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2026-10-20 00:30:00

第7回|インフルエンザワクチンの仕組みをもう少し詳しく

インフルエンザワクチンの仕組みを
もう少し詳しく

「4価から3価に変わったのはなぜ?」
「高齢になると効果が弱くなるって本当?」

インフルエンザワクチンについて、 少し詳しく知りたい方に向けて、 2つの疑問をわかりやすく解説します。

このページでわかること
🦠
4価から3価に
変わった理由
👵
高齢者の免疫と
ワクチンの効果

ワクチンの仕組みについてよくある質問

Q

インフルエンザワクチンが、 4価から3価に変わったのはなぜですか?

世界のインフルエンザの流行状況が 変わったためです。

日本の注射用インフルエンザワクチンは、 2025/26シーズンから4価から3価に変更 されました。

「価」とは、ワクチンに含まれる インフルエンザウイルスの種類の数を示しています。

以前の4価ワクチンには、 A型2種類とB型2種類が含まれていました。

現在の3価ワクチンには、 A型2種類とB型1種類が含まれています。

以前の4価ワクチン
4種類のウイルスに対応
A型(H1N1)
A型(H3N2)
B型(ビクトリア系統)
B型(山形系統)
現在の3価ワクチン
2025/26シーズンから
A型(H1N1)
A型(H3N2)
B型(ビクトリア系統)

※日本の注射用インフルエンザHAワクチンの 構成を簡略化したものです。 実際のワクチン株は毎シーズン選定されます。

変更の理由は、 B型の山形系統というウイルスが、 2020年3月以降、自然界での流行を 確認されていないため です。

世界保健機関(WHO)は、 世界各地の流行状況をもとに、 ワクチンに含めるウイルスを検討しています。

その結果、 山形系統を含める必要性は低いと判断され、 3価ワクチンへの移行が推奨されました。

「4価から3価になった=ワクチンの効果が弱くなった」 という意味ではありません。

流行が確認されなくなった種類を除き、 現在の流行状況に合わせて ワクチンの構成を見直したものです。

B型インフルエンザは、もう流行しないの?

いいえ。B型インフルエンザが なくなったわけではありません。

B型には大きく分けて、 ビクトリア系統と山形系統があります。

現在も流行することがある ビクトリア系統は、3価ワクチンに含まれています。

「B型がワクチンからなくなった」 ということではありません。

Q

高齢になるとワクチンの効果が弱くなるのに、 接種する意味はありますか?

はい。高齢者にとっても、 ワクチン接種は大切です。

私たちの体には、 ウイルスなどから体を守る 「免疫」という働きがあります。

しかし、年齢を重ねるにつれて、 この免疫の働きにも変化が起こります。

そのため、 高齢者では若い人と比べて、 ワクチン接種後の免疫反応が 弱くなることがあります。

ただし、 「免疫反応が弱い」ことと、 「ワクチンを受けても意味がない」ことは 同じではありません。

高齢者を対象とした研究でも、 インフルエンザワクチンによって、 外来受診や入院のリスクを 減らす効果が確認されています。

高齢者では、インフルエンザによる 重い合併症を防ぐことが特に重要です。

インフルエンザにかかると、 肺炎などを起こしたり、 もともとの心臓や肺の病気が 悪化したりすることがあります。

そのため、 ワクチンによって入院などのリスクを 減らすことには大きな意味があります。

高齢者も毎年接種した方がいいの?

