありますか?
たばこに含まれるニコチンなどの影響で、喫煙後に血圧や心拍数が上がることがあります。
また、喫煙は血管に負担をかけ、脳卒中や心筋梗塞などのリスクにも関係します。
高血圧の治療中は、血圧の数字だけでなく、血管や心臓を守ることも大切です。
禁煙は、将来の病気を防ぐための大切な取り組みの一つです。
ただし、禁煙は気合いだけで続けるのが難しいこともあります。
禁煙補助薬や禁煙外来などを利用できる場合もありますので、禁煙を考えている方は医師や薬剤師へご相談ください。
Q. 睡眠不足やストレスで血圧は上がりますか?
睡眠不足、疲れ、ストレス、緊張などで、一時的に血圧が高くなることがあります。
忙しい日や体調がすぐれない日に血圧が高めに出ることは珍しくありません。
まずは、数日間の家庭血圧を記録して、普段の血圧と比べてみましょう。
深呼吸をする、休息をとる、睡眠時間を整える、軽く体を動かすなど、ご自身に合った方法でリラックスすることも大切です。
ただし、高い血圧が続く場合や、強い頭痛、胸の痛み、息苦しさなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
不安が強い時や、血圧の記録の見方に迷う時は、薬局でも一緒に確認できます。
Q. サウナや温泉に入っても大丈夫ですか?
血圧が安定していて体調が良い時であれば、多くの方は温泉や入浴を楽しむことができます。
ただし、サウナや熱いお風呂、水風呂との急な温度差には注意が必要です。
長時間のサウナ、熱いお湯への長湯、入浴前後の脱水、飲酒後の入浴では、血圧が大きく変動することがあります。
入浴前後は水分をとり、無理をせず、立ち上がる時はゆっくり動きましょう。
体調が悪い時、血圧がいつもよりかなり高い時、めまいやふらつきがある時は、利用を控えてください。
心臓病や腎臓病などで医師から入浴・サウナについて指示を受けている方は、その指示に従いましょう。
高血圧について
家庭血圧の測り方や、血圧が高い時の対応など、日々の記録や相談に役立つ内容をまとめました。
Q. 家庭血圧は毎日測った方がよいですか?
できる範囲で、毎日測定することをおすすめします。
家庭血圧は、診察室だけでは分からない普段の血圧の状態を知るために大切です。
測定のタイミングは、朝は起床後1時間以内、夜は就寝前が目安とされることが多いです。
できるだけ同じ時間帯、同じ条件で測ると、血圧の変化を比べやすくなります。
1回だけの数字に一喜一憂するより、数日から数週間の傾向を見ることが大切です。
測定した血圧は記録して、受診時や薬局で相談する時にお見せください。
毎日測れない日があっても大丈夫です。無理のない範囲で続けていきましょう。
Q. 血圧はいつ測るのがよいですか?
家庭血圧は、朝と夜に測ることが多いです。
朝は、起床後1時間以内、トイレを済ませた後、朝食や服薬の前に測るとよいとされています。
夜は、就寝前に、できるだけ落ち着いた状態で測りましょう。
大切なのは、できるだけ同じ時間帯、同じ条件で続けることです。
測る時間が少しずれても、続けて記録することで血圧の傾向が分かりやすくなります。
測定のタイミングについて迷う場合は、主治医や薬剤師へご相談ください。
Q. 血圧を測る時に気をつけることはありますか?
血圧は、測り方やその時の状態によって変わることがあります。
できるだけ同じ条件で測ることが大切です。
測る前は、1〜2分ほど椅子に座って安静にしましょう。
会話をしながら、足を組んだまま、運動や入浴の直後、食事・喫煙・カフェイン摂取の直後は、血圧が変動しやすくなります。
腕帯(カフ)は素肌または薄手の衣服の上に巻き、腕の高さが心臓と同じくらいになるようにします。
測定値がいつもと大きく違う時は、少し休んでから測り直してみましょう。
測り方に不安がある時は、血圧計や記録をお持ちいただければ、薬局でも一緒に確認できます。
Q. 血圧が高い時、すぐに受診した方がよいですか?
血圧が高く出ると心配になりますが、1回の測定だけで判断せず、まずは少し安静にしてから測り直してみましょう。
測定前の運動、会話、緊張、寒さ、痛み、睡眠不足などでも血圧は上がることがあります。
