2020/12/21 09:00

【コロナ禍でも上手に受診するために】予定の立て方

コロナ禍の中、リスクを避け、ご自身の健康づくりを助けるために、いくつかポイントがあります。

ここでは、事前に予定をたてるときの工夫をお知らせします。

 

ここでいう「予定」とは、健康診断などのことです。

(もちろん、具合が悪くなるのは突然です。具合が悪いときの受診や定期的な受診のことは、ここでは触れませんのでご理解ください。)

 

 ・・・

〇実施機関の工夫

実施機関では、十分な感染対策をとったうえで、健診・検診を実施しています。

・感染防御:会場の換気。職員のマスク着用や手指消毒。職員の健康管理。

 

<そこで、どのようなことに注意したらよいでしょうか>

人数が制限されているため、予約がとりにくいことも予想されます。日程には余裕をもって、予約をとりましょう

 

また、換気のため、会場の室温が低い可能性もあります。温度調整できるように、羽織れる上着を準備しましょう。

  

・・・

〇受診者への協力願い

健診を受ける方の協力も欠かせません。検査を受けるときには、いくつかの注意点があります。

健診・検診に係わる8学会が合同で定めたマニュアルを見ると以下のように書かれていますので見てみましょう。

ーーー

下記の事項にあてはまる方は、当日、受診できない可能性があります。

 

▢ いわゆる風邪症状が持続している方

発熱(平熱より高い体温、あるいは体温が 37.5℃以上を目安とする。)、呼吸困難全身倦怠感咽頭痛鼻汁鼻閉(鼻づまり)頭痛関節・筋肉痛下痢嘔気嘔吐味覚障害嗅覚障害などの症状のある方

過去 2 週間以内発熱(平熱より高い体温、あるいは体温が 37.5℃以上を目安とする。)のあった方

▢ 2 週間以内に、法務省・厚生労働省が定める諸外国への渡航歴がある方(およびそれらの方と家庭や職場内等で接触歴がある方)

▢ 2 週間以内に、新型コロナウイルスの患者やその疑いがある患者(同居者・職場内での発熱含む)との接触歴がある方

新型コロナウイルスの患者に濃厚接触の可能性があり、待機期間内(自主待機も含む)の方

 

・上記症状が続く場合、あるいは基礎疾患(持病)の症状に変化がある方は医療機関にご相談ください。

・新型コロナウイルスに感染すると悪化しやすい高齢者、糖尿病・心不全・呼吸器疾患の基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方には、受診延期も考慮する場合があります。

当日は、健診会場でのマスク着用、アルコールなどによる手指消毒、検温への協力依頼を受ける可能性があります。

また、帰宅時には、必ず、うがい・手洗いをしましょう!

ーーー

 

<そこで、どのようなことに注意したらよいでしょうか>

普段からの体調管理に注意しましょう。毎朝の体温測定は、客観的に自分の事を知る助けになります。

・日常生活を超えて人と接触する予定がある場合、予定後2週間をさけて健診の予約をとりましょう

 その際、移動時には感染防御に注意を払っていただくとともに、念のため、ご自身の体調変化にも気を配りましょう。

  ※「日常生活を超えて」とは、遠隔地(感染流行地域に注意しましょう)に行くことや帰省した人との接触などをさします。

 

 ・・・

遠出する予定がある方には、感染対策をとったうえで計画をたてましょう。

長崎県のホームページ内の、 「感染者が拡大している地域について」には、外出するときの注意点もまとめられていますので、ご確認ください。

 

やむを得ない外出のおともには、COCOA を活用しましょう。

 

参考資料)

[1] (一社)日本総合健診医学会、(公社)日本人間ドック学会、(公財)結核予防会、(公社)全国労働衛生団体連合会、(公財)日本対がん協会、(公社)全日本病院協会、(一社)日本病院会、(公財)予防医学事業中央会「健康診断実施時における新型コロナウイルス感染症対策について」、令和2年5月4日改正.