インフルエンザウイルスは、 シーズンごとに少しずつ変化します。

また、ワクチンで得られた免疫も 時間とともに弱くなることがあります。

そのため、高齢者でも 毎シーズンのワクチン接種が推奨されています。

日本では、65歳以上の方などは、 予防接種法に基づく定期接種の対象です。 費用や接種できる期間などは、 お住まいの自治体の案内をご確認ください。

なお、高齢者では、 ワクチン接種だけでなく、 手洗いや換気などの日頃の感染対策も大切です。

また、発熱や咳などが現れた場合は、 ワクチンを接種していても インフルエンザの可能性があります。

特に、高齢の方や持病のある方は、 症状が現れたら早めに医療機関へ相談しましょう。

まとめ

インフルエンザワクチンは、 世界の流行状況や研究結果を踏まえて、 毎シーズン見直されています。

4価から3価への変更も、 流行しているウイルスに合わせて ワクチンの構成を変更したものです。

また、高齢になると免疫の働きが変化しますが、 ワクチンによってインフルエンザの発病や 入院などのリスクを減らすことが期待できます。

ワクチンについて気になることがある場合は、 医師・薬剤師へご相談ください。

参考情報

※このページは一般的な情報をまとめたものです。 ワクチンの種類や接種の適否については、 年齢、持病、体調などによって 判断が異なる場合があります。

情報確認:2026年10月

2026-10-20 00:25:00

第6回|一度インフルエンザにかかった人も、ワクチンは必要?

一度インフルエンザにかかった人も、
ワクチンは必要?

「今年インフルエンザにかかったけれど、来年も接種する?」
「今シーズンはもう接種しなくていい?」
「以前、ワクチンで強い副反応が出たけれど大丈夫?」

インフルエンザにかかった後のワクチン接種や、 過去に副反応があった場合の対応について、 よくある3つの疑問を解説します。

このページでわかること
📅
感染した翌年の
ワクチン接種
💉
今シーズン中の
接種の必要性
🩹
以前の副反応と
次回の接種

感染後のワクチン接種についてよくある質問

Q

今年インフルエンザにかかりました。 来年もワクチンを受けた方がいいですか?

はい。翌シーズンもワクチン接種を検討することが大切です。

インフルエンザウイルスは、 少しずつ変化しています。

そのため、今年インフルエンザにかかっていても、 来年は異なる特徴をもつウイルスが 流行する可能性があります。

また、インフルエンザにかかったことで得られた免疫も、 すべてのインフルエンザウイルスに 十分な効果があるわけではありません。

ワクチンに含まれるウイルスの種類も、 流行が予想されるウイルスに合わせて シーズンごとに見直されています。

「今年インフルエンザにかかったから、 来年はワクチンがいらない」 というわけではありません。

特に小さなお子さん、高齢者、 持病のある方などは、 インフルエンザが重症化するリスクがあるため、 毎シーズンの接種が重要です。

Q

今シーズン、すでにインフルエンザにかかりました。 もうワクチンは必要ありませんか?

一度感染していても、 ワクチン接種を検討する意味はあります。

インフルエンザには、 A型・B型があり、 A型にもいくつかの種類があります。

同じシーズンに、 異なる種類のインフルエンザウイルスが 流行することもあります。

例えば、A型インフルエンザにかかった後に、 B型インフルエンザにかかる可能性もあります。

そのため、 一度感染したからといって、 そのシーズンのインフルエンザを すべて防げるわけではありません。

ワクチンは、感染したウイルスとは異なる種類の インフルエンザに対する予防にも役立つ可能性があります。

感染した後、いつから接種できますか?

インフルエンザにかかっている間や、 発熱などで体調が悪いときは、 ワクチンの接種を控えます。

体調が回復してから、 接種を検討してください。

感染から一律に何週間空けなければならない、 という決まりがあるわけではありません。 接種の時期は、回復状況や流行状況などを踏まえて 医師が判断します。

「もうインフルエンザにかかったから、 今シーズンのワクチンは必要ない」 と自己判断せず、接種について相談してください。

特に、重症化するリスクが高い方や、 まだ流行が続いている時期には、 ワクチン接種を検討する価値があります。

Q

以前、インフルエンザワクチンで 強い副反応が出ました。 次回も接種できますか?

