2020/03/19 16:00
「咳・くしゃみがでます」お知らせマーク
公衆の面前で、咳やくしゃみをすると、周囲の視線が気になる、という方のために、マークをつくってみました。
2020/03/09 15:00
おくすり Q&A/お薬手帳が一杯になったら?
薬の知識 >おくすり Q&A
Q. お薬手帳のページが一杯になり、貼るところがありません。どうしたら良いですか?
A. 薬局に相談してください。新しい手帳を発行し、必要事項を引き継ぎます。
ただし、前の手帳に記載されている薬を服用している間は、前の手帳と新しい手帳の2冊を、病院・診療所、歯科診療所、薬局で提示してください。
お薬手帳とは、薬局などで発行する手帳で、処方された医薬品の名前・用法・注意事項などの情報と、過去のアレルギー歴や副作用の経験の有無と合わせて、経時的に記録するための手帳です。
医師・歯科医師や薬剤師に提示することで、薬の飲み合わせ(相互作用)や、重複投薬を防ぐことができます。また、副作用やアレルギーの情報を把握できるため、より安全な治療の手助けになります。
お薬手帳が一杯になったら、前の手帳を薬局などに見せて、「一杯なので新しい手帳を出してください」とお伝えください。
薬局では、以下の事を行います。
①新しい手帳を発行する
②新しい手帳に、必要事項を引き継ぐ
①新しい手帳発行について
新しい手帳を発行するために、別途料金はかかりません。
②新しい手帳に引き継ぐ事項について
お薬手帳に記載された副作用やアレルギーの情報など、とても大切な情報です。お薬手帳を新しくする際には、確実に情報を引き継ぐことが必要です。
前の手帳の情報が必要になる場合には、以下のような場合があります。このような内容は、次の手帳に情報を引き継ぐことが大切です。
・前の手帳に記載されている薬を服用/使用中の場合
・・・前の手帳に書いてある薬を飲んでいる間は、必ず2冊をご持参ください
・・・常用薬などがある方は、服用/使用中の薬がわかるようにしましょう
・副作用歴がある方で、過去の使用状況を確認したい場合
・・・例えば、鎮痛薬の一部に副作用歴がある場合、鎮痛薬の中で、どの薬は使用経験があるか、などを過去にさかのぼって調べたい場合があります
・一連の治療の流れを確認したい場合
・・・例えば、のどの痛みや咳などが続いていて、医療機関に複数回かかった場合や異なる医療機関にかかった場合、治療の流れを確認したうえで、医師が治療計画をたてる場合があります
ほかにも、例えば、花粉症がある方は、去年はいつぐらいに症状が出ているか、また、いつまで症状がでたかと確認できるので、今年の対策に有効です。また、去年の薬名を確認し、去年の薬は効いていたかを、医師に伝えることも、花粉症対策には重要です。
お薬手帳の保管に、特に定まった決まりがあるわけではありませんが、すぐに処分してしまうと困ることがあります。せめて、一冊前のお薬手帳は保管してください。ただし、副作用やアレルギーはある方は、古い手帳も保管することをおすすめします。
また、前の手帳に記載された薬の服用/使用が終了している場合でも、一連の流れの中にある場合(かぜ様症状がなかなか治らずに、治療を続けている、など)、前の手帳も、新しい手帳と一緒に提示されることをおすすめします。
薬局では、お一人お一人にあわせて、どのようにしたら良いか考えます。ぜひ、私どもにお声かけください。
お薬手帳については、以下のページにも説明を掲載していますので、よろしければご覧ください。
・お薬手帳についての説明
トップページ >薬局・薬剤師とは? >処方せん調剤 >お薬手帳
・お薬手帳に記載して、活用してほしい項目の説明
トップページ >薬局・薬剤師とは? >処方せん調剤 >お薬手帳 >お薬手帳活用術
・以前に使っていたお薬手帳 こんな活用方法はいかがでしょうか 「古いお薬手帳の活用」
2020/02/26 02:00
処方せん調剤/お薬手帳活用術(2)
2020/02/26 01:00
処方せん調剤/お薬手帳活用術
トップページ >薬局・薬剤師とは? >処方せん調剤 >お薬手帳
お薬手帳は、健康に関する記録手帳として、どんどん活用してほしいと思っています。
飲んでいる薬の記録だけでなく、症状や予防接種の記録など。
そこで、お薬手帳を活用していただくための方法をご紹介できればと思います。
(1)基本情報の管理
