2023/01/18 12:00

錠剤嚥下障害のトレーニング

錠剤が飲めないというご相談、子供さんだけのことではありません。

大人の方でも悩んでいらっしゃる方は多いです。

 

実際に、「錠剤」「飲めない」「練習」といった検索ワードで、当薬局のページに辿り着いた方も多くいらっしゃいます。

私も、これまで「噛んじゃダメ」しか、言っていない気がしたので、何かできれば、と勉強中です。

 

いくつかトレーニングも行われていますので、ご紹介したいと思います。

 

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【注意事項】病気のために嚥下障害がある方は、必ず主治医等に相談してください。

絶対に、自己判断で試さないでください。

この方法は、嚥下機能は正常だが、「苦手」と感じている方向けの方法です。

大人の方で、普段、固形物の食事を食べるときには、嚥下には問題がない方が読むことを想定して紹介しています。

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① pop-bottle 法

 

練習に使うもの:

 ・空のカプセル

 ・スクイズボトル(スポーツドリンクなどに使われる、ボトルを握り中の飲料を押し出す容器)

 (スクイズボトルがなければ、ストロータイプのボトル)

food065.png 

イラスト引用元)https://free-icons.net/

 

<ポイント>

・好きな飲料(自分で選ぶ)

・小さいカプセルから始める もしくは 小さいお菓子(自分で選ぶ)

 (参考論文では、長径が15mmの3号カプセルを使用)

・練習に対して前向きにリラックスして取り組めるような声かけ

・一緒にいる人が、してみせる

・優しい声かけ

・できたら褒める

※参考論文では、子供を対象に、このトレーニングをしているので、子供さんの好きな飲料ですること、できたら褒めること、をポイントして挙げてあります。

 

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<方法>

 

1. カプセルを舌の真ん中あたりにのせる

 ※頭は真っ直ぐ前を向いたまま。上を向いたりはしない。

 

2. スクイズボトルに唇をピッタリつける。

 ボトルを握って(飲料を出して)、ごっくん(3回)

【重要】頭が真っ直ぐ前を向いたままの姿勢が、むせずに嚥下しやすい姿勢です。

 

※うまくいっても、すぐに大きいカプセルにしない。小さいカプセルで、何度か練習する。

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<訳者コメント>

誤嚥を防ぐ体勢として、下顎を軽く前に突き出した体勢が推奨されています。

気道が閉じて、食道に送り込みやすいためです。

紹介した論文では、その体勢をとって、かつ、スクイーズ式のボトルで水を送り込むことで飲み込みやすくしている点が工夫されています。

 

参考)

Tse Y et al. The KidzMed project: teaching children to swallow tablet medication. Arch Dis Child. 105 (11), 1105-1107 (2020). doi: 10.1136/archdischild-2019-317512

2023/01/03 18:00

最近のニュースから/薬がない?

薬局の窓口で、「今までのお薬が手に入らないので、別のメーカーの薬ですが・・・」「同じ系統の薬です・・・」

などと、お伝えしている方もいらっしゃいます。

皆様の中にも、そのような説明を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ニュースなどでお聞きになられた方もいらっしゃるかもしれません。

2020年以降、医薬品の供給が、かなり難しい状況です。

 

これについて、ご説明と対策(私なりの)をお伝えします。

 

ーーー

1. 本当に薬が足りないのか?

2. 実は、以前からの問題も

3. 極めて重大な不祥事

4. 急増する需要に追いつけない

5. 薬局はどうしているのか

6. 患者様へのお願い

ーーー

 

 

1. 本当に薬が足りないのか?

 

製薬企業の団体である「日本製薬団体連合会」が調査したデータを見てみます。

製薬企業から医薬品卸への出荷状況に関するデータですが、通常出荷されている医薬品の割合は、前回の 79.6% よりも、今回は 71.7% と減少しており、前回よりも”薬不足”の状況は悪化しています。

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調査概要)

①2021年9月に実施した調査では、218社、15,444品目の医薬品を調査

②2022年11月に実施した調査では、330社、19,336銘柄の医薬品を調査

ーーーーー

医薬品供給.jpg 

 

2. 実は、以前からの問題も

 

実は、”薬不足”は、以前からの問題でもありました。

 

