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2021-12-07 10:00:00
【薬の使い方】薬の正しい飲み方と、そのわけ

 

あなたは、お薬をどのようにして、飲んでいますか?

 

【薬の使い方】薬の正しい飲み方と、そのわけ

 

「薬は水で飲みましょう」と言われたことがある方は多いと思います。

でも、なぜ水で飲む必要があるのでしょうか?

 

今回は、薬の基本的な飲み方と、その理由について、わかりやすくご紹介します。

 


 

飲み薬の基本

 

飲み薬は、基本的に

コップ1杯程度の水、または白湯で飲む

ことをすすめています。

 

「そんなの当たり前では?」と思うかもしれません。

 

中には、

  • 水なしでも飲める
  • 少しだけ水を飲めば大丈夫

という方もいらっしゃるでしょう。

 

ですが、実は「しっかり水で飲むこと」には、大切な意味があります。

ChatGPT Image 2026年5月15日 17_10_15.png

 


 

なぜ「コップ1杯」なの?

 

薬は、口から飲んだあと、

食道 → 胃 → 小腸

へと運ばれていきます。

 

多くの薬は、小腸で吸収され、血液にのって全身へ運ばれます。

ChatGPT Image 2026年5月15日 17_11_19.png

 


 

水には、大きく2つの役割があります

 

① 薬をしっかり運ぶ

 

十分な水で飲むことで、

  • 口の中
  • のど
  • 食道

などに薬がくっつきにくくなります。

 

特にカプセル剤は、水が少ないと貼りつきやすいことがあります。

 

カプセルを少し濡れた指で触ると、くっついた経験はありませんか?

 

薬も同じように、唾液や水分が少ないと粘膜に付着しやすくなります。

 

特に高齢者では、

  • 唾液が少ない
  • 飲み込む力が弱くなる

こともあり、薬が食道に残りやすくなる場合があります。

ChatGPT Image 2026年5月15日 17_12_10.png

 

② 薬を溶かして、吸収しやすくする

 

薬は体の中で、

  • 崩れる
  • 溶ける
  • 吸収される

という過程を経て、効果を発揮します。

 

水が少ないと、薬が十分に溶けず、

  • 効果が弱くなる
  • 効き始めが遅くなる

ことがあります。

 


 

水が少ないと、どうなるの?

 

薬が口や食道に残ると、

  • 食道の炎症
  • 胸の痛み
  • つかえ感

などの原因になることがあります。

 

また、薬が正しく吸収されず、期待した効果が得られないこともあります。

 


 

なぜ「水か白湯」なの?

 

飲み物によっては、薬と相性が悪いものがあります。

 

組み合わせによっては、

  • 薬の効き目が弱くなる
  • 効きすぎる
  • 副作用が出やすくなる

ことがあります。

 

そのため、基本的には

「水」または「白湯」

で飲むことがすすめられています。

ChatGPT Image 2026年5月15日 17_12_53.png

 


 

例外もあります

 

「必ずコップ1杯の水で飲まなければいけない」というわけではありません。

 

例えば、

  • 心不全
  • 腎臓病

などで、水分制限がある方もいらっしゃいます。

 

そのような場合には、

  • 少ない水でも飲みやすい薬
  • 飲み込みやすく工夫された剤形

などが使われることがあります。

 

また、飲みやすさを考えて、あえて水以外で飲むことをすすめられるケースもあります。

 


 

飲みにくさは、遠慮なく相談を

 

薬について、

  • 飲み込みにくい
  • のどにつかえる
  • 粉薬が苦手
  • 水がたくさん飲めない

など、困っていることがあれば、ぜひご相談ください。

 

薬には、

  • 小さい錠剤
  • ゼリータイプ
  • 粉薬
  • 液剤

など、さまざまな工夫があります。

 

「ちゃんと飲めること」も、治療ではとても大切です。

 


 

まとめ

 

飲み薬を水で飲むのは、

  • 薬を安全に届けるため
  • 正しく吸収させるため

という大切な意味があります。

 

基本は、

✅ コップ1杯程度の水か白湯
✅ 水なしで飲まない
✅ 気になることは相談する

 

薬について困ったことがあれば、お気軽に薬剤師へご相談ください。


2021-12-06 09:00:00
薬の飲み方クイズ01.jpg

こんにちは。こはく堂薬局です。

 

病気の治療のためや、症状を和らげるため、大切な薬ですが、

その期待する効果を得るために、正しく使うことも、非常に大切です。

 

ここでは、薬の正しい使い方と、その「なぜ」について、

できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。

 

そこで、さっそく、クイズです。

 

画像に、いくつかの飲料をお示ししました。

この中には、飲料と飲み合わせが悪い薬があるものがあります。

どれだと思いますか?