お薬手帳の大切な機能の一つに、「基本情報の管理」があります。これは、治療や服薬の時に注意すべき点などをまとめておくものです。基本的には、画像のような項目があります(お薬手帳の表紙見返しのページにこのような欄が設けられています)。これらは、普段からご記入いただいておくと、必要な時に確認ができるので、非常に重要です。
1. 住所、連絡先、緊急連絡先
・・・お薬服用後の体調変化を伺ったり、医薬品情報の更新時などの緊急時にご連絡することがありますので、お伺いさせていただきます。
2. 副作用・アレルギー歴、体質
・・・これまでの副作用・アレルギーの記録を記入してください。副作用の再発防止に役立ちます。また、眠くなりやすい、便秘がち等の体質も記録していただくことは大切です。
3. 医療機関一覧
・・・現在かかっている病院・診療所・歯科診療所・薬局の名前を記入しておくと連携に役立ちます。
4. かかりつけ薬剤師
・・・かかりつけ薬剤師は、あなたの治療歴を把握しているため、医療機関との連携に努めます。
5. 担当ケアマネ
・・・担当のケアマネージャーの名前を記入しておくと、医療と介護の連携に有用です。
6. 後発医薬品の使用に関する意向
・・・後発医薬品が使用可能な場合には、患者様のご意向を確認した上で薬剤師がお声かけします。後発医薬品を希望する/希望しない旨を、ご遠慮なくお伝えください。
7. ドーピングコントロールの要否
・・・スポーツをしている方で、ドーピングに抵触しないように注意が必要な方は、その旨を必ず伝えてください。競技レベル・競技名・大会名・大会日程を伺った上で、対応します。国体出場する選手も注意が必要です。
参考)下記の pdf ファイルは、A4 サイズに、示した画像を上下に2枚掲載しています。
よろしければ、お薬手帳を持っていない方、お薬手帳がいっぱいになり次の手帳に情報を持ち越すためなどに使用してください。
初回質問/お薬手帳.pdf (0.07MB)
(2)治療経過の記録
○治療薬の記録
・・・病院・診療所、歯科診療所、薬局に行くときには、毎回、お薬手帳をお持ちください。
これまでの治療の経過を参考にして、治療薬を決定するために使われたり、薬の飲み合わせや重複も確認することができます。
そのほかにも、、、
1. 相談事項
・・・患者さんご自身やご家族が相談したいことを記入してください。
2. 服薬状況
・・・薬の服薬や使用にあたり、お困りごとがありましたら、記入してください。
(例)錠剤が大きくて飲めない。貼り薬がすぐ剥がれて困る。塗り薬がベタベタして困る 等
3. 残薬の状況
・・・飲み忘れなどがありましたら記入してください。残薬に応じた調節だけでなく、薬剤師としては、飲み忘れがなくなるための工夫も提案したいと考えています。
4. 体調変化
・・・服薬中に気になった症状を書き留めておくと便利です。受診時に伝えたいことを前もって記入して整理しておくことも大変有用です。体温を記録することも良いです。
薬剤師としては、お悩みの症状が副作用によるものでないかも考慮しながら拝見します。
5. 併用薬
・・・現在かかっている病院のことや、使用中の市販薬・健康食品のことも1冊にまとめてください。他科受診の有無を確認し、併用薬などと相互作用や重複がないかを確認することができます。
ご不明な点は薬剤師がお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。
2020/02/18 12:00
おくすり Q&A/いつ服用したら良いの?
薬の知識 >おくすり Q&A
Q. 薬はいつ服用したら良いですか?
A. 内用薬(のみぐすり)の飲み方は、主に、「食前」「食後」「食間」「就寝前」「頓服」と指示されます。これは、一般的に下記のタイミングを指します。
食前: 胃の中に食べ物が入っていない時(食事の1時間前〜30分前)
食後: 胃の中に食べ物が入っている時(食事の後30分以内)
食間: 食事と食事の間(食事の2時間後が目安)
※食事中に服用することではありません※
就寝前:就寝30分位前
頓服: 発作時や症状のひどい時
ただし、「食前」は飲み忘れる、とおっしゃる方も多いです。その場合、薬の特長に応じて服用タイミングを調節できる場合もありますので、ご自身の状況を伝えて、相談してください。
薬を飲むタイミングはいろいろあって、わかりづらい・・・とお思いではありませんか?