医薬品の価格は、”薬価”として公的に決められており、さらに、定期的に見直しが行われています(以前は2年に1回→毎年改正)。

そのため、以前から使われていて長い年月が経過した医薬品が価格が安くなる一方、

製造コストは、近年の物価上昇や円安の影響、環境対策などの影響で、ますますコストが上昇しています。

そのため、価格が安い薬は、製造コストに見合わなくなり採算が取れないものも出てきます。

したがって、採算性が悪いものは、海外で製造した原料を輸入する、などの措置が行われており、海外の状況に左右される、ということが発生します。

 

安心していただきたいのは、日本でも外国の製造業者に対しても、事前に定めた方法を守って製造しているか・品質は十分か、政府が監視しています。

もし、違反が発見されたり、製品に不純物が発見されたら、その重要度に応じて、製品を回収する・営業を停止する、などの措置が行われます。

しかし、その場合は、一旦薬の製造が停止する・減少することも起こります。

 

以前から、日本の製薬に関する問題の一つとして、

「昔から使っている、安くて良い薬が、安いために採算がとれず、製造が困難

ということがありました。

 

 

ここで、特に問題となったのが、セファゾリン注射剤の不足問題です。(2019年1月から)

この時は、市場シェアが高かった製薬企業が、原薬を輸入していたA国、B国について、

A国は異物混入、B国が製造を辞めたことが元となり、医薬品を安定供給することが極めて困難となりました。

これ以降、もちろん、政府は医薬品の安定供給のために、対策を取ってきたのですが、

製薬業界を揺るがす、大きな事件が起こりました。

 

 

3. 極めて重大な不祥事

2021年12月

小林化工という製薬企業が製造した抗真菌薬を服用後に、「ふらつき・めまい・意識障害」の副作用報告が複数報告されたため、

製造記録を確認したところ、睡眠導入剤の成分が混入していたことが発覚しました。

 

医薬品の製造工程は、事前に国に申請して承認された工程の通りに行われますが、

この件では、承認通りの製造工程を行わなかったこと、品質管理が適切に行われていなかったことが原因でした。

 

表示以外の成分が混入していたために健康被害が発生し、本当に痛ましいことに死亡された方もいらっしゃいました。

医薬品の信頼を根本から揺るがしかねない、極めて重大な不祥事です。

被害を受けた方には、心よりご冥福をお祈りするとともに、いち薬剤師として、薬業界に携わるものとしては、心から申し訳ない思いでいっぱいです。

(なお、その後、この製薬企業は、製造販売業を廃止しました)

 

この一件を受けて、医薬品製造業界を上げて、製造過程が正しく行われているか、品質管理が正しく行われているか、見直しが行われました。

その過程で、他にも違反があったことが発見され、複数の製薬企業が行政処分を受けました。

最近では、令和4年9月にもある企業が行政処分を受けるなど、散発的に企業の処分が継続している状況です。

 

ある製薬企業で医薬品の製造が停止したため、別の企業では、その同じ成分の薬の需要が急激に増えて、製造が追いつかず、医薬品が入手しづらい状況が発生しました。

また、新型コロナウイルス感染症の世界的な影響のために、薬の製造や流通が滞ったため、ある医薬品が入手困難になる状況も起こりました。

さらに、令和3年12月には、医薬品の大規模な物流センターが火事になった影響で、物流に支障が生じました。

 

最近では、新型コロナウイルス感染症の患者数の急増のため、急性上気道炎の治療薬の需要が急激に増えた影響で、製造が追いついていない、という状況が、今まさに発生しています。

 

このように、製薬企業の重大な不祥事の後も、さまざまな要因が重なり、医薬品の供給が困難な状況が発生しており、現在もその状況が続いています。

ジェネリック医薬品が不足した結果、先発医薬品の需要も高まり、先発医薬品でさえ、手に入りにくい状況です。

 

薬局が医薬品卸から購入をする場合、いままでに取引のない医薬品は、新規先には売れません、ということも発生しています。

 

状況が改善するためには、後2年必要、などという意見もあります。

 

 

4. 急増する需要に追いつけない

 

薬が不足している原因の一つに、最近の事情も影響しています。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、

解熱鎮痛薬や急性上気道炎の治療薬の需要が急増しており、

生産が追いついていない、という問題も発生しています。

 

 

5. 薬局はどうしているのか?

 

薬局では、このような事態を受けて、患者様の治療継続のため、なんとか必要な薬が手に入れられるように努めています。

例えば、このような方法です。

 

◯いつも服用している薬が、すぐには手に入らないとき

 →別のメーカー品で同じ成分の薬が手に入らないか?