以前どのような症状が出たかによって、 判断が異なります。

ワクチン接種後には、 接種したところの腫れや痛み、 発熱、だるさなどが起こることがあります。

こうした症状と、 アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応では、 次回の接種に関する考え方が異なります。

特に、以前の接種後に 息苦しさ、顔やのどの腫れ、 強いふらつきや意識の変化などがあった場合は、 慎重な確認が必要です。

アナフィラキシーを起こしたことがある場合

過去にインフルエンザワクチンや その成分によってアナフィラキシーを起こした場合、 同じワクチンを接種できないことがあります。

接種できるかどうかは、 原因となったワクチンや成分、 症状などによって判断する必要があります。

以前アナフィラキシーと診断された方は、 次回の接種前に必ず医師に伝えてください。

一方、接種したところの腫れや 一時的な発熱があったという理由だけで、 必ず次回の接種ができなくなるわけではありません。

以前の副反応について、 次の情報を医師に伝えてください。

  • どのワクチンを受けたか
  • 接種からどのくらい経って症状が出たか
  • どのような症状が出たか
  • 医療機関を受診したか、どのような治療を受けたか

接種したワクチンの記録や、 当時の診療情報がある場合は、 判断の参考になります。

以前の副反応が心配な場合は、 自己判断で接種の可否を決めず、 医師に相談してください。

こんなときはご相談ください
  • 今シーズン感染したので、接種する意味があるか迷っている
  • インフルエンザから回復した後、いつ接種できるか知りたい
  • 持病があり、重症化するリスクが心配
  • 以前、ワクチン接種後に強い症状が出た
  • 過去にワクチンでアレルギー反応を起こしたことがある

接種歴や感染した時期、 持病、過去の副反応などによって 判断が異なる場合があります。 医師へご相談ください。

まとめ

一度インフルエンザにかかっていても、 別の種類のウイルスに感染する可能性があります。

また、インフルエンザウイルスは シーズンごとに変化するため、 翌シーズンもワクチン接種を検討することが大切です。

過去に感染したことや、 接種後に副反応があったことだけで、 次回の接種の必要性や可否が 一律に決まるわけではありません。

ただし、過去にアナフィラキシーなどの 重いアレルギー反応があった場合には、 接種できないワクチンもあります。

迷ったときは、 感染歴や副反応の内容を医師に伝えて ご相談ください。

2026-10-20 00:20:00

第5回|ワクチン接種後の体調変化と副反応

インフルエンザワクチン接種後の
体調変化と副反応

「ワクチンを受けた後に熱が出た」
「接種した腕が腫れている」
「じんましんが出たけれど、来年も接種できる?」

インフルエンザワクチン接種後の 体調変化について、 よくある4つの疑問を解説します。

副反応の多くは一時的ですが、 医療機関への相談が必要な症状もあります。

このページでわかること
🌡️
接種後の発熱と
感染症の違い
🕒
接種直後の
過ごし方
💉
腕の痛み・
腫れへの対応
🩹
じんましんと
次回の接種

接種後の体調変化についてよくある質問

Q

接種後に熱が出ました。 副反応ですか? それとも感染症ですか?

発熱した時期や症状だけで、 確実に見分けることはできません。

インフルエンザワクチンの接種後には、 発熱や頭痛、だるさなどの 副反応がみられることがあります。

注射のワクチンでは、 発熱などの全身症状が約5〜10%の方にみられ、 多くは2〜3日で改善します。

一方、 ワクチンを受けた前後に、 インフルエンザやほかの感染症に かかっている可能性もあります。

特に、咳や鼻水が強い場合、 熱が長く続く場合、 いったんよくなってから再び悪化した場合などは、 感染症も考える必要があります。

「ワクチンを受けた後だから、副反応だろう」 と決めつけないことが大切です。

症状が強い場合や長引く場合は、 医療機関へご相談ください。

鼻から接種するフルミストでは、 鼻水や鼻づまりなども副反応としてみられます。 ただし、同じ症状が感染症でも起こるため、 症状だけで区別することはできません。

Q

ワクチン接種後、 どのくらい医療機関で様子を見ればいいですか?