ただし、強い頭痛、胸の痛み、息苦しさ、手足の麻痺、ろれつが回らない、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
症状が強い場合や急に悪化した場合は、救急受診も含めて対応が必要です。
また、症状がなくても、普段よりかなり高い血圧が続く場合は、家庭血圧の記録を持って主治医や薬剤師へ相談しましょう。
「どのくらい高いと相談すべきか」は、持病や年齢、治療状況によって異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
Q. 血圧の薬を飲んでいるのに高い日があります。
血圧は、薬を飲んでいても毎日同じ数字になるわけではありません。
高い日があるからといって、すぐに薬が効いていないと決めつけなくても大丈夫です。
睡眠不足、ストレス、飲酒、塩分の多い食事、体調不良、寒さ、測定前の運動や会話などでも血圧は変動します。
1回だけ高かった場合は慌てず、同じ条件で測り直したり、数日間の記録を確認したりしましょう。
高い日が続く場合は、家庭血圧の記録を持って医師や薬剤師へ相談してください。
ただし、非常に高い血圧が続く場合や、強い頭痛、胸の痛み、息苦しさ、手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
Q. 家庭では低いのに、病院では血圧が高くなります。
病院や診察室で緊張して、血圧が高くなることは珍しくありません。
このような状態は、白衣高血圧と呼ばれることがあります。
一方で、病院では正常でも家庭で高い仮面高血圧という状態もあります。
そのため、診察室の血圧だけでなく、家庭血圧の記録もとても大切です。
家庭で測った血圧の記録があると、普段の血圧の状態を医師や薬剤師が確認しやすくなります。
受診時や薬局で相談する時には、家庭血圧の記録をお持ちください。
測定方法や記録のつけ方が分からない時は、薬局でも一緒に確認できます。
喘息のセルフケア
喘息のセルフケア
喘息では、薬による治療が大切ですが、日常生活の工夫も発作予防につながります。
無理のない範囲で、できることから取り入れてみましょう。
吸入薬を正しく使う
喘息治療では、吸入薬が重要です。
薬が気道まで届かなければ、十分な効果が得られないことがあります。
- 吸入方法を医師・薬剤師に確認する
- 自己判断で中止しない
- 吸入ステロイド使用後はうがいをする
禁煙する
たばこの煙は、気道に刺激を与え、喘息を悪化させる原因になります。
自分が吸うだけでなく、周囲の煙にも注意しましょう。

風邪や感染症を予防する
風邪は喘息発作のきっかけになることがあります。
日頃から体調を整え、感染症を予防しましょう。
- 手洗いをする
- 十分な睡眠をとる
- 体調が悪い時は無理をしない
- ワクチン接種について医師に相談する
ダニ・ハウスダスト対策
アレルギーが関係する喘息では、ダニやハウスダスト対策も大切です。
- 寝具を清潔に保つ
- 掃除機をこまめにかける
- 換気をする
- カーペットやぬいぐるみを減らす
適度な運動を続ける
喘息が安定していれば、適度な運動は体力維持に役立ちます。
ただし、冷たい空気や激しい運動で症状が出る方もいます。
無理をせず、主治医と相談しながら行いましょう。
十分な睡眠とストレス対策
疲労やストレスは、喘息悪化のきっかけになることがあります。
規則正しい生活を心がけ、休息をとる時間も大切にしましょう。
- 十分な睡眠をとる
- 生活リズムを整える
- リラックスする時間を作る
こんな時は受診しましょう
- 咳が長く続く
- 夜中や明け方に咳で目が覚める
- 息苦しさが強い
- 発作時の吸入薬を使う回数が増えた
- 薬を使っても症状が改善しにくい
まとめ
- 喘息では、薬による治療と日常生活の工夫が大切です。
- 吸入薬は正しい方法で使いましょう。
- たばこの煙、風邪、ダニ、ハウスダストなどは発作のきっかけになることがあります。
- 十分な睡眠やストレス対策も大切です。
- 症状が悪化した場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

