2020/11/20 08:10

【コロナ禍でも上手に受診するために】発熱などの症状のある方へ

 発熱などの症状がある場合の相談 長崎県 202011.jpg

 

 

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行が懸念される中、

医療機関の受診もどうしたら良いか迷っていらっしゃる方も多いと思います。

長崎県から、発熱などの症状があるときの対応がしめされました。

以前の方針から(https://kohakudo589.com/info/3487560)から、変更されました。

 

○ かかりつけ医や相談できる医療機関がある場合

 →かかりつけ医や相談できる医療機関へ、事前に電話してから受診(指示にしたがってください)

 

○相談先がない場合

 →長崎受診・相談センターへ電話相談しましょう。個別に話を伺ったうえで、対応を指示していただけます。

  0120-409-745

 

相談するときには、熱の状況(いつから、何度のねつがあるか)、感染症流行地域への滞在歴などを伝えられるようにしてから、電話をかけると安心です。

2020/09/05 12:00

【コロナ禍でも上手に受診するために】熱があるときの相談先

昨日、厚生労働省から、熱がある場合の相談先が変わることが発表されました。

今朝の新聞にも掲載されていました。

 

これは、次のインフルエンザ流行期に対応するために、

熱がある方の応需体制について検討されていることを受けたものです。

10月をめどに対応がとられます。

その時には、また連絡があると思いますので、現状は、これまで通り対応していただくと良いと思います。

 

 

新型コロナウイルス感染症/感染の疑いに関する相談先【これまで】

新コロ 相談窓口/感染疑い.jpg

2020/06/11 15:00

レジ袋有料化について

レジ袋有料化.jpg

2020年7月1日から、全国の全ての小売業者で、

プラスチック製買い物袋が有料化されることになりました。

 

これは、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題を考慮して、

プラスチックの過剰な使用を減らすことを目的とするものです。

つまり、エコのためにプラスチックを減らしましょう、というものです。

 

 

薬局も、この制度の対象となります。

 

 

この制度で、有料化の対象となるものは、

購入した商品を持ち運ぶために使う、

持ち手のついたプラスチック製買い物袋です。

 

薬を入れている薬袋(やくたい)は、対象外です。

薬を正しく使っていただくために、使い方を記した袋は、有料ではありませんのでご安心ください。

 

医師に処方された薬は、きちんと薬袋に入れてお渡しします。

レジ袋有料化と薬袋 (1).jpg

 

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こはく堂薬局での対応

エコ推進のため、マイバックをご持参いただくように、ご協力をお願いします。

 

ただし、ご持参されなかった方には、レジ袋に入れてお渡しします。

当薬局では、環境にやさしいレジ袋<無料>にお入れします。レジ袋の代金はいただきません。

 

(注意)制度では、地球にやさしい素材を使用したレジ袋は、無料で提供可能であると定めています。

 

 

なにかご不明な点などがございましたら、

できるかぎりお気持ちに答えたいと思っています。

どうぞ、お気軽にお問合せ下さい。

2020/05/26 16:00

こはく/後発医薬品の調剤

後発医薬品の調剤に関する基本方針

 

当薬局では、

 

・お薬代の負担が軽くなる(患者負担金の軽減)

・医療費を抑える(医療財政の改善) ため、

 

 ジェネリック医薬品を積極的に採用しています。

 

オーソライズド・ジェネリック(AG)がある場合は、AG を積極的に採用しています。

 

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①ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは

ジェネリック医薬品について解説したページ(https://kohakudo589.com/info/1929925)をご覧ください 

 

 

②当薬局における基本的な対応

 

<ジェネリック医薬品(後発医薬品)を調剤する場合>

 

(1)処方せんに、後発医薬品名が記載されている場合

 

 処方せんに記載されている通りの、ジェネリック医薬品を調剤します。

 (ただし、在庫や調達の問題で、他銘柄になる可能性もあります)

 