接種後30分間は、 急な体調の変化に注意してください。

ワクチン接種後には、 まれにアナフィラキシーという 強いアレルギー反応が起こることがあります。

アナフィラキシーは、 接種後、比較的早い時間に起こることが多いため、 厚生労働省では 接種後30分間は、 接種した医療機関内で安静にする よう案内しています。

また、注射による緊張や痛みなどがきっかけとなって、 気分が悪くなったり、 失神したりすることもあります。

接種後の待機場所や過ごし方は、 医療機関の指示に従ってください。

待機中に息苦しさ、じんましん、 強いふらつきなどが現れた場合は、 すぐに医療スタッフへ伝えてください。

Q

接種した腕が腫れたり痛んだりしたら、 冷やしてもいいですか?

はい。軽く冷やすことで、 痛みや不快感が楽になることがあります。

注射のインフルエンザワクチンでは、 接種したところの赤み、腫れ、痛みなどが 約10〜20%の方にみられます。

多くは一時的な反応で、 通常2〜3日程度で改善します。

痛みや腫れが気になる場合は、 冷たいタオルなどを使って、 無理のない範囲で軽く冷やしてもかまいません。

冷やすときのポイント

  • 保冷剤や氷を直接肌に当てないようにしましょう。
  • 接種したところを強くこすったり、 もんだりしないようにしましょう。
  • 冷やしていて痛みや不快感が増す場合は、 無理をせず中止しましょう。

腫れや痛みが強い場合、 赤みが広がっていく場合、 数日経っても改善しない場合などは、 医療機関にご相談ください。

Q

接種後にじんましんが出ました。 来年もワクチンを受けられますか?

じんましんが出たからといって、 必ず次回も接種できないとは限りません。

ただし、 じんましんがワクチンによる アレルギー反応だった可能性について、 確認が必要です。

特に、じんましんとともに、 息苦しさ、顔やのどの腫れ、 強いふらつきなどが現れた場合は、 アナフィラキシーが疑われます。

過去にワクチンによる アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応を 起こしたことがある場合は、 接種できるワクチンの種類や 接種方法について慎重な判断が必要です。

次回の接種前に伝えてほしいこと
  • どのワクチンを受けたか
  • 接種から何分・何時間後に症状が出たか
  • じんましん以外の症状があったか
  • 医療機関でどのような治療を受けたか

接種したワクチンの名前がわかる記録や、 受診時の情報があれば、 次回の接種時に役立ちます。

次回接種の可否は、 自己判断せず医師に相談してください。

なお、現在じんましんが出ている場合は、 次回の接種を考える前に、 まず現在の症状について医療機関に相談してください。

接種後、こんな症状があるときは注意してください

接種後に次のような症状が現れた場合は、 速やかな対応が必要です。

  • 息苦しい、呼吸が苦しい
  • 顔やのどが急に腫れる
  • じんましんとともに強いふらつきや息苦しさがある
  • 意識や反応がいつもと違う
  • けいれんが続く

接種した医療機関にいる場合は、 すぐにスタッフへ伝えてください。

帰宅後に強い呼吸困難や意識障害などが現れた場合は、 119番に連絡してください。

こんなときはご相談ください
  • 発熱が続いている、または症状が悪化している
  • 接種したところの腫れや痛みが強い
  • 副反応なのか感染症なのかわからない
  • 接種後にじんましんが出た
  • 以前の副反応が心配で、次回の接種を迷っている

症状や接種したワクチンの種類などを伝えて、 医療機関へご相談ください。 薬の使用について迷う場合は、 薬剤師にもご相談ください。

まとめ

インフルエンザワクチン接種後には、 発熱、だるさ、接種したところの痛みなどが みられることがあります。

多くは一時的な反応ですが、 接種後の体調不良がすべて副反応とは限りません。

また、じんましんなどのアレルギー症状が出た場合は、 症状の内容に応じて対応し、 次回の接種についても医師に相談することが大切です。

気になる症状がある場合は、 無理をせず医療機関へご相談ください。

参考情報

※このページは一般的な情報をまとめたものです。 接種後の症状や体の状態によって 対応が異なる場合があります。

情報確認:2026年10月

2026-10-20 00:15:00

第4回|フルミストを受ける前に知っておきたいこと

フルミスト接種前のQ&A
鼻づまりや薬の影響は?