 

◯同じ成分のジェネリック医薬品(後発医薬品)が手に入らないとき

 →同じ成分の先発医薬品が手に入らないか?

 

◯どうしても同じ成分の医薬品が手に入らないとき

 →主治医に問い合わせて、同じ効能効果を持つ、別の医薬品に変更可能かを相談する

 

◯いつも定期的に服用している医薬品

 →早めに医薬品卸に発注して準備しておく

 

 

6. 患者様へのお願い 

 

患者様におかれましては、いつもと違う薬に不安を感じられるお気持ちはわかります。

どうぞ、ご不安な気持ちも、安心して相談できる薬剤師に相談してください。

しっかりと説明を受けていただき、納得して、治療を継続していただけるよう、私たち薬剤師は応援します。

 

もちろん、たとえ同じ成分の薬でも、製薬会社が異なれば、添加物が異なることはあります。

万が一、医薬品を服用・使用して、「何かおかしいな?」「いつもと違うな?」と不調を感じたら、すぐに相談してください。

 

私たち医療関係者は、医薬品供給困難な中でも、患者様の治療を継続していただけるよう、最大限の工夫をします。

安心して治療を続けていただけますように。

 

そのためにも、大切なこと、

いつもの、かかりつけの薬局にかかりましょう。

どの薬局・薬剤師に任せるか、あなたが選んでいただけます。

 

 

言い訳のような話になってしまい、申し訳ございません。

私たちも、皆様に選んでいただけますよう努めて参ります。

2022/12/26 14:00

無料検査が受けられるか調べたい方へ

1.png

年末に入り、検査の問い合わせをいただくことも増えて参りましたので、改めて、ご説明いたします。

こちらでは「無料検査をうけることができるのか」について、ご紹介します。

 

(追記)長崎県の無料検査事業は、R5年3月31日で終了です 

なお、無料検査は、国の指針に基づいて、都道府県が行う事業ですので、お住まいの都道府県によってルールは異なります。

こちらには、長崎県の現在のルール(12/24~1/12)をご紹介することをあらかじめご理解ください。

 

<無料検査をご利用いただける方>

無症状の方

濃厚接触者あたらない方・あたる可能もない方

陽性者療養解除目的でない場合

上記を満たす方は、無料検査をご利用いただけます。

 

現在行われている無料検査の制度は、1種類 2種類 あります。お住まいの場所などの条件で、どちらの対象になるのか調べることができます。

 

・長崎県内在住者(長期滞在者も含む)

 →「感染拡大傾向時の一般検査事業」の対象です

 

・長崎県外在住者

 イベント参加の為、陰性結果の提示を求められている等の条件を満たす方は、

 →「定着促進事業」を使って無料検査が可能です

(参考)長崎県庁ホームページ >【総合ページ】新型コロナウイルス感染症について

(参考)詳しくは、こちらのページに記載しています PCR 等無料検査制度(R4年4月から)https://kohakudo589.com/free/pcr2022

 (追記)こちらの制度は、12月24日から1月12日で終了しました。

 

では、無料検査の対象にならない方は、どのような方法があるのか、以下にお伝えします。

※自費検査以外の方法について、説明します。

 

【症状がある方】

 

2.png

 

無料検査は、症状がない方がセルフチェックとして行っていただくものなので、発熱・のどの痛みや咳など、風邪のような症状がある方は、ご利用いただけません。以下のような方法があります。

 

〇抗原定性検査キット配布に申し込む (追記)R5年3月30日に受付終了しました

 

長崎県では、長崎県陽性者判断センターの対象となる方に対して、医療用抗原定性検査キットの配布を行っています。

症状がある方のうち、下に該当する方で、スマホやパソコンから申し込み手続きが可能な方は、申し込むことが可能です。

中学生~64歳の方

重症化リスク(※)が一つもない

 ※悪性腫瘍、慢性呼吸疾患、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、脂質異常症、心血管疾患、脳血管疾患、肥満(BMI:30以上)、喫煙、固形臓器移植後の免疫不全、免疫抑制・調整薬の使用、HIV 感染症

妊娠していない

症状が軽いため受診を希望しない方(症状がきつく診察を受けたい方は、病院に相談してください)

 

検査した結果、「陽性」だった場合は、長崎県陽性者判断センターに登録をしていただきます。 

☆検査キット配布の問い合わせ先は、長崎県抗原検査キット配布センターです。

https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/hukushi-hoken/kansensho/corona_zigyousha_05-kansensho/kensakittohaisou/

 

 

〇病院・診療所に電話する

 