 

でも、実は、例示した飲料だけではないんです。。。。


2021-12-03 09:00:00
【アンチドーピング】2022月1月からの変更点に注意

アスリートの皆さんの日頃の成果を発揮される姿には、心から尊敬と感動を覚えます。

そんなスポーツのフェアプレーの精神を尊重し、自分の身体を守るため、

気をつけないといけないことのひとつに、“アンチ・ドーピング”があります。

 

中でも、“うっかりドーピング”には注意が必要です。

病気の治療のために使用した医薬品が、実はドーピングで禁止されていた!という事例のことです。

病気の治療目的で使用したとしても、

競技能力に影響を与える可能性がある薬や方法は、

世界アンチ・ドーピング規程で、禁止物質・禁止方法として規制されています。

目的が治療目的かどうかは関係ありません。

スポーツをする皆様には、アンチ・ドーピングの観点から、禁止物質・禁止方法を使わない治療をしなければなりません。

 

その世界アンチ・ドーピング規定は毎年1月1日に改訂されます。

2022年1月1日からの改訂内容のうち、注意すべき点の一つを今回ご案内します。

 

ーーー

「S9. 糖質コルチコイド」の規則が厳格化されます

ーーー

 

「糖質コルチコイド」とは、いわゆる副腎皮質ステロイド薬と言われ、

過剰な免疫反応や炎症反応を鎮めるために、いろんな疾患の治療で使われています。

今までは、「全身に作用を及ぼすような投与経路」が「競技会検査」で禁止されていました。

 

 (2021年12月まで)経口、経直腸、静脈注射、筋肉注射

 (2022年1月から)

  ・全ての注射経路が禁止になりました(局所注射も禁止経路に加えられました)

  ・ウォッシュアウト期間が定められました

 

「ウォッシュアウト期間」とは、体内に入った物質が、尿や便中など、体外に出てしまうまでに要する期間のことです。

つまり、競技会の時に禁止物質が体内に残っていない状態を保つため、大会が近くなったら注意が必要です。

 

詳しい内容は、2022年の世界アンチ・ドーピング規程の日本ご飯が正式に公開されてからお伝えしたいのですが、一つだけ。

 

 

薬局薬剤師が声を大にしてお伝えしたいのが、「トリアムシノロン アセトニド」という物質です。

なぜ、これをあげるかと言うと、市販されていることがあるからです。

 

もちろん、この薬には治療には良い薬です。

市販薬として使われる場合、口内炎の治療薬として、塗り薬口内に貼る薬として、市販されている薬に、「トリアムシノロン アセトニド」を含むものがあります。

しかし、これは

大会前の30日以内には、使ってはいけません!

口内に使うための、塗り薬・貼り薬であってもです。

 

軟膏などは、使った後も家に置いておいて、調子が悪くなると自己判断で使う・・・

という使い方をされることがあります。

そのような使い方をしてはいけません!

 

ただし、治療目的で使用するため、禁止物質を使わないと治療できない!という場合には、申請をして認められたら、使用できる場合があります。治療を受けているところで、しっかりと相談されてください。

 

スポーツマンの方は、市販薬を購入するときにも、必ずお薬手帳を持参されてください。

そして、お薬手帳には、「ドーピング禁止物質でないか確認してください」とあらかじめ書いておくと安心です。

 

心配なことは、ご相談ください。

 

 

注釈)

*1 世界アンチ・ドーピング規程・・・世界ドーピング防止機構(WADA)が定めたルール。毎年1月1日に改訂される。日本ドーピング防止機構(JADA)が日本語版を作成している。

*2 競技会検査・・・禁止物質・禁止方法は、“常に禁止されるのか”、“競技会検査で禁止”されるのか、二つに分類されています。世界レベルで活躍しているトップアスリートは、競技会外検査の対象であるため、常にアンチ・ドーピングの注意が必要です。

*3 治療目的での使用・・・治療のために必要な場合、全てを禁止するものではあります。その場合、TUE(治療使用特例)申請を行い、認められると使用できる場合があります。

 

 

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これまでに書いた記事も、よろしければ、ご参照ください。

こはく堂薬局のホームページ >薬局・薬剤師とは >スポーツファーマシスト

 

ーーー

 

Special thanks

◯イラスト:イラスト AC https://www.ac-illust.com(阿部モノさん、miyukiiiさんのイラストをお借りしました)

 


2021-12-02 09:00:00
【薬局活用】これ飲んでもいいですか?