鼻から接種するインフルエンザワクチン 「フルミスト」。

「鼻水や鼻づまりがあっても受けられる?」
「タミフルなどの薬を使っていても大丈夫?」
「普段飲んでいる薬は?」

接種前に知っておきたい3つの疑問について、 わかりやすく解説します。

このページでわかること
👃
鼻水・鼻づまりと
接種
💊
抗インフルエンザ薬
との関係
📋
いつもの薬と
接種前の確認

フルミスト接種前によくある質問

Q

鼻水や鼻づまりがあっても、 フルミストを受けられる?

軽い鼻水があるだけで、 必ず接種できないわけではありません。

ただし、鼻づまりが強い場合には注意が必要です。

フルミストは、鼻の中にワクチンを噴霧して、 鼻の粘膜に免疫の働きを引き出すワクチンです。

鼻が強くつまっていると、 ワクチンが鼻の粘膜に十分届かない可能性があります。

そのため、鼻づまりが改善するまで 接種を延期したり、 注射のインフルエンザワクチンを選んだりすることがあります。

また、明らかな発熱がある場合や、 重い急性の病気にかかっている場合は、 接種を受けられません。

接種当日は、鼻水や鼻づまりの程度、 発熱などの体調について医師に伝えてください。

軽い症状だけで一律に接種できないと決まるわけではありません。

Q

フルミストの接種前後に、 タミフルやゾフルーザを使ってもいい?

フルミストの効果が弱くなる可能性があるため、 注意が必要です。

フルミストは、 病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使う 生ワクチンです。

一方、タミフルやゾフルーザなどの 抗インフルエンザ薬は、 ウイルスの増殖を抑える薬です。

そのため、フルミストの接種前後に 抗インフルエンザ薬を使うと、 ワクチンに含まれるウイルスの増殖も抑えられ、 十分な予防効果が得られない可能性があります。

注意が必要な期間は、 使った薬の種類によって異なります。

抗インフルエンザ薬を使った場合は、 薬の名前と使用した日を医師に伝えてください。

接種日を調整したり、 注射のワクチンを検討したりする場合があります。

大切な注意点

実際にインフルエンザにかかった場合は、 フルミストへの影響を心配して、 必要な治療を控えないでください。

接種後に抗インフルエンザ薬を使用した場合も、 治療を優先し、必要に応じて 追加のワクチン接種について医師に相談してください。

Q

風邪薬や抗アレルギー薬を飲んでいても、 フルミストを受けられる?

薬を飲んでいるという理由だけで、 必ず接種できないわけではありません。

一般的な風邪薬や抗アレルギー薬を 使用していても、接種できる場合があります。

ただし、薬の種類や治療中の病気によっては、 フルミストを受けられない場合があります。

特に注意が必要なのは、 免疫の働きを抑える薬を使用している場合です。

特に確認が必要な薬があります

国内のフルミストの添付文書では、 次のような薬が併用禁忌とされています。

  • 飲み薬や注射の副腎皮質ホルモン薬 (プレドニゾロンなど)
  • 免疫抑制薬 (タクロリムス、シクロスポリンなど)

また、アスピリンなどの一部の解熱鎮痛薬も 併用注意とされています。

これらの薬を使用している場合は、 接種前に必ず医師へ伝えてください。

なお、ステロイドを含む薬であっても、 塗り薬や吸入薬などは、 飲み薬・注射薬と同じ扱いとは限りません。

薬の種類や使用量、治療内容に応じて 接種できるか判断されます。

ワクチンを受けるために、 普段の薬を自己判断で中止しないでください。

接種時にはお薬手帳を持参するなどして、 現在使用している薬を医師へ伝えましょう。

接種前に相談しておきたいこと
  • 鼻づまりが強く、鼻からの接種ができるか心配
  • 最近、タミフルやゾフルーザなどを使用した
  • ステロイド薬や免疫抑制薬を使用している
  • 持病やアレルギーがあり、 フルミストが適しているかわからない