まずは、ご自身で健康観察をお願いします。

もしも、発熱等の症状が出た場合は、医療機関に相談してください。

 

診察を受けたい場合、いきなり行くのではなく、まずは、電話をして相談してください。

発熱外来の時間などが決まっている場合がありますので、必ず事前に相談してください。

 

かかりつけ医

かかりつけ医がいる方は、まずは、かかりつけ医に電話をして相談してください。

相談前には、体温の記録やいつから症状があるのか、感染者との接触状況など、メモにまとめておくと、効率的に伝えられるでしょう。

 

診療・検査医療機関

かかりつけ医や地域の身近な医療機関がない場合、長崎県のページに記載されている「診療・検査医療機関」に電話で相談してください。

「診療医療機関」とは、発熱診療に対応していることを公表している医療機関です。掲載されている医療機関から、開業医を探して相談してください(基幹病院を受診するには紹介状が必要なため)。このリストには掲載されていなくても、発熱診療の相談にのってくださる場合もあります。かかりつけ医がリストに掲載されていなくても、まずは、かかりつけ医に相談されることをおすすめします。

 

(参考)長崎県 診療・検査医療機関検索 MAP https://shinryoukensa.pref.nagasaki.jp/

 

※休日の場合・・・長崎県では、休日に発熱外来等の診療を行っている医療機関を公開しています。

https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/hukushi-hoken/kansensho/corona_nagasaki/kyuujitsutougairai/

 

 

長崎県 受診・相談センター

相談先に迷う方は、長崎県の相談窓口があります。(0120-071-126 ※土日祝日含む24時間対応)

 

ただし、年末年始は電話が混みあうため、つながりにくい可能性があります。ご自身で診療・検査医療機関を調べることができる方は、極力、受診・相談センターへのご連絡はお控えいただけるように、と長崎県から案内されています。

(参考)長崎県 受診・相談センター https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/hukushi-hoken/kansensho/corona_jushin-sodan/ 

 

 

〇抗原定性検査キットを自費購入する

 

軽症で受診するまでもないと考えられる方や、万が一陽性だった場合に長崎県陽性者判断センターの対象となる方は、抗原定性検査キットを購入されるのも、一つの方法です。抗原定性検査キットの配布まで待てない方や、年末年始に備えて事前に持っておきたい人も、購入しておいても良いでしょう。

 

ただし、購入する際には、国が薬事承認した検査キットを購入してください。

国が薬事承認した検査キットとは、以下の通りです。

医療用抗原定性検査キット・・・「体外診断用医薬品」と記載

一般用抗原定性検査キット・・・「第1類医薬品」と記載

 

抗原定性検査キットを販売している薬局の一覧が公開されていますので、ご参考になさってください。

なお、在庫がない場合もありますので、購入にあたっては、事前に電話で確認をお願いします。

・長崎県 https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/hukushi-hoken/kansensho/corona_zigyousha_05-kansensho/corona-test-kit/

・諫早市薬剤師会 http://e-ipa.jp

 ※なお「研究用」と書いてある検査キットは、国から承認されていません。性能が保証できないため、使用しないでください。

 

 

 

【無症状】かつ【濃厚接触者】

3.png

濃厚接触者にあたる方やその可能性がある方は、無料検査はご利用いただけません。

ご自身が濃厚接触者にあたるか不明な方は、まずは、ご確認ください。

(参考)長崎県 濃厚接触者の特定・行動制限及び積極的疫学調査について

https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/hukushi-hoken/kansensho/corona_zigyousha_05-kansensho/noukousesshokusha/

 

〇病院・診療所に電話する

 

検査を受けたい場合、病院に電話をして相談してみてください。

ただし、検査が必要かどうかは、医師の判断次第です。医師の判断で検査が必要と思われたら、検査を受けることも可能だと思います。

※ただし、年末年始は医療機関も混みあうことが予想されます。感染可能性があることを考えて、待機をしていただいているので、症状がない場合は、積極な検査は控えていただき、発熱があるときに電話相談されてはいかがでしょうか。

 

〇検査キットを自費購入

 

濃厚接触者の方は、原則、薬局での購入は出来ませんが、やむを得ない場合は、検査キットを自費で購入されて、検査することは可能です。

ただし、お出かけになる場合は、感染対策を徹底し(マスク着用し、公共交通機関は使わず自家用車で訪問、トイレは自宅で済ませておき外出先では借りない)、薬局に事前確認したうえで、購入することが可能です。薬局によっては、駐車場での対応となる場合もありますので、事前にご確認ください。