こんにちは。

「こんなことも、ぜひ薬局で尋ねてください」のシリーズをお届けします。

ーーー

市販薬やサプリメントを始めようとしていることも、ぜひ、お気軽にご相談ください

ーーー

 

医薬品には、区分があります。

医師・歯科医師の処方せんや指示に基づいて使用される、医療用医薬品と、

薬剤師などのアドバイスのもとで購入される、一般用医薬品・要指導医薬品があります。

 

医療用医薬品は、作用や使用方法の点で、専門家の管理が必要な医薬品であり、ほとんどが医療保険の対象となります。

病院・診療所・歯科診療所を受診して、医師・歯科医師による診断を受け、あなたの症状などに応じた医薬品が処方されます。

薬剤師は、その医薬品があなたの状態に合っているかを確認した上で(ダブルチェックの意味合いです)、使い方を説明し、使用中の体調の変化などをお伺いします。

医療用医薬品は、あなたの状態に合わせて、種類や量を決められています。

余った薬を自分の判断で使用したり、似たような症状だからと言って、他の人に譲ったりしてはいけません。

 

一般用医薬品・要指導医薬品は、みなさまが薬局・薬店・ドラッグストアなどで、薬剤師などのアドバイスを受けて購入し、自分の判断で使用するものです。

「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」をセルフメディケーションといいます(WHO定義)。

一般用医薬品・要指導医薬品は、成分の種類や含有量などの点から、指示されている用量通りに使う範囲で使っている分には比較的安全であり、誰でも使いやすいように工夫されています。

「痛み」「鼻水」「くしゃみ」「胃痛」など、症状から薬を選んで使いやすいようになっているものが多いです。

使用量や使い方の説明書が添付されているので、必ず確認しましょう。

 

ただし、市販薬を使う時に、注意して欲しいことの一つが、

必要以上に「薬で我慢しない」ことです。

病院に行くべき時には、行ってください。

 

ーーー

 

というのも、私自身の失敗談をご紹介します。(本当にお恥ずかしいのですが)

 

ゴールデンウイーク中に、とある活動のために遠方に行きました。

飛行機を降りた時点で、猛烈な具合悪さと右足すねの痛みに襲われました。

でも、ゴールデンウイーク中ですし、出先です。

薬局で痛み止めを買いました。

猛烈な痛みでしたが、痛み止めを飲んで30分我慢すると、怖いくらいにばっちり効きました。

その状態は、ゴールデンウイーク期間中続いていました。

そして、帰宅後、病院に行きました。

・・・即、入院しました。

(蜂窩織炎で、CRP10ありました…)

 

本当に、よく効く反面、薬は正しく使わないと怖い、と感じました。

 

ーーー

 

市販薬やサプリメントを購入する時には、

①ご自身の症状を伝え

②薬の使い方の説明を受けてください

これまでの副作用の記録なども見せていただきたいので、購入時には、必ず、お薬手帳をご持参されることをお願いします。

 

かかりつけの薬剤師に、事前に、こういうのを使おうと思う、と相談されても良いです。

市販薬の販売をしていない薬局でも、相談はいくらでもしてください。

 

市販薬を購入するとき、

「この薬を飲んで◯日たっても、症状が改善しないときには、病院に行ってください」

「申し訳ありませんが、薬は販売できません。病院に行ってください」

と、説明してくれるところで購入されることを、おすすめします。

ただ売るのではなく、状況に応じた対応を説明できる薬剤師でありたいと思っています。

 

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こちらの記事も、よろしければご参照ください。

こはく堂薬局のホームページ

 >薬局・薬剤師とは

  >医薬品の提供

 


2021-12-01 09:00:00
【お薬手帳】マイナンバーカードが保険証になる??

最近、テレビ CM で、“マイナンバーカードが健康保険証になる”という話を耳にされた方も多いのではないでしょうか?

 

こちらは、現在、政府が進めている政策の一つです。

マイナンバーカードに健康保険証の情報を紐づけることで、

受診・来局されたときに医療機関にあるカードリーダーにマイナンバーカードをかざすと、医療保険の情報(保健番号、期限など)が医療機関に伝わります。

 

 

①どこの医療機関でも利用できるのか?