これらに当てはまる場合は、 接種前に医師へ相談してください。 お薬について不安なことは、 薬剤師にもご相談ください。

まとめ

フルミストは、 鼻の粘膜にワクチンを届けることで インフルエンザを予防するワクチンです。

鼻づまりの程度や、 使用している薬の種類などによっては、 接種方法や時期を検討する必要があります。

風邪薬を飲んでいるから必ず接種できない、 というわけではありません。

一方、免疫を抑える薬や抗インフルエンザ薬など、 特に注意が必要な薬もあります。

接種前には体調や使用中の薬を伝え、 自分に適したワクチンを選びましょう。

参考情報

※このページは一般的な情報をまとめたものです。 実際の接種の可否は、 年齢、体調、基礎疾患、使用中の薬などを踏まえて 医師が判断します。

情報確認:2026年10月

2026-10-20 00:10:00

第3回|フルミスト接種後の検査と家族への影響

フルミスト接種後のQ&A
検査や家族への影響は?

鼻から接種するインフルエンザワクチン 「フルミスト」。

「接種後に熱が出たら、検査を受けてもいい?」
「家族にワクチンのウイルスがうつることはある?」
「接種後に鼻をかんでも大丈夫?」
「インフルエンザの薬を使ってもいい?」

接種後に気になる6つの疑問について、 わかりやすく解説します。

このページでわかること
🧪
接種後の
インフルエンザ検査
👨‍👩‍👧
家族への
ウイルスの伝播
👃
鼻をかむ・
くしゃみ
🏠
接種後の
家庭生活

フルミスト接種後によくある質問

Q

フルミストを受けた後、 インフルエンザの検査を受けてもいい?

はい。必要であれば検査を受けられます。

ただし、フルミストを接種した後は、 検査結果の判断に注意が必要です。

フルミストは、病原性を弱めた インフルエンザウイルスを使用した生ワクチンです。

接種後しばらくは、 ワクチン由来のウイルスが鼻やのどから検出され、 インフルエンザの検査で陽性になる場合があります。

検査への影響が続く期間には個人差があるため、 接種後しばらくは検査結果の解釈に注意が必要です。

A型とB型の両方が陽性になるの?

フルミストにはA型・B型の ワクチンウイルスが含まれますが、 両方が必ず陽性になるわけではありません。

検出されるウイルスの種類や量、 検査方法などによって結果は異なります。

また、検査が陰性でも、 実際のインフルエンザ感染を 完全に否定することはできません。

そのため、検査で陽性になっても、 ワクチン由来のウイルスなのか、 実際にインフルエンザに感染したのか、 通常の検査だけでは区別できない場合があります。

検査を受けてはいけないわけではありません。

接種後に発熱や咳などが出た場合は、 フルミストを受けた日を医師に伝えてください。

症状や周囲の流行状況などを踏まえて、 検査や治療の必要性が判断されます。

Q

フルミストを受けた後、 家族にワクチンのウイルスがうつることはある?

可能性はありますが、まれなことです。

フルミストは、 病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使った ワクチンです。

接種後しばらくは、 鼻やのどからワクチン由来のウイルスが排出され、 周囲の人に伝わる可能性があります。

ただし、フルミストに含まれるウイルスは、 通常のインフルエンザウイルスと比べて、 病気を起こしにくいように作られています。

特に注意が必要なのは、 重度の免疫不全がある方との接触です。

国内の添付文書では、 接種後1〜2週間は、 重度の免疫不全者との密接な接触を できるだけ避けるよう注意されています。

家族など身近な方に重度の免疫不全がある場合は、 接種前に医師へ相談してください。

Q

フルミストを受けた後、 鼻をかんだり、くしゃみをしたりしても大丈夫?

通常は、追加接種する必要はありません。

フルミストは、 左右の鼻の中にワクチンを噴霧して接種します。

接種後に鼻をかんだり、 くしゃみをしたりしたからといって、 必ずしもワクチンの効果がなくなるわけではありません。

接種直後にくしゃみが出た場合でも、 通常はそのことだけを理由に 追加の接種を行う必要はありません。

接種中に薬液がこぼれた場合や、 十分に鼻へ入らなかったように感じた場合は、 その場で医師に伝えてください。

自己判断で追加接種する必要はありません。

Q

フルミストを受けた後、 家族と普通に生活してもいい?