 

 

 

【陽性者の療養解除目的】

4.png

入院・療養していた方の療養解除の判断は、国の指針に基づき、医療保険関係者が確認のうえ、行っています。

療養解除基準を満たす方は、他人に感染させるリスクは極めて低いとされているため、職場復帰などの療養解除に際し、陰性証明を提出する必要はありません。(ウイルスの死がいは残っているため、PCR 検査をうけると、結果が陽性と出る可能性はありますが、他者に感染させるリスクは極めて低いため、療養解除可能とされています)

もし、職場の方に納得してもらえない場合、県の労働相談窓口に相談してください。

 

(参考)長崎県 >長崎県 PCR 等検査の無料化について https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/hukushi-hoken/kansensho/kansenshou/kansenkakudai-muryoukensa/

※画面下方の「よくある問い合わせ内容 Q.1」に記載されています。

 

(参考)長崎県 県央保健所 >新型コロナウイルス感染症への対応について https://www.pref.nagasaki.jp/object/kenkaranooshirase/oshirase/577870.html

※画面下方、「職場で陰性証明を求められている方へ」に記載されています。

 

(参考)厚生労働省 >新型コロナウイルス感染症 陽性だった場合の療養解除について https://www.mhlw.go.jp/content/000928216.pdf

※「検査不要」と記載されています。

 

 

※1月13日以降の状況に従って、記事を訂正しました。(青文字)

※3月31日で無料検査事業終了します

 

ーーーーーーー(R5. 5/8追記)ーーーーーーー

5月8日に、コロナ2019が感染症法で5類感染症に移行したことを受けて、取り扱いが変更になりますので、ご注意ください。

ー(コロナ2019関連記事に追記しています)ー

2022/11/28 18:00

こはく/オンライン資格確認

こはく堂薬局からのお知らせ >オンライン資格確認

 

当薬局では、令和4年11月から、オンライン資格確認を運用開始しました。

 

〇 オンライン資格確認とは?

 

医療機関や薬局で、加入している医療保険の資格情報をオンラインで確認できるシステムです。

(原則、義務化であり、全ての薬局に整備するように進行中です)

 

患者様は、「マイナンバーカード」を利用することもできますし、これまで通り、紙やカード型の保険証もご利用いただけます。

 

ーーーオンライン資格確認でどうなる?ーーー

 

1. 「マイナンバーカード」を健康保険証としてご利用いただけます

※マイナポータルでのお申込み、又は、顔認証付きカードリーダーでもお申込みが可能です。

※マイナンバーカードの提示がない場合、健康保険証を確認させていただき、オンライン資格確認システムを使って、資格確認します。

 

2. 医療保険の資格確認を正確に行うことができます

※オンラインで医療保険の加入状況を確認できます。

医療機関側では、医療保険の確認作業が楽になります。

 

3. 手続きが簡単になります

「限度額適用認定証」の申込と提示が不要になります

※申請が認められるまでの間、一時的に自分で負担する必要がなくなります。

  

ーーー以上が、オンライン資格確認でできることーーー 

 

 

さらに、マイナンバーカードを保険証として利用されると、患者様の同意により、以下のようなことができるようになります。

 

ーーーマイナンバーカードで特定健診情報・薬剤情報の閲覧を許可した場合ーーー

  

4. 特定健診情報やお薬の情報が医師等と共有されます

※マイナポータルでご自身の特定健診情報や薬剤情報を確認することができます。

 また、その情報と医師等がオンラインで確認することができるため、正確な情報を医療に活かすことができます。

 ・特定健診情報:5年分の結果が見れる →無駄な検査が減らせるかもしれません

 ・薬剤情報:3年分の結果が見れる →お薬手帳と合わせて確認することで、相互作用が防げます

 

ーーー以上が、マイナンバーカードで特定健診情報・薬剤情報の閲覧を許可した場合にできることーーー 

 

〇 詳しく知りたい方は

マイナンバーカードの保険証利用については、厚生労働省が説明用のページを作成していますので、ご参照ください。

 

(参考)厚生労働省:マイナンバーカードの保険証利用について(被保険者証利用について)

 

(参考)デジタル庁:マイナンバーカードが健康保険証として利用できます(マイナポータル)

 

(参考)厚生労働省:マイナンバーカードの健康保険証利用に対応する医療機関はこちら

 

 