オンライン資格確認が導入されている医療機関のみで利用できます。

政府は、令和5年3月末までに、ほぼ全ての医療機関に導入されることを目指して、進めています。

(カードリーダーの設置も進められていますが、現在は、世界的な半導体不足などもあり、少しずつ進んでいる状態、とご理解ください)

※当薬局では、利用していただけるように申請していますが、機器が届いていないため、まだ、利用いただけません。

 

 

②マイナンバーカードがないと受診できないのか?

いいえ。

従来通り、健康保険証をご提示いただけると、医療保険で受診・調剤をうけることは、もちろん、可能です。

 

 

③マイナンバーカードを医療機関に一時的にでも預けるの?

いいえ。

窓口にある専用のカードリーダーを、ご自身で操作していただけます。

 

 

④マイナンバーカードを持っていたら、自動的に健康保険証が読み取られてしまうの?

いいえ。

マイナンバーカードをお持ちの方で、健康保険証としての利用に同意される方は、利用開始の手続きが必要です。

利用開始の手続きをした後に、マイナンバーカードが健康保険証として利用できます。

 

マイナポータルかセブン銀行ATMで手続きができます。

参考)マイナポータル https://myna.go.jp

 

逆に言うと、マイナンバーカードを持っているが、健康保険証としての利用をしたくない方は、利用開始の手続きをしなければ、健康保険証の情報と繋がることはありません。

 

 

⑤マイナンバーカードを健康保険証にすると、どうなるの?

・医療機関は、オンラインで健康保険証の情報を確認します。

転職などで、健康保険証が変更になった後も、医療機関では変更を伝えていただけないとその場では分かりませんが、オンラインで確認すると、健康保険証が有効かをその場で確認することができます。

 

→(あなたのメリット)変更になった後、「新しい健康保険証が届いていないから受診できない」という心配が減ります。

→(医療機関のメリット)保険の請求間違いが減ります。

 

 

・これまでに受けた特定健診などの記録を、医療機関が確認できます。

→(あなたのメリット)健診結果を紙で持っていかなくても、内容を伝えることができるので、あなたの健診内容を理解した上で、あなたに合った診断・治療を受けることができます。

※カードリーダーにかざした時に「薬剤情報/特定健診情報閲覧に係る同意」に、「同意」した人については、医療機関はマイナンバーカードと紐づけられた情報を確認することができます。

 

 

過去の投薬の記録を、医療機関が確認できます。 

→(あなたのメリット)お薬手帳がない時でも、過去の投薬の記録を伝えることができます。

※カードリーダーにかざした時に「薬剤情報/特定健診情報閲覧に係る同意」に、「同意」した人については、医療機関はマイナンバーカードと紐づけられた情報を確認することができます。 

 

 

・従来の支払いが変わります。

→(あなたのメリット)急な入院時などにも安心です。

 

入院など、支払う医療費が高額な場合には、一定額まで補助する仕組み(高額療養費制度)があります。

従来は、事前申請して、申請が通って認定証が届いた後に、その手続きをとります。

そのため、退院までに間に合わない場合など、一時的に高額な自己負担金を支払うこともありました。

今後は、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる医療機関では、あなたが高額療養費制度等との紐付けに同意された場合、「限度額適用認定証」がなくても、限度額を超える支払いが免除されます。

カードリーダーにかざした時に「限度額適用認定証等の情報提供に係る同意」に、「同意」した人については、限度額適用認定証の内容が確認できるため、別に申請をすることなく、手続きが可能です。(口頭で伝えることもできます)

 

 

⑥お薬手帳の代わりになるの?

残念ながら、現時点では、お薬手帳の代わりになるものではありません。

医療機関・薬局では、1ヶ月の記録をまとめて、治療費・薬代を請求しています。

医療機関・薬局から送った情報をマイナンバーカードに紐づけられるので、情報が掲載されるまでには、1ヶ月以上の時差がどうしても発生してしまいます。

さらに、お薬手帳には、過去の薬の記録だけでなく、薬の副作用、アレルギー、市販薬の記録なども残しています。これは、マイナンバーカードには載りません。

 

お薬手帳は、これからも引き続き、活用していただけるようお願いします。

 

 

参考)

厚生労働省ホームページ内

マイナンバーカードの健康保険証利用について https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08277.html

 

 

 

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 お薬手帳についての解説は、これまでに書いた記事を参考にしていただけると幸いです。

こはく堂薬局のホームページ

 >薬局・薬剤師とは

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    >お薬手帳活用術

    >電子お薬手帳

 


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