タイミングには、どのような意味があるのでしょうか。
内服薬(のみぐすり)の場合、服用した後、消化管内で吸収され、全身をめぐって薬効を発揮した後、やがて体外へと排出されます。薬効を発揮するために、ちょうどよい量の薬が体内に存在するように定期的に服用する必要があります。そのため、食事の時間と合わせると、定期的に服薬できるため、服薬のきっかけとして、食事のタイミングが用いられています。(中には、厳密に、時間を指定される薬もあります。)
食事をとると、大切な栄養素を消化し吸収するために、胃からは胃酸が分泌され、消化管はさかんに蠕動運動をして食物を、先へと送り出します。
薬によっては、消化管内に食物があると、薬の吸収が変わってしまい、薬の効果が落ちるなどの可能性があるため、適切な服用タイミングが定められています。
服用タイミングを決める主な理由は、下記の通りです。
①食事が薬の吸収に影響するため
②薬の効果と食事のタイミングを合わせる必要があるため
③薬が胃を荒らすことがあるため
〇 食 前
「食前」とは、胃の中に食べ物が入っていない時(食事の1時間前〜30分前)に服用することです。
①食事が薬の吸収に影響するため
食べ物や胃酸の影響を受ける薬の場合は、食前に服用すると、その影響を受けずに、本来の薬効を発揮することができます。
②薬の効果と食事のタイミングを合わせる必要があるため
糖尿病の薬の中には、食事で血糖値が上がるため、事前に薬を飲むことで、食事による血糖値上昇を抑えることができます。
胃の調子を整える薬や、食事中の吐き気を抑える薬などは、食事前に服用することで、食事も進むため効率的です。
※「食直前」:糖尿病の薬で、早く効く薬の場合は、食直前服用が必要です。この場合、食卓の支度をして、「いただきます」の時に服用してください。(薬の効果が極めて早いため、食事をすぐにとらないと低血糖を招くことがあります。)
〇 食 後
「食後」とは、胃の中に食べ物が入っている時(食事の後30分以内)に服用することです。
③薬が胃を荒らすことがあるため
食事の後は、胃内に食物が存在するため、空腹時と比べて、薬による胃への刺激が少なくなります。そのため、多くの薬では、「食後」服用とされています。
空腹時に服用すると胃を荒らす可能性がある薬は、食後に服用します。
①食事が薬の吸収に影響するため
食物と一緒に取ったほうが吸収が良くなる薬の場合は、食後に服用します。
※「食直前」:コレステロールの薬や抗真菌薬の一部には、薬の吸収に食事が大きく影響します。吸収率を高めるために、食直後服用が必要です。ごちそうさまのすぐ後に服用してください。
〇 食 間
「食間」とは、食事と食事の間に服用することで、食事の2時間後が服用の目安です。
①食事が薬の吸収に影響するため
空腹時に服用したほうが吸収が良くなる薬の場合は、食間に服用します。
②薬の効果と食事のタイミングを合わせる必要があるため
空腹時の胃粘膜を保護することが目的の薬の場合は、食間に服用します。
◇漢方薬について
漢方薬の場合、自然由来の植物などが原料であり、微量ずつの有効成分の効果を組み合わせて、薬効がでる薬です。そのため、有効成分の吸収が少しでも良くなるように、食間や食前の服用指示が出ることが多いです。ただし、食前や食間は、服用を忘れることが多いです。長期間にわたり服薬を継続できることを優先して、確実に服用できる食後でも構いません、と指示されることもあります。
ご自身の状況を伝えて、相談してください。
〇 就寝時
「就寝時」とは、就寝30分位前に服用することです。
※ただし、服薬後は家でゆっくりと過ごしていただくことをお勧めします(帰宅後すぐに就寝するからと、服薬して車で帰宅する、といったことはしないでください)。
睡眠薬や便秘薬では就寝時の服用が指示されます。
睡眠薬は、もちろん良質な睡眠を得るために、就寝時に服用します。ただし、薬によっては、薬の効果が出るまでの時間・効果が持続する時間の特長があります。効果が早い薬の場合は、服薬後5~10分後には効果がでるといわれているため、「就寝直前」に服用するように、指示・説明されることがあります。
便秘薬では、就寝中に薬を効かせて、朝方の排便を期待するために、就寝時に服用することが多いです(中には、1日3回服用する薬もあります)。
〇 頓 服
「頓服薬」(とんぷくやく)とは、発作時や症状のひどい時のように、症状があるときだけ服用する薬のことです。
どのようなときに服用すればよいか、事前に確認しておきましょう。
この他にも、下記のような服用タイミングがあります。それぞれに、薬の効果や安全性を高めるために工夫されています。指示通りの服用が困難な時には、その旨伝えて、相談してください。
〇起床時
骨粗鬆症治療薬の一つに、朝起きてすぐの空腹状態の時に服用する薬があります。これは、吸収率が極めて低く、胃内に食物や飲料があると、吸収が邪魔されてしまいます。そのため、空腹時に水道水で服用することが必要です。
※「起床時」のため、夜中トイレに目が覚めたときに服用すると誤解されることがあります。胃内が空っぽの時が良いため、朝の起床時に服用してください。
〇6時間ごと
小児の抗生剤など、定期的に服用して、体内の薬の量を維持するために、時間を指示されることがあります。(6というのは一例です)
個人の状況に応じて、適切な服薬方法を提案できればと願っています。以下の項目にあたる場合などは、薬の特長などに合わせて、個別に提案したいと思います。ご自身の状況を伝えて、相談してください。
(例)
・食事の時間が不規則
・夜勤があり、生活リズムが不規則
・朝食を食べない