通常は、普段どおりの家庭生活で問題ありません。

フルミストを接種したことだけを理由に、 家族との接触をすべて避ける必要はありません。

ただし、ワクチン由来のウイルスが、 まれに周囲の人へ伝わる可能性があります。

特に、家族に重度の免疫不全がある方がいる場合は、 接種後1〜2週間の密接な接触について、 医師に確認してください。

また、接種後に発熱や咳、鼻水などの症状が出た場合は、 ワクチンの副反応だけでなく、 実際に感染症にかかっている可能性もあります。

体調が悪いときは、無理をせず休みましょう。

家族への感染を防ぐためにも、 手洗いや換気、咳エチケットなどを心がけてください。

Q

インフルエンザの薬を使った後、 すぐにフルミストを受けてもいい?

使用した薬によっては、 接種までに間隔を空ける必要があります。

フルミストは弱毒化したウイルスが 鼻の中で増えることで免疫をつくるワクチンです。

抗インフルエンザ薬を使うと、 ワクチンの効果が弱くなる可能性があります。

使用した薬の名前と、 最後に使用した日を医療機関に伝えて、 接種時期を個別に相談してください。

薬によって必要な間隔が異なります。 自己判断で薬を中止する必要はありません。

Q

フルミスト接種後にインフルエンザになったら、 薬を使ってもいい?

はい。必要な治療を優先します。

接種後しばらくの間に抗インフルエンザ薬を使用すると、 ワクチンの効果が弱くなる可能性があります。

しかし、 ワクチンへの影響を心配して、 必要な治療を遅らせないでください。

受診するときは、 フルミストを接種した日を医師に伝えてください。

ワクチンの再接種などについても、 状況に応じて医師が判断します。

こんなときは医療機関へご相談ください

  • 接種後に高熱が続いている
  • 咳や鼻水などの症状が強い、または悪化している
  • 家族に重度の免疫不全がある方がいる
  • 接種後の体調変化が副反応なのか、 感染症なのかわからない
  • 抗インフルエンザ薬を最近使った、 または接種後に使用することになった

呼吸が苦しい、意識や反応がおかしい、 けいれんしているなど、 緊急性の高い症状がある場合は、 速やかに医療機関を受診してください。

まとめ

フルミストは、鼻から接種する生ワクチンです。

接種後しばらくは、 ワクチン由来のウイルスが鼻やのどから検出されたり、 まれに周囲の人へ伝わったりする可能性があります。

ただし、 接種後にインフルエンザの検査を受けてはいけない、 家族と普通に生活してはいけない、 という意味ではありません。

接種後に体調が悪くなった場合は、 接種した日を医師に伝えてください。

抗インフルエンザ薬を使った場合は、 薬の名前と最終使用日を伝え、 接種時期を相談してください。

気になることがある場合は、 医師・薬剤師にご相談ください。

医療者向け補足| 抗インフルエンザ薬との接種間隔

米国CDCでは、 経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(LAIV)に対する 抗インフルエンザ薬の干渉を避ける目安として、 接種前について次の期間を示しています。

抗インフルエンザ薬 最終投与から接種まで
オセルタミビル・ザナミビル 48時間以上
ペラミビル 5日以上
バロキサビル 17日以上

いずれも接種後2週間以内に使用すると、 ワクチンの効果を弱める可能性があります。

薬の排泄が遅れる場合は、 さらに長い間隔が必要になることがあります。

これはCDCの推奨に基づく目安です。 国内添付文書では具体的な日数は規定されていません。

ラニナミビル(イナビル)などについても 個別に確認してください。

CDC:インフルエンザワクチンと抗ウイルス薬

参考情報

※このページは一般的な情報をまとめたものです。 症状や体の状態によって対応が異なる場合があります。

情報確認:2026年10月

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