 ただし、患者様が先発医薬品を希望される場合、処方医に確認したうえで、先発医薬品に変更できます。

 

(2)処方せんに、一般名で記載されている場合(【般】などの記載があります)

 

 ジェネリック医薬品を調剤します。

 

 この場合、製品の情報(製剤加工の特長や大きさなどが異なるため)、価格、安定流通や調達の問題などを考慮したうえで、適切な製剤を選択します。

 

(3)処方せんに、先発医薬品名が記載されている場合

 

 処方せんに先発医薬品名が記載されているが、「変更不可欄」にチェックがない(=処方医が変更可能である旨を明示している)場合、患者さんのご意向をお伺いしたうえで、ジェネリック医薬品を調剤します。

 

 

<先発医薬品を調剤する場合>

 

(1)処方せんに、先発医薬品名が記載されている場合

 

 先発医薬品を調剤します。

 

(2)処方せんに、一般名や後発医薬品名が記載されている場合

 

 患者様が先発医薬品を希望される場合、処方医に確認したうえで、先発医薬品を調剤します。

 

 

③当薬局における基本的な考え方

 

ジェネリック医薬品おすすめする場合>

 

・オーソライズド・ジェネリック(AG)である場合

AG とは、ジェネリック医薬品メーカーが、先発医薬品メーカーに特許を与えられて、

先発医薬品と、同じ原薬、同じ添加物、同じ製法で製造することができる後発医薬品のことです。

ただし、AG にもいくつかの種類があります。その中でも、先発品と同じ製法で、同じ工場で製造された AG がある場合は、積極的に採用しています。

 

・ジェネリック医薬品に製剤上の利点がある場合

先発医薬品が販売されて特許期間が切れるまでの間に、製剤技術は向上しているため、先発医薬品にない特徴を有する製剤も存在します。(例)より小さい、溶けやすい(飲みやすい)、先発医薬品はカプセル剤だが後発医薬品は錠剤など

 

・先発医薬品が高価な場合

 

 

ジェネリック医薬品を使用する場合>

 

・ジェネリック医薬品が存在する医薬品の場合(一般的に)

 

・患者様から、ジェネリック医薬品を希望する旨を伺った場合

 保険証やお薬手帳に、「ジェネリック医薬品を希望します」とのシールが貼付されている場合などは、積極的にジェネリック医薬品を対応しています。

 

 

<基本的に製品変更をしない場合>

 

・特殊な工夫が施された製剤の場合

 徐放製剤など、錠剤の溶け方などに、特別な工夫が施された製剤があります。この場合は、製剤を変更すると”溶け方”が変わる可能性もあるため、慎重に個別対応しています。

 基本的には、先発医薬品をジェネリック医薬品に変更したり、ジェネリック医薬品を他のメーカーに変更したり、極力しないようにしています。(製剤変更はおすすめしていません)

 

・外用薬の場合

 外用薬の場合、主成分以外の添加物にも重要な意味があります。

 例えば、貼付薬の場合、主成分以外の基剤が変わると、剥がれやすさやかぶれやすさが変わる可能性があります。軟膏剤は、水分を吸収するなど、主成分以外には重要な役割があります。

 そのため、基本的には、製剤変更はおすすめしていません。

 

・患者様の状況を考慮した場合

 これまでに副作用歴やアレルギー歴がおありの場合、慎重に個別対応しています。

 例えば、「アスピリン喘息」(解熱鎮痛薬喘息)がある方は、原因物質である解熱鎮痛薬を避けることはもちろんですが、添加物のひとつの、ある色素にも反応する場合があります。そのような場合は、医薬品の添加物にも十分に注意する必要がありますので、製剤変更はおすすめしません。

 

 

当薬局では、患者様のご意向を第一に、医薬品の特長を考慮したうえで、最善の方法を選択するお手伝いをしたいと思っています。 

もし、ご不明な点がございましたら、お問合せください。

 

記事作成日:2020年5月26日

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