ひきつづき、疑問に思われるような内容について、解説を作成します。

2022/11/16 09:00

こはく/個人情報保護に関する基本方針

こはく堂薬局からのお知らせ >個人情報保護に関する基本方針

 

個人情報保護に関する基本方針

 

 

1. 基本方針 

 当薬局は、「個人情報の保護に関する法律」(以下、「個人情報保護法」)および「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」(厚生労働省策定。以下、「ガイドライン」)を遵守し、良質な薬局サービスを提供するために、皆様の個人情報を適切かつ万全の体制で取り扱います。

 

2. 具体的な取り組み 

 当薬局は、皆様の個人情報を適切に取り扱うために、次の事項を実施します。 

(1) 個人情報保護法およびガイドラインをはじめ、関連する法令を遵守します。 

(2) 個人情報の取扱いに関するルール(運用管理規定)を策定し、個人情報取扱い責任者を定めるとと もに、従業員全員で遵守します。 

(3) 個人情報の適切な保管のために安全管理処置を講じ、漏洩・滅失・棄損の防止に努めます。 

(4) 個人情報を適切に取り扱っていることを定期的に確認し、問題が認められた場合には、これを改善 します。 

(5) 個人情報の取得にあたっては、あらかじめ利用目的を明示し、その目的以外には使用しません。 ただし、本人の了解を得ている場合、法令に基づく場合、個人を識別できないよう匿名化した場合 などは除きます。

(6) 業務を委託する場合は、委託先に対し、当薬局の基本方針を十分理解の上で取り扱うよう求めると ともに、必要な監督・改善処置に努めます。 

(7) 個人情報の取扱いに関する相談体制を整備し、適切かつ迅速に対応します。 

 

3. 相談体制 

 当薬局は、次の事項についてご本人から申し出があった場合、適切かつ迅速に対応します。 

(1) 個人情報の利用目的に同意しがたい場合 

(2) 個人情報の開示、訂正、利用停止など(法令により応じられない場合を除く)

(3) 個人情報が漏洩・滅失・棄損した場合、または、その可能性が疑われる場合 

(4) その他、個人情報の取扱いについてご質問やご不明な点がある場合 ​ 

 

安心して薬局サービスを受けていただくために(お知らせ) 

 当薬局では、良質かつ適切な薬局サービスを提供するために、当薬局の個人情報保護の取扱いに関する基本方針にもとづいて、常に皆様の個人情報を適切に取り扱っています。また、当薬局における個人情報の利用目的は、次に掲げる事項です。 個人情報の取扱いについて、ご不明な点や疑問などがございましたら、 お気軽にお問い合わせください。 

 

・皆様の個人情報の利用目的

◯ 当薬局における調剤サービスの提供 

◯ 医薬品を安全に使用していただくために必要な事項の把握(副作用歴、既住歴、 アレルギー、体質、併用薬、ご住所や緊急時の連絡先など) 

◯ 病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、介護サービス事業者などとの連携

◯ 病院、診療所などからの照会への回答 

◯ 家族などへの薬に関する説明 

◯ 医療保険事務(審査支払機関への調剤報酬明細書の提出、審査支払機関または保険者への照会、審査支払機関または保険者からの照会への回答など) 

◯ 薬剤師賠償責任保険などに係る保険会社への相談または届出など 

◯ 調剤サービスや業務の維持・改善のための基礎資料 

◯ 当薬局内で行う症例研究 

◯ 当薬局内で行う薬学生の薬局実務実習 

◯ 外部監査機関への情報提供

 

 

 

 上記について、同意しがたい事項がある場合はお申し出ください。お申し出がない場合、同意していただけたものとして取扱います。同意は、いつでも撤回できます。 特別に配慮が必要な場合はお申し付け下さい。

 

 

 参考資料)

1)「個人情報の保護に関する法律」、平成15530日法律第57号.(最終改正:平成28527日法律第51号)

2)「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」、個人情報保護委員会、平成2811月.(平成293月一部改正)

3)「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」、厚生労働省、平成161224日.(平成18421日改正、平成22917日改正、平成28121日改正)

4)「「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」に関する QA(事例集)」、個人情報保護委員会事務局・厚生労働省医薬生活衛生局他、平成29530日.

5)「「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」及び「個人データの漏えい等の事案が発生した場合等の対応について」に関する QA」、個人情報保護委員会、平成29216日.(平成29530日更新)

6)「個人情報保護に関する薬局向けQ&A」、日本薬剤師会、平成29年9月11日.